22日の東京株式市場は日本時間のけさ、アメリカで発表された大手半導体メーカーエヌビディアの決算が市場の予想を上回る好調な内容となったことを受けて取り引き開始直後から多くの銘柄に買い注文が集まりました。
そして、午後の取り引きが始まった直後に日経平均株価の値上がりの幅は700円を超え、1989年12月29日につけた取り引き時間中の史上最高値、3万8957円44銭を上回って3万9000円台まで上昇しました。
その後も上昇幅は800円以上に拡大し日経平均株価は取り引き時間中に3万9156円97銭をつけました。
終値でも1989年12月29日につけた史上最高値、3万8915円87銭を更新し、21日の終値より836円52銭、高い3万9098円68銭で取り引きを終えました。
東証株価指数、トピックスは33.41、上がって2660.71。1日の出来高は17億6948万株でした。
日経平均株価はバブルの絶頂期にピークをつけてから再びこの水準に回復するまでに34年2か月かかりましたが、日本経済がバブル崩壊後、失われた30年と呼ばれた低迷期を本格的に脱することができるかが焦点となります。
日経平均株価がバブル期につけた取引時間中の史上最高値に迫る水準となっていることに関連して、新藤経済再生担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「物価上昇を上回る賃上げを目指し、生産性の向上などの対策も強力に打っている。そのなかで企業が工夫と努力によって業績を上げていくことが、日本経済全体の力になり、それらと株価が連動することもあると思う。動向を注視していきたい」と述べました。
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