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変更は「ジャニーズ」だけ? 喜多川氏が“確信的”に名付けた「キンキ」「キスマイ」「セクゾ」にも嫌!の声

 ジャニーズ事務所の社名変更に伴ない、渦中の故ジャニー喜多川氏(享年87)の名前が含まれるグループ名の行方に注目が集まっている。「ジャニーズJr.」「関ジャニ」「ジャニーズWEST」が対象になるとみられ、9月29日には、ジャニーズWESTの中間淳太(35)が情報番組「よんチャンTV」(MBSテレビ/関西ローカル)に出演し、「WEST全員、名前を変えるつもりがあります」とグループ名の変更を事務所と協議したことを明かしている。

 だが、問題視されるのはジャニー氏の名前が含まれるグループ名に限らない。とくに「KinKi Kids(キンキ キッズ)」「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」「Sexy Zone(セクシーゾーン)」の3グループだ。

「キンキ」の由来は、メンバーの堂本光一堂本剛の出身が近畿地方で、結成当時2人が中学生(子供)だったことから。「キスマイ」は、メンバーのイニシャルと、ジャニー氏が「タップダンサーのグレゴリー・ハインズが尊敬するサミー・デイヴィスJr.の靴にキスをした」という逸話から名付けたといわれる。「セクシーゾーン」は、ジャニー氏が「マイケル・ジャクソンのようなセクシーさをイメージ」として命名したことで知られる。

 しかし、ジャニー氏の性加害問題が明るみになった今となっては、命名エピソードは“美談”ではなくなった。嫌悪感を抱く人も少なくないだろう。

「『KINKI』は英語で発音すると『KINKY(キンキー)』と誤解されることがある。キンキーとは“変態の”や“性的に倒錯した”という意味がある。こうした背景に考慮して、2016年には近畿大学が外国語・国際系学部の新設にあわせて『KINKI UNIVERSITY』から『KINDAI UNIVERSITY』に変更しています。キスマイは直訳すれば、“私の足に2回キスをしろ”。セクシーゾーンは訳すまでもない。ジャニー氏はロサンゼルス生まれ、朝鮮戦争で米軍の一員として朝鮮半島に派遣されていて、除隊後は米大使館軍事顧問団に勤務していた。英語は堪能。性を匂わすグループ名と誤解される可能性も含めて、意味を理解して命名しているのでしょう。ある意味、ジャニーズよりも直接的な名を持つグループも、今後、改名の声が大きくなるとみられます」(週刊誌記者)

ジャニーズジュニアとか、セクシーゾーンとか、キスマイフットとか、意味をしっかり認識したうえで名付けてるんだろなあ》

ジャニー喜多川がつけたグループ名本当に最低だよな。キンキも近畿から取ってるって言ってるけど嘘だと思うわ。英語の意味とかけてるだろ。その他のキスマイ、セクシーゾーン、ABC-Zも言わずもがな。社名以外のグループ名も変更を勧めるよ》

《セクシーゾーンとかキスマイとか名前からして おかしいと気づかなかったのかな 誰の趣味だかわかるじゃん》

《グループ名はどうするんでしょうね?名前がついているGはもちろん、キスマイとかセクシーゾーンとか。初めて聞いたときも思いましたけど、さすがジャニー喜多川だなと思いましたよ》

 

69歳のジャニー氏が13歳に性加害…元キスマイ飯田恭平氏「数十回で収まらない」と告白の衝撃

 8月31日いっぱいで北山宏光(38)が脱退した、ジャニーズ事務所のアイドルグループ「Kis-My-Ft2」。元ジャニーズjr.で同グループの結成メンバーだった飯田恭平氏(36)が、TBSのニュースメディア「TBS NEWS DIG」で衝撃の告白をした。

 2001年に13歳で入所した飯田氏は、ジャニーズ入りほどなくしてジャニー喜多川氏(享年87)の自宅マンションで初めて性加害に遭い、その後、5年に渡って数十回ではきかない数の被害を受けていたという。

「飯田氏は05年に結成されたキスマイのオリジナルメンバーの一人ですが、1年ほどで脱退。当時、学業を理由に辞めたことになっていましたが、今回『性加害が原因だった』と初めて告白しています」(芸能ライター)

 他の被害者同様、ジャニー氏は飯田氏にも性加害後に必ず金銭を渡してきたという。

 Kis-My-Ft2の前身ユニット「Kis-My-Ft.」に、現NEWSの増田貴久(37)、藤ヶ谷太輔(36)、横尾渉(37)、先日脱退した北山とともに参加していた飯田氏。現キスマイ結成後も、ジャニー氏から性加害を受け続けてきた飯田氏は芸能界にい続けるかどうかを悩み、18歳になる直前に退所を決意したという。

■74歳まで性加害を続けていたジャニー氏

《期待をしてくれている家族に悲しい思いをさせたくない。やめるときもそうですけども理由については、被害があったっていうことに対しては、今まで言ってこなかった》(「TBS NEWS DIG」から)

 飯田氏は自身が被害者でありながら、これまで黙認してきたことで新たな被害者を生んでしまったのではと後悔していたと語っている。

「飯田氏が13歳で初めて性加害を受けた時のジャニー氏の年齢が69歳。その後、5年間性加害を受け続けてきたということは、少なくてもジャニー氏が74歳のときまで少年に性加害を加えてきたことになります。この事実は衝撃です」(週刊誌記者)

 これまでの沈黙を破った飯田氏が、心に負った傷は計り知れないだろう。飯田氏の告白は、長年放置され続けてきたジャニー氏による性加害の罪深さを改めて認識させるものだった。10月2日の記者会見で社名変更などを発表すると見られるジャニーズ事務所は、どこまで被害者に手厚いケアができるのか。

ジャニーズの闇を“最もよく知る男”はどこへ…10.2会見欠席なら「紅白出場ゼロ」まっしぐら

ジャニーズ事務所は長年、メディア対応を担っていた白波瀬傑前副社長をこのまま隠し続けるつもりなのか。10月2日、同事務所は記者会見を開き、故・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題に関する対応策の詳細などを発表するという。

