実は若者世代が増えている建設業。誤解だらけ「人手不足」の本当の理由
「建設業」と聞くと、どんなイメージ持っているだろうか。仕事がきつくて給与が安く、若い人材が集まらない ──。
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そんな声が聞こえてきそうだが、実はそのイメージは現実とかけ離れている。 厚生労働省の雇用動向調査によると、建設業に新たに入職する新規学卒者は少子化の中、増えている。 ただ、業界全体で見たときの離職率の高さや、高齢化、都市部への人手の偏在は深刻な問題だ。 来年からは残業時間が法的に制限されることで、いわゆる「2024年問題」も起きる。「エアコン工事をお願いしても工事まで3週間待ち」など、すでに私達の日常生活に影響を及ぼしかねない状況にもなっている。 今回の原稿では、誤解されがちな「建設業の真実」を4つのポイントを押さえながら正しく理解してもらうことで、これまで見過ごされてきた本質的な問題とその解決策について考えたい。 高木健次:京都大学在学中に塗装業の家業の倒産を経験。その後、事業再生ファンドのファンドマネージャーとして計12年、建設・製造業の事業再生に従事。認定事業再生士(CTP)。2019年にクラフトバンクの前身の内装工事会社に入社。建設会社のコンサルティング、ゼネコン安全大会、業界団体等での講演、専門紙での連載のほか、報道番組での建設業界に関する解説を担当。2019年からクラフトバンク総研所長。
ポイント1:需給のミスマッチと生産性
まず、人手不足は少子化で若者が入ってこないと思われがちだが、建設業への新規学卒入職者(高卒、大卒者など)は2022年に4万3000人いる。少子化のなか、実は10年前から5000人増加している(厚生労働省・雇用動向調査)。 若者は入ってくるのに、なぜ人手不足が起きるのか? まず需給バランスだ。災害対策等もあって建設投資は伸びている一方、建設業就業者は2013年から2022年までの10年で20万人減少し、需要と供給のミスマッチが生じている。 高齢化も深刻で、総務省労働力調査によると、2022年時点で現場の6人に1人は65歳以上だ。 建設業と言えば現場職のイメージが強いが、実は正社員の2割前後が事務職だ。「手書きとFAX」のアナログ業務が多いためで、ゼネコンでも未だに現場の入退場管理が手書きの現場もある。上場企業でさえ、工事会社を探すときに電話帳を使うこともある。 こうしたデータや実態からわかるのは、需要に対して供給が追いついておらず、かつ高齢化が進んでいること。そして、事務作業の生産性の面で課題があるという現実だ。
ポイント2:人材が大手や都市部に集中
さらに意外と議論されないのが「転職」の影響だ。建設業就業者は毎年15~20万人が、物流等の他業界、または業界内で転職しているため、約4割の人材が10年で入れ替わる計算だ。転職の結果、人材はより大手、都市部の企業にシフトしている(厚生労働省・雇用動向調査による)。 特に若手の場合は、大手を志向する傾向が強い。筆者がヒアリングした関西の中堅企業のケースでは、九州の離島の学校でリクルート活動をしていた。地元に残るより、寮と育成環境が整備された都市部の会社で働きたい若者は多い。 「建設業に若者は入ってきても、中小、地方には回ってこない」「入社しても転職してしまう」のがデータから分かる実態だ。
ポイント3:特有の法規制。職人の「人材派遣」使えず
また、意外と知られていないのが建設業特有の法規制だ。 働き手が少ないのであれば、「人材派遣を利用すればいいのではないか」と思われるかもしれないが、実はいわゆる「現場作業」において、建設業は人材派遣が認められていないのだ。 また、職業安定法32条で有料人材紹介事業者(人材エージェント)が土木、建築業の現場職の求職者を紹介することは禁止されている(事務、営業、施工管理職は認められている)。 そのため、建設会社は転職で人材が抜けても、ハローワークや求人広告、縁故でしか技能者を採用できない。 そのため建設業にとって、入った人材を辞めさせないことの重要性は、他の業種よりもさらに高いといえる。
会社が考える「離職理由」はズレている
では、どうやったら「転職」を防げるのか? 建設業を去っていく理由は、本当に給料や「仕事のきつさ」の問題なのか? 上記は国土交通省の資料から抜粋した「企業側が考える若者が定着しない理由」と「実際に会社を辞めた若者の離職理由」の対比だ。 企業側は「作業がきつい」「若者の意識が低い、根性が無い」と考えているが、若者は「雇用が不安定」「遠方作業所が多く移動が負担」「休みがとりにくい」と労働環境を理由に挙げており、給料は離職理由の4位だ。 この資料からは、企業と実際の離職者の認識ギャップが大きいことが分かる。
ポイント4:給与水準は低くない
建設業は休みが少なくハードワークではあるが、飲食、運輸などの他産業より給与水準は高い。 地方公務員や地方銀行員の給与水準が減少傾向にある中、厚生労働省・年平均賃金指数を見ると5名以上の事業所に勤務する建設業就業者の賃金は都市部の若手中心に上昇を続けている※。筆者の所属企業の取引先には「公務員よりずっと年収の高い職人」が多くいる。 ※ただし、厚労省統計は「一人親方と呼ばれる層が対象外」である点に注意が必要。一人親方の場合は、給与水準が相対的に低い傾向があるため、単純にこの数字だけで、「建設業の給与水準が高い」ということはミスリードだろう。
雨が降ると食事が質素に?
