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「ウチが西成の坂田佳子じゃあ! 命を削ってでも私の歌で救うで!」“西成の歌姫”魂の路上ライブに全国からファンが押し寄せる理由 (頑張れ応援してるデー! 西成の歌姫の大ファンより) 鼠小僧Zero吉参上!


“西成の歌姫” ジャズシンガー・坂田佳子

“西成の歌姫” ジャズシンガー・坂田佳子

全国からファンが押し寄せる坂田佳子の路上ライブ

体ひとつで西成に漂着

順風満帆なジャズシンガー人生が一転

坂田佳子が悩める人に伝えたいこと

「ウチが西成の坂田佳子じゃあ! 命を削ってでも私の歌で救うで!」“西成の歌姫”魂の路上ライブに全国からファンが押し寄せる理由

“ドヤ街”として知られる大阪・西成のあいりん地区。炊き出しも行われる同地区の萩之茶屋南公園、通称「三角公園」では定期的に路上ライブが開かれ、地元の日雇い労働者だけでなく、全国各地から多くの人が押し寄せる。その中心にいるのはジャズシンガー・坂田佳子、60歳。“西成の歌姫”と呼ばれる彼女は、なぜこの場所で歌い、その歌声はこれほど多くの人の心を掴むのか。背景には彼女の波乱万丈の人生があった。

全国からファンが押し寄せる坂田佳子の路上ライブ

「どりゃあ! ウチが西成の坂田佳子じゃあ!

酒びたり状態で、卑猥な言葉や暴言を叫び散らし、あたりの人とケンカをおっぱじめることも珍しくない。当然、彼女は西成のほとんどの居酒屋で出禁状態……。

強烈なキャラクターだけに、初めて見る人はつい顔をしかめてしまうかもしれない。しかし、“これぞ西成”と言える個性を世間が放っておくわけもなく――。

2021年夏に人気YouTuber、ジョーブログの動画に登場したことをきっかけにネット上で一躍知名度を上げ、「アウト×デラックス」(フジテレビ系)などテレビ番組にも出演。その名は全国を駆け巡った。

その奇人ぶりばかりにスポットがあたるが、本職はジャズシンガー。今年8月に放送された「ザ・ノンフィクション」(同)では、歌手としての一面やアルコール依存症との戦い、人生の葛藤も取り上げ、こちらも大きな反響を呼んだ。

いまや南は沖縄、北は北海道まで、全国からファンが訪れる三角公園での坂田佳子・路上ライブ。音楽と酒と西成と……。その波乱に満ちた人生をバックボーンとしたステージについて聞くと、坂田は笑いながらこう話す。

「私のライブって、強烈な人生を歩んできた人しか来ないんですよ。

相手の顔やオーラを見ただけで『ああ、こいつすごい人生送ってきたな』とわかる。元ヤクザのおっちゃんが歌ってる私の前で号泣するもんだから『お前めっちゃ騙されてきたな』と声をかけると、また泣いてしまって(笑)」

体ひとつで西成に漂着

坂田に救われた人は多い。その評判もあってか、彼女のX(旧Twitter)には毎日100件もの相談メッセージがくるという。しかし、彼女はカウンセラーではない。

「申し訳ないけど、SNSや手紙で相談してくる人は無視してます。

その代わり、悩んで悩んで悩みぬいてやっとの思いで私のライブに来た人は、私の命をギリギリまで削ってでも救ってあげたい。

そういう人たちがライブ後にスーッと笑顔になってくれるのが一番やね。『これでやっと生きられます』なんて言葉をもらえたらやっぱりうれしいし、これが私の使命なんだなって」

坂田が西成で歌うようになったのは3年前のこと。きっかけは夫との別居と金銭面の面倒を見てくれていたスポンサーの死だった。

「ほんまに体ひとつ、天涯孤独の状態で西成に流れ着いたって感じだったんですわ。

それでも生きていくためにはお金が必要やん? そしたら西成で仲よくなったミュージシャンに『佳ちゃんが歌ったら絶対みんな感動してお金入れてくれるから、一緒に路上ライブしよう』って誘われて」

そうして始まった三角公園での路上ライブ。しかし当初の投げ銭は多くて1日900円で、ひと月1万円にも満たなかったという。さらに西成ならではの苦労も。

「三角公園では元ヤクザや元犯罪者みたいなオッサンが昼間っから酒飲んでるから、野次ってきたり、ケンカをふっかけてくるヤツもいる。

でも、私は『ああ? お前どこのどいつや!?』って強気にでるから、取っ組み合いになることもしょっちゅうで。そのたびに抱き合って仲直りして、またケンカして……の繰り返し」

