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天才時計師が率いる フランク ミュラーの真実

GRAND CENTRAL TOURBILLON
グランド セントラル トゥールビヨン

Spec

  • 自動巻き
  • 18Kピンクゴールド
  • 日常生活防水
  • 40.00 x 58.60mm

Product No.

CX40TCTR 5N5N

price      22.000.000円

FRANCK MULLER SINCE 1992

本国スイスでの本人インタビュー&工房取材で解き明かす 天才時計師が率いるフランク ミュラーの真実

天才時計師の語る今、そしてこれから時を楽しむ眼差しこそフランク ミュラーの原点

昨年創業30年を迎え、フランク ミュラーは新たなスタートラインに立った。天才時計師が駆け抜けてきたこれまでの歴史を振り返るとともに、種を蒔き、今や大樹として成長したウォッチランドと次世代の担い手にメッセージを送る。変わらず貫かれるのは、時を楽しむという情熱だ。

文:柴田 充 (時計ライター)

理想を追求し続ける時の哲学者

1958年スイスのラ ショー ド フォン生まれ。幼少期から時計作りに目覚め、ジュネーブ時計学校を最優秀の成績で卒業後、希少な時計修復に携わる。やがてトゥールビヨンを世界で初めて腕時計に搭載するなど、30本以上もの世界初の超複雑腕時計や数多くの新案特許を発表し、1992年に自らの会社を設立した。1995年には現在の場所に本拠地を移し、理想とする時計作りの聖地として「ウォッチランド」と定めた。伝統的な時計作りに根ざし、超絶技巧の複雑機構を生み出す一方、「クレイジー アワーズ」のような時計の概念を超える作品を発表。時の哲学者とたたえられる。

手掛ける時計にはこう刻まれている。「マスター オブ コンプリケーション」。理由を問うと「僕にとってはすべてシンプルなんだけどね」と微笑む。そんなウィットもフランク ミュラー氏らしい。

「なぜそう呼ばれたかというと、今まで誰も作っていなかった複雑な時計を僕が作ったから。みんながやるようなことには全然興味がなかったし、それよりも独自の時計を作りたかった。それが周囲からは複雑に見えたのでしょうね」

難しいものをいかに簡潔に作るか。それも天才と言われるゆえんだろう。だが、豊かな発想や創造性を培ったのは、決して時計師の偏狭や独りよがりではない。多くの人たちとの出会いであり、ジャンルを問わない旺盛な好奇心にあった。その象徴がウォッチランドだ。

「きっかけは四半世紀以上前、友人のエルトン・ジョンにどうして今さらアニメ映画の楽曲を手掛けたのか尋ねると『子どもたちみんなにオープンにするためだよ』と答えたんです。それを聞き、僕もそんな場所が作りたいと思いました。それまでは自宅を兼ねた工房に依頼主も来てくれたのですが、限られた人だけでなく、誰もが訪れ、時計の世界に触れてもらいたかった。それにまず考えたのは従業員の働く環境でした。湖に面し、モンブランが見える環境で、集中して快適に作業できるアトリエを目指したのです」

かつてのシャトーは、こうしてPALACE(パレス)からPLACE(プレイス)へと生まれ変わった。そこでは作り手同士が切磋琢磨し、情熱を傾ける。そして来訪者との交流が新たな発想へとつながっていく。

「たとえば、建築家の顧客と設計の話をすればムーブメント構造のヒントになり、画家とはアーティスティックな感性を分かち合い、ファッションデザイナーと今後のトレンドやカラーについて話すこともありました。それは僕にとって非常に有意義で、そこで得られたアイデアもたくさんありました」

原点には相手と共感し、慮る気持ちがあるのだろう。そうした相互作用から生まれた時計が人々に感動を与え、楽しませる。

「だからこそ、若い世代の作り手には、まず創造性を大切にし、自分だけのアイデアの実現に取り組んでほしい。そうした多くの創造性が集合体となって、さらなる成長を遂げるのです」

30年以上にわたるこれまでの自身の歩みをこう振り返る。

「とてもすばらしい時間でしたし、自分やブランドも成長できました。今後も伝統を守りつつ、新たな技術と融合させていきたいですね。それによって表現の幅はより広がり、革新的に展開できるのです」

つねに目指すのは、なによりも時を楽しむということ。その視線はさらに未来を見据えている。

世界初を成し遂げたフランク ミュラーの代表作

天才時計師フランク ミュラーはトゥールビヨンという複雑を極めた機構の魅力を発展させ、数々の名作を世に送り出した。その中でも偉業といえる、世界初となった代表作がこの4本である。

GIGA TOURBILLON SKELETON
ギガ トゥールビヨンスケルトン

Spec

  • 手巻き
  • 18Kピンクゴールド
  • オフセンターの時分針、4個の香箱、ケージ径20mm
    約9日間パワーリザーブ
  • 日常生活防水
  • 43.7 x 59.2mm

Product No.

