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『君たちはどう生きるか』は「宮崎駿の集大成」?「終始ぽかーん」? 賛否分かれたファンの反応


チラシも予告編もなし。すべてが謎のなか、唯一公開された『君たちはどう生きるか』ポスタービジュアル (C)2023 Studio Ghibli

チラシも予告編もなし。すべてが謎のなか、唯一公開された『君たちはどう生きるか』ポスタービジュアル (C)2023 Studio Ghibli

82歳・宮崎駿監督「君たちはどう生きるか」大ヒットでスタジオジブリの“稼ぎぶり”が話題に


公開から10日間で232万人を動員(C)日刊ゲンダイ

公開から10日間で232万人を動員(C)日刊ゲンダイ

子ども、親、祖父母…
すべての世代で
2018年一番読まれた本! 

おかげさまで、235万部突破! 
・amazon2018年和書ランキング 1位
・オリコン年間“本"ランキング2018 1位
・トーハン、日販、大阪屋栗田 2018年ベストセラー〈総合〉1位

●姜尚中さん(政治学者)
情報過多で本質を見失い、子どもをどう育てていいか
確証の持てない親に読んでほしい。

●尾木直樹さん(教育評論家)
いじめや不登校、貧困は今も未解決の問題。
大人も子どもも、ひとまずスマホを置いて、
「どう生きるか」一緒に考えたいわね。


人間としてあるべき姿を求め続ける
コペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける
歴史的名著が、初のマンガ化! 


1937年に出版されて以来、
数多くの人に読み継がれてきた、
吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、
楽しく読んでいるうちに
自然と考えるように書かれた本書は、
子供はもちろん
多くの大人たちにも
共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに
真摯に向き合う
主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が
数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、
原作の良さをそのままに、
マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、
何度か読んだことのある人も、
一度手にとって、
人生を見つめ直すきっかけに
してほしい一冊です。
《全国学校図書館協議会選定図書》

 

池上彰氏、宮崎駿氏も愛読 「君たちはどう生きるか」がマンガ化された理由

知的好奇心旺盛な少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」。そんなふたりの心温まるやりとりを通じて、生きる意味を平易に、深く説いた児童向け教養小説の古典が初めてマンガ化された。刊行直後から話題を呼び、現在も途切れなく部数を伸ばしている。

 

「原著は幼いころからの愛読書で、池上彰さんや宮崎駿さんといった錚々たる方々に愛されていることも知っていました。ですが企画の直接のきっかけは、身近にいた20代や30代の若い編集者にも愛読されていたからなんです。世代を超えて読み継がれている良書をマンガ化すれば、より広い読者に届くのではないかと考えたんですね」(担当編集者)

 

原作に「ノート」として挟まれるおじさんからコペル君への助言は、あえてマンガ化せず、テキストとして掲載。〈ものの見方について〉〈真実の経験について〉〈人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて〉といった深遠なテーマについて、原作同様、読者自身に自分の頭で考えさせる本として仕立てられている。

 

「原作はコペル君の成長が主題ですが、マンガではおじさんもコペル君を導きながら一緒に成長していくような要素を加えました。工夫が功を奏してか、若い方はもちろんのこと、ご年配の方もおじさんの目線に自分を重ねて本書を楽しんでくださっている手応えがありますね」(担当編集者)

評者:前田 久

(週刊文春 2017.11.2号掲載)

著者について

吉野源三郎
編集者・児童文学者。1899(明治32)年〜1981(昭和56)年。
雑誌『世界』初代編集長。岩波少年文庫の創設にも尽力。


羽賀翔一
漫画家。2010年『インチキ君』で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。
2011年にモーニングで『ケシゴムライフ』連載、2014年に単行本発売。近刊に『昼間のパパは光っている』

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コメント: 30
  • #1

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:02)

    観てきましたが、これは作品のテーマとかメッセージを考察するものではなく、何も考えず見たままを感じるものだなと思いました。
    ストーリーとしては主人公が異世界に行き、そこでの経験を通して成長するという単純なものですが、ちょっと意味不明な部分などがあって首を傾げることも。
    例えて言うならば、辻褄が合ってない夢を見ているのに自分は疑問に思わないような感じでした。
    小さな子供向けではない作品であることは確かです。

  • #2

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:02)

