資源回収のSKグループ(仙台市)は、スーパーなどの店頭に設置した古紙回収ボックスに古紙を持ち込んだ利用者にアプリ上で景品が当たる「ガチャ」の機能を追加した。子供連れ客らに楽しみながら古紙回収に協力してもらい、リサイクルを体験してもらうのが狙いだ。まずは宮城県の100店舗で展開し将来的には全国に広げる。
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これまでもスマートフォン上のアプリで、古紙の持ち込みに応じてポイントが付与される「ぐるっとポン」を展開してきた。県内の主要なスーパーの店舗で使える。専用のカードに紐付いており、雑誌や段ボールを持ち込むとポイントがたまり電子マネーとして使える。
全国の約400店舗で利用でき、会員数は9万人を数える。今回新たにアイスクリーム引換券のデジタルクーポンが景品であたる機能を追加した。アプリを起動したり回収ボックスの設置店舗に来店したりするタイミングでも「景品ガチャ」が楽しめる。子供に利用してもらうことで、家族ぐるみで資源回収に協力してもらい回収率の向上を狙う。
古紙確保へ「雑がみ」発掘 分別・処理の手間課題に
「古紙はサンマだ」。関東のある古紙問屋の社長は古紙確保に向けて社員にこうはっぱをかける。最近まで大衆魚の代表だったサンマも漁獲量が急減し値上がりした。紙類も国内生産が縮小し、古紙の発生量が減る。魚群を求め遠洋まで出ればコスト割れしかねないのと同様、古紙問屋も身近な場所で効率的な回収に知恵を絞る。
日本の古紙回収システムは世界的にみても高水準。紙・板紙の原料に占める古紙の比率は2022年で66%
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