8889TGSQTBR

Price

¥45,100,000(税込)

フランク ミュラーを支える工房「ウォッチランド」の独創性

時計業界にあって、唯一無二の個性を打ち出すフランク ミュラー。 もちろん、同社を牽引するのは創業者の強烈な創作欲だ。 しかし、それを支える工房「ウォッチランド」も唯一無二である。 同社の創作を支えるのは、類を見ない自社一貫生産体制だ。

自らを「マスター オブ コンプリケーション」と称するフランク ミュラー。トゥールビヨンで数々の傑作を作り上げてきた同社は、確かに複雑時計のマスターである。しかし、本当の凄みは、その生産体制にある。1992年に創業した同社は、いち早く自社一貫生産のマニュファクチュールを指向した。しかも、ムーブメントだけでなく、ケースまで作ろうと考えたのである。

ジュネーブ郊外のジャントゥに、フランク ミュラーの本社兼工房のウォッチランドがある。現在、この工房では時計のデザイン、設計から自社ムーブメントの製造と組み立てを行っている。今や自社一貫生産体制を取るメーカーは少なくない。しかし、フランク ミュラーには、昔ながらの時計作りが残されているのだ。

写真上:フランク ミュラーの自社製ムーブメントの特徴のひとつであるチラネジ付きのテンワ。ウォッチランドでは、精度を司る調速機の要であるテンワに取り付けられたチラネジを調整し、テンワの片重りを取る作業も行われる。

写真下:加えて、より高い精度をかなえる巻き上げヒゲゼンマイもウォッチランドでヒゲゼンマイを適切な長さにカットした後、熟練の職人が手作業で巻き上げる。

例えば、機械式時計の心臓部に使われる巻き上げヒゲゼンマイ。高級時計には欠かせないこの部品をフランク ミュラーは自社で手掛けている。熟練した職人がヒゲゼンマイを巻き上げる様子は、他社では見られない光景だ。また、時計に使われるネジも工房内で製造される。普通は部品メーカーから購入するが、出来るものは内製する、というのがフランク ミュラーの哲学なのだ。しかも、ヒゲゼンマイそのものも自社で製造している。世界広しといえども、機械式時計の核心部といわれるヒゲゼンマイを製造できるメーカーは、数えるほどしかない。

圧巻なのは、部品を製造する部門だ。最新の工作機械が並ぶのは他社に同じ。しかし、職人たちは切削する際の音や振動などで切削するツールのスピードを細かく調整していく。機械に任せるのではなく、職人が付きっ切りで加工するのも昔ながらの時計メーカーを思わせる。ある職人はこう語った。「フランク ミュラーの強みは、ひとりで複数の仕事をすることにあります。例えば工作機械を扱う人は、プログラム、機械の調整など、すべての作業を行うことが求められます」。結果として、ウォッチランドには優れた職人たちが長く留まるようになった。聞けば、多くの職人が、フランク ミュラーに籍を置く以前は、スイスの一流メーカーに所属していたという。移籍の理由を尋ねたところ「ここではさまざまな仕事を経験できるから」とのことだった。

写真上:「グランド セントラル トゥールビヨン」のキャリッジ。中心には自社で調整されたチラネジ付きテンワと巻き上げヒゲゼンマイが備えられている。

写真下:ウォッチランドではネジまで製造している。これはムーブメントをケースに固定するネジ。ウォッチランドの内製率の高さは驚異的だ。

時計製造に関するすべてを集約したウォッチランド。ここを訪れると、フランク ミュラーがトゥールビヨンのような複雑時計を製造するだけでなく、ユニークなカーベックスケースを進化させられたのも納得できる。新しいアイデアがかたちになりやすいだけでなく、問題があっても、他部門とのコンタクトが取りやすいのだ。かつてない創造性を見せるフランク ミュラー。それをもたらしたのは、類を見ない生産体制だったのである。

ウォッチランドのトゥールビヨン工房には10人の時計師が在籍し、ムーブメントの組み立て・調整からケーシングまで、ひとりの時計師が担当する。

マニュファクチュールとしての成熟がもたらした大作

発表以来、フランク ミュラーに限らず、時計業界のアイコンであり続けるトノウ カーベックスケース。 新しく加わった「グランド カーベックス」は、より個性を強調した造形に特徴がある。