順風満帆なジャズシンガー人生が一転

そんな生活を送っているうちに、「ボロボロになって歌ってる女がおる」という噂が西成中に広まり、客とともに投げ銭も増加。以降の活躍は前述のとおりだが、本人はまさか自分が路上ミュージシャンになるとは思ってなかったという。

福井県小浜市出身の坂田の実家は、地元では知らない人がいないほどの名家だった。しかし、厳格な家庭で育てられた反動で、坂田は奔放な高校生活を送るようになる。

「まぁ早い話、グレたんですわ(笑)。バイクを盗んだり、男の家に入り浸ったり、男をとっかえひっかえしたり。ヤリまくってたし、母親からも白い目で見られてたね(笑)」

高校卒業後は当時交際していた男を追って大阪へ。楽に稼げそうという理由で北新地のクラブでホステスとして働き始めると、その物怖じしない態度がウケて、瞬く間にナンバーワンになった。音楽と出会ったのはそのころだ。

「27歳のころかな。それまで音楽とは無縁な人生やったんやけど、お客さんに連れて行ってもらった北新地のジャズバーで歌ってる人を見て、『あれを私がやったらもっとカッコいいのに!』と思ったんですよ」

 

その後、事務職を挟んで28歳で北新地のクラブで歌手デビュー。音楽はほぼ独学で学んだというが、その類いまれなるセンスとソウルフルな歌声で着実にステップアップし、大阪難波の高級ホテル「スイスホテル」の専属歌手に抜擢されるほどになった。

そんな彼女がなぜ路上ミュージシャンになったのか。夫との別居とスポンサーの死以外に、もうひとつ大きな原因があった。それが今も彼女を蝕み続ける酒だった。

「今から7年前、Kiss FM KOBEの『JAZZ GROOVE〇〇な話』ってラジオ番組でパーソナリティをやることになったんですが、局側に『桑田佳祐さんと福山雅治さんの間にお前の番組があるんだから、今までみたいに自由奔放にされたら困るんや』と。

SNSで発信するにも随時チェックが入るし、コンプラなんてガン無視で生きてきたから、そんな不自由な状態があまりにストレスで……」

坂田佳子が悩める人に伝えたいこと

これが彼女には酒びたりになるのに十分な出来事だった。朝から晩まで焼酎を飲み続ける生活となり、アルコール依存症に。ラジオは1年で打ち切りとなり、ステージでも客への暴言、機材の破壊を繰り返し、ライブハウスやホテルを次々と出禁となった。

そしてたどりついたのが西成だった。しかし、坂田は自身の人生に「苦労をしたとは思ってない。苦労の意味がわからないし、これまでの経験はすべて財産だと思ってる」と胸を張る。

その経験が彼女の歌に乗り、観客の胸にまで届いているのだろう。

ネットでバズったことにより、彼女をシンガーとしてではなく、あたかも “珍獣”かのように一般人からスマホカメラを向けられることも増え、一時は西成を去ることも考えた。

しかし、彼女にはここに残って伝えたいことがあった。

「『私はまわりの人みたいにキラキラしてない』とか『私はなにもできない』って悩んでる子らがすごく多いけど、私はいつも、『あんたらは生きてるだけですばらしい。息をしいるだけですばらしいんだってことに気づけ』と言ってるんです。

人によって言葉は変えますけど、根幹で伝えたいことはこれだけなんです」

 

そんな坂田がこれまでライブしてきた中で、とくに印象に残っているお客さんについて聞いてみた。

 

「そうやね……。ある日、40代のお母さんと小学生くらいの娘さんが来たんやけど、その雰囲気が異常だったんですよ。子どもを支配しているというか、『あなたは私の言うことだけ聞いていればいいの』とか言ってて周りのお客さんも引いてて……。だから『今日はこいつやな』と、お母さんが改心するまで責め続けたね。

 

『お前の教育は間違ってんだよ』とか、『子どもはお前の所有物ちゃうんやぞ』とボロカス言ってやったんですけど、これも私にとってのライブ活動の一環。喋ってるときも私は歌ってるんです。だからあの日の親子も、最初は母親は鬼のような形相をしていたのに、ライブが終わったころには菩薩のような顔になってました。

