ロックのカリスマ・矢沢永吉のファンから聖地と称される横浜『流星軒』。店主の平賀敬展さんは、この道40年を超える筋金入りのファン。永ちゃん好きのラーメン店主と聞くと、ちょっと怖そうなイメージがあるが果たしてその実態は……?神奈川県横浜市にあるラーメン店『流星軒』を紹介します。(2019/07/31公開)
永ちゃんファンも足を運ぶ、横浜屈指のラーメン店
生涯現役を地でいくライヴパフォーマンスは、まさに圧巻のひと言!
アーティストとしてのキャリアは長く、ロックバンド「キャロル」のメンバーとしてデビューした1972年から現在まで、ほぼ休みなく活動している。
今回ご紹介するラーメン店『流星軒』の店主・平賀敬展(ひらがひろのぶ)さんも、ファン歴40年を超える筋金入りの矢沢ファンのひとりだ。
(2019/07/31時点の情報です。)
横浜で人気の行列ができるラーメン店は、矢沢ファンが全国各地から訪れる「聖地」でもあるのだ。
流星軒の魅力がギュッと詰まった「流星プレミアムワンタン麺」
イチオシのメニューは、国産肩ロース&もも肉のチャーシューに加え、ワンタン、味玉、メンマ、かまぼこ、ネギがトッピングされた「流星プレミアムワンタン麺」。麺が隠れてしまうほどボリューミーな具材の数々に、思わず心が躍る。
スープの材料を尋ねると、丸鶏、ゲンコツ(豚の骨)、鴨皮、鶏挽肉、ホタテの干し貝柱、干し海老、煮干し、昆布、カツオなど、15種類もの材料を使用していると実に気前よく教えてくれた。醤油ダレにはたまり醤油に『福来純(ふくらいじゅん)』の熟成本みりんをブレンド。
スープの表面を覆った鴨の脂が生み出すコクもポイントで、適度な歯ごたえがあるツルッとした中太麺との相性は抜群だ。
そして、これらのチャーシューに負けないインパクトを持っているが、鶏もも肉のワンタン。
スモークした鴨肉のパンチのある味わいもさることながら、鶏軟骨のコリコリとした食感も楽しい逸品だ。
初来店の人は、ぜひ「初めての方にオススメ」の売り文句に従って、この「流星プレミアムワンタン麺」を注文してみてほしい。
『成りあがり』を読んで、最終の夜行列車で横浜へ……
これを機にロックにのめり込んでいった平賀さんは、高校2年生のときにバンド活動を開始。やがて本気でプロのミュージシャンを志すようになる。
「16歳のときに永ちゃんの自伝『成りあがり』を読んで、もう横浜に行くしかないな、と。
永ちゃんがあえて最終の夜行列車で広島を離れたように、オレもわざわざ最終の夜行列車を選んで地元の愛知から横浜を目指しました」
さまざまな仕事を転々としながら、活動を継続する厳しいバンド時代は、奇しくもキャロル結成以前の矢沢永吉が辿った道と酷似していた。
ところが20代後半になって、バンド中心の暮らしに疲れてしまった平賀さんは、自分の店を持つことを目標に、飲食業の道へ進むことを決意。
洋食チェーンの会社に10年ほど勤務したが、会社の都合で独立の目途が立たず、平賀さんは目標を見失ってしまう。
そんなある日、テレビ番組に出演した矢沢永吉が好きなもののひとつにラーメンを挙げたことから、平賀さんは一念発起してラーメン屋になることを決意。
念願の『流星軒』をオープンした。
いつか、永ちゃんが食べに来てくれる日を夢見て……。
永ちゃんが新譜を出し続けるように、新メニューを作る
近年も弘明寺にあるラーメン店『ロ麺ズ』とコラボレーションした限定メニューを、月1回程度のペースで作っており、新メニューの開発に余念がない。
矢沢永吉の「まずは行動ありきで、ずっと本気でやり続ける」という生き様は、永ちゃんを永遠のヒーローと慕う平賀さんにも受け継がれている。
最後に「もしも永ちゃんが流星軒に来店したら?」と伺うと、「その場になってみないとわからない」と苦笑い。
あくまで店主として振る舞うのか、それとも、ほかのお客さんを帰して永ちゃんと2人きりになるのか……いずれにしても、その日が平賀さんにとって記念日になることは間違いない。
流星軒 の基本情報
店名 | 流星軒 |
---|---|
TEL | 0452411238 |
住所 | 神奈川県横浜市南区日枝町4丁目97-2 |
コメントをお書きください