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④【スターダム】ファンの集い。皆んなで応援しましょうね( ´艸`) Apex product

2023/09.2(土)【なつぽい参戦】
『女子プロレスBIGSHOW in 新潟』新潟市体育館大会に、なつぽい選手(STARDOM)の参戦が決定しました。
対戦カードは決定次第おしらせいたします。
センダイガールズプロレスリング
『女子プロレスBIGSHOW in 新潟』
日時:2023年9月2日(土)16:00試合開始 / 15:15開場
会場:新潟市体育館
新潟県新潟市中央区一番堀通町3-1
▼大会情報
https://sendaigirls.jp/schedule/42718/
◆料金◆
・最前列…¥8,800
・1階指定席…¥6,600
・2階最前列…¥6,600
・2階自由席…¥4,400
※当日各席¥500UP
※未就学児は保護者の膝上観戦に限り無料
★小学生以下無料(当日券・2階自由席に限る)
◆プレイガイド◆
・仙女公式チケットサイト
https://c.tstar.jp/cart/performances/264806
・チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=63280065
・ローチケ
https://l-tike.com/sports/mevent/?mid=124500

壮麗亜美 選手

ちゃんみな❤️手を振ってくれた

マライアメイ選手

なつぽい選手&中野たむ選手!!

初安納さおり 選手

朱里 選手!しかしこの小松市の末広体育館はエアコン無しで暑かった

渡辺桃 選手!

キッド素顔半分見えとるやん🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣

【スターダム】中野たむ 神取忍に顔面崩壊〝上等〟宣告「私が勝って、一緒に踊ってもらう」

メーガン・ベーンを下し、ワールド王座を防衛した中野たむ

 女子プロレス「スターダム」のワールド王者・中野たむが、レジェンド狩りに燃えている。

 13日の大阪大会では180センチの〝謎の巨人〟メーガン・ベーンを撃破し、V2を達成。無事に王座を守り切った王者は「巨人メーガン、バケモノすぎる。本当に怖かった。でも世界は広いことを知った。これからも、まだまだ私がこのスターダムを輝かせます!」と誓った。

 真夏の祭典「5★STAR GP」開催中のため、試合後に次期挑戦者は現れなかった。ひとまず難敵を退けたことで、中野が次なる照準を定めたのが、19日東京・大田区総合体育館大会だ。同大会ではなつぽい、安納サオリと組み、スターダム初参戦となるLLPW―Xの〝ミスター女子プロレス〟神取忍、井上貴子、葉月組と激突する。

 ベテランとの対戦に緊張しつつ、中野は「神取忍と北斗晶の試合は、ジュリアと私の試合と比較されることが多くて、めちゃくちゃ見てきた。プロレス界の一時代を築いた人として本当に尊敬している」と敬意を表す。

 ただし、7月の会見で「スターダム、なめんじゃねえ!」と挑発したものの、完全にスカされたことは忘れていない。眉間にしわを寄せた中野は「第一線から退いて、あのころの気持ちを忘れちゃってんじゃないのかな? 私が全盛期だった時の神取忍を思い出させてやる!」と宣戦布告だ。

 さらに、2000年7月2日のLLPW有明大会で行われた神取と天龍源一郎の伝説の「顔面変形マッチ」を引き合いに出し「今まで試合で何度も顔面崩壊してきて、修復するのに顔に何十万も〝課金〟してきた。だから顔面が腫れるくらい怖くない」と豪語した。

 その上で「今の女子プロレスをレジェンドたちに叩き込んであげます。そして私が勝って、一緒にコズエンダンスを踊ってもらう」と予告。中野率いる「コズミック・エンジェルズ」が入場時に披露するダンスを、神取と貴子に踊らせるという。

 スターダムの最高峰王者が、団体の威信をかけてレジェンドに立ち向かう。


【スターダム】中野たむ〝謎の巨人〟撃破でワールド王座V2「マジでバケモンでしょ」

 女子プロレス「スターダム」のワールド王者・中野たむが、〝謎の巨人〟メーガン・ベーン撃退に成功した。

 2人は13日のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会で行われた同王座戦で激突。7月23日の大田区大会、25日の記者会見と2度も襲撃され、恐怖を味わった中野はこの日、緊張した面持ちでリングに立った。