他方、建設業には「日給月給」という他業界ではあまり見られない独特の給与制度がある。月給制のサラリーマンと違い、「日給月給」の職人は台風などで10日しか働けなかった月の給料は10日分、繁忙期で25日働けば25日分、と給料が毎月大きく変動する。 筆者の家業は塗装業だが、「雨が続くと父親が不機嫌になり、食事が質素になる」経験をしてきた。私の家族がそうだったように、天気によって収入が大きく変動してしまうケースはまだ残っている。 「日給月給」の他にも、ヘルメット代などの安全用具や工具代を会社で負担せず、職人に自己負担させることも多い。 また、「移動の負担」だが、建設業は未だに勤怠管理や作業報告が手書きでなされており、「現場が終わった後にわざわざ事務所に戻って手書きで報告書を書かせる」会社も多い。 「同じ工事なのに県と市、ゼネコンごとにフォーマットが違う」などの理由で安全書類などの事務負担も重い。こういった「以前からの慣習」が若者の離職につながるのだ。
建設業「2024年問題」と影響
2024年4月から建設業も「時間外労働の上限規制」が始まる。これまでのように監督や職人を長時間残業させることが困難になり、上限(原則月45時間、年間360時間)を超えた場合、罰則の恐れがある、厳しい内容だ。 2024年問題によってコストが上がることを後ろ向きにとらえる意見もあるが、今回の「時間外労働の上限規制」の法改正の背景には、長時間労働を前提とする労働環境を改善し、効率化によって人手不足を解消しようする狙いがあることは忘れてはならない。 先述のように、離職理由の要因は給与だけではなく、労働環境や経営者の考え方にある。「2024年問題」をチャンスととらえ、最新機器の投入、業務のデジタル化、月給制への移行や人事評価制度の導入など労働環境整備に成功している会社も多い。 筆者が所長を務めるクラフトバンク総研が独自に行った2023年9月の調査(社員数5~100名規模の中小企業約1500社が対象)では、「経営者が2024年問題の対策に取り組む企業の方が業績拡大傾向」にあることが分かっている。 建設業界にはまだまだ可能性がある。筆者は金融業界出身だが、最近周囲で地方銀行から地元の建設会社に転職する事例が相次いでいる。「地方創生の真の担い手は災害復旧も担う建設会社だ」と地元のゼネコンに転じた銀行員もいる。 「人手不足なのではなく、古い考えを引きずる経営者から人材が離れ、仕事と人材が良い会社に流れているだけ」という建設業経営者たちの厳しい意見も聞く。 2024年、成長する建設会社と、変化に取り残される会社の差はより開いていくだろう。
高木健次
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名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:07)
朝の5時6時に工場(こうば)に集まって、ハイエースと2トントラックに材料積んで2時間3時間かけて現場まで走って、暗くなるまで現場作業して、渋滞に巻き込まれたりして工場に戻ってくるころには20時や21時、そこから片づけと次の日の仕事の準備
職種によっては日付を跨ぐことも珍しくなく、土日は休めるかと思いきや突発的に仕事が入って応援に駆り出されたり
現場が24時間営業の施設だと、引渡も済んで仕事から帰って今夜はゆっくり眠れるかと思いきや、夜中に鬼電で起こされたり
嫌にならない方がおかしいわなあ
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:08)
たしかに離職理由の主は給与じゃないな。
現場はチームで動くことが多いから、休み取りにくいというのはあると思うね。おまけに中小はむやみに人手を増やせないから、先々のことを考えれば、ギリギリの人数でやらざるを得なくなってしまう。そうすると余計に休みが取りにくくなってしまう。そういう仕組みなんだろうな。
若い人は、家庭を持つと大抵子供が生まれる。だが、昔みたいに妻に押しつけっぱなしができない。と考えると、現場仕事はなかなか厳しい面があるよね。
合理化だけでなく、各階層の意識改革も必要かもしれないな。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:08)
現建設場への人材派遣の禁止については正解だと思う。
経験や資格を持っていない人が急に来て危険作業をやらせるのは現場での事故が多発する可能性がある。
しかし、人材派遣についても作業経験や資格を持っている人であれば問題なしにすればとも思ってしまう。
また、フルハーネスなどの安全確保のための道具や作業で使用する道具に関しては本来会社経費で揃えるのが普通であり社員に自腹を切らせるのはおかしいです。