    後継者を得られず、自身の死によりスタジオジブリも事実上終焉してしまう事を心外ながらも受け入れた宮崎駿監督が、
    スタジオを自身のレガシーとして残せない代わりに自分の心象風景を映像作品として遺そうとした作品、って印象
    監督自身を信奉しているファンならなら彼の頭の中の美しい世界を垣間見た様な気持ちになれたり
    彼の死によりその世界が永遠に失われてしまう儚さや監督の無念さみたいなのを感じとれる気にさせてくれる作りになってるが
    普通の心踊るエンタメ作品を期待していた大多数の観客には何だこれって虚無感しか残さないだろうな

  • #3

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:03)

    過去作品に強い思い入れをもつ人ほど、同じ展開や感動を求めてしまうのかもしれないですね。
    ガンダムファンがGのレコンギスタを受け入れられなかったのと同様の反応が起きているように感じます。

    ただ、何十年も前に味わった感動は、受け取り側も感受性が豊かだったからこそ味わえたものなのかもしれません。

    この作品は、キャラクターもあまり美化されておらず、ここで感動してくださいという展開も無いように思います。
    メディアの力を借りて多くの観客がお祭りのような一体感を得る対象としてならば、今ではジブリより新海誠作品にその役割が求められている気がします。

    これは、それぞれ自分なりの解釈を楽しむ作品で、誰かと同じ感想を共有するものではないのでしょう。
    何を受け取るのかを押し付けてくる姿勢が疎ましいという人には、この作品のスタンスは心地よいと思います。

  • #4

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:03)

    昨日観ました。映像表現やキャラクターの動きなどジブリのパブリックイメージがこれでもかと詰め込まれていました。そういう意味では集大成と言えるかと思います。

    ジブリは場面の羅列と絵力で魅せるので、ストーリーを理解するというより各々感じるものだと思ってます。今回は特にそう感じました。
    観たままを感じるもよし、暗喩だと解釈、考察するのもいいのでしょう。

  • #5

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:04)

    今までの私のわずかな映画遍歴からの感想です。
    黒澤明「夢」と新藤兼人「一枚のハガキ」を思い出しました。
    物語は似ていないが、発想のしかたが共通すると、私の中ではつながっているのではないかと感じました。2作品とも巨匠の晩年の作品という事もあるかもしれません。宮崎駿の戦争観、男主体の結婚観、親子観、家庭観、生死観、社会観…。共感できる部分が多かったが、見た人によって経験も違うし見方も違ってくるでしょう。
    上の2作品と同様に、監督の一つのテーゼが映画だと思ってます。
    野鳥好きの私としては、アオサギからこの発想が出てくるのかと感心しました。

  • #6

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:04)

    風の谷のナウシカ映画上映した頃からのジブリファンです。この映画、観てきました。
    同じ人間は1人もいないから、この映画を観た感想がいくつもあって当然。
    その上で、ジブリ作品に限らず、いい映画は2時間なんてあっという間であるし、つまらない作品は、2時間が苦痛である。それだけな気がします。
    SNSが普及なんてする前は、観た人が面白いと思ったら、それだけだった。いつからか、考察が流行り出して、本当に嫌気がする。
    この映画観て難しいと思った人は、少し頭で考えすぎな生き方をされてると思います。
    宮﨑監督は創りたい映画を作っただけで、私達はそれを観るだけ。それだけな気がする。

  • #7

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:05)

    先日もののけ姫の地上波を見て君たち~との接点を感じた。
    作品を送り出すスタンス。営業的なエンターテイメントとは言いがたいが、何故かヤコペッテイ監督の世界残酷物語を思い出した。
    自主映画にも似た作品を産み出す味、悶絶感とか、ハリウッドの興行映画だけでなく賛否両論ひしめく作品で多くの人々に物語の色々を見せるのは素晴らしいし積み重ねが文化だと思う。

  • #8

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:06)

    正直、宮崎駿監督の作品が「終始わかりやすかった」のは魔女の宅急便まで
    それ以降は、視聴者に考察する余地を残して、あれはなんだったんだろうと人それぞれ違うことを想像させるような作品になってますよね
    賛否別れても良いと思う
    自分は楽しめました
    見終わった後によくわからなかったところを考察したり、各所で情報を読んだりして補完するのも楽しい
    ハウルの動く城とかそれが楽しかった
    同じことを今作ではできているので、自分は楽しめましたし、今も楽しんでます