 試合では身長180センチのメーガンをエルボーでぶん殴っても、蹴りを放っても全くきかず苦しい戦いを強いられた。さらに規格外のパワーで場外に投げ捨てられるなど、巨人の大暴走を止められない。やっとの思いでリングに戻るも、今度はストンピングでめった打ちにされた。
場外のメーガン・ベーン(左)に捨て身の攻撃を浴びせる中野たむ

 中盤でも強烈なパワーボムでマットに叩きつけられた上にF5まで決められ、意識はもうろうに。それでも意地のプランチャから、メーガンの大きさを生かしたスイングDDTで反撃。最後はクロスアーム式ジャーマンからのタイガースープレックスホールドで大逆転の3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持った中野は「巨人メーガンから赤いベルト守ったぞ! 本当に今までで最大のピンチでした。マジでバケモンでしょ」と安堵の表情を浮かべた。

 さらに「世界って、めっちゃ広い。でも、私はスターダムが世界で一番だと思ってる。だから、たむはまだまだこれからやらなきゃいけないことがある。みなさん、たむを信じてついてきてください!」と呼びかけた。

後楽園大会!!

【スターダム】岩谷麻優 vs 中野たむの王者対決は壮絶ドロー「またこの続き、絶対やろうね」

中野たむ(右)にミサイルキックを放つ岩谷麻優

 女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優とワールド王者・中野たむの王者対決は壮絶ドローに終わった。

 真夏の祭典「5★STAR GP」レッドスターズ公式戦(15日、東京・後楽園ホール)で、2021年10月のワンダー王座以来、約2年ぶりの一騎打ちが実現した。

 試合は中野がエプロンでのDDTで先制攻撃に成功。場外に岩谷を落とすと、プランチャからのバイオレットシューティング(ランニングニー)で追い打ちをかける。

 すると岩谷もぶっこ抜きジャーマンを敢行し、得意のサッカーボールキックで流れを許さない。その後も一進一退の攻防を展開し、残り試合時間が3分を切ったところで岩谷がミサイルキックからのダイビングボディープレスを炸裂し、優勢に持ち込んだ。

 それでも立ち上がった中野は、負けじとバイオレットスクリュードライバー(垂直落下式ファルコンアロー)をズバリ。得意のトワイライトドリーム(変型スープレックス)で仕留めようとしたが、ここで15分時間切れを告げるゴングが鳴り響いた。

 試合後、中野は「岩谷麻優にどうしても勝てない!」と壁を殴り「この決着、つけないといけないでしょ。それまでそのベルト、絶対守ってろよ!」と絶叫し、去っていった。

 一方、岩谷は息を切らしながらバックステージに現れ「今日、中野たむに負けたら、このベルト落としてしまうんじゃないかって怖かった。中野たむは強くなったよ」。

 さらに「またこの続き、絶対やろうね。『待ってる』とは言わないけど、そっちに行くかもしれないよ」と王座をかけての再戦を予感させた。

【スターダム】神取忍 8・19中野たむらと激突! 京子、貴子、ジャガー、ダンプ…レジェンド大集結

 女子プロレス界の盟主に、レジェンド勢が大挙襲来だ。

 8月19日のスターダム「ミッドサマーフェス2023」(東京・大田区総合体育館)に〝ミスタープロレス〟ことLLPW―Xの神取忍(58)が参戦することが25日に発表された。

 井上貴子(53)、葉月と組み「コズミック・エンジェルズ(CA)」の中野たむ&なつぽい&安納サオリと対戦する。

 都内で行われた会見に赤のアロハシャツ姿で登場した神取は、存在感抜群。CAの意気込みを大笑いしながら聞くと「昭和、平成といろいろ過酷な戦いを乗り越えてきたので、令和に伝えていこうかなと。ただ、この3人は視界には入らないので、今回は業界を盛り上げるために戦おうと思います」と涼しい表情で口にした。

 この言葉でイラっとしたワールド王者の中野から「視界に入らない? どういうことですか?」と詰め寄られても、神取は「そのままだよ。戦う意味もないということですね。そこまでの覚悟が感じられません!」とピシャリ。