安全に関係するフルハーネスなどはきちんとしたメーカーだと高額でしっかりとした知識がない人に任せるほうが事故の元です。
下手にどこかわからない安価だから選んだとかになると危険です。
本来であれば会社が使用期限や安全基準を管理すべき会社が人任せであるからそういった事が普通であれば入社や転職はしたくないですね。
会社に殺されるようなものです。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:09)
介護職とかは新規の就職よりも離職者の方が多くなったと報じられていたが、建設業はまだマシな方なのか。
ハードワークに見合う給料がもらえているのなら良いのかもしれないが、始業時間は決まっているのに家から遠い現場に行かなくてはならないのでは、確かにイヤになる。
災害発生時には、深夜でも盆正月でも関係無しに呼び出される。
事務職よりは、ハードな仕事ですよ。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:09)
舗装屋25年やっているけど、まぁ労働環境は辛いよね。
土木はホント人集まらないよ。監督・職人共に。
2024問題の解決には、発注者が適切な工期の設定をすることが大事。
あと、天候悪化等の不測事態が発生した際に容易に工期延長してくれるようすする。
その際は間接費の増額を認める。
官民問わずこれくらいのことをしてくれないと2024年問題は解決出来ないし、人も集まらないのは間違いないと思う。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:10)
民間給与実態統計調査令和4年(20頁参照)
下請け構造なので現場職人の給与水準は低いと聞いたことがありますが、全体平均458万円に対して建設業は529万円なので高い給与水準と言えるでしょう。但し、給与水準が高いのは大手中堅ゼネコンやサブコンくらいだと思います。
職種で言ったら営業、設計、施工管理、積算、現場職人みたいな感じだろうか。ずっと事務職で働けるかは不安だろうね。異動させられることもあるだろうし。高所で危険な場所に加えて化学粉末を吸い込んで人体に悪影響があるし...
”遠方作業所が多く移動が負担”というのはわかる気がします。最近は事務職思考だからね。現場で施工管理や職人をやるくらいなら営業するし、遠方に行くのも極力減らしたいのなら設計を選ぶと思いますよ。
設計にしたって現場に行かなくてはならないのだけれど...。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:10)
自身はこの業界で40数年働いて、60歳で一度退職、継続雇用で現在勤務している。あと少しで完全リタイアになるわけだが、この業界は筆者の言われる様に、旧態然とした部分が多く(IT化等少しずつ進んで来ている)、まだまだ他業種比べ遅れている。自身も経験した事だが、遠方の現場に赴任すると、月に数日しか帰宅できず、家の事は全て家内任せで 他業種のお父さんの様な家族サービス的な事が出来ていなかった(未だに家内から嫌味を言われ続けている)左程給料が良いわけでも無く、責任ばかり重くのしかかってくる仕事に 今の若い方が魅力を見出すとは思えません。大手のゼネコンでも福利厚生、給料の面では優遇されているが、現業は上記の通りで、魅力とはかけ離れたモノである。竣工、完成時の達成感のみで続けてきたが、後進の方に余りお勧めでは無い業界でしょうね。残念ですけど・・・
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:11)
そうは言っても ブルーカラーの求人率は現実3.0を超えていますから供給が追いついていない現状には変わりない 。
デフレ 30年の間 本当に人材が職人が育ってませんので 、給与が右肩上がりになっている今、どんどん体力がある 若い方々に様々に経験を積んでいただいて頑張っていただきたいです 。
十分な 給料が出せない会社は淘汰されるのは仕方がない、それは ブルーカラー、ホワイトカラー 、医療 や 1次産業 も同じです。
時代の大転換点です。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:12)
中小・零細の待遇、環境が悪すぎる。「日本を支える中小企業」という言葉に騙されすぎ。もっと経営力のない中小零細は淘汰され、大手のしっかりした企業の雇用が増えればいいと思う。
いい事例があります。
零細・個人経営の寿司店はすごい勢いで閉店している。でも、回転すしなど大手の参入で寿司産業自体は大きく成長し、水産関連業も助かっている。寿司産業の雇用者数も増え、平均賃金も昔に比べ年収で約200万円も上昇。しかも大企業なので従業員は保険や福利厚生も以前より充実。つまり、皆がハッピーになってます。
