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「なんか邪魔な存在」夫婦のスマホのやり取り明らかに…4歳児“中毒死”

警視庁捜査一課は16日、娘の美輝ちゃん(4)にエチレングリコールなどを飲ませて殺害した疑いで、父親の細谷健一容疑者(43)と、母親の細谷志保容疑者(37)を送検しました。

■共有PCの履歴に“トリカブト”

捜査関係者への取材で、健一容疑者と志保容疑者のスマートフォンや、2人で使用していたパソコンを解析したところ、数年前からエチレングリコールやトリカブトなどの有毒性について調べていたことが分かりました。

関係者によると、2人はパソコンを共有していました。通販サイトのアカウントも一緒に使用していたものもあるといいます。

エチレングリコールは、2018年に突然死亡した、健一容疑者の姉の遺体からも成分が検出されています。

■父親の弁護士が明かす“娘の死後”

娘の死に、2人はどのように関わっていたのか。健一容疑者の弁護士が会見しました。

健一容疑者の担当弁護士
「健一さんは器用な人ではないのですが、とても心の優しい穏やかな人で、美輝ちゃんが亡くなったことに関してもどんなに悲しんでいるのかと」

柿原弁護士は2019年、児童相談所に一時保護されていた子どもたちを自宅に連れ戻す手続きをした時から、夫婦と関わってきたといいます。

健一容疑者の担当弁護士
「ベビーシッターの方とか色んな方に入っていただき、足りない部分は第三者で補っていきながら、子どもたちのお世話をしっかりできる環境を児童相談所にお伝えした」

■夫婦のスマホのやり取り明らかに

ベビーシッターを雇い、高級車に乗り、裕福に見えたという細谷家ですが…。

細谷家を知る人
「悠々自適にしか見えなかった。この辺ではお金持ちと有名で、家賃収入があってホテル経営している」

経営するホテルは、健一容疑者が相続した後、自転車操業だったという話があります。

健一容疑者のホテル関係者
「ホテルの増築がうまくいっていなかった。コロナ禍で1年ぐらい給料の支払いが遅延した従業員もいた」

さらに、健一容疑者が本格的にホテルの経営に携わる前、千葉のアパートで暮らしていた2013年に、自己破産していたことが分かりました(官報によると)。志保容疑者との出会いは自己破産する前。自宅周辺では、妻に気をつかう様子が目撃されていました。

近所の人
「去年、奥さんを自転車に座らせて押しているのを見ました。(Q.かなり力が必要ですよね)力が必要だと思いますけど、奥さん座っていました、椅子に」

捜査関係者によると、2人はスマートフォンなどで、美輝ちゃんについてメッセージのやり取りをしていたことも分かりました。

2人が交わしたメッセージ
「なんか邪魔な存在」

警視庁は、事件の真相解明に向けて調べを進めています。

転居前も「夫婦喧嘩絶えず」“ぼや騒ぎ”で一時保護も…4歳娘“中毒死”両親を逮捕

東京・台東区のマンションで、4歳の次女に薬物を飲ませて殺害したとして、ホテル経営者の両親が逮捕されました。女の子が死亡する直前、一家の中で何が起きていたのか。当時の詳細な状況が、独自の取材で明らかになりました。


◆両親を逮捕“薬品”で殺害疑い

逮捕されたのは、台東区のホテル経営、細谷健一容疑者(43)と、妻・細谷志保容疑者(37)です。2人には自宅マンションで、当時4歳だった次女の美輝さんを殺害した容疑がかけられています。

美輝さんは去年3月、自宅で意識のない状態で倒れていたとして、病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。警視庁が遺体を詳しく調べると、有害な化学物質などを摂取させていて、中毒死させたとして、捜査が進められていました。

殺害に使用されたとされている化学物質は、2つ指摘されています。1つは統合失調症や双極性障害などに処方される薬『オランザピン』。もう1つは車のエンジン冷却水の凍結防止などに使われる成分『エチレングリコール』です。

