病院入り口には、多くの元同僚である警察官たちが整列していたのです。
それも少ない人数ではありません。 およそ署内のほとんどの仲間たちが整列し、 最敬礼をしてジャッジを迎えています。
「自力で歩けるのか?」と聞く同僚に、フランクスCpl.は 「大丈夫だよな?」とジャッジに微笑みかけました。
最後の力を振り絞って歩くジャッジを、 病院の職員たちも整列して迎えました。
一人の獣医師は嗚咽を抑えられず、 病院内は悲しみに包まれました。
ウエストデットフォードの治安を守り続けた 誇り高い元警察犬ジャッジは、 フランクスCpl.と、その他多くの元同僚たちに見守られ、 永い眠りについたのです。
全てが終わった後、フランクスCpl.は 獣医師たちに感謝の言葉を述べました。
ハンドラー、そして飼い主である彼にとっては、 ジャッジの苦しみは、自身の苦しみでもあったのでしょう。
ウエストデットフォードの警察署は、 Facebookにてジャッジへの言葉を捧げています。
『ジャッジは我が署の偉大なる財産であり、 永遠に惜しまれるであろう存在です。 ジャッジよ安らかに。我々は君を忘れない!』
その忠誠心と賢さで人間に愛される犬たち。
中でも警察犬たちは、小さな頃から厳しい訓練を乗り越え、 時には危険と隣り合わせになりながら、 働く犬として人間社会の治安を守り続けてくれています。
痛ましい捨て犬のニュースが相次ぐ中、 動物とはいえ、その業績を称え、 英雄としてジャッジを見送った ウエストデットフォードの警察署の人々。
その姿に人間と犬との温かい関係と希望を 見出すことができます。
苦しみから解放され、安らかな眠りについたジャッジ、 そして私たち人間のために働くすべての犬たちに、 感謝の気持を忘れずにいたいものです。
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