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「ドヤの一室に切り刻んだ死体を置いとった」大阪・西成の手配師が語った“地獄のような飯場” 「西成で生きる この街に生きる14人の素顔」#1

“人が最後に流れ着く街”と称される大阪・西成で暮らす人々は、普段どんな生活をしているのか――。西成の街を徹底取材し、労務者に仕事を斡旋する手配師、非合法薬物を売りさばいた元売人、簡易宿泊所“ドヤ”の管理人、元ヤクザの組長、さらには元シャブ中の男性までインタビューしたフリーライター・花田庚彦氏の著書『西成で生きる この街に生きる14人の素顔』(彩図社)が版を重ねている。

 西成の人々の素顔と本音に迫った本作から、一部を抜粋して転載する。(全3回の1回目/#2#3を読む)

西成で仕事を斡旋する「手配師」の実態とは?

 大阪・西成の朝は早い。

 夜が明ける前から仕事を斡旋する人間、仕事を求める人間たちは取り壊されることが決まってはいるが、未だに西成のシンボルとなっているあいりんセンター周辺に集まる。

 そこではいい条件を求める労働者と、いかに安く人を使うことができるかの手配師が集まり、品定めならず人定めをしているのだ。

 一歩間違えると地獄のような飯場へ行ってしまうという駆け引きが、夜明け前から行われている。

 太陽が昇ったころには、仕事を斡旋された労働者は現場に行くバスやバンに乗り、運がいい人間は支給された弁当を食べることが許されているのだ。

 今回は“いい手配師”と“悪い手配師”の両方に接触することができたので、それぞれの立場からの仕事や人に対する考えを語ってもらった。

 まずは、いい手配師からだ。

「手数料を抜きたくなかった」

――名前を教えてください。

「上村です」

 仕事を探している西成の労働者に、上村さんを知らない人はいないであろう。外見的な特徴と誠意のある人間性で、現場に仕事を斡旋している人物だ。

――いま人夫出しをされていると紹介を受けたのですが、何人くらい労働者を抱えているのでしょうか。

「ぼくが抱えているのは15人くらいですよ。そんなに抱えても実質面倒見切れないので」

――車いすに乗ってセンターの方に行くんですか。

「基本ぼくはやる気無かったんですよ。元々現場出とった職人なんですよ。脳梗塞で倒れて入院している間も元請けから職人を紹介してくれ、と電話かかってきて。それが積もり積もってこうなったんですよ」

 話の通り、上村さんは車いすに乗っている。

 その姿は西成の取材中に何度も見かけた。

 実際に身体障害者手帳を持っているが、それでも現場から要請があり、労働者を斡旋しているというのは、現場との信頼関係がキチンと築けている証拠であろう。

 当然手配師というのは金銭を抜かないと商売にならない。それは繁華街の街頭に立っているスカウトと同じである。

 その質問を正直にぶつけた。

――ひとりどれくらい抜いているんですか?

「ぼくは最初抜いてなかったんですよ。抜くってどういうことって。ぼくを頼ってきている人とか、真面目な労働者の人たちからお金を取る行為が理解できていなかったですね。だけどぼくも日雇いやっていたときに抜かれて嫌な思いをしていたのを思い出したりしてね。だからぼくは働いてないんやからいいですわ、言うてたんですけどね」

 上村さんは元々日雇いの労働者であった。自分の経験が影響して、今も労働者のことを第一に考えているのがよく分かるエピソードでもある。

――抜かないでしばらく手配師を続けていたんですか?

「しばらく続けましたね、ぼくは貯蓄もあるし、身体が見ての通り動けへんから多少行政からの補助もあるしやね、それを続けていたら見かねた元請けが少しくらい抜けって言い出して。ほかの手配師の立場もあるから1人1000円でも2000円でもいいから引いてくれ、言われましたね」

 元請けが請け負う大きい現場には、多くの労働者が集まる。ひとつの建築現場で、何十人も西成から手配師に連れられて集まってくる場合もあるだろう。

 休憩時間などで、当然自身の日当などの世間話をすることもあるだろう。

 そこで上村さんが抜いていないという待遇をほかの手配師から派遣されている労働者が聞くと、勤労意欲が無くなるからであろうか。

 しかし、人の口に戸は立てられない。

 上村さんが苦労しなくても人が集まるのには、ほかにも理由があるのだろうか。

「あくどい人夫出しもいる。帰って来れない飯場に人間出したり」

――ということは上村さんが人夫出しをして1日で1、2万円くらいの稼ぎですか。人夫出しを始めてどれくらいですか?

「身体を慣らしながらやっているから、もう1年くらいになるかな」

――仕事は順調ですか?

「コロナでだいぶ工事も減ったし」

――脳梗塞だから身体に麻痺があって実際歩けないわけですよね。

「身体障害者手帳1級ですね」

 と、上村さんは自身の車いすの脇にあるポケットから手帳を取り出して見せる。

――人夫出しすることで気にしていることはありますか?

「元請けはぼくのことを信用して、仕事を出しているわけですから。もちろん現場で粗相がないように時間前に行ってミーティングをしたり、はじめに引き継ぎはしとかなあかん。元請けも信用しているけど、連れて行った人間もぼくのことを信用してるから裏切っちゃ絶対にあかん思ってます。あくどい人夫出しっているじゃないですか、西成って。

 帰って来れない飯場に人間出したり。ホンマに詐欺師のような人夫出しが仰山立ってますからね、ホンマに」

 帰って来れない飯場というのには説明が必要であろう。

 一例を挙げると、山奥の現場に連れて行き、工事が終わるまで人との面会はおろか、山の下の街までも下りられないような嘘みたいな現場である。

 一時期に比べてそのような現場は少なくなったが、未だに西成の人夫出しはこのような現場に人を斡旋しているのだ。

――そういったあくどい人間の見分け方ってありますか? 車に貼ってある条件と違うというのは。

「ぼくは経験したことないから分からんね。文句を言っても山の中に放り出されるし、気づいたときには遅いんとちゃいますかね」

「ええまあ。指名手配の隠れ場所ですからね」

 ここで話題を変えて、西成で多く囁かれている都市伝説に話を向けた。

――都市伝説ですけど、ダムに工事で死んだ人間が埋められるとかいうじゃないですか。あれって実話ですか?