 この会見次第では、大晦日の「NHK紅白歌合戦」の出場者がゼロになる可能性が出てくる。9月27日の定例会見で、NHKの稲葉延雄会長は「被害者への補償や、再発防止の取り組みが実施されていることが確認されるまで、新規の出演依頼は行わない」と明言した。ただ、「10月2日の会見次第」と含みを持たせた。

■NHKの声は視聴者の声と同じ

「今度の会見がジャニーズにとって大きな分岐点になります。ならば、事務所のすべてを知ると言っても過言ではない白波瀬氏が出席しないといけない。50年近く在籍してきて、ジャニー氏の性加害に関する『週刊文春』との裁判にも出ていますからね。受信料で成り立っているNHKの声は、視聴者の声と同じです。白波瀬氏が欠席すれば、世間の納得は得られない。本当にタレントのことを第一に考えるなら、事務所は白波瀬氏が嫌がっても会見に出席させるべきです」

 ジャニーズ事務所が法人登記された1975年、白波瀬氏は入社。豊川誕のマネジャーなどを務めた後、広報・宣伝のメディア担当に転身した。週刊誌記者が話す。

「タレントに関するニュースを取り上げる場合、掲載前に事務所に連絡して、事実かどうかを確認します。ジャニーズの場合、白波瀬氏がいつも対応していました。同じ会社でジャニーズのタレントが出ている雑誌があると、そのことも匂わせながら、記事の撤回や表現を弱めるように促してきます。白波瀬氏がその別の雑誌にプレッシャーをかけ、その担当者が週刊誌にクレームを入れることもありました」

 記事が止まるケースはまずないが、だいぶ弱まった形で世の中に出てきたという。

「タレントが女性宅に1人で行っているのに、白波瀬氏が『他にも人がいた』と言い張るケースもありましたね。白波瀬氏がタレントに確認しているのか、その場で思い付きを言ってるのかはわかりませんが」(前出の週刊誌記者)

 週刊誌は白波瀬氏にも対抗していたが、スポーツ紙は見事に手玉に取られていた。

「白波瀬氏は『ウチのタレントの紙面掲載は1日1人、もしくは1グループ』と通達していました。バッティングすると目立たなくなるからです。例えば、記者会見を開く場合、ジャニーズのグループ内の調整だけで済むなら構いませんが、ドラマや映画は他の事務所の出演者も多数いる。それでも、ジャニーズ事務所の都合が優先され、1日1人の決まりが守られた。しかも、白波瀬氏は紙面での扱いを大きくしてほしいと言ってくる。そもそも、編集権に口を出すなんて考えられません。でも、ジャニーズのタレントの単独インタビューを掲載すると売り上げが上昇するから、デスクは仕方なく飲んでいた」(スポーツ紙記者)

■「稲垣メンバー」のおかしな表現は白波瀬氏への配慮

 テレビのワイドショーにも白波瀬氏が圧力を掛けていた。2000年代以降、ジャニーズ事務所のタレントは社会的な問題を起こしてきた。2001年にSMAP稲垣吾郎が道路交通法違反と公務執行妨害で現行犯逮捕され、2018年にTOKIO山口達也が強制わいせつ容疑で書類送検された。

「刑事事件になった場合は、いくらジャニーズでも取り上げました。白波瀬氏は担当者に電話して『短くしてね』など小さな扱いをやんわりと求めてくる。自分たちは放送したくても、上層部が『ジャニーズに都合の悪いニュースは扱うな』という方針でしたから、大ごとではないような変な取り上げ方になる。『稲垣メンバー』『山口メンバー』という表現はメリー氏と白波瀬氏への配慮から生まれたようなものです」(民放関係者)

 90年代前半まではワイドショーもジャニーズのタレントの恋愛ネタなどを取り上げていた。近藤真彦中森明菜の交際は頻繁に話題になり、田原俊彦中山美穂と正月にハワイ旅行に赴くと各局のカメラが追っていた。

「ワイドショーやスポーツ紙がジャニーズに気を遣うようになったのは、90年代半ば以降です。SMAPが歌やドラマだけでなく、バラエティーやキャスター業も始めて、テレビ局のあらゆる番組に出るようになって高い視聴率を稼いだ。それを背景に、メリー喜多川氏が『このネタを放送するならウチのタレントを引き上げる』というような圧力を掛けたのです。以降、ジャニーズの恋愛ネタはワイドショーやスポーツ紙から消えました。結婚する時に取り上げたくらいですよ」(前出の民放関係者)

 “メリー氏の恫喝”は「再発防止特別チーム」の調査報告書にハッキリと記述されている。

《「マスコミ対応を委ねられているメリー喜多川は、ドラマの共演者が気に入らないと、その放送局の社長に直接電話をかけ、外すよう要求することもあった」》

《「メリー喜多川は、森がオートレーサーの試験に合格した事実を前向きに報じようとした民放のプロデューサーに、『SMAPには森なんていなかったでしょ?』『最初からいないの。森はSMAPのメンバーじゃない。』などと大声を出した」》

 99年の『週刊文春』の記事をもとに上記の証言を綴った上で、以下のように事実認定をした。

《その重要な部分が真実であるとの証明がされたか、又は少なくとも、被告の文藝春秋らが、これを真実と信ずるについて相当の理由があったというべきであり、「マスメディアは、原告事務所を恐れ、追従していること」それ自体又はその前提となる事実を真実と信ずるについては、相当の理由があったと判示している(この点は、東京高裁判決においても維持されている)。》

■白波瀬氏が洗いざらい喋らない限り問題は終わらない

 このようなメリー氏の圧力に、白波瀬氏が従っていたのだ。

「メリー氏が局の上層部を一発どやしつけた。現場には幹部から『ジャニーズは穏便に扱え』と指令が下される。でも、それだけでうまくいくとは限らないので、逐一白波瀬氏がプレッシャーを掛け続けた。メリー氏の恫喝と白波瀬氏の監視によって、ジャニーズ事務所はテレビ局を牛耳ってきたのです。つまり、ジャニー氏の性加害を放置、隠蔽したのはメリー氏だけでなく、白波瀬氏にも責任がある。だから、彼が会見に出席しないのはあり得ない」(前出の民放関係者)