あ、街の客が入ってない寿司屋や「1人前になるには20年」とか「見て盗め」とか言ってロクに新人に教えもしなかった親父は困っているね。(最近は専門学校や企業研修で短期間で効率よく丁寧に技術を教えるので)
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:12)
人手不足で力仕事な面もあるけどそこまで嫌がられていないのは夜は休めるって言うのがあると思う
建設って土木を除けば夜間工事は近隣迷惑なので避けていることが多いし
ただ若者は似たようなイメージのところだと建築現場より建設機械のほうに行くのが印象です
現場でもサッシ組み立てとか1日中現場にいるような職種じゃないものは結構若者もいます
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:13)
何故手書きが残ってるのかというと、その方が時として早くなってしまっているから。なぜ早いかというと、個別対応が多いから。
デジタルの強みは定型化があってこそ。
しかし定型化が建設業は難しい。特に新築でない場合。
例にあげられた「エアコン設置」も何もないところに設置するならば、人材派遣の技能低めの人間でも対応かのうだが、今や「設置」というが「撤去後、設置」なんだよね。でこの「撤去」も難題で、撤去した後に設置するのは難易度が上がるんだよ。パターンが多すぎてその上それがめったにな案件ばかり、デジタルの強みが出しにくい。でそれをカバーできるようなソフトを作ったらバカ高いくなるし頻繁に更新が必要でこれまたカネがかかる。それだけのカネを客が出せるのか?っていったら出さないしね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:13)
建設業に人が来ない(人が来ても続かない)のは個人的には休みが少ないことが1番の理由だと思うけどね。
未だに週休1日がザラだし、最近ちょくちょく道路工事なんかでは看板に「週休2日モデルで工事してます」ってケースも増えてきたけど、裏を返せばアピールするくらいには特殊なケースってことだし。
じゃあ週休2日にすればいいかっていうと、建設業の日給月給制が障壁になるし。
仮に完全週休2日なんてなったら日給月給制では月の収入が15%以上減ることになるわけで。
給料を維持したまま通常の月給制にして週休2日にすれば人件費は上がるわけで、上がった分は新築やリフォームの価格・公共工事で支払われる税金に跳ね返ってくる。
社会がこれを受け入れる覚悟があればそうするのが一番いいと思うけどね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:14)
建設業界が3Kなのはイメージじゃなくて事実ですよ
記事中に給与水準は低くないとあるが完全にウソか勘違い。給与水準が低くないように「見える」のは単に残業が多いからそう見えるだけです。明らかに働きに対して給料が見合ってない、コスパ最悪の職業。あと建設業界では労働者に自己負担で消耗品や工具を買わせるのが常態化しています。そういったことを考慮すれば人によっては事実上最低賃金以下もありえるでしょうね。
次に建設業界は未だに週休二日制ですらない点、日給制で収入が安定しない点、早出のサービス残業が多すぎる点、休日でも平気で仕事の電話、ラインが入ってくる点、セクハラパワハラ恫喝が横行してる点など正直、改善点を上げればキリがないし、このザマでは人を使い捨てにして成り立っている業界との誹りも仕方ない。未だに昭和の感覚で仕事してる業界なのだから人手不足は必然でしかない。本当に終わってる業界だと思う。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:14)
あっちこっちのネット記事から切り張りしたような記事です。
まず、建設業と一括りしているところで
問題をぼやかしてしまっている。
施工管理、それも技術力をあまり要求されない工程管理や
コスト管理などの職種は希望者が多い。
しかし実際は職人と言われる技能者、特に熟練技能者が
慢性的に不足している。
未経験で業界に飛び込んできた若手が100人いても
熟練技能者一人分の仕事はこなせない。
つまり、建設業界で不足しているのは単なる人手ではなく
スキルと経験を伴った熟練工だ。
問題をもっと直視すべき。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:15)