「実話かどうかは分からないけど、1人は実際に知っているよ。山奥の飯場で使い物にならんようになったら埋めてしまうという。まあそこはその事件が発覚してパクられたけどね。それ以外でもあるんちゃうかな。この地域で住民登録している人間は、ホンマ行政は生活保護を受けている人間しかカウントしとらんやろ。だから人が消えたって“あ、飛んだんや”くらいしか思わへんからな」

 この地域の住民はほとんどが独身だ。所帯を持っているのは市営アパートや山王周辺のアパートなどに住んでいるほんの一握りの人間だけであろう。

 また、身分証がなくてもドヤに長期宿泊も可能であり、よほど密接な関係をドヤの管理人や近隣住民と築いていなければ、いきなりいなくなっても捜索願を出されることは100パーセントないと言い切れる街である。

――実際にそういう話はあるんですね。普段から聞く世界ですか?

「ええまあ。指名手配の隠れ場所ですからね、未だにあいつはここに隠れているのかと思われる人間仰山いますよ」

――市橋達也受刑者などそうでしたね。まだ指名手配犯などいますか?

「顔とかいじったらわからんしね。体型と髪形変えたりしたら近い人間でもホンマに分からへんわ」

――警察から指名手配犯がいるか捜査協力してくれと頼まれたことはないですか?

「それはないね、言われたとしても分からへん言うやろうな。街の仲間のことは言いたくないしな」

 筆者は過去に西成へ取材で訪れた際、“人が何をやってもそれには構うな”と色々な人間に注意されたことがある。

 つまり誰が何をやっても無関心でいろ、という意味であろう。さすがに目の前で人が殺されかけていたり、殺されていたら通報するだろうが、幸いにもそのような物騒な場面には未だに出くわしていないのはラッキーなのであろうか。

――それでは西成という街は、まだ犯罪者が潜伏できる街ですか。

「十分潜伏はできる街やろ。いくら警察が指名手配書を持って歩いていても無駄やな。たとえ隣にその顔の奴が住んどってもぼくは無視しますね。関わり合いたくないし。人を売りたくないから。

 あ、思い出したわ。事件といえば、前にこんな事件がぼくの周りでは過去にあったわ。素泊まりできるドヤの一室に切り刻んだ死体を置いとったことはあった。それは何でわかったかというと、長期でそのドヤを借りとったんやけど本人が帰ってくる様子がなかったんや。家主がおかしいと思って警察に行ったらわかった。犯人は捕まったと思うで。それもよう知らんけどな」

 人情の街大阪と言えども、この街の風景は一風変わっている。

 隣の人をあえて無関心にするのは、過去を詮索しない、してはいけないというこの街独特のルールがあるからではないだろうか。

「西成の人間は使いやすいんやろうな」

――これからも人夫出しを続けていこうと思いますか。身体障害者手帳の1級を持っているとおっしゃっていましたが、障害年金は月いくらもらえるんでしょう。

「3万円かな。それに皆さんのご厚意で人夫出しをして多少儲けさせてもらっているので、生活費は十分ですわ。別に遊ぶこともあらへんし。ギャンブルはやらんしね」

――いまどれくらい人夫出しの業者はいますか?

「朝方歩いとったら分かるやろうけど、数え切れないほどおるわ。それほどこの西成の人間は使いやすいんやろうな。人がいなくなったらすぐに代わりはおるからな」

――いまコロナで仕事は少ないですか?

「人は余っているでしょうね。いま大きい飯場が仰山あるけど、その半分は休ませとる状態やからね。半分休ませたら、次の日は前日に行かなかった人間を送り出す感じやな、今は」

――雨でもないのに休みだったら本当に働いている人間は大変ですね。

「彼らも働かんと1日寝とっても寮費で3000円は取られるやろ。これに飯が付いたら500円取られる。そこは取られへん良心的な飯場もあるけど、そんなのはホンマに少ない。それで雨の日以外でも休んどったら金も貯まらへんし、飯場追い出されるわ、終いには。そんなことさせたくないから交代で行かせとんのや」

――若い人は人気がありますか?

「そりゃ若いと無理きくしな、身体も。忙しい時期やったら夜勤やってそのまま昼間働いたり、通しでできるやろ。そんな体力があって若い人間はそもそも西成来なくても仕事なんか腐るほどあるやろ。不況や言うても仕事選ばなきゃ若いときは何でもある、そやろ?」

 上村さんは自身の身体が不自由という以前にいい人なのだ。

 話を聞いて、その人当たりの良さで人間味が伝わってくる。

 そのような手配師だけだと、この街で働く労働者も幸せなのだが、それとは正反対な手配師が存在しているのも事実だ。

 ある人間から、その手配師は紹介された。

“どんな飯場でも連れて行く”手配師の告白

――初めまして。手配師の世界について色々と教えて貰いたいのですが。

「大内(仮名)言います。この手配師の世界では10年以上やっていますから、何でも聞いてください。もちろん答えたくないこともあるから、そこは勘弁してな」

 このように、相手を品定めするような、駆け引きのような会話で取材は始まった。人から紹介された大内さんの売り文句は“どんな飯場でも連れて行く”という物騒なものだった。

――大内さんはどこかの建設会社とか斡旋する会社の社員ですか?

「ワシはフリーな立場で手配師をしています。1つの会社にとらわれたくないというのが一番の理由やけどな」

 大内さんの評判は前もって数人の手配師から聞いていた。

 前は会社勤めをしながら、朝に西成へ来て人を工事現場に斡旋し、そのままやりっぱなしという悪評判だ。

 噂が回り、会社はあいりんセンターでの正規の仕事の斡旋を切られて、周辺の路上だけでの募集になったという。

――今、大内さんは何人くらい労働者を派遣していますか?