専門家はこの2つについて、誤飲が死因につながるのは考えにくいとしています。まずは向精神薬について。

子どもの誤飲事故に詳しい 大川洋二医師
「(Q.オランザピンの致死量は)致死量を考えると1回で150グラム。錠剤だと200錠とか400錠を一度に飲むということになります。服薬だと何回かに分けて、1〜2日に分けて飲むことになる。なかなか通常は無理じゃないでしょうか」

エチレングリコールについても…。

子どもの誤飲事故に詳しい 大川洋二医師
「人が経口するようなものではなく、例えば不凍液とか、かつての冷却用品というような、そういったもので使われていたもので、毒性が非常に強いので、口からとるということは全くありません。普通は飲めないので吐くと思いますが、ちょっと甘いという話もあるので、場合によっては飲んでしまうこともあると思います」


◆当日朝に異変「顔面蒼白」

逮捕された健一容疑者は、取り調べに対して容疑を否認。一方、志保容疑者は黙秘を続けているといいます。ただ、捜査関係者への取材の中で分かってきた、事件当日の様子はこのようなものでした。

2人の間には3人の子どもがいて、5人家族です。去年3月11日、午後5時半ごろ、健一容疑者が美輝さんを夜間保育に預けます。翌日の未明、保育園から引き取り、帰宅。3時間後に朝食を食べたといいます。12日の日中は、健一容疑者が2人の子どもと外出し、志保容疑者と美輝さんが家に残ることになります。帰宅すると、美輝さんはリビングで寝ていたといいます。寝る前に美輝さんは「暑い」と言って上着を脱いだとされています。

そして翌日の3月13日。午前6時に健一容疑者が起床すると、美輝さんがリビングの床の上で薄目を開けていましたが、のどに手を当てると脈が確認できたことから、タオルを上からかけました。この時、美輝さんの口元は黄色くなっていたものの、健一容疑者は2人の子どもと外出します。その後、詳しい時間は不明ですが、志保容疑者が健一容疑者に「顔面蒼白になっている」と連絡。健一容疑者が帰宅し「娘が息をしていない」と119番したことによって、美輝さんは救急搬送されますが、その後、病院で死亡が確認されました。

この後、2人に対して、警視庁は事情を聞き、家宅捜索にも入りました。

警視庁
「関係者への聴取やスマートフォン解析、防犯カメラ捜査などから逮捕に至った」

同じマンションの住人
「(Q.警察からは何か話を聞かれた)去年の8〜9月あたりに警察の方がいらして『ゴミ置き場に茶色いビンが捨てられていなかったか』『大きい物音しませんでしたか』というのを聞かれました」


◆父はホテル経営「お金持ち」

健一容疑者は、父親から引き継いだホテルを経営していました。

細谷家を知る人
「悠々自適にしか見えなかったよねと(この辺りの人と)言ってたんで、仕事なんてしたことないというイメージ。本当に何もしていないイメージ。楽で本当にお金があった。すごいお金持ちなんで。この辺ではお金持ちだと有名なので。お父さんがお金をすごい儲けて、それを残してくれて亡くなった」

住んでいたマンションも1棟そのまま所有していたため、家賃収入もそれなりにあったと推察されます。ただ、生活に困っている様子はないものの、家族については…。

細谷家を知る人
「何かまとまりがない、一体感がない。子どもが笑ったりも、普通とちょっと違う。(Q.子どもの表情は明るかった)してなかった。下の子は見たことない。どこにいたのか分からない」

また、2019年には、ベランダでボヤ騒ぎが起きていました。

近隣住民
「結構燃えているから危ないなと。ほっといたら火事になっちゃうんじゃないかと」

旅行のために健一容疑者が用意した着替えに、志保容疑者が激高し、夫婦げんかに。その後、ベランダでボヤが起きたといいます。この出来事を機に、3人の子どもは一時、施設に預けられることになったといいます。

東京都
「父も母も、それぞれ養育環境について、こちらの指導を受け入れていた。母については精神的な不調もあり、精神科に行く指導をしたが、結果として、なかなか通院に結びつかず、頓挫していたと聞いている」