9月7日の会見で「なぜ白波瀬氏が出席しないのか」と問われると、東山紀之社長は「もう退任しているからです」と答えた。同席した木目田裕弁護士も「まずは責任という問題でいえば(ジュリー)藤島さんが一身を持って自分の責任だということで、ここに出るということにしている」と助け舟を出した。

「これを隠蔽というんですよ。過去の検証なくして、前には進めません。ジャニーズ事務所が二度と『ジャニー氏のような性加害を起こさない』『メリー氏のような圧力をかけない』と誓うなら、白波瀬氏が会見に出て、質問から逃げずに洗いざらい喋る必要がある。そうしない限り、この問題は終わりませんよ。いくら東山社長などが話したところで、説得力はない。彼は当時の事務所がどんな風にメディアに接してきたのか、詳しいことまで知りませんから」(前出の週刊誌記者)

 上層部だけ変えて、ジャニー氏の性加害やメリー氏の圧力を最も知る男を隠し続ける。10月2日の会見に白波瀬氏が出ないなら、ジャニーズ事務所の“隠蔽体質”は何ひとつ変わっていないと断言できる。

ジャニーズ“メディア圧力のキーマン”白波瀬傑氏はどこに…記者陣が自宅に直撃取材も応じず

 ジャニーズ問題は、先の記者会見で「なぜ出席しないのか」との質問が相次いだ元幹部、白波瀬傑氏の存在が取材対象として、再び注目されている。

 白波瀬氏は記者会見やスキャンダル対策で、対芸能マスコミの急先鋒を務めてきたジャニーズの元「広報」責任者。すでに代表取締役副社長のポジションから引責辞任したとして、東山紀之新社長らは会見欠席に理解を求めた。

「それでは納得できないと自宅を直撃取材する記者が出てきています。ある元週刊誌記者は、かつて記事をつぶされたとして謝罪を求める内容証明を郵送したそうです」とはジャニー喜多川氏の性加害問題の再燃以前からジャニーズに詳しいマスコミ関係者。

 白波瀬氏は直撃訪問には応じていないが、郵便物は受け取っているという。

■会見を大きく扱うよう「ラージ、ラージ」と電話

「私憤はともかく、白波瀬氏がジャニーズによるマスコミ圧力のキーマンであったのは衆目の一致するところ。ジャニ担のTVプロデューサーは番組のキャスティングや扱いで、スポーツ紙記者には会見があると締め切り間際に電話を入れて『ラージ、ラージで』と大きく扱うよう畳みかける。敵対する週刊誌や写真誌の編集やライターとも付き合い、スキャンダルのもみ消しを求める交渉を、ほぼひとりでしていたのです」と続けた。

歴代ジャニーズ担当は…

 ジャニー氏の「鬼畜の所業」も、長く間近にいた事務所幹部、内部の関係者として証言を求める声も少なくない。だが、これまでジャニーズに屈し、忖度してきたジャニ担たちの動きは鈍い。芸能界のスキャンダルでは最前線取材をしてきたワイドショーも煮え切らない。

「例えば、テレビの制作発表などでジャニ担たちは、『しーさん』と呼んで白波瀬氏にごまをすり、ご機嫌取りをしていました。彼らは忖度どころか、率先してジャニーズのタレントを売り出していた。テレビでも新聞・雑誌でも、ジャニ担であることで社内での確固としたポジションがあり、ジャニーズの威光をかさに他のセクションに口を出したりできたんです。それで得意になっていたので、今さら大っぴらに批判できないのでしょう」(某放送作家)

白波瀬氏は、そんなジャニ担たちの動きを絶えずチェック。あの手この手でコントロールしていたとされる。

「圧力などと報じられていますが、キャスティングに直接タッチしてくるわけじゃないんです。『それは、お宅たちが決めることですから』と突き放したような言い方をする。そのあたり、一線は引いていたのでしょう。ただし、常に目は光らせていた。そして、気に入らないことがあると『ウチは引き揚げさせてもらいますから』とやるんです。その番組や企画のみならず、すべてタレントを引っ込めるという。まあ、脅しですね」(民放関係者)

 10月2日に社名変更を含む今後の会社運営について報告をするというジャニーズ事務所。会見が開かれるとしても白波瀬氏が出席する可能性は高くないだろう。だが、ジャニーズの広報として、見聞きし、付き合ってきたマスコミ関係者、とくにジャニ担がどういうことをしてきたのか白波瀬氏が明らかにするとしたらどうか。これまでおいしい果実をむさぼり食ってきた歴代のジャニ担たちが真っ青になるのは間違いないだろう。

ジャニーズ新社長就任・東山紀之の“暗部と恥部”…元Jr.が衝撃証言「僕のソーセージを食え!と命令された」

 ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による世界最悪級の性加害問題で7日に会見するジャニーズ事務所。そこで藤島ジュリー景子社長(57)の退任とともに、新社長就任が有力視されるのが東山紀之(56)だ。東山はキャスターを務める「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)で「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と踏み込んだコメントをして一部で称賛された。だが、本人を知る芸能関係者はこう言うのだ。

「もともと彼はジャニーさんの側近中の側近。常にその意向に沿って邪魔を排除し、メリーさんには従順でありつづけた。どちらかというと加害者側なのは関係者なら誰もが知っている。それがジャニーズのかじ取りなんて悪い冗談です」

 再発防止特別チームから解体的出直ししかないと指摘されているジャニーズ事務所。そんななか、東山の新社長就任は適格かどうか疑問の声があがるのも当然だろう。

 Jr.時代に「少年隊」のバックダンサーも務めた「当事者の会」副代表の石丸志門氏が早々に「過去の悪行が出る」と予言しているように、ジャニー氏があまたの性加害に及んだ「合宿所」に東山もかつては同居し、ジャニー氏の威光をちらつかせ未成年のJr.たちにセクハラ、パワハラをはたらいていたことを指摘しているのだろう。

 その被害者でもある元Jr.の山崎正人氏が、ペンネーム木山将吾で2005年に発表した書籍「Smapへ-そして、すべてのジャニーズタレントへ」には、東山についてこんな記述がある。

