『鬼滅の刃』次期アニメで「胡蝶しのぶ」と「冨岡義勇」が柱稽古に参加しない“意外な理由”とは
胡蝶しのぶ(左)と冨岡義勇。「柱稽古編」のティザービジュアルより(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
アニメ『鬼滅の刃』の新シリーズ「柱稽古編」の放送が2024年春から始まると発表された。鬼殺隊の中でも最強の剣士と称される「柱」たちが一堂に会することはほぼなく、炎柱・煉獄と音柱・宇髄以外の全員がそろうのは、「立志編」以降はじめてのことである。しかし、柱稽古という大切な訓練に、水柱・冨岡義勇と蟲柱・胡蝶しのぶは参加しようとしない。一体なぜか。その背景には、彼らが背負う特殊な事情と、2人に共通する苦悩があった。 【写真】鬼殺隊「最強」と言われる“柱”はこちら 【※ネタバレ注意】以下の内容には、既刊のコミックスのネタバレが含まれます。 * * * ■紛糾する緊急柱合会議 久々に「柱(はしら)」たちが産屋敷邸に集結する。これはアニメ新シリーズで期待される見どころのひとつだ。前回は鬼の禰豆子(ねずこ)を連れた炭治郎に対し、柱たちから口々に厳しい言葉が飛び交ったが、今度の会議では、柱たちの機嫌は決して悪くない。刀鍛冶の里で「上弦の鬼」(※鬼の中の上位実力者)が2体も出現したにもかかわらず、参戦した炭治郎と禰豆子、不死川玄弥(しなずがわ・げんや)、霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)らが五体満足で生還したためだろうか。いつもは怒りっぽい風柱・不死川実弥(さねみ)すらも、彼らと上弦との遭遇話に「あーあァ 羨ましいことだぜぇ」と軽口をたたくほどだった。 しかし、比較的和やかに始まったこの会議も、特定の剣士だけに発現する「ある現象」の深刻さと、水柱・冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)の言動によって、場の空気が一転してしまう。重要な会議にもかかわらず、義勇は「俺には関係ない」と中座しようとし、実弥が「待ちやがれェ!!」と怒鳴りつける一幕があった。
■柱であることを否定する義勇 優れた戦闘力、多彩な技、判断力の高さなど、冨岡義勇の実力は誰の目から見ても明らかである。しかし、彼自身は自分のことを“低く”評価していた。 「俺は水柱じゃない」(冨岡義勇/15巻・第130話「居場所」) かねて義勇は、自分は水柱としての資格に欠けていると悩んでおり、入隊試験「最終選別」の際に他の隊士から助けられたこと、その人物が義勇らをかばったために命を落としたことがつらい記憶となっている。 鬼殺隊総領・産屋敷耀哉も「どうしても独りで後ろを向いてしまう」と義勇を心配しているのだが、義勇はかたくななままだった。 「俺は水柱になっていい人間じゃない そもそも柱たちと対等に肩を並べていい人間ですらない 俺は彼らとは違う」(冨岡義勇/15巻・第130話「居場所」) 他の柱たちに促されても、炭治郎から頼まれても、なかなか柱稽古に参加しようとしない。 一方で、蟲柱・胡蝶(こちょう)しのぶもまた「柱稽古に参加しない」という決意を固めていた。継子の栗花落(つゆり)カナヲから、「私もっと師範と稽古がしたいです」と告げられて、めずらしくはにかんだようにほほ笑みつつも、その意志を曲げることはなかった。しのぶは他の隊士たちにも秘密裏のうちに、ある上弦の鬼を倒すための過酷な計画を立てていたのだった。 「私の姉カナエを殺した その鬼の殺し方について 話しておきましょう」(胡蝶しのぶ/15巻・第131話「来訪者」)
