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重要指名手配の八田與一容疑者 目撃情報「関東」で急増 県警が捜査態勢を強化 【この顔にピンときたら110番・目撃情報をお願い致します】

大分県別府市で去年起きた大学生ひき逃げ死傷事件で重要指名手配されている八田容疑者の目撃情報について、関東エリアで急増していることがわかりました。このため県警は情報の精査や追跡捜査する人員を増やし、態勢を強化したことを明らかにしました。

「目撃情報」関東エリアが大多数に

ひき逃げの疑いで警察庁から重要指名手配に指定されているのは八田與一容疑者(27)です。八田容疑者は去年6月、別府市野口原の県道で停車中のバイク2台に軽乗用車で追突、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いがもたれています。

警察庁は事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。八田容疑者を加えた新たな指名手配書が10月1日から全国で掲示されています。

捜査特別報奨金の対象事件にも指定されていて、有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。

県警によりますと、9月末までに2363件の情報が寄せられていて、このうち目撃情報は2174件に上っています。県内が254件、県外では1678件、SNSなどのインターネットから242件となっています。地域別では、九州は327件、関東は679件、近畿は277件、そのほかの地域が395件となっています。

捜査特別報奨金の対象事件に指定されてからの情報(9月15日~30日)は884件に急増しています。県内での目撃情報は44件、県外は684件、インターネットからは105件の情報が寄せられています。地域別では九州は125件、関東は297件、近畿は106件そのほかの地域が156件となっています。

県警が捜査態勢を強化

情報提供の件数が急増したことを受けて、県警は情報の精査作業や追跡捜査などをする捜査員の数を増員したと定例会見で発表しました。

捜査関係者によりますと事件当日、八田容疑者は職場に出勤したものの体調不良を理由に午前中で早退し、午後4時に商業施設でコップを購入していることがわかっています。この時、施設の駐車場で亡くなった大学生との間でトラブルが起きていました。

また防犯カメラの映像には被害者2人がバイクで通り過ぎた30秒後、同じ方向に向かう八田容疑者の車を確認。事故の状況や証拠からバイクに追突した時、八田容疑者の車は少なくとも制限速度の2倍にあたる時速80キロ以上出ていたとみられています。さらに現場にはブレーキ痕や避けようとした形跡がないことなどから亡くなった大学生の原付バイクをめがけて追突した可能性があることがわかっています。

県警交通指導課の安藤竜夫次席は「一日も早く被疑者を発見、確保したい。全国の皆様のご協力をよろしくお願いいたします」とコメントしています。

情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131