  • #9

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:07)

    観た人の数だけ感想はある。それが正しい…と言わなくちゃいけないのが残念。そもそも宮崎駿監督の作品=難解なものになったのが残念です。千と千尋以降から難解ファンタジーになったけど、ナウシカやトトロ、ラピュタなどは老若男女が楽しめる本当に直球なファンタジーだった。メッセージも明快で、だからと言って客は思考をやめるわけじゃない。

    宮崎監督の作品は海外、特にフランスの映画賞を受けるようになってから難解化が進んで子供が楽しむアニメーションというより難解アーティスティックになった。昔の作品がいまだに人気なのが何よりの証拠。その時の監督が描きたいものが描かれているのだろうけど、ジブリが賛否が分かれる難解物になっていった事やプロの声優を使わなくなった事が本当に残念です。

  • #10

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:07)

    60歳という年齢を間じかに控えた身としては「君たちはどう生きるか」というタイトルを見ただけで自分向きの作品ではないと決め付けてしまった。
    人生どう生きるか考えるのは、もう遅い気がするから。
    カリオストロの城、天空の城ラピュタのような冒険活劇が見たかった。
    ナウシカの続編なんかも見てみたい。
    ジブリ&宮崎作品は80年代のものがとても好きです。

  • #11

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:08)

    私は偶然失われたものたちの本を読んだことがありましたので、見始めてすぐにオマージュだと気づきました。この映画は、君たちはどう生きるかのオマージュだと見せかけて、実際は失われたものたちの本を、君たちはどう生きるか からインスピレーションされたコペルニクス的転回(新しい捉え方)によって、ジブリ流に昇華させた作品ということです。皆さんの仰る「さあどれだけゴタゴタしてるんだ」と思って観に行った分、肩透かしをくらった感じで…(ちょっと期待してた…)ごちゃごちゃには感じませんでした。鳥も水も気持ち悪くないんだけど…王蟲とかシシ神とかもっとすごいの過去にいたよね…(期待してた)「あぁ、これは今までの宮崎作品もすべてオマージュしてるんだな」と感じました。あとはその他メタファーの意味を知ると本当によくできた作品(ネタバレするのでここには書けない…)。最近の方は一から十まで説明してくれる作品が好きなんですね。

  • #12

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:08)

    自ら製作委員会方式を導入した鈴木プロデューサーがその反省も込めてジブリ単独出資、一切宣伝しない独特の方式をとったのはリスクをとって新しい事をやるという意味で企業精神にあふれた選択だろう。無名の新人監督なら大手映画会社の後押しがなければ宣伝などほとんどできないし、単館上映に終わるだろう。しかしジブリ、宮崎駿と来れば一切の宣伝なしでも配給を受ける会社もある訳で、実際今回は東宝が引き受けた。単独出資なのでジブリとしては大きなリスクだが、内容的に評価されれば収支がとれると期待して試みた実験だろう。
     すでに出足で21億なので、過去の例から行けば100億程度は行きそうだ。これまでの評価でも分かれてはいるが、否定的な評価も「分からない」といったものが大半で、駄作、過去作の焼き直し、といった低評価ではない。赤字にならなければこの実験は成功したと言えるのではないか。

  • #13

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:09)

    普通のファンタジー映画でした
    物語の高揚感とかを、感じられなかった
    よくわからないところも沢山あるし…

    宮崎駿の映画として観てるから、
    高い評価の人もいるのかな?
    これが無名の監督なら、酷評され
    相手にされなかったのでは?

    1980〜1990年代あたりにかけて、
    宮崎駿アニメは本当に面白かった
    このあたりが、ピークだった気がします

    今年、82歳でしたか?
    長期間にわたり、お疲れ様でした

  • #14

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:10)

    土曜日に映画を観ました。ネタバレされたくないので他の映画も前宣伝は極力観ないのですが、今回はキャストも非公表だったので、エンドロールを観て初めて「えっどの役で出てたの!?」ってなりました。そのくらい先入観無く観れたのはとても良かった。前作やタイトルから今回も説教くさい作品なのかと思っていたけど、宮崎アニメらしい冒険ファンタジーが帰って来たなと思いました。

  • #15

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:10)