■己の戦い方を問い続けるしのぶ 小柄できゃしゃな自分の体格の弱点を十分に自覚しつつ、苦悩の果てにしのぶが選んだ方法は、しのぶにとっても、カナヲにとっても“極めて残酷な”選択だった。毒を使う「蟲柱」としての戦い方――この作戦の成功のために、しのぶは柱稽古には参加せずに、自分ひとりで厳しい条件を整える。 「力が弱くても 鬼の頸が斬れなくても 鬼を一体倒せば何十人 倒すのが上弦だったら 何百人もの人を助けられる できる できないじゃない やらなきゃならないことがある」(胡蝶しのぶ/17巻・第143話「怒り」) しのぶの意志は固く、それを告げられたカナヲも止めることができなかった。 最終決戦を前にしたこの局面で、あれほどの強さを誇りながらも、義勇としのぶは「自分の才」に疑問を持っており、柱稽古編では2人の“弱音”も語られる。しかし、2人がこの訓練に参加しようとしなかったのは、単純に「自分のマイナス要素」にとらわれていたからではない。 義勇には炭治郎という弟弟子が、しのぶには継子のカナヲがいた。彼らは師弟関係のようでありながら、同時に「命の恩人」として面倒を見ていた。弱かった炭治郎、親に売られたカナヲを守ったのは、義勇としのぶの慈愛によるものだ。 そして、ストーリー上、示唆的であるのは、カナヲが使用しているのはしのぶの「蟲の呼吸」ではなく、しのぶの姉・カナエの「花の呼吸」であることだ。さらに炭治郎は義勇と同じ「水の呼吸」から「ヒノカミカグラ」の使い手へとなっている。 若い剣士たちの大いなる成長が、義勇としのぶの考えに変化をもたらす。柱稽古編では「守り・守られる関係」からの転換期も描かれる。
■義勇の決断としのぶの覚悟 炭治郎とカナヲの成長は目を見張るほどだったが、それでもなお、義勇としのぶは彼らを守ろうとする行動が抜けきらない。それは炭治郎とカナヲに「幸せな日常」を与えてやりたいと切に願っていたからだ。 〈幸せの道は ずっとずっと遠くまで続いているって 思い込んでいた〉(胡蝶しのぶ/17巻・第143話「怒り」) 自分よりも強い姉が、先に柱となり戦闘中に死んでしまったしのぶ。自分を守るために死んでしまった姉を持つ義勇。2人とも「姉の死」によって、どうしようもない喪失感と、自分の力のなさを痛いほど感じながら生きてきた。今度こそは死なせない、という思いの強さが、彼らの「単独行動」の要因となっている。 柱になってからも、ぎこちない笑顔しか見せることができない義勇と、湧き起こる怒りを抑えながら、周りの人たちのために優しくほほ笑もうとするしのぶは、不器用さが似ている。すぐに黙ってしまうのも、すぐに怒ってしまうことも、彼らの愛情の発露である。 「必ず私が鬼を弱らせるから」(胡蝶しのぶ/19巻・第162話「三人の白星」) 「もう二度と 目の前で家族や仲間を死なせない」(冨岡義勇/18巻・第154話「懐古強襲」) もう少し物語が進むと、あるタイミングで禰豆子が彼らのことを思い出す場面が描かれる。義勇は心配そうに禰豆子を見守っており、しのぶは困ったようにではあったが、禰豆子に穏やかに語りかけていた。不器用で厳しい2人の「本当の気持ち」を若い隊士たちも分かっていた。最終決戦に向けて戦いが激化する中で、義勇としのぶは、すべての隊士たちの心の支えとなり続けている。 義勇の決断もしのぶの覚悟も、彼らの苦悩の半生から生まれたものだ。自分以外にそんな悲しみを与えたくないという苦い気持ちが、彼らを強く成長させた。アニメ新シリーズは、義勇としのぶが秘めている決意と覚悟、それを受けた隊士たちの成長も見どころのひとつとなるだろう。 ◎植朗子(うえ・あきこ) 伝承文学研究者。神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート学術研究員。1977年和歌山県生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『鬼滅夜話』(扶桑社)、『キャラクターたちの運命論』(平凡社新書)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)など。
植朗子
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名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:39)