人手不足というわりには相変わらず低賃金な職が多いので、手っ取り早く広義のIT技術職を目指す人が多いような気がするけど、いまやプログラミングなんていくらでもネットでフリーのTIPSが転がっているし、小規模プロジェクト管理はアプリで十分なので、統計処理やデータ分析の解釈や業務分析なんかのスキルを発揮できないとChatGPTに課金して得たアウトプットの微調整や修正をやるだけのブルーカラー・プログラマー、いわゆるのデジタル・ドカタと化す恐れ。
一方、同じ技術職でもガテン系労働者は、空前の人手不測による需給ギャップで賃金上昇がみられているので、雇われから始まり、一人親方として働き、技術やノウハウを身につけ、先を行く先輩社長に経営のHowToを仕込まれ、やがて独立起業もしくは個人事業主…何気に学歴不問で深夜残業とかまずナイ。こちらの方が将来の展望ありそうです。そういう魅力もあるのではないか。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:15)
うちの地域の大工の日当は、18,000円〜20,000円で、
30年間上がってない。
ここだけ見ると、良さそうだが、交通費も出ないし、
道具も、車も、保険も、全部自分持ちだ。
大工の道具は、まともに揃えると数百万円掛かる。
なので、全然高くない。
大工以外の職人だと、もっと日当は低いだろう。
炎天下でも、真冬でも、屋外作業。
記事にも書いてあるが、雨が降ると仕事はなくなる。
つまり、収入ゼロ。
ボーナス無し、退職金無し、保険・年金も自分持ちだ。
さらに、10月からは、インボイスで10%目減りした。
これじゃあ、若い奴は、入ってこない。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:16)
会社員の現場監督は月給制だから天候に左右されないが、技能作業員(職人)個人への支払いは、所属する会社(チーム)から出面といわれる日給制、もしくは1仕事いくらの二つが主なので、天候等で仕事ができなくなると一気に悪化する。
また国交省労務単価で首都圏周辺で概ね25,000円/日で、今は月25日働いて625,000円(税金やら保険やらすべて含む)と割とよさげに見えるが、工具装備一式自腹、交通費も自腹。なかなか厳しい。
来年4月には、概ね月20日の就労制限になるので、500,000円と大幅ダウンする。この分割り算で補填すれば工事総額は一気に上がるが、建て主はそれを認められるか?
どこぞの大工事現場はすでに大赤字確定だから、めちゃくちゃ値切ってくるだろう。そして職人の大阪エグゾダスが始まるw
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:17)
モノづくり、後世に残る仕事がしたくてこの業界に入った。
きつい・汚い・危険と言ういわゆる3Kを経験してきた。
しかし転職しようと思った事は、その仕事が簡単で覚えてしまい、将来的に「脱サラ仕立ての職人でも出来るので賃金上昇の可能性は低い」と感じた時でした。
転々と違う建設職人(基礎屋から内装屋等)になり、3K→親方(職長)と繰り返し、早朝から深夜まで黙々と働き、気が付けばとある会社の部長。数十人を部下に黙々と働いた。
ある時を境に教える事を馬鹿馬鹿しくなり、独立した。
ある時とはスーパーゼネコンの横暴さがやる気を失った大きな原因。
今では残業ゼロでも同じ給料が稼げるのでそんなに頑張らなくなった。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:18)
給与は低くないって言うけど仕事内容に釣り合ってるかと…
真夏の炎天下での作業なんて熱中症で鼻血出しながら身体中つったまま作業するなんてザラ
シャツが絞れるとかじゃなく作業着のニッカが絞れるなんてのもあるくらいだし
コンクリの打設なんかになると休んでる時間なんて無くて朝は早出して日付変わってもまだ作業終わらない
仕上げ終わって仮眠したらまた朝から仕事開始とか
、場合によっては凍結防止のジェットヒーター使用するために相判必要でそのまま朝まで付きっぱなしなんてのもあったな
道具も自前が多くて自分も細かい道具抜きでも車に数十万分の道具積んでた
記事でも言ってるように日給月給で現場の都合で休みになっても何の補償もなし
今は社会保障とかはあるけどボーナスなんかは多くのところが余りでないだろうし
給与が良くても自分の子供には絶対にやらせたくない
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:18)
若い社長の会社は若手がいっぱいいて
高齢の社長のところは中年以上ばっかり、という感じ。
中年以上の現場の人はたたき上げが多く
教えるのが下手で感情的になりやすい
(くだらないことですぐに喧嘩腰になる)
幼い人が多いので
教育が行き届いてる若者ほど近づきたがらない。
というか会話が成立しない。
じゃあ事務ならちゃんとしてるかっていうと
