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加護亜依、“致命傷”となった反社との写真流出と「コメント欄閉鎖」…聞こえてきたテレビ業界の本音

加護亜依(本人インスタグラムより)© 週刊女性PRIME

『加護亜依反社記念写真』騒動で広がった波紋がまだ収まりそうにない。

 8月22日発売の写真週刊誌『FLASH』が元モーニング娘。の加護亜依と友人女性と男性ふたりが一緒に写っている写真を掲載。同誌に写真を提供した事情を知る人物によると、7月末に加護は友人女性とふたりで韓国旅行に出かけたが、現地で指定暴力団の現役幹部X氏ともうひとりの男性と行動を共にしていたという。写真に写っている人物がその男性で、しかも加護はX氏と旅行前からの知り合いで、ホテル代やカジノでの遊興費はすべてX氏が負担したというのだ。

 加護はすぐさま自身のYouTubeチャンネルで『FLASHの報道について』とのタイトルで動画を公開。報道内容は事実と異なるとして、《写真の人物はもともとの知り合いではなく、現地で紹介された》 《名前も知らず、都内で会ったことはない》 《旅費や遊興費、食費は全て自分で支払った》と説明し、領収書や友人とのLINEのやりとりを公開した。 

喫煙ネタをテレビで披露できるようになった矢先の…

 説明によれば、同じく韓国に滞在していた知り合いのママ友と現地のホテルで合流したときに写真に写っている男性を紹介されたという。件の写真は加護が友人とプールサイドにいたときに、一緒に写真を撮ってくれと頼まれて撮影したものだと。男性の一人が暴力団組員とはわからず写真を撮ったとしファンに向けて「ご心配をかけてしまって、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪している。

 このような反論を出したものの、世間の反応は様々ながらどちらかというと疑う声の方が多い状況だ。その世論は彼女の“経歴”によって作られているといえよう──。

  12歳で『モー娘』のメンバーとしてデビュー。人気を誇った彼女だが、過去に2度の未成年喫煙報道が世間を騒がせた。2007年3月に所属事務所を解雇され、2011年には同棲していた21歳上の男性が恐喝未遂で逮捕されるといったトラブルにも見舞われている。

「現在は未成年のころの喫煙をネタにテレビでトークを披露したり、徐々に過去についても笑いにすることができているなかでの、“記念写真”流出。過去のイメージを払拭している最中での出来事は彼女にとって打撃以外の何物でもない。テレビ局、ネット放送局のスタッフなども、“またか……”と落胆しています」(ワイドショースタッフ)

インスタと異なりYouTubeのコメント欄は閉じられて

 一部スポーツ紙の報道では、加護はすでに弁護士に対応を相談しており、写真付きで報じた一部週刊誌や続報する一部メディアに対し、法的措置を検討しているという。また、ネットからも「事実無根ならば週刊誌を相手取って訴訟を起こした方がいい」との声も出ているが、

「過去に、有名プロ野球選手のAさんと関西の大物組長が一緒の写真が週刊誌に載ったことがありました。その組長は野球賭博に関係していて、彼にもその疑いがあると週刊誌が報じたのですが頼まれて写真を撮っただけ、しかも組長は建設会社社長と名乗っていたとAさんは反論し、週刊誌を訴えました。結果、その主張が認められ週刊誌サイドは多額の賠償金の支払いを命じられるといった一件がありました」(写真誌記者)

 しかし、加護はタレントであり、“イメージ”が特に重要な立場にある。2021年に女優の片瀬那奈が当時同棲していたIT経営者の男性がコカイン所持で逮捕されたことを報じられた際、本人が身の潔白を証明しようと薬物検査を受けて陰性の結果が出たが、その“グレー”なイメージは拭い去れなかったのか、のちに所属事務所を退所したという事例もある。

「テレビなどのエンタメ業界は“替えが利く”タレントの場合、 “グレー”なイメージのタレントを極力使いたがらなくなって久しい。加護さんは今回の件が『事実と異なる』といった旨をインスタにもアップしており、ファンによる応援コメントが寄せられているのですが、YouTubeでの釈明動画のほうはコメント欄が閉じられています。ネガティブな意見がくると想定してのことでしょう。

 彼女が今後もマスメディアに出演したいということであれば、早急な“勝訴”が求められますが、テレビ業界内では“あの(記念)写真はインパクトあるよね……”と、起用する側の懸念を示していますよ。今回の件が彼女にとって致命傷になった可能性もある」(テレビ局関係者)

 反社との写真が流出し、イメージを下げることになった芸能人はこれまでもいたが、今後は「友達の友達」にも気をつけなければいけないということになるだろう。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> 宮城県仙台市出身。『FRIDAY』で取材活動をスタート、記者歴37年のなかで数々のスクープを手がける。現在はテレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中