独創的な3次元曲線を
さらに進化させた新作

アイコンのトノウ カーベックスケースをさらに進化させた新作。ケースの湾曲が強調されたほか、渦を巻いたようなクルー・ド・パリ スパイラル模様が、造形をさらに強めている。トノウ カーベックスケースならではの優れた装着感は従来に同じだ。
自動巻き、SS×18KPGケース、53.1×36mm。「グランド カーベックス」2,035,000円

フランク ミュラーが成功を収めた理由は、いち早くアイコンとしてのトノウ カーベックスケースを打ち出したことにあった。単にケースを樽形にするのではなく、湾曲を加えることで、腕上での存在感を強調する。加えて、裏蓋を大きく曲げることで際立った装着感を得た。同社は毎年のようにこのケースを進化させ、2023年にはグランド カーベックスを完成させた。基本的なラインは今までに同じ。しかし、風防がケースのギリギリまで拡大されたほか、文字盤にも強い装飾が施された。

だが、トノウ カーベックスケースは防水性能を持たせるのが難しい。風防が極端に湾曲している上、角を持つためだ。しかし、加工技術の進化とノウハウの蓄積により、グランド カーベックスは、さらに風防を拡大することに成功した。ストラップと緩やかにつながったケースは、まるでひとつのブレスレットのような印象を与える。

そんなケースを引き立てるのは文字盤に施された立体的なギヨシェ模様だ。精密にプレスされたギヨシェ模様は、文字盤の中心から渦を巻くように配されている。古典的な模様にヒネリを加えたのは、いかにもフランク ミュラーだ。さらに、アイコンであるビザン数字も立体的なものに改められた。

モダンとクラシカルの両面をさらに強調したグランド カーベックス。それが示すのは、フランク ミュラーの成熟である。

球体を切り取ったかのように湾曲したケースは、ストラップの付け根までサファイアクリスタル風防で覆われている。可能にしたのは、ケース作りの超絶技巧。風防から見えるベゼルはインナー カーベックス。

フランク ミュラーのケースは現在、ラ ショー ド フォンの工房で製造されている。金属の塊をプレスで打ち抜き、立体的に成形するのは同社ならではの技術だ。もっとも、その素材自体はジュネーブのウォッチランドで加工されている。普通は大まかに成形された素材を購入するが、できるだけ自社で製造したいフランク ミュラーは素材となる板材も自社で成形している。ウォッチランドで製造されるのは少量生産モデルとプロトタイプのケースだ。といっても、プロトタイプの造形が製品に反映されるのだから、加工は高い精度で行われる。

工作機械に板材を入れ、ケースの形に切削していく。見ていると、スピードを調整するノブを動かして、ツールの回転速度を変えている。音や振動でスピードを変えるというから、まるで昔の職人だ。部品製造の責任者は言う。

「私たちは工作機械のプログラミングも実際の加工も担当する。ウォッチランドのように、ひとりの職人がさまざまな仕事をするメーカーは珍しいと思うよ」

その加工精度はインナーケース(インナー カーベックス)で±2ミクロン、地板などムーブメント部品は±3ミクロン以内。機械が優れているだけでなく、職人のノウハウが可能にした驚くほどの精密さ。ほかにはないトノウ型ケースをもたらしたのは、フランク ミュラーのこうした手仕事なのである。

独創性をもたらす加工のノウハウ

現在、500人のスタッフを擁するフランク ミュラー。その中核が、ウォッチランドにある部品製造部門だ。責任者は在籍18年のスティーブン・ブーランさん。なんと40人ものスタッフが、18台のフライスマシン、16台の旋盤、8台のワイヤ放電加工機などを使って部品を製造している。普通はケースとムーブメントの部品を別の部署で製造するが、同じ職人が担当するのが、フランク ミュラーのユニークさ。ノウハウを蓄積することで、少量多品種に対応している。

 

独自のノウハウが可能にした
超精密加工

写真:加工中のグランド カーベックスのケース。最新の工作機械で加工するのは他社と同じだが、音や振動でツールのスピードを調整するという。他社にはない独自のノウハウだ。写真:切削されたケース。ケースの加工精度は±2ミクロンというから、ムーブメント部品並みに精密だ。写真:ケース加工の工程。これは切削によって成形されている。

フランク ミュラー ウォッチランド

ジュネーブ郊外の高級住宅街であるジャントゥ。レマン湖を見下ろせる小高くなった地に、フランク ミュラーの本社兼工房のウォッチランドはある。その中心となるのは、1905年に竣工した邸宅(シャトー)だ。同社はリノベーションを行い、1995年から使用している。以降、工房を拡充し、現在は4つの別棟を持つ。その4つの工房では、時計のデザインから部品の製造、自社製ムーブメントの組み立てなどを一貫して行っている。