《彼はまだ十代だったのに、まるでジャニーの息子のように、既に二代目社長のような雰囲気すら感じる男だった》《ジャニーさんの番頭気取りで、同年代といえどもとても友達になれるような人間性を持ち合わせていなかったからだ。命令ばかりする》。

そして、《常人ではちょっと考えられないようなことをよく行っていた》として、《パンツにまでアイロンをかける様は、ジュニアのパンツにいちいち刺繍で名前をつけてあげているジャニーさんを彷彿とさせる》などと続けている。

 また、合宿所に初めて呼び出されたJr.の少年が、ジャニー氏の毒牙にかけられそうになったときのことをこう振り返っている。

《彼は泊まるつもりで合宿所に来たわけではなかったので、着替えのパンツを持っていなかった》《ヒガシは『なんだ、パンツも持ってないのか』と言いながら、自分のパンツをその場で脱いでポイッと投げてよこした》

■無理やりに手を引いて、ジャニーさんの待つ部屋へ…

 また東山はマージャン好きで、しょっちゅう合宿所の食堂奥の部屋にあるマージャン卓を囲んでいたという。

《彼はマージャンだけではなく、人のパンツを脱がすことが大好きだった。僕も何度もヒガシに背後からパンツを引きずり下ろされ、イタズラされたことがある。そして、パンツを脱いだままよろける姿でいる僕に、ヒガシは『こっちへ来い!』と命令しながら、無理やりに僕の手を引いて、マージャン卓のある部屋まで引き摺っていくのだ》

《その部屋ではジャニーさんが待っていて、オロオロする僕を見て大喜びする。『キャッキャ』とまるで少女のように笑い転げている。そのうえ、何度か手を出してきて、僕のペニスを握るのだ》

《ヒガシはそれを最高に楽しそうにながめて、腹を抱えて笑うのだ。これが日常茶飯事のお遊びなのだ。品行方正だとジャニーとヒガシが主張する少年合宿所の内実だった。ヒガシはジャニーズ気質を最もよく受け継いでいた》

焼き肉店でアルバイトしていた著者を「焼き肉屋」と呼び、「おまえ、焼き肉くせえ!」と罵倒したり「店からユッケを持ってこい」「今度持って来なかったら全裸にしてやるぞ!」などと脅す。

「電気アンマ」でJr.の少年たちの股間を足で刺激し、勃起させて喜ぶほか、自分の性器をよく露出させていたという。Jr.たち数人で食卓を囲んでいた時、目の前の皿に、おもむろに自分のむき出しの性器をのせて「僕のソーセージを食え!」と命令したのだそうだ。そしてこう結んでいる。

あのジャニーズ合宿所の雰囲気の中ではそれは奇異ではなかったことが、今になって考えれば恐ろしい。彼は今でもやっているのだろうか》

 解体的出直しが求められるジャニーズの新社長にふさわしい人物かどうか──。

元Jr.が実名激白!「東山はジャニー氏側近中の側近。性加害を知らないはずがない」

 ジャニーズ事務所が創業者であるジャニー喜多川氏(2019年死去)による少年たちへの性加害問題で大揺れだ。藤島ジュリー景子社長(56)は動画で謝罪したが批判はやまず。最年長タレントの東山紀之(56)は自身が出演する番組で社名を変更しての出直しも口にしたが、この東山発言も「騒動の幕引きを狙ったパフォーマンスでしかない」とみるのが、元ジャニーズJr.の平本淳也氏(56)だ。

  ◇  ◇  ◇

「東山は相次ぐ被害告発について残念でなりませんと神妙な顔で言っていましたけど、もともと彼はジャニーさんの側近中の側近のひとり。常にその意向に沿って『邪魔』を排除し、副社長だったメリー喜多川さんには従順な召し使いでありつづけた。どちらかというと加害者側なのは関係者なら誰もが知っていること。性加害など知らないという厚顔ぶりには呆れてしまいます」

少年隊も合宿所で生活

 ──ジャニー氏の性加害についても知っていたはずだと。

「ええ。少年隊も長く合宿所でジャニーさんと暮らしていましたので知らないはずがありません」

居場所がなくなる恐怖

 ──ジャニー氏は好き嫌いが激しく、「お気に」から突然「お嫌」になって、ジャニーズ事務所を追われた少年も数え切れないとか。

「クビだとか、出ていけと直接言われるわけではないんです。ただ居場所がなくなって、いられなくなる。ジャニーさんに嫌われると、途端に東山ら先輩たちの目も冷たくなるし、レッスンなどのお呼びもかからない。少年たちからみて、ジャニーさんは大の大人でしたし、睨まれたり無視されたら怖くて、いたたまれなくなります」

 ──そうやって気に入らない者を排除してきたのがジャニー流であったと。

「そうですね。(現在の社長である)ジュリーさんが叔父でもあるジャニーさんの性加害を『知らなかった』と平然とうそぶいたことといい、根は同じ。最高裁でも事実と認めたジャニーさんの性加害について、これまで謝罪はおろか説明責任も果たしていません。事実関係の認定すら事務所は知らん顔でしたよね。それがジャニーズの危機対策マニュアルかと思ってしまいます」

高をくくった対応

 ──ジュリー社長は経営改革、社内意識の抜本的改善に取り組むとしていますが。

「今回は動画とはいえ社長自らコメントを出しました。ジャニーズが変わったところといえば、そこだけ。第三者委員会も設けないというし、この期に及んでも自分たちはこれぐらいの対応で許されると高をくくっているのだと思います」

(取材・文=長昭彦/日刊ゲンダイ)

▽平本淳也(ひらもと・じゅんや)1966年、神奈川県厚木市生まれ。ジャニー喜多川氏からの誘いで13歳から「合宿所」に出入りし、田原俊彦らのバックダンサーを務める「ジャPAニーズJr.」に参加。18歳で退所。96年の著書「ジャニーズのすべて」3部作など、自らの被害体験を含むジャニー氏から受けた性加害の告発は約30年に及ぶ。

ジャニー喜多川氏の性加害を暴いた“禁断の書”の中身…超人気アイドルが「ジャニーさんが、ジャニーさんが…」

 21日放送の「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)でMCを務めるジャニーズ事務所の長男、東山紀之(56)が、創業者の故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について生謝罪した。