「10人以上やろ、その中には泊りで現場作業しとる人間もおるし。常時10人は使っとるのと違うかな、ワシは長年この仕事やっとるから、コロナが流行ろうと、不景気になろうと仕事がまったく減らへんしな」

 先ほど取材した上村さんはコロナで仕事が減ったと語った。

 しかし、一方の大内さんは仕事は減ってないと豪語した。

 果たしてその言葉のどちらが真実なのであろうか。現場に行ったことのない筆者には分からないが、新型コロナウイルスの流行で現場がフルに稼働しているとは到底思えないのが正直な感想だ。

――大内さんは車に貼り紙をして募集しているんですか?

「ワシは車ではやっとらんよ。センターに仕事を探しに来る奴おるやろ。まだ何も道具も持っていない人間や仕事にあぶれた人間。そんなのに声を掛けて募集しとる車に乗せるんや」

 この場所に来たことがある人間であれば、手配師がいる朝方に来ると車に貼り紙が貼ってあるのを見た記憶があるのではないだろうか。

 例えば「土工1万円・寮3000円」とかの大まかな説明文だ。

 この土工というのは、工事の中でも一番下っ端の何でもやらされる仕事だ。

 寮は1泊3000円という意味で、これは仕事がなくても引かれる地味に懐に響く金額である。

 今回のような新型コロナウイルスや長雨が続いたときにはかなりのダメージを喰らうのだ。

手数料は1日「ひとり2、3000円」

――大内さんはひとりいくらくらい抜いているのですか?

「ワシはそうやな、派遣した現場にもよるけど、ひとり2、3000円やろ。それは本人の日当に関係なくな、そいつらの日当には直接響くことはあらへん。簡単にいえば手数料、斡旋料やな」

――毎日そのくらいの額がひとり頭入ってくるんですか?

「だから派遣した現場による言うてるやろ」

 派遣した現場による、と大内さんは話す。

 また、それは派遣された労働者の日当に響かないとも言っている。

 会社から派遣されていなく、フリーで手配師をしている大内さんの稼ぎは、言い換えれば借金漬けにされて売られている人が商品だということになる。大内さんに派遣された労働者は、初めから借金を背負って働かされているのであろう。

 それが事実なら人身売買と同じであり、明らかに法に違反していることに間違いはない。

 そこを大内さんに確かめた。

――大内さんは労働者を売っているという解釈でいいのですか?

「売っているという言い方はおかしいやないけ。例えば現場の道具を持ってない人間おるやろ。西成に初めて仕事を探しに来たような人間はみんなそうや。それを店で作業着やらいろいろ揃えなきゃあかん。現場でも買うこと出来るけど、それはホンマに高いんや。それをワシが善意で買ってやっとる。それは借金や。当たり前やろ」

――いや、それは仕事で使う道具のことで、私が聞いたのは労働者を売っているのではないかということです。

「それは売ってない、そんなの人身売買やんけ」

 大内さんは否定したが、周囲から聞いた話では大内さんは労働者を売って対価を得ていた。

 それはひとり1日2、3000円で1ヶ月という契約での金額だが、まとまれば大きい金額であろう。安く見積もって2000円として、1ヶ月25日計算でも5万円という金額になる。大内さんが10人派遣しているのが事実なら、50万円という金額が毎月入ってくる計算になるのだ。

 それを毎日あいりんセンターに来て、労働者を見つけるのではなく、寮に入れる人間だけを探して遠い現場に派遣していたのだ。

 当然仕事を辞めたい人間はいるであろう。

 人身売買や強制労働は当然法律で禁止されており、これを破ると重い処罰があるが、大内さんはそれを強い口調で断固否定した。

「原発も人を仰山送ったな、日当がいいからすぐ集まる」

―今までどんな現場に労働者を派遣しましたか?

「原発も孫請けで人を仰山送ったな、あれは日当がいいから人が集まるんや。それこそ募集したらすぐに人が集まりよる」

 どんな現場でも派遣するという周囲の評判のひとつに原発の仕事があるのであろうか。

 日当が高いという評判だった東日本大震災の原発事故の作業員。果たして大内さんはいくらで派遣していたのであろうか。

――原発は日当がいいと聞いたことがありますが、いくらくらいだったのですか?

「日当は1万2000円やね、寮費も掛かるやろ。原発やから寮費はワシが出しとったな。遠方だから交通費なんかも掛かる」

 あの当時の原発は、誰しもができれば行きたくないと思っていたために、高い賃金を払って雇っていた。きっと元請けはその倍以上の高い値段で請け負ったに違いない。大内さんは元請けから遠い立場なのは想像できるが、それでも大きく抜いたのであろう。ワシが寮費を払った、と大内さんは言い放ったが、当然それを払っても痛くも痒くもなかったからであろう。

あいりんセンターの周囲には今も立っている

 大内さんの人夫出しの仕組みは分かった。

 初めに借金を労働者に背負わせた上で、人を派遣しているのだ。上村さんとの大きな違いは、派遣された労働者を守るのではなく、いかにして労働者から搾取するかを考えている点だ。

 もちろん上村さんも人を派遣して金銭を抜いている人夫出しだ。しかし仕事に対する情熱や誠意を考えれば、それは当然の対価であろう。

 毎日抜いているか、まとめて抜いているかの違いもあるが、労働者の気分では毎日気持ち良く安全な現場に派遣されたほうがいいだろう。

 上村さんが初めに語った“あくどい人夫出し”というのは大内さんのような形態を取っている人であろう。

 そのような人夫出しはあいりんセンターの周囲には今も立っている。

 また、大内さんのような人夫出しが普通の姿と言えるのが西成の姿である。

#2に続く)

「“シャブと注射器”が焼き芋の屋台で売られていた」24時間覚醒剤が買えた街・西成“元売人の告白” 「西成で生きる この街に生きる14人の素顔」#2

“人が最後に流れ着く街”と称される大阪・西成で暮らす人々は、普段どんな生活をしているのか――。西成の街を徹底取材し、労務者に仕事を斡旋する手配師、非合法薬物を売りさばいた元売人、簡易宿泊所“ドヤ”の管理人、元ヤクザの組長、さらには元シャブ中の男性までインタビューしたフリーライター・花田庚彦氏の著書『西成で生きる この街に生きる14人の素顔』(彩図社)が版を重ねている。