◆転居前も「夫婦げんか絶えず」

健一容疑者と志保容疑者は、2016年まで千葉県流山市で暮らしていました。まだ亡くなった美輝さんが生まれる前のことです。当時、近所に住んでいた住民が2人のことを覚えていました。

当時の近隣住民
「(Q.記憶には)あります。夫婦げんかですよ。子どものじゃない。子育てに対してのけんかなんだか分からないが、ひどかった。(Q.けんかは旦那さんと奥さんの声)旦那さんは聞こえない。奥さんだけ。(Q.奥さんが一方的に)『殺せ!』とか、そういうのが多かった。(Q.自分を)殺せとかね。耐えてるというか、旦那さんは言い返すこともしない。女の声じゃない。だみ声で。(Q.一方的に1人で怒っている)そういう感じが多い。(Q.何時間くらい)ずーっと。(Q.1〜2時間どころじゃない)まあ1時間はたっぷりやっていた」

たびたび、児童相談所や警察が出動する騒ぎになっていました。

当時の近隣住民
「流山市役所から子育ての何回か来てたのを見たことがある。(Q.児童相談所が)ピンポン鳴らしても出てこないけどね」

長男が生まれた直後のことだったといいますが、110番通報した健一容疑者は「子どもの面倒を見切れない。保護してほしい」と話していたといいます。また、志保容疑者も「もう子どもは育てられない」と説明していました。

実の娘に有害な化学物質を飲ませ、殺害したとされる2人。数年前には、健一容疑者の姉も亡くなっていて、不審な点が多いことから、警視庁は死亡の経緯を調べる方針です。

2つの化学物質“競合”か…4歳児“中毒死”で両親逮捕 なぜ約1年越しの逮捕

去年3月、東京・台東区の自宅で、娘の美輝さん(当時4)に薬品を飲ませるなどして殺害したとして、父親の細谷健一容疑者(43)と母親の志保容疑者(37)が14日、逮捕されました。

美輝さんの体内からは、『オランザピン』『エチレングリコール』という2つの化学物質が検出されました。警視庁は、これらの化学物質が去年3月12日〜13日の間に投与され、その作用の“競合”により、美輝さんが中毒死したとみています。

この2日間、家族がどのように過ごしていたのかが取材からわかってきました。
去年3月12日午前3時ごろ、健一容疑者が美輝さんを保育園から引き取ります。午前9時ごろ〜午後7時半ごろまで、健一容疑者と長男・長女が外出。美輝さんと志保容疑者は自宅にいました。

去年3月13日午前7時半ごろ、長女が「美輝さんの口元が黄色くなっている」と指摘。その後、健一容疑者・長男・長女は通学のため、外出しました。時間は不明ですが、志保容疑者が顔面蒼白の美輝さんを確認し、健一容疑者に連絡。午前9時ごろ、健一容疑者が帰宅後、119番通報します。その約1時間後、午前10時過ぎ、美輝さんの死亡が確認されています。

美輝の死因とみられる2つの化学物質とはどういうものなのでしょうか。
小児科医の大川洋二先生によりますと、『オランザピン』は、向精神薬で、統合失調症や双極性障害などに処方されるといいます。子どもの場合は、10歳以上でなければ使いません。飲み過ぎると、活動が鈍くなったり、けいれんを起こしたりすることもあり、通常は処方せんがないと入手できないということです。『エチレングリコール』は、車のエンジンの冷却水が凍結するのを防ぐ不凍液などに用いられます。毒性が高く、摂取すると腎臓の機能が低下して、急性腎不全や、うっ血性心不全を引き起こすおそれがあります。甘みがあるため、子どもが誤飲するおそれもあるといいます。

警視庁は、2つの化学物質が“競合”したとみていますが、“競合”とはどういうことなのでしょうか。
大川先生は「エチレングリコールによって腎臓の機能が低下したところに向精神薬のオランザピンを摂取すると、排出が遅れて、血中に成分がたまる。急性腎不全と、それに伴う、うっ血性心不全での死亡」が考えられるとしています。

