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地震のとき役立った安否確認の掲示板【青空と向日葵の会】

【地震のとき役立った安否確認の掲示板】
https://yuru2club.com/wp/?p=8152
阪神大震災で携帯電話も使えない状況の中、
被災者と家族や友人を結んだのが、
避難所にある掲示板でした。
そして、自分の所在を伝える張り紙の中で、
特に目立っていたのが、赤い枠で縁どられたもの。
これにはA3判とはがき大があり、
上部に「私はここに居ます」「We are here」と印刷されていて、
西宮や芦屋、神戸の市役所や避難所に置かれていました。
しかし、これは国や市が手配したものではなく、
いつの間にか市役所の玄関などに置かれていたのです。
誰が届けたのかわからず、
海外レスキューが手配したのではという噂もありました。
そして震災から13年後の2008年、
この張り紙の贈り主が判明しました

これは大手広告代理店、 博報堂の関西支社が届けたものだったのです。

震災直後、当時の支店長代理とプロモーション局長が、 会社が社員の安否確認に追われている中、 会社として社会に何が出来るかということを、 二人で考えていました。

そして、小さなメモ用紙やノートの切れ端に書かれた伝言を見て、 もっと人に見てもらえる伝言用紙を作ろうと思いついたのです。

この広告マンならではのアイデアは、 すぐに実行されました。

約60万枚の用紙はトラックに積まれ、 被災した地域の市役所や避難所に置かれていきます。

それは、震災からわずか5日後のことでした。

用紙を手配したのが誰なのか分からなかった理由。

それは、彼らがこの出来事を会社の宣伝に 利用したくないと思っていたからだそうです。