バトル漫画が好きな方々は柱稽古はつまらないかもしれない。
現に当時編集担当も吾峠呼世晴先生に「いい加減にバトルにしませんか」と提言している。
ジャンプには人気投票というハードルがある。
後半戦に来て読者に飽きさせたくないようにとの編集なりのアドバイスだったのだと思う。
反して当の吾峠呼世晴先生はこう突っぱねた。
「人間はそう簡単に強くなりませんから」と。
これがすべてなんだと思う。
編集の気持ちもわかる。
だが、吾峠呼世晴先生は上弦3体を倒すために炭治郎らは実力不足だと考えたのだと思う。炭治郎らがそうならば他の隊士はもっと大変なはず。那田蜘蛛山の比ではなかったろう。
おそらくこの時点で最終回の構想は決まっており、指導にシフトしたのだと思う。
次なる無限城での最終決戦はそんな柱たちの性格がものを言う。
私は柱稽古がものすごく好きだ。
この稽古と隊士のつながりを最後まで忘れたくない。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:39)
義勇としのぶは、今は亡き大切な人の羽織を常に纏っていますね。そして炭治郎にだけは思わず弱音を吐いた二人でもある。
しのぶのあの覚悟の裏には、仲間への心からの信頼もあったと思う。愛弟子のカナヲ含め。
義勇以外の柱は、禰�豆子が一度も人を喰わず2年以上経過という「実績」と、お館様の説得があって渋々受け容れた。
だが義勇は、鬼に成り立ての禰�豆子と遭遇した時に自己判断で受け入れている。斬るべき鬼を手中に収めながら斬らず、口枷まで用意して(義勇が作ったはず)羽織も掛けてあげている。ここに彼のものすごい懐の深さと優しさ、他人に対するリスペクトを感じる。
「しかし、彼自身は自分のことを“低く”評価していた。」
この一文でふと思いました。
優しさだけでなく、「鬼殺隊の柱である俺」ではなかったから取れた行動でもあったのかなと。柱稽古本当に楽しみです。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:40)
植さんの考察記事久しぶりで嬉しい。
この柱稽古編でのある意味主役は冨岡義勇だと思う。
胡蝶しのぶもその後の戦いに重要な伏線となっているし。
この記事は二人の苦悩や決意や思いををわかりやすく解説してくれて読んでいて涙が出てきた。
原作基づくアニオリでこの二人、特に義勇さんの過去のシーンを多く入れて欲しい。
ますますこの後の鬼滅の刃のアニメ化が楽しみです
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:41)
書かれてる内容読んでまた泣けてくる。単純なヒーロー物やハッピーエンド迎える作品じゃない。わずかに残った柱や炭治郎達だって幸せな人生歩んで来た訳じゃない。鬼を倒しても良かった、にはならない。こんなに切ないシーンばかりの作品が支持されたのは不思議だけど自分もそうだったからだと思う。ラストまであとは僅かだけどあのクオリティ作り上げるにはまだ数年かかるだろうから出来上がりを楽しみに待ってる
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:41)
鬼滅の新しい情報の解禁、嬉しいです。原作漫画は読まずに、映画とテレビアニメのみを見てますが、昭和や平成のアニメと違って、ヒーローやったヒロインが倒す敵のしぶとさに驚いてます。新型コロナウィルスのしぶとさと共通しているところがあって、コロナ禍でも元気や勇気、気力を貰える作品だというのはうなずけます。炭治郎たちカマボコ隊と先輩である柱のメンバーのみんなと、これから立ちはだかる強い鬼たちと、産屋敷さんと、鬼舞辻さんとの対決、どうなるのかを楽しみにしています。炭治郎、禰�豆子、善逸、伊之助たちに会えることを楽しみにしてるよ!
