喪章が置いていないと知り、自分で作るしかない、 そう思ったパットさんは、1mほどの黒い布を買おうとします。
しかし、言葉が通じないので、 店員2人は戸惑った表情を見せるばかりです。
そこでパットさんは思い切って国王の写真を見せてみました。
すると、国王の写真を見た店員さん2人は事情を察します。
さらにパットさんに同情し、涙を流し始めたのです。
そして、その店員さんたちは、 パットさんが欲しかったものを理解しました。
店員さん2人は涙をポロポロと流しながら、 英語で何十回も謝罪の言葉を述べていたのです。
事情を知った彼女らは、 なんと黒い布で急いで喪章を作ってくれたのです!
パットさんはこの出来事を自身のFacebookに投稿しました。
その投稿記事は、タイの人々にも大きい反響を呼びました。
そこには、国王の逝去を報じている 日本の新聞への感謝の気持ちも込められていました。
そこにはこんなメッセージが綴られていたそうです。
日本が私たちと同じく君主のいる国家なのは、おそらく理由があると思う。
日本行きの便に乗っていたため、パイロットと乗組員は突然の訃報を日本で聞いた。悲しみに暮れつつも、正式な知らせがあるまでいったん解散した。
翌朝、母に頼まれていた買い物と、そして喪章を買うために、ショッピングモールへ行った。バンコクから喪章を付けるようメールも来ていた。
しかしながら喪章は売っている店はなかったので、生地専門店に行くと、2人の日本語しか話せない年配女性がいた。喪章の写真を見せたが、やはり売ってないようだ。
自分で作ろうと思い、1m単位の黒い布を買おうとした。
疑問を浮かべる彼女たちに国王陛下の写真を見せたところ、突然泣き出した。「申し訳ありません、申し訳ありません」と何度も何度も大泣きしながら、哀悼の意を伝えてきたのだと思う。
そして彼女たちは泣きながら喪章を作ってくれた。
きっと敬愛する人を喪う気持ちを、私たちと同じように理解してくれているのだと思う。
参考URL:http://www.mag2.com/p/news/224197/2 http://labaq.com/archives/51875584.html
コメントをお書きください