上品なサファリルックに
シックな印象をプラス

フランク ミュラーの美意識を凝縮したトノウ型ケースをさらに進化させた「グランド カーベックス」の黒文字盤モデル。細部を見逃さない櫻井流コーディネートでは文字盤とパンツを黒で合わせるだけでなく、クロコダイルストラップに施されたゴールドカラーのステッチとサファリジャケットも調和させている。
自動巻き、SS×18KPGケース、53.1×36mm。「グランド カーベックス」2,035,000円

ジャケット75,900円/コーディングス (問)ビームス ハウス 丸の内 ℡03-5220-8686、シャツ26,400円/トゥモローランド ピルグリム (問)トゥモローランド ℡0120-983-522、パンツ61,600円/セッチュウ (問)インターナショナルギャラリー ビームス ℡03-3470-3948、眼鏡126,500円/ジャック マリー マージ (問)ブリンク外苑前 ℡03-5775-7525

敏腕スタイリスト櫻井賢之が指南フランク ミュラーの洗練コーディネート術

ケースの立体的な美しさと文字盤に施された緻密な装飾。フランク ミュラーは身につけたコーディネートの中で輝きを増す。第一線で活躍するスタイリスト櫻井賢之が、洗練された印象を醸し出すためのヒントを伝授してくれた。

GRAND CINTÉE CURVEX

ファッションにおいて、腕時計が装いに与える影響は大きいとスタイリスト櫻井賢之。

「腕時計にはアクセサリーの役割もあり、中でもいちばん目立つアイテム。装いの印象を大きく左右します。その意味において、フランク ミュラーはデザイン性の高さが魅力で存在感を発揮します」

文字盤やストラップなどの細部も見逃せないという。

「僕がコーディネートで大切にしているのは、ディテール同士のハーモニー。服の素材感や配色など、腕時計といかにリンクさせるかがポイントです」

今回はまず「オン・オフどちらでも活躍して汎用性が高い」と評するモデル、グランド カーベックスをスタイリングした。

「黒文字盤は黒のパンツとリンクさせて、シックな雰囲気をプラス。インデックスのピンクゴールドカラーによって、ラグジュアリー感もアップしますね」

白文字盤のモデルは、オン・オフ兼用の万能派としてコーディネート。

「スーツは個性を残しつつ、知性的に。カジュアルでは清潔感を取り入れて、ざっくりとした編み目のニットベストでリラックス感も演出。この腕時計なら、くだけすぎずに装い全体を格上げしてくれます」

装いを引き立てる、ファッション性もフランク ミュラーの特別な魅力だ。

オンスタイルでは
品格と個性の調和を図る

「ビジネスに欠かせない品格がありつつ、没個性にならない」と櫻井が語るとおり、スーツの引き立て役としての存在感も抜群。ギヨシェ模様から放たれる輝きに合わせたクリームカラーのシャツに、遊び心あるデザインと調和するペイズリー柄のネクタイでVゾーンを構築した。
自動巻き、SS×18KPGケース、53.1×36mm。「グランド カーベックス」2,035,000円

スーツ127,050円/トゥー・スーン・トゥ・ノウ (問)インターナショナルギャラリー ビームス ℡03-3470-3948、シャツ48,400円/カンタータ (問)ビームス ハウス 丸の内 ℡03-5220-8686、眼鏡52,800円/アイヴァン 7285 (問)ブリンク外苑前 ℡03-5775-7525

リラックス感も演出した
オフスタイルに

ニット&Tシャツをクリーミーなトーンで揃えたカジュアルスタイルに調和するのが、清潔感の高い白文字盤の持ち味。「白文字盤とピンクゴールドカラーのインデックスに対して、トップスの配色をリンクさせました。着用点数の少ない装いでは、よりアクセサリー感覚が際立ちます」。
自動巻き、SS×18KPGケース、53.1×36mm。「グランド カーベックス」2,035,000円

ベスト35,200円/ギャルリー・ヴィー (問)ギャルリー・ヴィー 丸の内店 ℡03-5224-8677、Tシャツ13,200円/トゥモローランド (問)トゥモローランド ℡0120-983-522

また、フランク ミュラーのフルスケルトンウォッチには唯一無二の存在感があり、王道の装いに個性を与える役割を担う点にも言及。腕時計をコーディネートする楽しみも感じさせてくれる。