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:42)
第1期アニメではまって原作未読ですが、アニメのクオリティはもちろん、キャラクターのストーリーの深さに気づきがあり毎度心打たれます。
義勇さん…錆�兎でしょうか。炭治郎を救ったあの優しくもどこか悲しい笑顔がずっと気になっています。想いを巡らせると涙が出てきます。
植先生のご考察もいつも楽しみに拝読しています。
柱稽古編…本放送まではもう少しおあずけですが、かまぼこ隊や柱達に逢えるのが待ち遠しいです。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:43)
久々の植先生のコラム、いつもながら読みやすい文章と深い考察をありがとうございました。
最終決戦を前に柱や隊士たちに光が当たる柱稽古編、すごく楽しみです。
できれば、本編以外のワニ先生が描かれた小ネタも盛り込んで、話数を増やしてほしいな。
最終決戦ではアカザのストーリーだけで映画1本作れそうだし(笑)
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:43)
鬼狩りとして日々闘い続ける隊士たちの“少年らしい素顔”が見られて、柱稽古編はとても好きな話です。柱稽古は厳しかったけど、辛い生き方をしなくてはならなかった隊士たちが、悲鳴嶼さんの稽古場(他の柱の所でも)では素のままでいられ、ともに笑ったりねぎらいあったりできた貴重な時間だったのだと思います。だから最終戦で伊之助が無惨に言った『……一緒に飯を食った仲間だ』が本当に悲しかった。
また那田蜘蛛山では助けに来てくれた強い柱、義勇さん、しのぶさんは、炭治郎たちにとって一番近い距離感だったようにも思うのです。蝶屋敷での生活も、厳しさの中に日常の様子が見えてひと時の安らぎすら感じていました。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:44)
全体の中では確かにバトルもなく、インターミッション的な位置付けだけど、冨岡さんについてだけでもクールなイケメンで腕も立つ、弟弟子のために禰�豆子が人を食ったら腹を切る覚悟を見せる、とにかくカッコいい彼が心の中の弱いところやコミカルな所(炭治郎と蕎麦食い勝負したり、実弥におはぎを差し入れて仲良くなろうと考えたり)を見せてくれる貴重なエピソードがてんこ盛りですね。冨岡さんファンがますます増えそうです。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:45)
原作では10話足らずの柱稽古編、2時間に収まっちゃいそうだから、オリジナルエピソードを少し入れて初回1時間SPの全5話くらいになるのかな? 無限列車編もTVシリーズに落とし込んだときは7話とかになってた気がする。
いまは1クール縛りがあまりなくて、変に引き伸ばしたり中途半端なところで終わったりしない作品が多くていいね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:45)
他の方やメディア系でも言われている様に柱稽古編はこれまでと同じ様な鬼滅の刃として見てしまうと迫力とかの演出が…っていうところだと思いますが、俗に言う起承転結の「転」に当たる第三部になるところだからこれまでの第一・第二部とその先の話しの意味合いを深める要素としてはとてつも無く重要な「味変のタイミング」という事になるでしょう。
なので第三部だけを見る事で留めるよりもその後に改めて第一・第二部を見直してみると違った見え方も出来る話しになるでしょうし、その後の話しの見え方もボリュームの違いを生み出すシーズンになると思います。
逆にそれを放送用にどの様に纏めるのか…というマニアックな見方も出来るかもしれないですね。ここの編集次第で第四部の期待値が上がるか下がるかの勝負どころみたいな感じでしょうかね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:46)
柱稽古編は義勇さんの精神的成長が描かれ、水柱としての自覚に目覚める重要な章です。
しのぶさんサイドは、しのぶさんが密かに実行し続けていたある計画をカナヲが知らされることになります。
どちらも無限城編、そして最終章に繋がる重要な要素なんですよね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:47)
柱稽古編は柱の内面や過去が取り上げられるので好きです。しのぶさんの覚悟に驚いて、またそれは上弦の強さの度合いを表しているんだけどそれでもなんとかならないものかとこちらはジタバタしました。しのぶさんも好きだし、柱みんな好きなんですよね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:47)
派手に戦っているシーンを見たい人にはつまらないと思うかもしれないけど、柱稽古編は重要な回です。登場人物それぞれの背景が垣間見れる。それに大事な伏線がたくさんある。
ここから一気に物語が進みます。見逃せないです。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:48)
義勇やしのぶだけじゃなく鬼滅の刃ではいろいろなものを背負った人物をしっかり描いている人間ドラマが素晴らしいな。1人1人、深く掘り下げられているなと改めてすごさを感じるね
