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TOPPANとENEOS、古紙からバイオエタノール 生産実証

古紙をバイオエタノールの原料として活用する

TOPPANホールディングスとENEOSは1日、古紙を原料とするバイオエタノールの事業化に向けた実証事業を始めると発表した。2030年度以降の事業化を目指し、バイオガソリンや再生航空燃料(SAF)の原料として活用する狙いだ。

古紙から不要物質を分離・除去するTOPPANの技術と、バイオエタノールを効率的に製造するENEOSの技術を組み合わせる。26年度にもパイロットプラントを稼働させる予定で、1日あたり1〜3トンの古紙を投入し、300リットルのバイオエタノールを生産する。

バイオエタノール由来の燃料は化石燃料に比べて二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減できるため、需要が急拡大している。現在はサトウキビやトウモロコシを原料とするものが多いが、廃棄物や木質ペレットから製造する技術の開発も進んでいる。