    過去の名声があったら出来た作品ですね
    その業績により、宣伝なしでも
    ヒットするでしょう。
    しぶんも2回観ました。
    1回目は 綺麗な映像に圧倒され よく分からないまま映画はスパット終わりました。
    2回目は家内と観ましたが、家内は何度か寝落ち
    自分は 声優が誰かわかったので、
    あっ 誰々だと思ってしまい、ストーリーに入り込めなかったです。
    ただ、詐欺男の声優は誰か知ってても、分からなかった。
    あの人は凄いです
    ひょっとして 主題歌を歌うかな?なんて思ってましたので、尚更かな

    自分の評価は  偉大なる
    駄作です

  • #16

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:11)

    この作品がオマージュなのではなく、こっちがネタ帳の可能性もある。
    13個と1個の物語。全てをつなぐ扉。これまでの作品はどれも可能性だった。

    そして、理解に必死になって「わからなかった」「つまらなかった」と正解を探すのは無意味。

    正解は常に自分の中にある。
    どう楽しむか?何を楽しむか?それを自分で決めることが重要。
    世の中つまらないことなど実はないのだ。それは楽しみ方を知らないだけ。
    知ることが大事なのだ。

  • #17

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:12)

    監督の心象風景的な映画に対する評価は、心象風景が似通う人と、なんか小難しいのを見せられたことを喜び自己解釈遊びに耽ることが出来る人は絶賛。
    心象風景世界が別モンの人と、物語性の薄い心象風景を映画というツールで見るのが苦手な人は酷評になる。

    自分は脈絡なく幻想映像が連なる心象風景映画大得意なんだけど、宮崎さんの心象風景とは合わない気がしてるので(今までの映画で特に好きなモンが無い…)、観に行くか行かないかが悩まし過ぎる。ウケてるのはアートっぽい心象風景好きというより、宮崎さんが作るモノが元から好きな人みたいだしねえ。

  • #18

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:12)

    この映画はこれまでの宮崎さんの作品と似て非なるだと思う。
    既視感のあるような場面もあったりで、一見「集大成」のようにも思えるが、もっと根本的に過去作とは「視点」自体が違うと思った。
    少年が主人公でその成長物語にしては主張が弱いし、冒険活劇っぽいのに淡々として情緒的な演出がほとんどない。
    誰かの夢をドキュメンタリーで見せられてるような。
    なので、これは宮崎監督の「自伝」なんだと思う。
    感銘を受けた本に自身を投影して、最後に自分の分身を描いたのだろう。
    そこに中途半端な取って付けたような演出を加えないところが、宮崎さんらしくて潔い。
    だから過去作とは比較にならないし、比較しても仕方ない。
    やっぱり宮崎監督は10年前に「引退」していたんだと痛感して感慨深い。
    そんなカーテンコールのような作品だった。
    見ておいて良かった、と思う。

  • #19

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:13)

    宮崎駿監督には、こう言う映画を作ってくれて、ありがとうございますと言いたい。
    宮崎駿さんの考えることが大好きで、監督が好きと言っていた児童小説を好んで読んでいた人達にとっては、これほどご褒美的な映画はありません。
    メジャーマイナー、国内外問わず、本当に様々な児童小説のエッセンスが、稀代の妄想家監督によって現代の銀幕に登場しています。
    物語のモチーフの主軸は「忘れられたものたちの本」でしょう。作者の出身校にして世界的に有名な図書館が、さらりと描かれていたあたり、モチーフに使用したことへの感謝や尊敬の念が見えました。
    現代のネット社会を生きている小、中学生は、この映画を観て、どう感じるのか。素直な感想を聞いてみたい。
    映画の題名は、まさしく、これからの未来を生き抜いていく存在の子供達に向けられた問いかけに感じる。

  • #20

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:14)

    事前の宣伝活動がなく、秘匿性が高かった。でも、それは、公開前までの話で、公開されてしまったのなら、メディアも、普通の映画と同程度のストーリー解説をしていいんじゃないかと思うけど、あんまりそういう流れになっていないね。実際に見た観客も曖昧な感想しかSNSに上げていない感じ。
    クライマックスやオチまでネタバレ説明するのはルール違反だと思うけど、あまり詳しく喋っちゃダメっていう空気がこの作品にはまとわりついている。公開後にもかかわらず、ストーリーが面白そうだ、好みじゃなさそうとかという判断ができないので、「この作品の価値をこの目で確かめてやる」的な感じで見に行くことになりそう。自分はどっちかと言うとそう言う層なので、見に行くつもりだけど、夏休みに子供と楽しい映画をみたいなと思っている人にとっては、ハードルが高いかもなって思う。

