· 

廃棄ゴルフクラブで勤務中に打ちっ放し? 神戸市、ごみ処理施設職員を懲戒処分

 勤務時間中に廃棄されたゴルフクラブでゴルフボールを打っていたとして、神戸市は2日、環境局のごみ処理施設に勤務する係長級の男性職員(60)を戒告の懲戒処分とした。「ふん害に悩まされていたカラスを追い払うためだった」と釈明しているという。

 

 市によると6月初旬、通報窓口に匿名の投書が届いたことで調査を開始。係長級職員を含む6人が、市民が廃棄するために持ち込んだゴルフクラブを使い、屋外のごみ集積場に向けてボールを打ち込んでいたことが分かったという。職員らは「週2~3回、クラブやボールが廃棄された際に打っていた」「軽はずみな行為だった」などと話し、全員が反省しているという。

 市は部下を監督する立場だった係長級職員の責任が最も重いと判断。一緒にボールを打っていた50代の男性職員5人を訓戒や厳重注意に、管理監督責任のあった課長級の男性職員(53)1人を厳重注意とした。

 また市は同日、酒気帯び運転の容疑で神戸西署に書類送検された環境局垂水事業所の男性職員(42)を、停職6カ月の懲戒処分にした。職員は休日だった4月16日に自宅で500ミリリットル入りの缶酎ハイ2本を飲み、5~6時間後に車で外出。対向車とすれ違う際に接触事故を起こしたという。

 市によると書類送検後、明石区検が7月5日付で不起訴処分(起訴猶予)とした。職員は市の聞き取りに「経験で『これくらい時間を空ければ大丈夫』と判断してしまった」と話しているという。(井沢泰斗)