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そう考えているうちに、外で母の車のエンジンの音が聞こえた。
「ただいまー」
いつも通りの母の声にほっとした反面、 なんでこんなに帰りが遅いのか問いただそうとした瞬間、 目の前にやたらと大きな薬局の袋が置かれた。
「何これ?」と母に聞くと、 重たそうなその袋を見ながら 「あんたの薬。一人暮らしするとき薬がなかったら大変でしょう。 とりあえず一通りあったもの買ってきたから。 あんたはすぐ体調崩すからねぇ。」
頭痛薬、咳止め、湿布や包帯、口内炎の薬、のど飴など 袋の中にはありとあらゆる種類の薬が入っていた。
「こんなにたくさん‥」 驚いてもうそれしか言えなかった。 こんな時間まで私のために母は‥
「一人暮らしかぁー。見送ってやらなきゃいけないのにねぇ。 お母さん心配でね、すごく寂しいのよ。 風邪引いた時とか本当はお母さんが そばにいてあげたいんだけどねぇ」
もうそれ聞いて涙が溢れて溢れて、 自分の不甲斐なさと母への申し訳なさで顔あげられなかった。
薬だって決して安いもんじゃないのに。
自分の娘を応援しない母親なんて居るはずないのに、 なんで気づいてあげられなかったんだろう。
「もっと応援しろ」だなんて‥
一番私のことを思ってくれて支えてくれたのは 他でもなくお母さんなんだよね。
分からず屋でゴメン。 いつもいつもいつもいつもありがとう。
その後、遅めの晩ご飯を母と一緒に食べました。
残り少ない母の味をもっと大切にして行こうと思います。
2ちゃんねる掲示板より
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