「独創的なスケルトナイズ加工に、ホワイトの配色とピンクゴールドの輝きが加わることで、特有のエレガンスを漂わせるのが、ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトンの魅力ですね。ネイビーブレザーにボーダーニットを合わせたマリンスタイルと相性がよく、格別にラグジュアリーな印象も加えてくれます」

VANGUARD 7DAYS POWER RESERVE SKELETON

王道のマリンスタイルを
ラグジュアリーへと導く

地板を最小限残しながら、直線と円形を見事に調和させた「ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトン」。ホワイトとピンクゴールドが美しい腕時計をマリンスタイルと融合した。「スケルトンウォッチには見た目どおり、抜け感があり、マリンのようなリゾートテイストのコーディネートと親和性が高い。さわやかさがあり、そのうえで特別な存在感を放つ。たとえ、いつもと同じ装いだとしても、この腕時計ひとつで印象は激変。最高峰のラグジュアリースタイルへと導いてくれますね」。
手巻き、18KPGケース、53.7×44mm。「ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトン」7,590,000円

VANGUARD 7DAYS POWER RESERVE SKELETON

王道のマリンスタイルを
ラグジュアリーへと導く

地板を最小限残しながら、直線と円形を見事に調和させた「ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトン」。ホワイトとピンクゴールドが美しい腕時計をマリンスタイルと融合した。「スケルトンウォッチには見た目どおり、抜け感があり、マリンのようなリゾートテイストのコーディネートと親和性が高い。さわやかさがあり、そのうえで特別な存在感を放つ。たとえ、いつもと同じ装いだとしても、この腕時計ひとつで印象は激変。最高峰のラグジュアリースタイルへと導いてくれますね」。
手巻き、18KPGケース、53.7×44mm。「ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトン」7,590,000円

ジャケット88,000円、スカーフ14,300円/ともにトゥモローランド、ニット33,000 円/トゥモローランド トリコ (問)トゥモローランド ℡0120-983-522

パートナーとのペア使いについては、男女を問わないデザインのヴァンガードケースに太鼓判を押す。

「ヴァンガードケースにダイヤモンドがあしらわれると、目を引く華やかさが演出されます。さらに、不規則に針が動くクレイジー アワーズは時に対するフランク ミュラーの哲学が感じられる点がユニーク。自分なら時間をどう過ごすのか、腕時計ひとつでそこまで思いをはせることができるモデル。この腕時計があれば、何気ない日常がラグジュアリーに彩られること間違いなしです」

 

VANGUARD CRAZY HOURS

ペア使いでより映える
ダイヤモンド時計

ラグを持たないストラップと一体型のトノウケースを特徴とするヴァンガードのクレイジー アワーズをペア使いに。メンズ・ウィメンズともに整然とセッティングされたダイヤモンドが優美に輝く。「男性はモノトーンの装いに対して一点豪華なジュエリーを加える感覚で、ステンレススティール×黒のモデルを合わせました。女性は表情豊かな白のレースブラウスにピンクゴールド×白のモデルを。この曲線美ゆえに、他のジュエリーとも合わせやすいのがポイントですね」。

男性:自動巻き、SS×ダイヤモンドケース、53.7×44mm、「ヴァンガード クレイジー アワーズ ダイヤモンド」11,110,000円

女性:自動巻き、18KPG×ダイヤモンドケース、42.3×32mm、「ヴァンガード レディ クレイジー アワーズ ダイヤモンド」5,225,000円、リング418,000円

男性:シャツ31,900円/オリアン (問)ビームス ハウス 丸の内 ℡03-5220-8686
女性:ブラウス107,800円/ドゥロワー (問)ドゥロワー 青山店 ℡03-5464-0226

櫻井賢之

スタイリスト

櫻井賢之

MASAYUKI SAKURAI

1971年東京都生まれ。メンズファッション誌の編集者を経て、2001年にフリーランスのスタイリストとして独立。服飾に関する知識をベースとしたスタイリングが支持され、雑誌や広告といったメディアをはじめ、俳優・アーティスト・スポーツ選手などからの指名が後を絶たない。

撮影:渡辺修身
原稿:高村将司
スタイリング:櫻井賢之
ヘアメイク:竹井 温(&’s management)
ディレクション:鷲尾顕司

※素材表記:PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド、SS=ステンレススティール

※本特集内に掲載した商品の価格は2023年6月23日現在のもので、すべて消費税を含む税込価格表示です。メーカーの都合により、仕様や価格の変更、品切れや販売中止となる場合もあります。予めご了承ください。

このコンテンツは2023年6月23日発行の「THE NIKKEI MAGAZINE STYLE」からの転載です。