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【大すきならんきちさん】 ~7歳の男の子の作文です~【青空と向日葵の会】

【大すきならんきちさん】 ~7歳の男の子の作文です~
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ママにしかられた。
心がくらく小さくなって、ものすごくさみしくなった。
そしたら、ネコのらんきちさんが、
体をよせて「ニャーッ」と、ないた。
「ニャーッ」だけど、らんきちさんのやさしい心が入ってた。
らんきちさんは、おばあさんが、
まんまんちゃんへおまいりに行った帰りにひろったネコです。
ほんまに小さくて、おじいさんの目ぐすりの入れものを
ミルク入れにしてそだてたんだよ。
それからネコだってわらうんだよ。
ぼく、しってるんだ……。
だって、らんきちさんは、よくわらうんだもん。
コチョ、コチョっておなかをこそばしてやると、
へんなかおしてわらうんだ。
そして、しつこくコチョ、コチョをするとおこるんだよ。
らんきちさんの友人に白くろの大きなノラネコがいます。
らんきちさんは、心のやさしいネコで
自分のエサを半分白くろちゃんに分けてやっているのを
ぼくは見たよ。
でも白くろちゃんは、らんきちさんが高いところからおりれなくて
ニャーニャーないていてもたすけようとしないんだ。
ぼくはあんなヤツと友人になるなっていってやった。
そしたら「ニャーッ」って、へんじしたよ。
ある日、夕方になっても、らんきちさんは帰ってこない

マといっしょに、「らんきちさーん、らんきちさーん」と、 大きな声でさがしたんだ。

そしたら、いえの前のJRのせんろの上で、 らんきちさんの体が二つになっていました。

ママと二人でやさしくつれて帰りました。

にわのグミの木のよこに らんきちさんのおはかをつくってあげました。

ぼくは、何万年たっても 心のやさしいらんきちさんが大すきだ。

出典:NTTふれあいトーク大賞エッセイ集より(NTT広報部編)