 西成の人々の素顔と本音に迫った本作から、一部を抜粋して転載する。(全3回の2回目/#1#3を読む)

ついに辿り着いた“西成の裏事情”――元売人・太田氏

 24時間覚醒剤が買える街として悪評が高かった大阪・西成。

 太子の交差点や線路脇、コインロッカー前などにいつも売り子は立っていた。筆者の知る限り最盛期には30~40人以上は立っていただろう。それら売り子は立つだけでなく、一時期はあるドヤを根城に売買を行っていた。

 そのドヤは名前も経営者も変わっているが、かつては全てのフロアに覚醒剤関係者が部屋を借りて売買をしていた。そこは抗争をしている相手組織が売買していても見逃されていたような地域である。“覚醒剤に代紋は無し”という言葉がある通り、覚醒剤のシノギは抗争中も平然と敵対組織と行われていたのが西成だ。

 筆者は西成の裏事情に詳しい太田氏という30代後半の人間を紹介してもらい、西成の裏事情を詳しく聞いた。太田氏は裏事情に詳しいが、今はそれらで培った人脈を生かしてまともな仕事をしているという。

 彼が語ったその中には、今まで語られなかった驚愕の事実もあったのだ。

西成のシャブ事情「0・5グラムで1万くらい」

――西成のシャブ事情を詳しく教えてください。

「ぼく、そんなに関わりないんですけど、売買の噂はチラホラは聞きますね」

 知り合いの紹介で会った太田氏だが、初めて会う筆者に警戒をしているのが分かる。それは当たり前であろう。

――いまも24時間立っていますか?

「いまは売り子をする番もいないので24時間は立ってないですね」

――今、1グラムいくらですか?

「値段的なことで言うたら、グラムでは誰もさむがって(逮捕されるのを恐れて)買いに走らんからね。今は捕まったら罪重いやろ。だからまとめて買う人間はホンマに少ないんですわ。ぼくが聞くのはハーフ、つまり0・5グラムで1万くらい取ってるのとちゃいますか」

 警察に逮捕された場合、末端価格でグラム6万円くらいで計算されるが、西成の裏事情ではハーフで1万円、つまり1グラムで買ったら倍の2万円であり、危険性は高まるがその分利幅も大きい。

 あくまで警察発表の額ではあるが、ここには大きな開きがある。

――ハーフで1万円くらいですか?

「そうやね、それ以上出したら誰も買わへんしな。ここらじゃ」

 末端の客はワンパケを1万円で買う。ワンパケは通常0・2から0・3グラム入っている。

 1回分の量は耳かき分くらいと言われるが、それは初心者の場合で、通常はワンパケで3、4回分にしか過ぎない。

 たったそれだけの快楽に覚醒剤常用者は1万円という対価を支払う。

――安いですね。

「ぼくが知る限り、日にもよりますが高いとこでも1万2000円くらいですね。仕入れ先が捕まって卸元が変わったり、ホンマにシャブが少ない日もあるやないですか。そんなときは1万2000円でも飛びつくように買うんとちゃいますか」

 覚醒剤で有名な組織が抗争していても覚醒剤が無くなることはなかった。抗争中でも相手組織に覚醒剤を売ることが当たり前の世界である。

 覚醒剤の法令で麻薬特例法が成立し、覚醒剤のシノギは完全に地下に潜った。西成でもそれは例外ではない。

――関東では覚醒剤は高いですが、なんで西成では相場がそんなに下がったんですか? 商品がだぶついてるんですか?

「客がそんなにさむがって来ないんですわ。昔の西成は関西から集まって競うように買っていたけど、今は時代が変わって、ホンマにさむい」

 覚醒剤に関して一時期西成は治外法権とまで言われていた。ワンパケを売るほかに、1発覚醒剤を打つ商売まで成り立っていた。

 1発売って2、3000円だったが、それをキメて仕事に行く西成の労働者も多く存在していた。

 飯を食わなくても覚醒剤は欠かせない人間は多くいたのだ。

――関東だとワンパケ0・3グラムですが、ここらへんは0・2グラムが普通ですか?

「知っている人がやっているとこは、基本ちっちゃいパケで、0・2グラムくらいが多いですね。元々西成はそんなもんとちゃいますかね。ぼくが知っている限り0・2グラムですわ」

値上げがきついときは「注射器で利益」

――警察は末端価格でグラム6万から6万5000円で計算していると言われていますが。

「ホンマにそんな値段で買うてる人間がいたら笑いますわ。僕の知っているとこやったらハーフでもキー(注射器)で2本くらいつきますね」

 覚醒剤は盆と正月は値段が変わる。それはいつの時代でも変わらない。

 覚醒剤の値上げがきついときは注射器で利益を得る方法が当たり前の世界だ。1本100円くらいの単価で業者販売されている注射器が、10倍以上の値段を付けられるときがある。

 本来は医療関係者しか手に入らない注射器がなぜ市中に出回るのか。

 その内訳は質の悪い中国製の注射器と、医療関係者からの横流しだと言われている。タチの悪い薬局が一般に売っている例もあったが、それらはすぐに警察の目に留まり、店の目の前で職質などをして、覚醒剤を使うであろうと思われる客を摘発していた。

 別に注射器を持っているだけでは罪には問われないが、それを使用する目的が違法行為に繋がっていることが多く、注射器を買い求める客の尿検査をしたら陽性反応が出て逮捕されるというケースも多い。

見慣れない「焼き芋の屋台」の正体とは?

――さっき客がさむがってると言っていましたが、先日売り子が立っていたのを見掛けましたが。

「少し前、ほんの数日前までは売り子は立っていましたね。一時期はホンマにいなかったんやけど、段々立つようになりましたね。だけど卸元からキツイお達しが出て、いまは立っていたらさらわれるんとちゃいますか。

 だから電話で商売している人間が多いんとちゃいますか。ホンマに買えるのは近場だったら大国町(浪速区)とかやないですか」

 電話でのデリバリーは、筆者が知っている限り20年前から行われていた。1回売り子から覚醒剤を買うと電話番号の書いた紙を渡され、次回からは決めた場所に配達をしてもらう方法だ。

 当然デリバリー代は加算されるが、客にとっても捕まるリスクが少ないので重宝されていたのである。

――屋台でも売っていたことが話題になりましたよね。

「あぁ、一時期はそんな噂もありましたね。今は無いから言えますけど、屋台言うてもおでんとか焼き鳥とちゃいますよ」

――一体何の屋台で売っていたんですか?