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:48)
あまり漫画は読まないが、鬼滅はたまたま手に取りその後も読み続けた。それまでの主人公が強いヒーロー漫画とは違い主人公の周りの人間の活躍を描き弱いながらも力になろうとする主人公と同期の姿に新しさを感じた。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:49)
完結してから読んだから、原作ではここからラストまで2〜3日で読んでしまった。兎に角スピード感が気持ちいい作品だったので、無限城は映画の方が良いかも。バトルモノは苦手で、群像劇が好きな自分はキャラにある程度思い入れできないと面白く感じないので、柱稽古みたいなエピソードはないと面白く読めないけど、JUMP漫画としては中弛みとして捉える人もいるんだな。まあ、だいたいラストへの伏線。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:49)
植先生の記事は毎回読み応えがあります。そして読みながらウルッとくる。しのぶさんと義勇さんには仰る通り共通点が多いですね。ファンブックなどを見ても、お互いのこと不器用ながらも気にかけていることが伝わってきます。柱稽古では義勇さんのあの重要シーン何より楽しみです。新規のキービジュアルも「俺は水柱じゃない」感が漂っていて流石ufoさんと思いました。美しいんだけどちょっと切ない。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:50)
ネタバレすみません。
炭治郎は勿論のこと、伊之助や善逸もパワーアップするし、この後の無限城編では3人とも今まで以上に過酷な(物理的な戦闘だけじゃなく)運命が待ち受けてるから、ここでの稽古で得たものは不可欠。
個人的には善逸がある決意をするシーンが記憶に残ってます。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:51)
柱稽古は派手さには欠けるけど
とても大事な描写が点在している重要なフェーズ
昔のアニメや漫画では結構こういうシーンがあったものだ
だが今はそれが「中弛み」と評価されがちなせっかちな時代
まして鬼滅は美麗な戦闘演出で売ってきた面もあるから余計にだろう
でもそんな軽薄なタイパ意識に負けずきちっと描き切ってもらいたい
こういうのって京アニが得意なんだよな
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:52)
柱稽古編はバトル好きの人にはつまらないかも、とトップのコメントに書いてあったけど、そういうもの?自分はむしろ楽しみで仕方がない。
自分としてはずっとバトルだと息が詰まるし、ギャグが挟み込まれてて面白かったし、それに最終決戦の前に柱のみんなの人柄が知れてより思い入れが強くなった。
と言っても自分はコミックス派だったので、柱稽古編を一気読みしたから何もイライラしなかったけど、本誌派でずっと熱いバトルシーンを渇望していた人は何週間も待たされた事になるから「早くバトルシーンをくれ!」となっていたのだろうか。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:53)
柱稽古編も面白いけど、やっぱり最終章への繋ぎだから次の最終章へは間隔を短くしていただけると盛り上がるのかな(アニメ制作はとても大変でしょうが・・・)。
てっきり柱稽古だけで区切らず最終章と一緒に制作されるものだと思ってました。
柱稽古でのちょっとほのぼのとした雰囲気や柱や隊士たちの掘り下げ等楽しみなところもありますが(個人的には無一郎のとこ)、最終章への期待を膨らませる役割のとこだから最終章との間隔が大事になってくると思います。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:53)
闘いながら炭治郎が不自然なほど強くなる話が続いていたので
柱稽古は個人的には好き。
修行は中弛みと言うけど
強くなるためには絶対必要だもんね。
だけど、柱稽古でフラフラのクタクタからの
ほぼ間髪入れずに無限城での闘いは
正直無理があったなと思う。
まぁあそこでグダグダ日常回を挟む方が冷めるのもわかるけど。
でももうちょっと休息をあげたかった笑。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:54)
コメントを少し読みながら、やはり人を惹きつける作品は登場人物ひとりとっても深く理解し思いを馳せさせるのだなぁと。最近、ディズニー作品評をちょっと海外チャンネルで見てきましたが、セリフをどの人物に言わせても変わらない、とか、ストーリーに不要なキャラの存在とか、AIに物語を作らせたのでは、とか、ストーリーテリングの力量についてしみじみ思います。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:55)
ずいぶん読ませる文章ではないかと思ったら
文学研究者の方でしたか
鬼滅の刃はホントによくできた神話ですが
ジャンプ漫画の努力友情勝利という3つの少年漫画の原則を守られている点も
重要
やはり努力は必要
結局全ては遺伝子で決まってる運命論は強力ですが
それに知恵や努力で抗うことに面白さを感じるのです