 さらに「ナメんじゃねえぞ」と中野から挑発されても、ミスターは「ハイ、ハイ。リングで結果を見せろよ」と子供扱いだった。

 最後になつぽいから「バイポーイ」とメッセージを送られた神取は「ん? バイポイって何?」と、未知なる生物に遭遇したかのような表情を浮かべ、会見場を後にした。

 この他、復活する高橋奈七永と中西百重の「ナナモモ」にジャガー横田(62)が加わりトリオを結成。渡辺桃、スターライト・キッド、優宇組と対戦する。

 また、刀羅ナツコと琉悪夏は、ダンプ松本(62)、ZAPとチームを結成。大江戸隊と極悪同盟が一夜限りの合体を果たし、林下詩美、AZM、天咲光由、井上京子組と8人タッグマッチで激突する。

 女子プロレスの過去と現在が詰まった注目カードが出そろった。

【スターダム】S・キッドがタイトル戦線に〝異議〟 外部との格差訴え「チャンスが来ない人もいるのに」

タイトル挑戦権の〝是正〟を訴えたスターライト・キッド

 異議あり! 女子プロレス「スターダム」の〝闇の黒虎〟ことスターライト・キッドが、タイトル挑戦権の〝是正〟を訴えた。

 シングルの祭典「5★STAR GP」開催中の同団体では、シングルの2大王座に動きがあった。王者襲撃に端を発し、13日大阪大会では〝謎の巨人〟メーガン・ベーンがまんまと中野たむのワールド王座挑戦を実現させた。10日の岡山大会に参戦した小波も、「何でこんなふざけたヤツが入ってるの?」と「ゴッズアイ」入りした鹿島沙希を糾弾。鹿島をかばったワンダー王者MIRAIとの間に遺恨が勃発し、9月3日広島大会での同王座挑戦が決まった。

 この現状をキッドは「両方おかしいよね。5★STAR中だからリーグ戦に出ている人が挑戦するわけない。だからって、外から来た知らない外国人選手がいきなり赤(ワールド王座)に挑戦ってありなのかなって。白(ワンダー王座)もそう。スターダムを退団した小波は限定参戦なのに、ゴッズアイのもめごとから挑戦に発展した。ベルトがほしくても、チャンスが来ない人もいるのに」と訴える。

 両王座とも最近は外部から来た選手や、一度退団しながら出戻った選手の即挑戦が多く、生え抜きとの〝格差〟を感じている。「ウチらも一回辞めて、戻って来てのほうがすぐベルトに挑戦できるんじゃね?って思った時期もあった」という。

 ならば、王座戦線を正常化させるしかない。9月3日広島大会のレッドスターズ公式戦では、ワールド王者・中野との直接対決が控える。「私は、たむが持っているという意味で赤が気になるかな。リーグ戦で勝って結果を残せば近づけるかもしれない。一番は5★STAR優勝してほしいベルトに挑戦することだね」。黒虎はあくまで〝正攻法〟で団体最高峰王座の挑戦権を狙う。


🎂2023/08/18. 本日はスターライト・キッド選手の誕生日です🎂

【スターダム】神取忍&井上貴子 中野たむら相手に貫禄たっぷり「だからバイぽいって何?」

〝ミスター女子プロレス〟ことLLPW―Xの神取忍(58)と井上貴子(53)が、初参戦のスターダムマットで貫禄を見せつけた。

 19日のスターダム大田区総合体育館大会で2人は、葉月とトリオを結成。ワールド王者の中野たむ、ゴッデス王座を保持するなつぽい、安納サオリ組と激突した。

 試合開始のゴングが鳴ると貴子がスタンガンで中野を挑発し、いきなりのツームストーンパイルドライバーで会場を沸かせた。

 勢いに乗ったところで神取がリングイン。なつぽいに頭突きを浴びせ、さらにネックハンギングツリーで格の違いを誇示する。そこにダイビングボディーアタックで飛び込んできた中野を避けると、ワキ固めで捕獲し、試合を優位に進めた。

 中盤では中野からトラースキックや強烈な張り手をくらい、不敵な笑みを浮かべるひと幕もあったが、スリーパーで捕らえたなつぽいをぶん回し、ペースを譲らない。

 ところが終盤、神取の放った張り手が葉月に誤爆。なつぽいに捕まった葉月はフェアリアルギフト(変型ダイビングボディープレス)をくらい、一気に流れを奪われてしまう。最後は葉月がなつぽいにフェアリーマジック(変型ラ・マヒストラル)を決められ、3カウントを献上した。