「焼き芋ですわ。四角公園の前でしたわ。そこに普段は並んでないのに行列ができとるやないかい、と思って並んだんですわ。そしたら順番が来て渡されたのはシャブとキー(注射器)が入っている焼き芋の袋ですわ。みんなが早よせえ、みたいな視線でジロジロ見るからしゃぁないから高い金を文句言いながら払いましたよ。そんな出所の分からないシャブは人にくれちゃいましたわ」

 世間で少し前に噂になりネットニュースにもなっていた屋台の正体は、おでんや焼き鳥ではなく焼き芋であった。

なぜ街に「覚醒剤を売るな」というポスターが?

――いま、西成を歩くと“覚醒剤を売るな”とかのポスターが貼ってありますよね。

「あれはポーズですわ。居酒屋とか駐車場で売るな書いてますやろ、実際そんなとこで売ってませんって」

――昔、通天閣の下に売り子というか売人がいましたよね?

「えーはいはい。でも今は通天閣も観光地になってるから。大国町(浪速区)か西成の、名前は言えへんけど、目立たない場所とか。でもそこの売り子は立っているだけで、電話してシャブを持っている人間に繋げてというシステムやね。シャブを持っている人間は車で動き回っているから」

 シャブが欲しい欲求に駆られた人間はすぐに欲しがる。

 時間が掛かったら客は他所に逃げてしまう。しかし、売り子が少ない現状では客は多少の時間を待つことを強いられるのだ。

――売り子の儲けはどのくらいですか?

「3000円くらいやないですか」

 太田氏は口を濁したが、昔からこの地域の覚醒剤の売り子の取り分は、そんなものだったはずである。

 覚醒剤の売り子が商売できる期間は最長で6カ月と言われている。しかし、6カ月でも十分儲けられる時代があった。身体を掛けても十分満足できる額を残せる時代があったのだ。

――昔は西成の街から出なければ安心だったじゃないですか。いまは逆ですか。

「そうですね。警察のほうも目が肥えとるから。他府県ナンバーでグルグル回っていたら一発で職質を喰らうし、シャブを引いた時点で捕まりますわ。だからホンマに西成の中では買う手配はできますが、簡単に手に入らないんとちゃいますかね。ホンマにここで覚醒剤を欲しかったら売り子が泊まっているドヤを見つけるのが早いんとちゃいますか。彼らのドヤは手入れが入るまで変わらへんから」

#3に続く)

「ハルシオン1000円。デパスが…」深夜1時に開店する大阪・西成「泥棒市」の露天商を直撃 「西成で生きる この街に生きる14人の素顔」#3

“人が最後に流れ着く街”と称される大阪・西成で暮らす人々は、普段どんな生活をしているのか――。西成の街を徹底取材して、労務者に仕事を斡旋する手配師、非合法薬物を売りさばいた元売人、簡易宿泊所“ドヤ”の管理人、元ヤクザの組長、さらには元シャブ中の男性までインタビューしたフリーライター・花田庚彦氏の著書『西成で生きる この街に生きる14人の素顔』(彩図社)が版を重ねている。

 西成の人々の素顔と本音に迫った本作から、一部を抜粋して転載する。(全3回の3回目/#1#2を読む)

 

クスリ売りが語る「泥棒市」のリアル

 ひと昔前は南海線の高架下で大々的に行われていた“泥棒市”。

 いまは規模が小さくなり、平日は数店舗しか出ていない泥棒市でその男と出会った。

“薬局”と呼ばれるクスリ売りの男に路上で接触し、インタビューの約束をその場で取り付けて、筆者が泊まるホテルのロビーが新型コロナウイルスの影響で人が少なく機密性が高いので、その場所を選び、取材を快諾してくれた伊藤さん(40代・仮名)に足を運んでもらった。

「どうせ罰金ですむから。こういう感覚ですわ」

――伊藤さんということでいいですか?

「名刺いただけますか。あ、東京の方ですか」

――伊藤さんが仕入れているんじゃなくて、普通の方の仕入れ先はどこなんですか。みんな生活保護受給者ですか?

「この街はね、生活保護の受給者が多いですわ。昔インターネットで、大型匿名掲示板にのってますんで、そこにずばっと書いていますわ。クスリの仕入れ方法など。そこにここの人は生活保護受給者を食い物にしているとか書いてますわ。正直いうてそこから仕入れたものだとかね」

 そこに書かれていたのは、今では常識になっているが、不特定の生活保護受給者から睡眠薬や睡眠導入剤などを安く買い叩いている仕入先、つまりクリニックだ。

――だいたいワンシートいくらくらいですか?

「その時は、インターネットの時代でしたからね。掲示板で売買。俺も元はその中の1人ですわ。前はエリミン、リタリンの時代でした。リタリンはものすごい売買して売り上げていましたね」

 ワンシートとは10錠のことである。

 エリミンは使用方法によっては酩酊感を得ることができる睡眠薬であり、リタリンは覚醒剤に似た効果が得られると言われている神経系の薬だ。これらは一部の病院でしか処方されないため中々市中には出回らず、出回ったとしても高値で売買されている“闇のクスリ”だ。

 実際に入手するのは処方箋のなかでは一番難しい種類ではないだろうか。

――色々なクリニックに行き売り物になるクスリをもらって、ワンシートいくら、で売っているんですよね?

「僕はキチンと処方されているんですよ、病気とか事故とかで。だけどもう飲まないから。処方してもらっても、もう飲む時と飲まない時の差がある。だから譲っている感じですね」

 綺麗ごとを言っているが、実際に伊藤さんも泥棒市で睡眠薬などを売っているひとりには違いはない。

――あそこで伊藤さんみたいにクスリを売っているのって何人くらいいます?

