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収賄の元総務課長に懲役3年判決 東千葉メディカルセンター汚職 千葉地裁「社会の信頼大きく失墜」 弁護側は控訴 【Apex product 世直し桃太郎】

 東金市の「東千葉メディカルセンター(MC)」の医療事務契約を巡る贈収賄事件で、収賄の罪に問われた同センター元総務課長、久米忠之被告(47)=千葉市花見川区=の判決公判が5日、千葉地裁であり、福島直之裁判長は「地域の中核的な医療機関としての職務の公正さと社会の信頼を大きく失墜させた」として懲役3年、追徴金約4200万円(求刑懲役4年、追徴金約4200万円)の判決を言い渡した。弁護側は即日控訴した。

 福島裁判長は判決で、「みなし公務員であることを明確に認識しつつ、贈賄側の会社に利益を得させる策を次々と考案し、部下職員も使った。犯行態様は悪質」と指弾。「賄賂は極めて多額で、利欲的な動機に酌量の余地はない」と非難した。

 被告は実刑判決が言い渡されると涙を流し、終始うなだれた様子で判決理由を聞いていた。

 判決によると、2019年9月~20年10月、同市美浜区の医療事務会社「メディカルサポート」に便宜を図った見返りに同社社長(62)=贈賄罪で有罪確定=から14回にわたり現金計4100万円を受け取った。別の業者からもエアコンなど60点(販売価格計約470万)を受け取った。

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