1960年代アメリカの片田舎で、チェコからの移民であるセルマはシングルマザーとして一人息子ジーンを育てながら、プレス工場で働いています。

息子へも遺伝するという目の病気を抱えるセルマは、視力が徐々に奪われて行く中で息子の手術のために内職までして貯金を続けます。それでも優しい同僚たちに囲まれ、ミュージカルという楽しみもあり、つつましやかに暮らす日々を送っていたのですが……。

ある日、トレーラーハウスに暮らすセルマの大家であるビルからとある相談を受けたことで、事態は一変。セルマの悲劇がここからスタートするのです。