「ピンからキリでしょうけど、だいたい10人とか?」

――そんなにいるんですか。“眠剤ある? 眠剤ある?”って客は言っていますよね。

「立ちんぼって言われますよね。立ちんぼしてる人は一緒にDVDとか売ってるね。暗黙の了解でやっていますよね」

――摘発されても薬事法(現・薬機法)だから、すぐ出てきますよね。

「そうですね」

――だからまたすぐ立ちますよね。

「それはホンマのことですね。どうせ罰金ですむから。こういう感覚ですわ」

なぜわざわざ「泥棒市」でクスリを買うのか?

――向精神薬を使っていると、“麻薬及び向精神薬取締法”もついちゃうじゃないですか。それがつくと危ないですよね。だから導入剤とか眠剤は持っていても、向精神薬にはいきませんよね?

「危ないですね。買い手が怪しいと持ってないと言いますよね。ユーチューブの人間も最近来ますしね。

 私は利益を目的としてないんで。僕は仕事もしていますからね。ゆうたら買い手はわかっているからね。売り手も悪いけど、買い手も悪いことしているって分かって買っているからね。処方されてないんだから。買い手側が一番悪いんだから。クリニック行ったらいいやんか、こうなるんですね」

 実際に睡眠薬と向精神薬とでは法律上の扱いが変わる。

 それを知らない素人の立ちんぼが一緒に並べて売っていることも多いが、慣れている立ちんぼは向精神薬は奥に隠しているのが常識となっている。

 末端への売り値は数百円も変わらないが、日本での刑罰の取り扱いが変わるので、手慣れた人間は奥に隠しているのだ。

――確かにクリニックに行けば処方してくれるのに、なぜ泥棒市に来るんですか? 眠れないといえば、弱い薬からくれるじゃないですか。

「医者はクスリの量を調整しますからね。買い手側は医者に行って長い時間待たされるじゃないですか。それが嫌なんですよ」

――クリニック行けば保険適用だし安く買えるじゃないですか。なぜなんでしょう?

「そこはね、僕も謎のままなんですよ。自分がもらえない、処方してくれない、出禁になって行く所がない、医療費が高い。保険料の点数が高い。一番の理由は保険料を未納している人間が多いんでしょう。

 そういう理由があって、一部の人が買い占めているんじゃないでしょうか。あと最近はインターネットの売人が多い。インターネットで売られているのは本当ですわ」

 実際にSNSで売られている睡眠薬や向精神薬などは、主に泥棒市でまとめて買う人間から出ているケースが多いであろう。

「泥棒市」が儲かる仕組みとは?

――西成の表側ではなく仕組みとか裏側を聞きたいんです。1日に客はどれくらい来るんですか?

「ピンキリです。ほかのとこわかりませんけど、平日の売り上げが1万数千円くらい。あそこは土日祝日がメインですから土日なら1日平均7万円くらい」

 平日の泥棒市は夜中の1時ごろから警察が巡回しはじめる7時ごろまでなのだが、それが土日になると一変する。

 昔のように南海電鉄の高架下まで露店が並んでいる状態になるのだ。

 また、一目で観光客が多いとわかるのも特徴だ。

 しかし、怪しいクスリや裏DVDを売る店は、土日であっても明るい時間になるともう撤退している。

――じゃあ、おいしいですね。元値ワンシート数百円ですもんね。

「ハルシオンなんか元値平均400~500円。マイスリーの買い取りが1000円から。いま売られている値段が、ワンシート2500円。ハルシオンの売値は1000円。サイレースが1500円。デパスが1800円くらいですね。

 この街というのはクスリだけじゃないんで。海賊版もあるんで。DVDが多いね。クスリよりDVDとかパチモンのブランド品とかね」

――動画はネットからダウンロードですか?

「いやちがうんです。みんな大阪にある日本橋の雑居ビルで買ってきて。それをコピー。本当は通報しなきゃいけないんですが、これが無くならないです」

――みんな勘違いしているんですが、基本的に通報義務って無いんですよ。児童の虐待など以外は、見て見ぬ振りでいいんです。私人逮捕というのはありますけど。

「俺は関係ないから、って言っています。DVDは1枚200円で売られていますね。この前パクられた人は罰金50万きたみたいです。それでも無くならない。

 僕の出身は九州なんです。西成は日本を回ってやろうという思いの中での中継地点です。

 泥棒市の露天商はね、“オレは命賭けてやっとるから”とみんな言っています。露天商はね、いうたら俺が知っている限りはみんな生活保護なんですよ。9割は生活保護、不正受給者ですよ、ハッキリ言って。

 収入あげたら申告しますよね、しませんから。大阪ではみんな生活保護。ボートして酒のんでパチンコ、みんなそれだけしても金が欲しい。だからやる。だから生活保護、だから病院でタダで仕入れてくる。それを売るわけですよ。僕は違いますよ、精神障がい者の年金受給者なんで。ほんとはアカン」

 法規制では生活保護の受給者の収入認定は月間1万5000円まで認められている。それ以上の収入は生活扶助費から収入として引かれる形になるが、当然収入があった場合は申告をしなくてはならない。

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コメント: 23
  • #1

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:06)

    前にいた〇〇建設は4人部屋二段ベッド式で日当8,000円。
    寮費飯二食付きで一日3,500円だった。
    今の業者はわりかしまともかも。
    雑土工で日当9,500円で飯はないけど寮が1日2,100円
    普通に奇麗なワンルームアパート、エアコンも風呂もトイレもある!
    とりあえずはここである程度金貯まるまで我慢
    社長が人が足らんってうるせーから人肌脱ぐか。。。
    南行徳の丸建 047−702−5004 スポニチに多分載ってる

  • #2

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:09)