  • #21

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:14)

    宮﨑アニメをすべて見ているファンは、これまでの作品の傾向から「君たちはどう生きるか」というタイトルにファミリー向けエンタメを予測しないので、ラノベ的な展開に好印象を受けたのではないでしょうか
    難解というコメントもありますが、両親を取り戻して自分の世界に帰る「千と千尋の神隠し」のようにプロットは明快です
    いわゆる考察や解釈は作品の評価とは別の付加要素なので、ひと夏の冒険を描いたファンタジーという意味では欧米ウケが良い作品に思いました

  • #22

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:15)

    なんというか一見ジブリらしいのだが、宮崎駿監督の作品ではないと感じた。

    今回、宮崎監督は骨子だけを作り、あとは若手が肉付け、作画したのかな、と思った。

    ジブリらしい動きはあるが、宮崎監督ほどの奥深さや意味合いが動きの中に無い。

    新海誠監督の『星を追う子ども』を見てる気持ちになった。
    宮崎作品のオマージュと言う名でマルパクリした作品。
    でも今回の要素は『星を追う子ども』以上にいらない要素がてんこ盛りだ。
    火事の時の階段の上り下りも、宮崎監督ならもっと抑えて描いて辛さの機微を出す。火事に走り込むときのエフェクトもチープだ。
    途中の洋画SFじみた台形の入り口も走るプラズマも安っぽい。

    なんかそこはかとなく息子の吾郎さんの影響もヒシヒシ感じた。

    そしてトドメは最後の米津玄師。

    米津玄師は好きだよ。
    でも宮崎作品は流行りの歌じゃだめなんよ。
    これは鈴木Pの仕業と思う。

  • #23

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:16)

    昨日見た
    自分は人生の中で自分を軸にして「縁」が有ると思います
    キャラクターや作品はシャープよりほんわかした感じですが
    人生を生きていく時、選択を迫られる事が多々あると思います
    その選択をする時 何を基準にするのか?
    それが自分にはどう言う選択になるのか?
    またその選んだ要因は自分のDNAに刻まれていると思うのです
    なぜか? 同じ選択肢でも違う人はまた違う選択をするでしょう
    という事は選択肢の先には多種多様でその中で自分はどの選択をするのか?
    それは小さい頃の育ちからDNAや経験なども考慮すると 自分は同じ選択した時にどの選択が自分なのかを知って選択するのだろう
    そういう映画だと思います

  • #24

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:17)

    抽象的なネタバレありで感想を述べます。

    始まりで「風立ちぬ」の再来かよと不安を覚えました。
    その後「ゲド戦記」ばりのゆっくりとした移動を終え、
    「アリエッティ」のような部屋に留まり、
    「千と千尋」のような異世界に
    「となりのトトロ」のようなトンネルを抜けて突入。
    「紅の豚」の飛行船が死にゆく映像に似たシーンがあり、
    「もののけ姫」と「千と千尋」のようなキャラクターが登場し
    「ラピュタ」のような石の設定があり
    「ハウル」のような世界をつなぐ扉があり、
    「ポニョ」のような涙を流すキャラクター。

    とにかく盛り沢山な感じではありました。

    宮崎映画のメッセージは、タイトルにある通りなのかなと思います。

  • #25

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:18)

    観に行きました。
    私個人としては、めちゃくちゃ面白かった、です。
    高畑勲氏も含めた全てのジブリ作品の面影が入っていたことと、様々な文学作品、古典などからインスパイアされたオマージュが散りばめられていたことなど、ぱっと見しっちゃかめっちゃかな感じで物語が進んでいるようで、とっちらかった伏線が主人公の考え方の中に集束されていくところに、びびびっと痺れました。
    そんな作風のせいか、分かりやすさは皆無で、なぜ気持ちが切り替わったのか、前向きになれたのかの直接的な説明は、ゼロ。
    観る側の読解力を求められている感じで、一緒に視聴した家族は、良くわからなくて、面白かった、とは悔しくて言えない、と言っていましたね。
    私も全部分かったわけではないのですけど、この作品を楽しむためには、ジブリ史や大正昭和史、文学まで幅広く知っておく必要がありそうです。