 試合後、なつぽいから「神取さん、貴子さん、今日は試合できてうれしかったです。ありがとうございました。また絶対戦いです。お願いしますぽい!」と頭を下げられると、貴子はなつぽいポーズを決めて返答。一方の神取は「だからバイぽいって何?」と言い放ち、リングを後にした。

【スターダム】神取忍の「赤いベルト」挑戦はあるか 王者・中野たむに出した〝条件〟とは


大田区大会では中野たむに格の違いを見せつけた神取忍

大田区大会では中野たむに格の違いを見せつけた神取忍

「私はスターダムを世界で一番だと思ってる!」赤いベルトの女王・中野たむの叫びが意味するもの…世界に開かれた“日本の女子プロレス”の現在地


8月13日のスターダム大阪大会。メーガン・ベーンの挑戦を退けて赤いベルトを防衛し、コズミック・エンジェルズの面々と喜び合う中野たむ photograph by Masashi Hara

8月13日のスターダム大阪大会。メーガン・ベーンの挑戦を退けて赤いベルトを防衛し、コズミック・エンジェルズの面々と喜び合う中野たむ photograph by Masashi Hara

大会前、タイトル戦に抱いた“ある違和感”

林下詩美「岩谷麻優はいつだって私の先にいて…」

中野たむの叫び「スターダムが世界で一番」

(「格闘技PRESS」原壮史 = 文)

「マジでボッコボコにされた」62歳ジャガー横田ら“全女レジェンド”がスターライト・キッドに与えた“学び”「負けたのは悔しいけど…」


8月19日、大田区総合体育館。ジャガー横田、高橋奈七永、中西百重という“全女レジェンド”たちに敗れ、悔しさをあらわにするスターライト・キッド photograph by Essei Hara

8月19日、大田区総合体育館。ジャガー横田、高橋奈七永、中西百重という“全女レジェンド”たちに敗れ、悔しさをあらわにするスターライト・キッド photograph by Essei Hara

62歳のジャガー横田は「勉強しに来ました」

悔しさにまみれたスターライト・キッド

「マジで痛いし、ボッコボコだけど…」

【スターダム】なつぽい 神取忍らとの対戦で得た収穫「体の強さはもちろんなんですけど…」


ゴッデス王座防衛に燃えるなつぽい

ゴッデス王座防衛に燃えるなつぽい

なつぽいと安納サオリなんだかアニメからとびだしたみたいに感じる

3歳から芸能活動 「将来の夢は女優」だったなつぽいが「プロレスは人生」と語るまで

デビューのきっかけを語るなつぽい【写真:新井宏】

安納サオリとのコンビでゴッデス・オブ・スターダム王座を防衛

 現在開催中のスターダム最強決定リーグ戦「5★STAR GP(ファイブスターグランプリ)」で、トップグループを快走しているのが、“世界最速の妖精”なつぽいである。身長150センチの小柄な体格をスピードでカバー、見た目によらぬ負けん気の強さで主力選手にのし上がってきた。

 プロレスキャリアは8年。最近は「最強」をテーマとし、安納サオリとのコンビでゴッデス・オブ・スターダム王座を防衛したばかり。5★STAR GPでは刀羅ナツコに敗れ初黒星を喫したものの、4勝1敗1引き分けでブロック2位、初優勝を狙える位置につけている(9月3日現在)。シングルとタッグの両方で「最強」を目指すなつぽいだが、その原点は3歳でスタートした芸能活動にあるという。もちろん自分の意志ではなく、両親が彼女のポテンシャルを発見、芸能事務所のオーディションに連れていったことからすべてが始まる。

「おじいちゃん、おばあちゃんの家に行ったときに、『火垂るの墓』の絵本を声に出して読んでいたらしいんですよ。全部ひらがなとはいえ、ちゃんと字に合わせて読んでいたと聞きました。自分にはそんな記憶はまったくないんですけど、両親が、『これは!』と思って、子役というか赤ちゃんモデルのオーディションを受けさせたんですよね。ただ、オーディションでは私だけ何もしなかったんです。『私はできるから、みんなと一緒のことなんかしない!』とか言って、すごく生意気な子だったらしいです。なのに、なぜか受かってしまって(笑)」