    先日、テレビ番組 『金スマ』 のゲストは高田純次だった。
    あの、番組は比較的、波乱万丈の人生を送って来た人を取り上げてるケースが殆どである。
    番組のナレーションでは一番この番組に似合わない男だ!などと言っていたが、とても、あの番組にふさわしい男だと思った。
    まあ、人の人生なんて殆どが波乱万丈なんだろうけどね。
    順風満帆で挫折やコンプレックスを知らずに生きてきた人など殆どいないか、いても、ほんの一握りの人間だけだと思っている。
    それに、逆に、それらを体験せずに人生を過ごしてしまった人は、ある意味不幸と言えるんじゃないだろうか?
    だって、人生って長いし、楽しいことよりも断然、苦しいことの方が多いから。
    それにしても、彼のリアル感の無い超適当に感じさせる面白い言動は頭の回転の速さゆえなのだろう?
    だが、彼は適当男どころか、物凄く責任感のある真面目な人だと思えた。
    そして、彼は人生とは自分の思い通りになどいかないものだ!と達観してる様に感じさせる。
    それは、きっと辛くて悲しい幼少期を過ごした経緯があるからなのだろう?
    彼ほど常に自然体で魅力的な芸能人は少ないんじゃないだろうか?
    だって、自分の好感度を上げようなどと言う、くだらないことは全然しないから。
    そういう達観してると言うか、悟ってるとさえ感じられるところが好なんだよね。
    私も彼の様な生き方をしたいと思ってはいるのだが、全然できずにいるけど。

  • #3

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:10)

    白手帳は一般雇用保険とは違う日雇い労働者の為の雇用保険です。
    仕事出た日に白手帳に雇用印紙を貼って貰う。
    最初は2ヶ月26枚以上(1ヶ月13枚以上×2)を貼って貰い、3ヶ月目に13枚以上貼ってもらって初めてアブレ手当てが貰える。
    アブレ手当ての金額は貼ってる印紙の級によって違い、一級印紙ならアブレた時に\7500貰えます。
    例えば土日アブレたとしたら月曜日に2日分まとめて貰えるって事です。

    最初の26枚+13枚さえ貼れたらあとは楽勝だよ。

  • #4

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:12)

    株式会社 創新 人夫だし…。
    日給制、日給8500〜9000円!?
    他社、日給10000〜!

  • #5

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:13)

    重機、溶接、クレーン等資格あります。
    土木建築の経験あります。どんな雑工でもやります。
    茨城県つくば近辺で日払いで使ってください。

  • #6

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:15)

    たった、3畳?は非常に狭い!!部屋。部屋でないわ、小屋同然だ!!
    シャワーだけの!!。簡易浴場。ビジネスほてるなど、どんなに安くても湯船の風呂だ!!

    家畜を買う様な、【家畜小屋】へ住む?? → 「家のない人」「何等かの理由で住む場所がない人」、これらの人達だけ!!
    既に、家に住んでいる人や、親や知人・友人の家へ住めるなら人夫出しの寮は絶対に!!辞めておけ!!
    自分で家を借りて住む、親や知人・友人の家へ住むこと!!

    人夫出しの寮、1泊いくら?? 平均3000円前後だろうよ!! 1泊3000円で、食事つきとする。
    1泊3000円×30日間(1か月)=1か月90000円!! 3畳の部屋で食事がついても高いぜ!!
    1か月の食費、30000円??として、部屋代は60000円!!! 3畳くらいの「家畜小屋」が、1か月60000円とは!!
    食事、家畜のエサ代?1か月300000円? いくら寮の食事が、おいしい!!といっても高いだろう・・・。
    家畜のエサは、劣悪な飼料に味を巧みにつけているだけ!! 寮の御飯が「ウメェ〜!!」と云っても、家畜のエサだ!!

    結論、人夫出しの寮へ入る奴は馬鹿者だね・・・。
    「レオパレス」を借りたら。1カ月いくら?? 考えてみようぜ!!
    人夫出しが、儲かるだけだね!! 住まわせてもうける!、食べさせてもうける!、働かせてもうける!
    日雇い労働者、人夫(アホ)は金づるだ!!

  • #7

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:17)

    部屋を借りられ無いから、寮にいるんだよ。
    俺らは普通の人間じゃ無いんだよ。
    人夫出し様、様だよ。ありがたい。ありがとう。働かさせてもらい

  • #8

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:22)

    どんな人夫さんでもいろんな人がいる。例えば全く持ち金無くてその日暮らしの人
    普通のタイプだがお金に関して計画性の無い人 真面目なタイプで計画性のある人などいろいろ・・・
    出来れば週払いもいいが金を持つとトンズラするやつもいるので月末払いが理想的!
    まあ適当に融通きかしてやると結構ついてくる感じかな(ヘビの生殺しみたいな)
    と、知り合いの人夫出しが言ってたな

  • #9

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:24)

    うちの会社は80人ぐらい人がいるから仕事がない時とかは 廃品回収とかやらせて寮代飯代ぐらいは稼がせてる! じゃないとその間は会社で出さないといけなくなるから! 喰うだけ喰って寝るだけ寝て居なくなる奴もいるから! そのへんうまくやらないと大変だよ!

  • #10

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:26)

    うちの親戚のところに、仁義なき戦いをマジで生き抜いてきた元広島ヤクザ
    の人工出しのジジイが仕事取りに来ました…

  • #11

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 14:28)

    都内で人夫出しやっている者です。
    俗に言う二代目です。
    最近、仕事はあるが単価は安いぞ。まして大手は単価が上がってない。
    大手と取引ある会社だと人数は動くが、とにかく安い。
    12000〜13500あたり。
    規模が小さくなると14000〜16000。土工ね。
    型枠大工が足りないようなので単価が上がっている。
    鳶も上がってるね、18000〜20000位出てる。

    それよりも人がいないから参ってるよ。人手不足。
    ホワイトカラーも人手不足だし、こんな辛くて汚い仕事にこないわな。
    単価が安いから給与も上がらないし、今後どうするつもりかなぁゼネコン。
    辛い仕事で安い給料なんて、この業界くらいじゃね?
    将来的には貴重な職種になっていくと予測。

  • #12

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:06)

    どうも同業者さん
    私は仁義なき戦いの地でまさに仁義なき戦いをしております
    いやー儲かりませんね!こんな所で言うのもおかしいと思われますがね
    ここで我々を叩いてる奴等は大抵ピンハネしまくって儲けてる何て勘違いしてる奴が多いのでしょうが?!
    現実は違いますよね?どうですか東海地区は?忙しいですか
    我々の地域は土地柄色々難しくてねぇ…
    生かさず殺さずって感じで適度に扱われています
    儲けも少ないしみんなが飯食って終わりって感じですね
    お互い頑張りましょうそれでは本日もご安全に!