さらに、警視庁によりますと、2018年4月に同じマンションの別の部屋に住んでいた健一容疑者の姉も、死亡しています。保存されていた姉の遺体の一部から不審な点が見つかったことから、死亡の経緯を調べる方針です。

◆警視庁クラブにいる社会部の石出大地記者に聞きます。

Q.なぜ、美輝さんが亡くなって1年近くたってからの逮捕となったのでしょうか。

石出大地記者:我々が取材を進めた当初から多くの捜査関係者が「密室内の事件であり、子どもが誤飲した可能性を否定しきれない。この事件は難しい」と話していました。そんななかで、大きな決め手となったのは、美輝さんの体から2つの薬品の成分が検出されたことです。捜査幹部は「共に過剰な量を摂取している。2つの薬品を同時に誤って飲む可能性は、限りなく低いことが事件と判断する1つの要素となった」と話しています。また、妻の携帯電話の解析で、薬品の購入履歴が出たことや、ネグレクトが疑われる状況なども判断材料となりました。ただ、それでも密室内であるため、防犯カメラなどの客観的な証拠は乏しく、1つ1つ事件性を否定する要素を潰していく作業が必要だっため、逮捕まで時間がかかったとみられます。

Q.2018年4月には健一容疑者の姉が亡くなっています。不審な点が多いとのことですが、警視庁はどのような捜査をしていくのでしょうか。

石出大地記者:焦点は、姉の死に事件性があるかどうかです。ある捜査関係者は、不審な点として「大きな病気や体調に異常がなかった41歳の女性が、突然、亡くなったこと」「解剖をしたものの死因が特定できなかったこと」、そして何より、美輝さんの事件を調べるなかで「保存されていた姉の遺体の一部を調べたところ、新たに重要な不審点が見つかったこと」と具体的に話しています。その不審点ですが、つい先ほど、捜査関係者の取材で、美輝さんの体内から出てきたものと同じエチレングリコールが検出されたことが新たにわかりました。警視庁は、亡くなった2人から同じ成分の薬品が検出されたことを重要視していて、これらの要素から、健一容疑者の姉が事件に巻き込まれて亡くなった可能性を視野に調べています。

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コメント: 5
  • #1

    名無し (月曜日, 19 2月 2024 00:44)

    これは家庭環境が良く無くて、それが祟って今に至ると言う感じがする。妻に話させないで全部夫がやるのはおかしいと思う。しかも自分の親が亡くなったのに、それを当人に話させないのが奇妙な話。カメラも去年から撮ってますし、父親の方の姉が不審死した。その事もあったから警察は以前からマークしてたんでしょう。

  • #2

    名無し (月曜日, 19 2月 2024 00:45)

    4歳の子が自分で買ったとか母親言ってますか 買えないでしょ。現実をきちんとみて下さい。子供達のいる家庭では薬など 危ない物は届かない場所に保管してますよ。

  • #3

    名無し (月曜日, 19 2月 2024 00:45)

    裁判で有罪が確定しておりませんが、鬼畜毒夫婦が、両親の財産、金目当てに両親、姉を毒殺。
    自らの子供に対しても育児放棄して毒殺。
    2000年代~の歴史に残る計画的◯人の可能性が出て来ております。
    警察も真相解明に全力で取組んで欲しい。

  • #4

    名無し (月曜日, 19 2月 2024 00:46)

    政治家みたいに都合が悪くなると、歩けない感じです
    逮捕されて、警察車両からも降りないと言い張って、車外に座り込んでましたが、大人なのにいまだにだだっ子みたいに歩かず、車椅子押してもらってるってなんなんでしょうね
    甘やかしすぎでしょう

  • #5

    名無し (月曜日, 19 2月 2024 00:46)

    車椅子で遠足?
    お母さん何か病気だったの?
    スタスタ歩いてる画像もあったけど
    まさか、保険金詐欺とかしてないよね?
    子どもいるからだろーがずいぶん汚い部屋。
    自転車を押す旦那さん初。
    旦那さん嫁のいいなり?か、ゾッコンか?
    やってる事は鬼畜。