当時V1リーグ(上から2番目のリーグ)であったJTの監督、 一柳昇さんが、竹下さんに声をかけたのです。
「一緒にVリーグ(一番上のリーグ)昇格、制覇の夢に挑もう。 そのためには、君の力がどうしても必要だ」
心のこもった一柳監督の度重なる説得で、 竹下さんの心が動きました。
やがて彼女は、JTの選手として復帰することとなり、 一柳監督の狙いどおり、みごとJTをVリーグに昇格させたのです。
なぜ、一柳監督が強く竹下さんの力を求めたのか、 そこには次のような理由がありました。
とにかく竹下さんには 「根性があった。 何度も何度も同じことを繰り返す練習でも コーチや監督が根負けするほどくらいついてくる」。 また 「素晴らしい身体能力があるのに、もったいない。 159センチは弱点かもしれないけど、 大きな武器にもなりますから」とも語っています。
技術的には、 「セッターは相手をいかにだますか。 手首の中にボールを収めること。 膝や足首を使って下半身の”ため”を作り、ボールを上げること。 ギリギリまでボールを持つ意識を第一にしました。 そこを竹下はよく理解していました」 と彼女の武器を説明しています。
竹下さんのトスは、多くのアタッカーが 「ボールが止まる感じ」と表現していたのは、 そこらの技術的強みがあるからなのでしょう。
しかし、チームを強くするためには、 メンタル面での「何か」が必要です。
監督でもコーチでもない、 仲間の中で気持ちを引っ張る誰かの存在です。
一柳監督は、その点でも竹下さんの力量を買っていたのです。
「セッターは(他の)5人が背中を見てるんだ」
ゲームが始まったら監督もコーチも助けてはくれません。
そんな時、頼りになる力、セッターの闘志が背中に漲るとき、 チームのひとりひとりが勇気づけられるのです。
参考URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B8%8B%E4%BD%B3%E6%B1%9F http://london2012.nikkansports.com/column/technique/archives/f-cl-tp0-20120705-978239.html http://matome.naver.jp/odai/2134468674285232501
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