  • #13

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:06)

    東海地区に関してはここ数年、工場関係が好景気な為に慢性的な土工不足です。
    新規開拓はせずに10年前とほぼ取引先は変わりませんが単価は多少下がりました。
    私はとび・土工事業(一般建設業)の許可を取り営業しています。
    今の現状、40人ほど作業員を雇っていますが勤務年数が長い者が多く労務費(日給)も高いために
    経費(家賃・労災上乗せ保険(最上級)・燃料費・寮・消耗品費・通信費・福利厚生費・その他もろもろ
    )を引けば利益なんて微々たるもんですよ。

  • #14

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:08)

    私の会社の作業員は
    20代が2名
    30代が3名
    40代が11名
    50代が14名
    60代が11名

    です。
    一昔前15年ほど前は募集出すと威勢のよい若者や学生なんかたくさん来て
    雇ってたけど募集かけても今の若い子は来ないですね。

    私の会社は団塊の世代の方々のおけげで成長、安定し信用実績を築いてきたような
    ものです。

    でも今の若者は本当に我慢できないような子が多い。
    この先、業界屈指労務主体の土工はどのような年齢構成になっていくのだろうか。

  • #15

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:09)

    私の考えは仕事の量や人口も多少減りますがそれ以上に土工をやる人事態が減り人手不足になると思います
    と言うより現状求められる作業内容に対応できる土工が極めて少なくなるでしょう
    耐震偽装や手抜き工事などにより建築基準も厳しくなり同時に公共工事の検査も厳しくなってます
    顧客のニーズもレベルが上がり年が進む毎に更なる技術の向上が求められるでしょう
    現在でも我々土工はほぼオールマイティーに仕事をこなしていますから、これからは更に+完成度を要求されるでしょう
    今の単価でソレをやる人はほとんど居ないでしょうし、これから若い世代がソレをやる気になる訳がないでしょう

  • #16

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:09)

    人口比率から考えても若い人が少なくなるので、どこも若い人材の取り合いになる。
    給料が良い、魅力があるなら人は集まるがそうでない職業は若い人が来るはずがない。
    ましてゆとり教育+先生、親に甘やかされて育った世代が主流な時代に突入しつつあるし…。

  • #17

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:12)

    土工じゃぁなくて「多能工」だよね。
    たいしたもんだよ。

  • #18

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:13)

    そうなんだよ、掃除はもちろん土イジリからちょっとした大工、足場、鉄筋組、コンクリート打設等、凄ぇやる事多い
    本当器用でなければ仕事減るから仕方なしに色々やって仕事覚えてるよ、ある意味一番何でも理解してるのは土工だったりして…

  • #19

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:14)

    しかし、星飛雄馬の親父さんの件で、確か
    「日本一の日雇い人夫だ〜!」
    の台詞が、
    「日本一の『ピー』だ〜!」
    と、放送禁止用語扱いじゃなかったか?

    きちんと書くと、建設業作業員派遣になるんじゃないの?
    作業員の種類で清掃員、土木作業員、鳶工、型枠工、多技能工になるんでしょ?

  • #20

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:16)

    日雇いの人材派遣をめぐって厚生労働省は25日、禁止された業務への派遣を防ぐため、企業側が労働者が
    働く場所を巡回することなどを定めた指針をまとめました。これについて、派遣労働者で作る労働組合が会見を
    開き、「罰則がない指針を企業が守るか疑問で、日雇いの派遣は法律で禁止すべきだ」と訴えました。

    厚生労働省の労働政策審議会は、日雇いの人材派遣について禁止された建設や港湾などの業務への派遣を
    防ぐため、企業側が労働者が働く場所を巡回することなどを定めた指針をまとめました。これについて派遣労働者
    で作る労働組合、「派遣ユニオン」が会見を開き、関根秀一郎書記長は「派遣場所が多く、期間も短い日雇い派遣
    の場合、企業側が現場を巡回するのは難しいうえ、罰則がない指針を企業が守るか疑問だ」と述べました。そのうえで
    「日雇い派遣で働く人たちが不安定な雇用や低い賃金を余儀なくされている状況は指針では改善できないので、日雇い
    の人材派遣は法律で禁止すべきだ」と訴えました。

  • #21

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:18)

    はじめまして
    人夫出しなら番頭がしっかりしてないと駄目です。
    私はこの人夫業界に今年で10年目です。
    番頭はアメとムチがしっかりできる番頭
    寝坊しない 若い衆より30分前に事務所開けてる番頭
    出社しない社員の家まで自ら出向く番頭
    朝、当日出勤が危ない社員のとこに1時間前に目覚ましコールする番頭
    他他多数。

    以上 弊社の番頭です。

    1人前の番頭にならせる為に5年かかりました。

    現場上がりの筋金者です。

  • #22

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:23)

    東京都内人夫出募集中です。土木経験の有る方二名募集(20〜40歳位迄)
    作業時間8:00〜17:00
    日当9000円〜
    残業の場合残業代支給
    日当たり500円寮あります
    (自炊)(寮は千葉です)
    仕事は切れず随時あります
    仕事が無く厳しい時代ですのでチャンスだと思います、ご連絡お待ちしております。

  • #23

    名無し (火曜日, 07 11月 2023 15:30)

    清水建設の一次・土工単価は?
     15000位じゃない 都内で 改修なら16000〜
    雑考が13000〜14000
    でも安い常用の職人といったて 職長クラスはそれなりに
    もらってるし単価はただの数字であって実際には現場の最終的な予算によって
    忍苦や他の手当て吹かして請求してる
    そんなに安くないよ じゃ無きゃ会社がなりたたないから