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【タイ人パイロットの日本での体験】同じく君主をいただく国だから…【青空と向日葵の会】

【タイ人パイロットの日本での体験】
同じく君主をいただく国だから…
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世界で最も在位の長い国王として知られたタイのプミポン国王(88歳)が、
2016年10月に逝去されました。
70年もの間、王位に就いていた国王は、
愛を持って数々の騒乱も沈静化させていました。
そんな国王の死に、国中が悲しみに暮れたといいます。
仕事のため日本行きの便に搭乗していた
タイ人パイロットのパット・パナチェットさんは、
成田空港で国王の逝去を耳にしました。
この知らせにはパットさんだけでなく、
仲間たちも大きなショックを受けていたようです。
しかしながら、仕事のこともあり、すぐにタイに戻ることはできません。
国王が亡くなられた次の日に、会社から
「喪章をつけて搭乗するように」という連絡が入りました。
そこで職員たちはすぐに喪章を探し始めます。
しかし、周囲にあったショッピングモールを探しても、
なかなか喪章は見つかりません。
パットさんは、文房具や手芸品を取り扱っている
小さなお店へと入りました。
店内にいたのは2人の年配の女性でしたが、英語が通じません。
そこで、パットさんは写真を見せて、喪章が欲しいことを伝えますが、
どうやらそのお店にも喪章を置いていないようです。
「どうしよう」と困ったパットさん・・・。
しかし、この後予想だにしない展開が待っていました

章が置いていないと知り、自分で作るしかない、 そう思ったパットさんは、1mほどの黒い布を買おうとします。

しかし、言葉が通じないので、 店員2人は戸惑った表情を見せるばかりです。

そこでパットさんは思い切って国王の写真を見せてみました。

すると、国王の写真を見た店員さん2人は事情を察します。

さらにパットさんに同情し、涙を流し始めたのです。

そして、その店員さんたちは、 パットさんが欲しかったものを理解しました。

店員さん2人は涙をポロポロと流しながら、 英語で何十回も謝罪の言葉を述べていたのです。

事情を知った彼女らは、 なんと黒い布で急いで喪章を作ってくれたのです!

パットさんはこの出来事を自身のFacebookに投稿しました。

その投稿記事は、タイの人々にも大きい反響を呼びました。

そこには、国王の逝去を報じている 日本の新聞への感謝の気持ちも込められていました。

そこにはこんなメッセージが綴られていたそうです。

日本が私たちと同じく君主のいる国家なのは、おそらく理由があると思う。

日本行きの便に乗っていたため、パイロットと乗組員は突然の訃報を日本で聞いた。悲しみに暮れつつも、正式な知らせがあるまでいったん解散した。

翌朝、母に頼まれていた買い物と、そして喪章を買うために、ショッピングモールへ行った。バンコクから喪章を付けるようメールも来ていた。

しかしながら喪章は売っている店はなかったので、生地専門店に行くと、2人の日本語しか話せない年配女性がいた。喪章の写真を見せたが、やはり売ってないようだ。

自分で作ろうと思い、1m単位の黒い布を買おうとした。

疑問を浮かべる彼女たちに国王陛下の写真を見せたところ、突然泣き出した。「申し訳ありません、申し訳ありません」と何度も何度も大泣きしながら、哀悼の意を伝えてきたのだと思う。

そして彼女たちは泣きながら喪章を作ってくれた。

きっと敬愛する人を喪う気持ちを、私たちと同じように理解してくれているのだと思う。

参考URL:http://www.mag2.com/p/news/224197/2     http://labaq.com/archives/51875584.html