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手話で伝えるチンパンジーの悲しみと共感【青空と向日葵の会】

【手話で伝えるチンパンジーの悲しみと共感】
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チンパンジーのワショーは1966年、
赤ちゃんの時に保護されました。
ワショーは、アメリカ手話を教えられた
最初のチンパンジーでした。
ワショーは当時、妊娠していたボランティアの研究者、
カットさんと仲良くなりました。
手話で赤ちゃんについて、質問するのが好きなワショー。
しかし、ある日を境いにカットさんが
ワショーのもとを訪れなくなります。
数週間後、再びワショーの前に姿を現わしたカットさんが、
ワショーに手話で挨拶をしました。
すると、ワショーはカットさんが
いなくなってしまったことに怒っていたのか、
カットさんに距離を置くようになりました。
そこでカットさんは、ワショーに謝り、
自分がいなくなった理由をワショーに説明しました。
「あのね、私の赤ちゃんが死んでしまったの」
カットさんをじっと見つめていたワショーは、
カットさんの説明に対し、驚くべき返事をしたのです

ショーがカットさんに見せた手話のサイン。

それは、涙が落ちているかのように、 彼女の頬に触れるサインでした。

そのサインは「泣く」という意味だったのです。

実はこのとき、ワショーには悲しい経験がありました。

ワショーもカットさんと同じく妊娠し、 そして出産後、2匹の赤ちゃんを失っていたのでした。

これはチンパンジーが、共感する能力を 持っていることを証明する歴史的瞬間でした。

その後、2007年に42歳で亡くなるまで、 周囲に愛されながら暮らしたワショー。

チンパンジーにも、人と同じような 豊かな感情があることを教えてくれました。