そうでもないところも多いが
「建設経理」って分野があるくらい
事務も複雑だから、そっちにも若手は必要でしょう。
それよりも現場仕事は、外国人だけで構成された会社が
目立ち始めたから、そっちの方が気になるかな。
時期に外国人ナシじゃトイレも流せない時代が来るのかもって。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:19)
自分の子供にこの業種にだけはついてくれるなと思っているのに、若ぇ衆来たって気の毒にしか思えないよ。
そりゃ、現場で顔合わせりゃ可愛がるけどさ。理不尽の極みみたいな環境で、同年齢の子たちの数倍とか給料もらえりゃモチベーションにつながるかもしれないけど。
ここ数十年、人工横ばいだし、個人的には未来ある若者をこんな汚い業界に入って欲しくないってのが本音です。
デメリットしかないし、まだまだ選択肢が沢山ある若者をこんな糞みたいな業界に入ってほしいとは思いません。技能に対して正当な評価をしない環境なので、淘汰され切った上で大いに後悔すればいいとさえ思います。
技術職故成熟するまではかなりの期間を要します。現状の職人すら問題あるレベルの方々沢山います。管理の側のレベルもひどいもんです。本音を言えば自分の家だけ直せる、維持できる事だけ出来れば別業種に移籍した方が良いような気がします。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:21)
建設業に若者が増えている?。定義が広すぎる。
大手ゼネコンは新卒で定期に入るだろうけど、「俺、現場監督で入った訳では無い」と退職する若者も多い。
ゼネコンやハウスメーカーの社員が造っている訳では無く現場と言っても監督業。汗水垂らしているのは下請け業者。ゼネコンは土日休みが増えているが、下請へ土日休みを考慮した発注金額にはなっていない。下請けでも20代で手取り40万以上貰える業種は幾つもあるが、日曜しか休みが無いとかなのでガツガツ働いて稼ぐより給料ほどほどで自分時間を楽しみたい若者からは敬遠されている事実。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:22)
知人は学歴もなく建設業ですが、汚い作業服を着て不人気の仕事ではあるけど
月収100万近くは稼げていて、やればやるほど儲かるらしいです
今は大学で学歴をとって、スーツを着てホワイトカラーに憧れる人も多いですが、実際の所、日本のサラリーマンはストレスで顔は青ざめ、暗い顔をしてる人ばかりです。また年収が高い人も一握りで、さほど高くありません
日本は頭でっかちの国になりましたが、今後は、体を動かし働く国になっていかないと、国として危うい気がします。アメリカは移民によって建設業などの労働力が支えられていますが、日本はアメリカじゃありませんから
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:23)
移動が負担というのは、移動の経費も時間も自己負担だから
自宅→現場に3時間、現場の作業6時間、現場→自宅に3時間で
日当9000円なら時給1500円じゃないですよ
12時間で9000だから時給750円ですよ
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:30)
古い考え。っていうのが現実離れしてる。
古いんじゃなくて、そもそも頭がそんなに良くない。
新しいとか古いとか理解できる思考力、柔軟性があったら、根性がとか金が。とかが理由だと「決めつけない。」理由を探る柔軟性が無い。
昔かたぎの、上の言うことは絶対の世界だから。
悪く言えば上に従っておけばバカの方が良い社会で仕事してるからね。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:30)
夏は暑くて冬は寒い現場。
朝は7時30には現場入りなんで5時6時に起きるのは当たり前。埃っぽい現場なら鼻中も真っ黒。
周一で休みがあればラッキーだが工期が押せば
休日や夜間も工事も当たり前。
とどめは現場監督がワガママかつ気まぐれなら最悪。そんな奴にも頭を下げないといけない。
名無し (火曜日, 12 12月 2023 10:32)
ゼネコン、元請けなどが、下請けに不当な値引きや不払いするから、若手を育てる余裕もなく、起業者が亡くなったり、歳を取れば廃業や倒産、自分さえ良ければと言う考えが、業界を潰したんだよね。
元請けさえ、従業員も居なく、衰退してしまった地方の会社、監督は70越えで病気持ち、本来なら公共工事の現場には入れないでしょ。
経験、技術も無い会社が請け負う時代、安ければ良いと言う考え方を辞めないと、終わる。
もう、手遅れです。