秋分の日は「彼岸の中日(ちゅうにち)」
「彼岸」とはそもそも、仏教で迷いのない悟りの境地のことを指します。一方、私たちが今いる世界は「此岸(しがん)」で、迷いに満ちた現実世界です。
お彼岸にお墓参りをする人は多いでしょう。では、どうして彼岸に墓参りをするようになったのでしょうか。それは、極楽浄土と関係があります。
日本ではかつて、極楽浄土は西のかなたにあると信じられていました。
そして、太陽が真西に沈む春分の日や秋分の日は、極楽浄土に最も近づける日と考えたのです。そのため、春分や秋分と供養が結びつき、これらの時季に仏事が行われるようになったといわれます。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあります。暑さは秋の彼岸まで、寒さは春の彼岸までで、それ以降はほどよい気候になることをいいます。
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