 ところが、ジャニー氏の性加害について、14日に公開された動画と書面で「知らなかった」と語った藤島ジュリー景子社長に異を唱えたのが、40年以上在籍し21年に退所した元長男の近藤真彦(58)だ。

 近藤は「嘘はだめだなって、知っている知らなかったじゃなくて、知っているでしょ」と痛烈に批判した。
 
《ジュリーさんが『知りませんでした』と言ったことに対して、ウソつけ!と思ったんです。知ってたでしょ?って。証言することで、少しでもカウアン(・オカモト)さんや署名活動を行っているファンの方々の力になりたい》

 さらに「週刊文春」(23年6月1日号)では、1990年にデビューし、NHK紅白歌合戦にも出場しているアイドルグループ「忍者」の元メンバー志賀泰伸氏(54)が、ジャニー氏による性加害の実体を告白している。

《30回から40回くらいは性的虐待があったと思います。そのたびに、ジャニーさんの性癖にまた巻き込まれてるって思い、会うのも嫌だし、話すのも嫌になって、合宿所から足が遠のいていきました》 

■「事務所巨大化」と「少年への性加害」の光と陰

「ジュリーさんや東山の謝罪で鎮火するどころか、マッチのコメントが火に油を注ぐ格好となった。顔出し実名告白する元アイドルが次々に現れ、もはや『知らなかった』では済まされない状況にあり、性加害問題の着地点は見えなくなりました」(大手芸能プロダクション役員) 

 今問題になっているジャニー氏による少年への性加害は、今から50年以上も前から一部で報じられていた。筆者が97年に出版した「ジャニーズ帝国崩壊」(鹿砦社刊)から一部をひも解いてみたい。

「ジャニーが自ら語ったところによると、1952年に召集されて1年2カ月間、朝鮮戦争に従軍したという。そして除隊後、アメリカ大使館で軍事顧問団の任務に就いたことになっている。アメリカ大使館の人事部に確認すると、軍事顧問団は大使館ではなく駐留米軍の一つのセクションで、六本木の防衛庁のところに事務所が設けられていたそうだ。(中略)日本に戻って来たころには、ジャニーはすでに少年愛の世界に没入していた。朝鮮戦争の時代に目覚めたという説もあるが定かではない。軍事顧問団のスタッフの頃から外交官ナンバーの車で新宿の花園神社の界隈に繰り出し、『ケニー』や『L』、『牛若丸』と言った●●バーで遊んでいる姿が目撃されている」

 シリーズ化されている「二丁目のジャニーズ」(鹿砦社)を書いた原吾一が、当時の状況をこう語っている。

「私も何回となく顔を合わせています。ただ、そういったところの少年には手を出さないんです。無垢な子じゃないと気が乗らないみたいでね。今の新宿駅南口。当時は甲州口と言ったんだけで、そこに網を張っていいたんです。田舎から出て来た少年に声をかけて、場外馬券場のあたりにあったドヤ街に連れ込むためにね。ジャニーの常宿は●●●と言って一泊600円のベッドハウスでした。彼と関係があった少年に聞くと、明け方、別れ際に小遣いをくれて夜の8時にまた会う約束をさせられたそうです。2~3回で飽きちゃうらしくその後は一切、音沙汰がなかったというけど、彼と関係を持ったばかりに、新宿2丁目の住人になったという子がけっこういるんです。ジャニーの性癖を書き連ねるつもりはない(中略)ただ、ジャニーの少年愛がなければ、今日のジャニーズ事務所がなかったのもまた事実だ」とある。

■「ジャニーさんにあんなことされて、ボクの一生はおしまいです」

「女性自身」(1967年9月25日号)には、「ジャニーズをめぐる“同性愛”裁判 東京地裁法廷で暴露された4人のプライバシー」という記事が掲載されている。

 3部の「ジャニーズの犯罪」では、「メンバーの一人である●●●が、『ジャニーさんにあんなことされて、ボクの一生はおしまいです』と訴えてきたのがきっかけだと言われている。裁判は金銭トラブルに審理は終始。裁判ではジャニーの行為は認定されずにうやむやになって終わった。(中略)元光GENNJIのメンバーで当時、15歳だった●●●がジャニーに強引な行為を受けて原宿の合宿所から泣きながら飛び出してきたという話はあまりにも有名だ。『ジャニーさんが、ジャニーさんが…』。当時、原宿の合宿所は六階にジャニーの部屋があり、●●はそこから一階の出口まで泣きながら飛び出してきたのだ」と記されてある。

 このように、ジャニー氏による性加害は昔から公になっていた。99年には、「週刊文春」がジャニー氏の少年への性加害を報じたことで、ジャニーズ事務所が文藝春秋を名誉棄損で提訴。03年に東京高裁で“セクハラ被害”の相当性が認められた。ただ当時は、大手メディアが後追いすることはなく、SNSがなかったため現在のように問題が大きくならなかった。

「ジャニーさんの性加害を見て見ぬふりをしてきたメディアは大問題ですが、子どもをアイドルにするために、ジャニーさんの性加害を調べずに合宿所に預ける親も問題ですよ」(芸能ライター)

 ジャニーズ事務所は第三者による調査員会を立ち上げて、創業時からのジャニー氏の性加害を調査するほかに解決の道はないだろう。
 
(本多圭/芸能ジャーナリスト)

 ※●●の箇所は編集部の判断で伏字にしています。

ジャニー喜多川氏の性加害問題…30年以上告発してきた元Jr.が推測した衝撃の被害者数

ジャニーズに入って13歳の頃、性的被害に遭った。僕にとっては大きなことでした」──。

 日本を代表するエンターテインメント企業であるジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による未成年の所属タレントらへの性加害問題。英BBCの告発ドキュメンタリーという“外圧”と元ジャニーズJr.で被害者であるカウアン・オカモト氏(26)の実名、顔出しによる記者会見で遅きに失しながらも、ようやく大手メディアがおぞましき実情を報じ始めたが、今度は国会内に持ち込まれた。