 かえって目立つ存在だったのだろう。事務所に所属して芸能活動を開始、5歳で『とんねるずのみなさんのおかげでした』に母と出演したのがもっとも古い記憶だという。

「物心つく前から芸能の仕事をしていたので、自分にとってはそれが当たり前でもありました。『将来の夢は?』と聞かれたら女優さんと答えるのも自分の中に染みついていて、むしろほかの職業を知らないくらいでしたね」

 テレビや舞台、グラビアなど多くの仕事をこなしてきた彼女。ゆくゆくは女優をなりわいとしていくつもりだった。当然、プロレスとのかかわりなど皆無。プロレスを知ったのは、「やってみないか?」とスカウトされてからだった。

「19歳のときに突然声をかけられたんですけど、ずっと断り続けてました。逃げ回ってるなか、一度見てほしいと言われて連れていかれたのがスターダムの会場(後楽園ホール)だったんですよね」

 初めて見るプロレス。まったく知らない世界に圧倒された。とくに印象に残ったのは、コグマと紫雷イオ(現イヨ・スカイ=WWE)の闘う姿だった。

「コグマさんはあんなに小さいのに天才みたいな動きをするなって思いました。イオさんはアクロバティックな動きがすごくて、バトンをやってた私に、体操のような動きを生かせるんだと思わせてくれたんですよね。怖いというより、希望を感じたんです。じゃあ、(プロレス)やってみようかなって」

9・3広島で激闘を繰り広げるなつぽい(右)【写真:スターダム提供】

「最初は舞台の現場の延長線上みたいな感覚だったんです」

 彼女がスカウトされたのは、女優によるプロレスをコンセプトとして旗揚げするアクトレスガールズだった。2015年5月31日の旗揚げ戦で初期メンバーが一斉デビューし、彼女は万喜なつみのリングネームで初マットを踏んだ。しかし当初はプロレス団体として認められず、プロレスを知らないことでかえって辛い思いもたくさんしたという。試合だけではない。リング外でのしきたりやルールに戸惑うこともしばしばだった。

「アクトレスでデビューした選手たちは舞台で共演したメンバーがほとんどだったので、先輩後輩の厳しさもなく、最初は舞台の現場の延長線上みたいな感覚だったんです」

 このままでは業界内でも認められない。危機感をおぼえはじめた彼女に、堀田祐美子との対戦が提示された。プロレスの歴史を知らないとしても、写真だけで圧倒された。「殺されるかもしれない」。そんな恐怖心に打ち勝ち、16年1月31日、彼女は堀田の前に立っていた。やられてもやられても立ち向かっていくひたむきな姿に、最初は否定的だった堀田の心が動かされた。試合後、堀田はアクトレスガールズのプレイングマネジャーの役割を買って出た。以後、堀田の指導もあってアクトレスガールズはプロレス団体として認められていくようになっていくのだが、彼女の思いが届かなければ、アクトレスのプロレスはプロレスになることなく終わっていたかもしれないのだ。

 堀田戦から約1か月後の2月21日、彼女はプロレスに初めて触れたスターダムのリングに上がった。前月、REINA後楽園大会で初めて他団体のリングに参戦したのだが、このときはアクトレスのメンバーによるタッグマッチ。スターダムの後楽園大会で、事実上初めてアクトレス以外の選手と絡んだのだ。

 スターダムのリングにも上がるようになると、そのままその年の5★STAR GPにエントリー。しかし当時は、シングルリーグ戦の感覚はないに等しかった。上がる団体すべてが初めて、初対戦の選手ばかりだったからである。

「最近シングル多いなと思ったらリーグ戦だったり(苦笑)。外国人選手と試合させていただく機会もあって、ボロクソにやられ続けましたね。トニー・ストームさんには遊ばれてる感じでした。本気でプロレス界に足を踏み入れる以上、このままじゃダメだと思って他団体の練習に参加させていただくようになったんです」