『本当に大切なことに気づきました』と子どもを泣きながら抱きしめてくれたんです」

 

現在では「本当に私の曲を聞きたい人に届けたい」という思いから、ただのギャラリーも多い三角公園から、浪速区新今宮の韓国屋台「イテウォン」にライブの拠点を移した。

 

アルコールの影響で体の自由が利かない日は少なくない。それでも彼女は人生のすばらしさを、マイクがあってもなくても、叫び続けている。 

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

場末のスナック大繁盛?!
ジプシー坂田はお酒で命を削りながら魂の叫びを聴かせます。自由って素敵だぜ⸜( ˙꒳˙ )⸝.*☆
また、三角町で長渕、歌って下さいね。
鼠小僧Zero吉より

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コメント: 11
  • #1

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 08:57)

    ノンフィクション見て知りました。
    この方のファンだという、末期がんのお母さんと献身的な息子さんが
    とても印象に残ってます。
    坂田さんの歌で経過も良好になったと、番組は終了してるので、
    その後が凄く気になってます。
    とにかく回復してることを願うばかりです。

  • #2

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 08:58)

    ノンフィクションで初めて見て知りましたが、強烈なキャラでしたね。
    救われている人が多くいるようなので、活動には大きな意味があると思いますし、頑張って欲しいと思いますが、アル中は直さないとマズイですね。
    記事でも強烈な人生を歩んできた人しか来ないと言ってるように、
    自分の感覚ではこの人に会ってみたいとは思わないかなと思いました。

  • #3

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 08:59)

    今も昔もこういう存在の方って各地域に必ずいますよね。
    心に刺さる人は心酔すれば良いし、何も響かない人も否定される謂れはないと思う。

    自分(取り巻き?)でYouTube等で世に発信するのは自由ですが、アウトローな生き方を賛美する風潮はやめてもらいたい。

  • #4

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:00)

    この人、ジョーブログで知ったけど初見で正直ドン引きしました。
    ジョーは何を思ってこの人をファミリーに入れたのかが未だ理解は出来ませんね。

    ただ、以前、たまたまYouTubeで坂田佳子さんの約11年ぐらい前のSmileっていう歌を歌っている動画を見てびっくりしました。今とは全く別人!!
    綺麗な人でしたよ。ちゃんと歌えていたし。

    人間ってお酒に飲まれるだけでこんなに変わるもんなの?と、改めてお酒の怖さを実感しました。

  • #5

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:00)

    去年の夏休みにこの方に会いたくて、飛行機の距離からはじめて西成を訪れました。残念ながら会えず。小さな身体でパワフルな歌声と存在に引き寄せられてしまいます。魅力的な方です。

  • #6

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:02)

    どの地域にも個性的な人はいるけどこの人はキャラが強すぎだわ
    大阪のお隣尼崎住んでた頃は毎日全身虎柄おばちゃんとか、JR梅田には10円おじさん、100円おじさんだったっけな?そんなんがいたり、面白い街や。

  • #7

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:02)

    テレビで知って興味を持った。もちろん良い意味で。しかし、その後動画を見倒したけど酷いものだった。酒乱で卑猥な言葉を叫び、男性に対してはお前呼ばわり。おまけに健康管理はめちゃくちゃで…。

  • #8

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:03)

    横山やっさんや裕也さん、ショーケンみたいな路線の女版って珍しいな。
    若い頃は綺麗だから許されたけど、人を惹きつける力があるというより、好奇の目で見られてそう。
    一般ウケはしない、わかる人にだけわかればいいの典型。
    自分もアウトサイダー寄りなんで、一度生で歌聞いてみたい。

  • #9

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:03)

    ジョーブログで知って最初は面白かったけど、だんだん度を越した悪態に見るのも嫌になり、ジョーブログ自体も苦手になりました。
    ノンフィクションに出たからと言って、美化される意味が不明。

  • #10

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:05)

    いろいろ考える事を放棄し。
    全て自分の都合良い様に物後を捉え自己満足出来る人は無敵です。

  • #11

    名無し (日曜日, 05 11月 2023 09:07)

    この人に対しては賛否両論だと思いますよ。YouTubeでいろんな人がこのひと取り上げてるが下品のアル中ですよ。卑猥な言葉言ったり、時には男の股間触ったり、酔っ払って暴言吐いて怒鳴ったり、だから出禁に成る店も多いんでしょう。