■法務、警察関係者も出席

 カウアン氏と、元ジャニーズ所属で現在は俳優でダンサーの橋田康氏(37)が16日、立憲民主党の「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席。国会議員、法務省、警察庁、こども家庭庁の担当部局の関係者らも出席するなか、カウアン氏は「中学3年で事務所に入ったその1カ月後に(ジャニー氏から)性的被害を受けた」「芸能界に限らず、立場が上の人から要求された時、拒むことは難しい。僕以外の被害を受けた方も声を上げてください。このような被害が出ないよう法律が整備されることを強く願う」と訴えた。橋田氏も「ジャニーズに入って13歳の頃、性的被害に遭った。僕にとっては大きなことでした。子どもたちを守れるのは大人。しっかりした法律を」と児童虐待防止法の改正を求めた。

 ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の性加害問題については故人であることを理由に事実認定を拒否しているが、立憲の山井議員が「ジャニーズの社長にも国対ヒアリングにお越しいただけるよう要請したい」と語るなど、今度は藤島ジュリー景子社長が呼ばれる可能性も浮上。更なる告発者が声を上げれば当局が動き出す可能性も出てきた。

 ジャニー喜多川氏による性加害については1988年に事務所OBで元フォーリーブスの北公次さん(故人)が暴露本を出版したこともあったが当時、マスコミはスルー。元ジャニーズJr.で、1980年代後半からジャニー喜多川氏による性加害を告発してきた平本淳也氏(56)は朝日新聞の取材に「会見も開かずに『知らなかった』とする事務所の説明にはあきれてしまう」とコメントしている。藤島ジュリー社長の公式サイトでの「動画謝罪」に批判が高まる中、平本氏もこう続けている。

「(ジャニー氏の性加害を)事務所が知らないわけがない。『知らなかった』『確認できない』で逃げようとしている。まだ『自分たちはこれぐらいの対応で許される』と思っているのではないかという印象だ」

これは「事件」ではないのか?

 13歳の時にジュニアとなり、「合宿所」と呼ばれていたマンションで「ユー、もうすぐデビューだね」などと言われながら、ジャニー氏からキスされたり性器を触られたりした。90年代になり、書籍「ジャニーズのすべて」などで性加害を告発してきたが、ほとんどのメディアからスルーされた。その結果、ジャニー氏の性加害は野放し状態で、ジャニーズも見て見ぬふりをしてきたと平本氏は指摘。藤島ジュリー社長の「知らなかった」発言は、ブログでこう深読みしている。

《事実を「認める」としたら、これまでのタレントから今いる所属の全員が「被害者」ということも「認める」ことになる。往年の大スターからSMAPや嵐だって例外ではなく、もちろんデビュー前のジュニア連中もである。ほぼ全員がそれぞれ相当の「被害」は受けている。もちろん皆が知る事実である》そして、《この被害を受けた人数は少なくても数千人に上るでしょう。週にひとり50週で半世紀以上の時間を単純計算しても2500人以上が被害者数として推測できる。これは「事件」ではないのか?》と。

ジャニーズ事情に詳しい芸能関係者はこう言う。

「ジャニー喜多川氏の性加害はいわば公然の秘密でした。『合宿所』では、ジャニー氏が嫌で逃げた人もいましたが代わりが犠牲になった。性暴力は『魂の殺人』ともいわれ、とりわけ子どもの頃の被害はその後の人生に大きな影響を及ぼすトラウマとなるそうです。純粋に歌や音楽が好きで入ったジャニーズで被害に遭い、脱退しアメリカに渡った人もいる。こうした証言、被害者の失われた時間は戻ってはこないのです」

 藤島ジュリー社長は幕引きのつもりかもしれない。だが、あくまでジャニー喜多川氏のやったことで「死人に口なし」では決して済まされない。

 

ジャニー喜多川氏「性加害」の実態をタワマン住民が明かす 地下駐からの出入りが意味するもの

 ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)の告発に端を発した、ジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題。ジャニーズ事務所も「真摯に受け止め」と性加害の事実を認めたが、ジャニー氏が故人のため「すべての事実の確認は難しい」との見解を示した。

 被害については相談窓口を設置するなど改善策を講じたジャニーズ事務所だが、事務所側はあくまで“ジャニー氏が個人でやったこと”というスタンス。しかし、週刊文春との裁判で性加害が認定された2004年以降も被害は続いており、現在の経営陣である藤島ジュリー景子社長ら幹部は被害の実態を知りながら事実上、黙認していたのではないかと言われても仕方がないだろう。

 さらにこんな声もある。

「カウアンさんの提供写真を見て、眼下に広がる景色と屋上のプールですぐウチのマンションだとわかりました」

 ジャニー喜多川氏が性加害に及んだとカウアン氏が告発したタワマンの住民がこんなエピソードを明かす。

 このタワマンは渋谷区内にあり屋上には最上階フロアの住民専用の屋外プールつき。ジャニー氏の部屋は最上階である。さらに1階のエントランスにはラウンジがあり、居住者たちが打ち合わせなどに利用している。地下には駐車場を備えており、自家用車でそのままマンションに入ることができる。また上層階用にバレーサービスがあり、車の出し入れは全て専任スタッフが車を管理するので、マンションに来たら車を地下駐車場に乗り捨てるだけ。車を出す際にも事前連絡で人と会わなくて済むという。そんなセキュリティーの高さもあって、芸能人、ユーチューバーなど有名人も多く住んでいるという。

 カウアン氏の会見では、ジャニー喜多川氏のマンションは宿泊できる定員は20人ほどで、事前にジャニー氏に電話して許可を得る必要があり、代わる代わるジャニーズJr.たちが宿泊していたという。しかし、さすがに多くの少年たちが出入りしていれば目立つはずだが。

■大人のサポートなしにはできないはず

「彼らは1階のエントランスから出入りなんてしていません。最上階のボタン押したら注目しちゃいますし、ましてや子供じゃ目立ちます。彼らはワンボックスカーでまとまって来て、地下駐車場から出入りしている。住人と顔を合わせないように貨物専用エレベーターを使い、途中階で他の人が乗らないように“直行”ボタンを押して出入りしていました。エレベーターを待っている時、エレベーター内の様子が小さなモニターで映るのですが、直行ボタンが押されているときは“バックパックを背負った男の子たち”が映し出されていて、あ、ジャニーズの子たちだなと思っていました。マンションを出る時も、バレーサービスで迎えの車にサッと乗って出ていくので、他の住民と顔を合わせることは少ないですね」