 そんななかで出会ったのが、ディアナのSareeeだった。

「同い年ではあるんですけど、4年先輩。本当に先輩って感じでしたね。きついトレーニングで何もできないところを教えてくれたのがSareeeと、伊藤薫さんでした。私がはいつくばりながらやっていく伊藤さんのきついメニューを、Sareeeは簡単にこなすんですよ。それを目の前で見せられて、なんとかついていこうと追いかけてる感じでした。負けたくない感情が芽生えたんです」

 アクトレスでの活動に加え、プロレスラーとして強くなりたいとの思いから出稽古にも積極的に出かけた。2019年1月には東京女子に主戦場を移し、同年8・25後楽園でジゼル・ショーとの王座決定戦を制してインターナショナル・プリンセス初代王者に。これが初めてのチャンピオンベルトでもあった。

「ここまで長かったなっていう感覚でした。ずっと意識してる同期の(安納)サオリはすでにベルトを巻いてるけど、私はベルトにとことん縁がなかったので。いまやっとベルトというものを巻けたんだ、やっと始まった、みたいな感じだったんですよね」

 ただし、初防衛戦で試合中に負傷。一度も守ることなく王座から転落した。

「悔しい反面、まだ自分はチャンピオンじゃなかったんだなというのをすごく感じました。まだベルトを取るまでの選手じゃないって、神様からのメッセージのように感じたんですよね。でもあれがあったから、ここで満足してちゃいけないと思いました」

「最強」をテーマに挙げるなつぽい【写真:新井宏】

親友だったひめかの引退「うらやましいとも思った」

 そして彼女は、2020年10月3日、リングネームをなつぽいと改めスターダムに参戦。あれから3年がたとうとしているが、このリングでは中野たむ、ひめか、また最近になって安納サオリら、アクトレスガールズ時代の仲間と再会。とくに中野や安納とは彼女たちの関係ならではの身を削るような闘いを展開した。その上で同じユニットに属し、共闘の道を歩んでいる。そして今、デビュー以来最高値かと思えるような実績を積み上げている真っ最中。キーワードは「最強」だ。ではなぜ、なつぽいは「最強」をテーマに挙げるようになったのか。

「(センダイガールズの)橋本千紘さんのツイッターに『強くなりたい理由はいくつあってもいい』というのを見て、それまで以上に『強い』とか『最強』とかいうワードに引かれたんですよね」

 それはちょうど、なつぽい自身が今後についてより真剣に考えているときだった。きっかけは、プライベートでも親友だったひめかの引退だ。

「ひめかは団体が違うときでもほとんど毎日家に来たりとか、プロレスについてもメチャクチャ話したし、一番一緒にプロレス人生を歩んできたんですよね。そんなひめかが自分で決めた通りに引退して、ひめからしいなと思ったし、ある意味うらやましいとも思ったんです。そこから、私は結局何のために闘ってるんだろうとか、なにがしたいんだ、どうなりたいんだと自分のプロレスの意味を深く探し始めたんですよね」

 そこで出会った「最強」のキーワード。7月16日には仙女・後楽園に乗り込み、橋本との一騎打ちを実現させた。橋本は現在の女子プロにおいて間違いなく「最強」の一人。そんな橋本に敗れたとはいえ、なつぽいは「プロレス界で唯一無二の存在になること」が彼女にとっての「最強」と感じられた。しかし、ここにきてその意味も若干変わり始めているとも言う。

「まだそれは途中経過というか、また違ったものが見えてきてはいます。それが何かは、5★STAR GPが終わった頃にちゃんとした言葉が出てきそうな気がします」

 5★STAR GP最終公式戦は9・30横浜。最後のカードは中野たむとの同門対決。勝った方が決勝進出、となる可能性もあるだろう。金網マッチで命を削り合った両者だけに、これもまた大きな意味を持つ闘いとなるに違いない。

「プロレスって喜怒哀楽が詰まっているから、“プロレスは人生”とも言えますよね。もともと私の人生は女優さんになることだったんです。そのなかでプロレスというものが突然現れて、いま『最強』を目指している。いまでは、プロレスって『最強』に向かうための人生の武器だと思ってます。過去の経験でいろんな武器を得てきたと思うので、この武器を『最強』に向けて使っていきたい。プロレスとは人生の武器。それがいまの自分には一番しっくりきますね」