 運転免許証を持たない少年たちが地下から車で出入りするには大人のサポートなしにはできないはずで、事務所が無関係とはいえないはず。すべて故人がやったことでは済まされない。

あの時、新聞やテレビが報じていたら…ジャニーズの少年たちの「性被害」は拡大しなかったはず

SMAPや嵐のメンバー、近藤真彦田原俊彦東山紀之たちは、元Jrのカウアン・オカモト(26)が話した、ジャニー喜多川(享年87)による「性的虐待」を、どんな気持ちで聞いたのだろうか。

 カウアンは、週刊文春(4月13日号)で、「当時80歳のジャニー喜多川から15回~20回、性的虐待を受けていた」と実体験を告白し、4月12日に日本外国特派員協会で会見を開いた。

彼は性被害に遭ったという意識は特にないというが、

「ただ……構造的に腐敗してるなと思います。相手もご老体なので、拒もうと思えば拒める。圧倒的に強姦されているわけじゃなくて、社会的に強姦されているというか。ジャニーさんと性交渉することでキャリアがステップアップする、という幻想が僕たちの中になければ、たぶん起こってない」

「タレントたちの評価が、完全にブラックボックス化されちゃっているからこそできたことですよね。圧倒的にセンスがあるし、新しいものをつくっていく人だから、みんな『NO』と言えなかったと思うんですけど」

さらに、「(性被害を受けた)ほかのジュニアたちも出てきたほうがいい」と呼び掛けた。

 カウアンはこの場所で会見した理由を、「日本のメディアは取り上げないが、ここで話せば、世界(のメディア=筆者注。以下カッコ内は同じ)で取り上げてくれる」「(僕がジャニーズに入ろうとしている時)テレビ(や新聞)がこの問題を取り上げていたら、(ジャニーズに)入所しなかったと思う」と、日本の大メディアの“怠慢”も痛烈に批判した。

あわてた新聞は渋々会見があった事実を取り上げ、NHKもちょっぴり報じたが、民放は完黙。

 朝日新聞は4月15日付の「社説」でもこの問題を取り上げ、ジャニー喜多川に少年たちへのセクハラ行為があったことは、2004年に最高裁で確定していたとしながら、

「ほかの経営陣や従業員は知らなかったのか。04年の判決確定後に組織としてどんな対応をとったのか。こうした疑問も尽きない」

 と書いている。だが、朝日がジャニー喜多川の性加害問題を報道したことがあったか? 

「喜多川氏による性被害の証言は以前から出ていたが、一部の週刊誌などが中心だった。メディアの取材や報道が十分だったのか。こちらも自戒し、今後の教訓としなければならない」(朝日の社説)

 よくこんなことがヌケヌケと言えるものだと感心する。あんたんところの取材も報道も不十分だったどころか、そうした「卑劣な行い」(朝日)を知っていながら何もしなかったではないか。だから朝日は嫌われるのだ。

 初期のジャニーズ事務所を代表するグループ、フォーリーブスの中心メンバーだった北公次(北という芸名は喜多川からつけられたという。享年63)は、1989年に出した「光GENJIへ 最後の警告」(データハウス)の中でこう書いている。

「異常な少年愛。ジャニーさんのそれは性癖に問題があり、そこには通じる愛もなく、了解もなく、やさしさもない、たんなるわがままな欲望だけが潜んでいるのだ」

 文春がジャニー喜多川の性加害問題を報じるのは、これが出た翌年である。新聞とテレビが後に続いていれば、その後も多くの少年たちがジャニー喜多川の“欲望の餌食”になることはなかったことは間違いない。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「週刊フライデー」元編集長)

元Jr.カウアン氏の実名被害証言が潮目を変えた…ジャニーズ創業者性加害問題は報道機関にとっての試金石

 ようやく潮目が変わってきたか。ジャニーズ事務所創業者による性加害で、共同通信、一般紙に続き、NHK、日テレ、テレ東とこれまでこの問題を一切取り上げなかったメディアが報じ始めた。

 大きかったのは元ジャニーズJr.、カウアン・オカモト氏の記者会見だ。日本外国特派員協会で顔出し、実名で被害を告発したこと、それがYouTubeで配信され、NHK記者が質問しながら、報じないことに「どうして?」との声がネットであがった。また、一般紙も共同通信の記事を掲載、民放もこれに続いた。ジャニーズ担当記者がいて、同事務所への「忖度」を続けるスポーツ紙は報じていないが、スポーツ紙出身の芸能ライターはこう言う。

「いつまでスルーをし続けるか、いつ今の流れに乗って報じるか、各紙その瀬戸際にあると思いますよ。スポーツ紙がいつも、まず気にかけているのは同業他紙の動きなんです。独自ネタをスクープする『抜き』と同じくらい、自分のところだけネタが掲載されていない『特オチ』を嫌がる。結局、内向き、横並びなんですけど、そういうドメスティックなやり方ではもう先がないのは間違いないですからね」

 もともとジャニー喜多川氏の性加害は業界、とりわけ芸能マスコミの間では知られていた。それは1999年からの「週刊文春」連載に対し、ジャニーズが名誉毀損で提訴したところ、性加害はあったとの認定が最高裁で確定する。2004年のことだ。このとき日本の大マスコミはほとんどがスルーしたが、時は流れ、英公共放送BBCが3月にドキュメンタリー番組を制作。これが日本でも多く見られ、「ジャニーズの本社ビルの外観にカメラを向けただけで、警備員がすっ飛んできて制止してくるのには驚いた」などと話題に。黒船がやってきて、メディア鎖国であることを国内外に露呈させたような格好で、流れが変わっていく。

「カウアンさんの証言によって、ジャニー氏が裁判で性加害認定後も未成年の少年らに手を出していたことを世に知らしめた。その被害者は3ケタ、数百人規模の性犯罪というのですから、衝撃は大きい」と、ワイドショー芸能デスクも言う。

加速するジャニーズ離れ アイドルを目指す少年たちも

 ジャニーズは今回の会見などを受け、海外メディアなどほとんどの取材には応じず、共同通信など一部に対してのコメントでは性加害について一切触れていない。説明責任、ガバナンス、コンプライアンス重視とすべて失格との印象を自分たちで世に知らしめているようなものだ。追及、包囲網は着々と狭まり、「身動きがとれなくなっている」との見方も報じられる。

「ジャニーズ離れは、ご用聞きのメディア、ファンのみならず、アイドルを目指す少年たちの間でも広がっています。性加害、それを認めもしない閉鎖的独善体質、SNSすらできない時代遅れの事務所になんて、誰が入りたいと思いますか。キンプリの分裂劇、辞めジャニの流れ、最初から世界を目指す子も増えているし、ジャニーズの決壊、内部崩壊は急ピッチで進んでますよ」

 業界に長い放送作家はそう言って、今後の見通しを語った。

「ジャニーズ問題は、メディアにとって、ちゃんと報道機関として機能しているかどうかの試金石になってきた。及び腰の忖度を続けていたら、もう信用されなくなりますから、長い物には巻かれろというジャニーズとの関係を見直すしかない。となると、そんな事務所のタレントをこぞって出演させているテレビはどうなのかとの目が世間から向けられ、番組が減っていく。結果的に忖度の必要もなくなり、ジャニーズと付き合っていること自体、メディアには不利益になるし、それはタレントにとっても同じです」

 日本は「報道の自由度ランキング」で2022年、180カ国中71位であった。ジャニーズ問題で少しは失地回復できるかどうか。 

【理由3つ!】なぜスマイルアップに社名変更?SMAPを連想させるとの声も|ジャニーズ

2023年10月2日にジャニーズ事務所の東山紀之社長が都内で会見を開き、ジャニーズという名前は「SMAILE-UP.(スマイルアップ)」に変更すると明言しました。

なぜ、「SMAILE-UP.(スマイルアップ)」に社名変更されたのかの理由

深掘りします。

1.早急に被害者に真摯に向き合うため

社名変更に関して東山紀之社長は2023年9月7日の会見では、

ジャニーズは創業者の名前であり、初代グループの名前でもある。
何より大事なのは、これまでタレントが培ってきたエネルギーやプライドだと思うので、その表現の一つでもいいんじゃないか

と表現していました。

しかし、会見後に

性加害をした人物の名前を残すのはどうなのか

という声が多く集まり、被害者である元ジャニーズJr.の歌手・カウアン・オカモトさんも

正直、ジャニーズの名前を使い続けることに関してはびっくりした。

と話していました。

2023年10月2日の会見で東山紀之社長は、

被害にあわれた方々へ真摯に向き合いながら最後まで補償を行う

と話しています。

このためにも早急に「ジャニーズ」という社名を変更する必要があったと思われます。

そのなかでも後述しますが、もともと商標をとっていた「Johnny’s Smile Up ! Project(ジャニーズスマイルアッププロジェクト)」から社名を決定したと思われます。

2.社名に込めた想いが被害者への想いと近かったため

2018年7月24日、幅広い社会貢献・支援活動を行っていくためのプロジェクトとして立ち上がったのが「Johnny’s Smile Up ! Project(ジャニーズスマイルアッププロジェクト)」です。

<名称に込めた想い>
”Smile Up=ほほ笑む”
エンターテイメントに触れていただく時間も、困難な状況が訪れた時も、どんな時でも“一人でも多くの皆様が笑顔になれる”時間が提供できる企業でありたいと思っております。

https://www.johnny-associates.co.jp/smile_up_project/

この想いと、性被害に遭われた方が少しでも笑顔になれるようにという想いが近いため、「SMAILE-UP.」という社名にしたのではないでしょうか。

「Johnny’s Smile Up ! Project(ジャニーズスマイルアッププロジェクト)」では次のような活動をしています。

Johnny’s Smile Up ! Project(ジャニーズスマイルアッププロジェクト)の主な活動

  • 嵐のワクワク学校 オンライン緊急開校し有料動画配信
  • チャリティユニットTwenty★Twenty結成
  • 新型コロナウィルスに対する医療従事者支援活動で
  • 3億6000万円相当の物資を提供
  • 所属タレントは新型コロナウィルス感染予防の
  • 大切さなどをで広める活動を行う

3.現在所属しているタレントを守るため

2023年9月7日の会見後、ジャニーズのタレントが相次いでCM契約を打ち切られたり、契約更新をしないということとなり、その企業数は少なくとも19社にも及ぶということです。

2023年10月2日の会見では、所属タレントをマネジメントする新会社を設立すると説明した東山紀之社長。

「SMAILE-UP.」では性被害に遭われた方の補償業務を行い、タレントは新会社へ移るということです。

このようにタレントは今後新会社に移り、タレントを守りながら信用回復へと努めるということです。

新会社の名前はファンクラブの公募により決めるそう。

そして新会社の社長が東山紀之氏、副社長が井ノ原快彦氏に就任することが決まっています。

その新会社において今後タレントとは「エージェント契約」を締結するそうです。

エージェント契約とは「営業」や「交渉」など、仕事を取る部分だけを芸能事務所やエージェントサービス会社が代行するもので、それ以外の業務は全て自分自身で責任を持たなければならない、という内容です。

https://youmaycasting.com/blog/10984/#%EF%BC%92%EF%BC%89%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A5%91%E7%B4%84

新会社について

  • 新会社の名前はファンクラブの公募で決める
  • 新会社の社長は東山紀之氏、副社長は井ノ原快彦氏
  • タレントとは「エージェント契約」とする

SMAPを連想させるとの声も

ジャニーズから「SMAILE-UP.(スマイルアップ)」と社名変更になるということが発表されるとあるグループの名前も話題になりました。

それが2016年12月31日に解散したSMAPです。

「SMAILE-UP.(スマイルアップ)」は「スマイルアップ」→「スマップ」と略せるというのです。

これに対し、世間の声は次のとおりです。

ジャニーズ事務所の新社名smile up… すま すま あっぷ… SMAPじゃねぇか!!!

実はSMAPにしたかったんちゃうかな

ジャニーズ新社名は略してスマップでいいのかな?

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