  • #26

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:18)

    なんか子供向けじゃないという意見が多いが、そうだろうか?風の谷のナウシカやもののけ姫、風たちぬよりはよっぽど子供でも観れる作品だったと思う。
    子供は内容を理解して見ているわけではないのに、子供にも分かりやすい方がいいなどと現代の大人は実に愚かだ。子供ながらにああなのか、こうなのかと思案することこそ大事なのだ。
    ストーリーの分かりやすさで言えば、途中キャラクターによる丁寧な解説もあり全く難解ではない。
    これを難解などと言う人は「2001年宇宙の旅」をみたことがないのだろうか?
    確かに引退作とも言われる作品にしては地味で、ジブリのパクリと言われた新海誠作品にジブリから寄っていったかのような雰囲気ではあったが、別にポカンとはならなかった。

  • #27

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:19)

    背景知識のない まっさらの子供達が普通に観た時に、それぞれがどう感じるか?
    少し大きくなってから思春期の頃にまた観て、大人になってまた観て、その時々にどう感じるか?これに耐えうる傑作だと思います。

    過去作品との比較とか、寸評ができる大人ではなく子供達のこれからの人生に寄り添える厚みと深さと品質を備えた傑作だと思います。

    今10歳ぐらいの子がこれから何十年も、人生の節々で、この作品を観る度に「どう生きるか?」と自問するのだと思います。

    それを担える超高レベルのアニメーション大作だと思います。

  • #28

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:20)

    カリオストロの城以降映画館で観ていた古参者だが、今回の内容は謎だ…
    ジブリ“亡き後”、細田守監督や新海誠監督が、日本を代表するアニメーション“ブランド”の構築に成功し、ジブリに“取って代わっった”事は周知の通りだ…
    そのような情勢下、再びあの“伝説の”宮崎駿が、超傑作アニメーションを引っ提げて、再び世界に復活して見せたら、どれだけワクワクする事かと、この10年間夢想してきたものだ。
    例えるなら、大谷翔平や村上宗隆のWBCに、王や長嶋が“若返って”殴り込みを掛けるような状況か…
    或いは西暦476年、ローマ帝国が滅亡(正確には西ローマだが)した後、ゲルマン人の有力な王国が伸長したが、そうはさせじと東ローマ帝国のユスティニアヌス大帝が、失われた西方領土の回復遠征に乗り出した事態を彷彿とさせる。

    今回、アニメーション“帝国”の復活の狼煙となるかと思ったのだが、果たして新海・細田王国に敵うのか…?

  • #29

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:21)

    やりたい事をやり放題やったのが『風立ちぬ』。爽快でした。
    それでも言いたい事が残ったから遺言として作ったのが今作。と、思った。
    遺言にスポンサーや事前の情報は要らんでしょう。
    作中に散りばめた宮崎ワールドは作品という箱に詰めて封印する為。これ以上は要らないよね?お終い。って言われた気がする。綺麗だったけど。
    最後の大叔父と主人公の会話が全て。
    『友達を、、、』には救われた気がする。
    本当に最後なんだな、美しい世界を有難うございました。

  • #30

    名無し (日曜日, 30 7月 2023 23:22)

    ジブリのファンですが、今回の映画は内容云々よりも一切の情報を公開しないという方針に疑問を感じています。
    それは観た方々の感想の中に「表現的に駄目だった」ものが多いという物が散見されている部分です。
    家で見ているテレビならチャンネルを変えるか消せば良いでしょう。
    でも劇場で席を立つのは勇気のいる事です。
    もう少し観ていれば面白くなるかもしれない、席を立つには座席が真ん中の方過ぎる等々、様々な事情が邪魔をすると思います。
    その中で観客が生理的にキツいシーンを見続けるのは苦痛を伴いますし、それなら会社側は何かしらの注意喚起をする必要があったのではないでしょうか。
    私はおそらく地上波まで見ることはないと思いますが、それはどんな内容か知らずに見た観客(ある意味被害者?)の方々の意見が聞けたからです。
    内容は知らさなくても「グロ・トライポフォビア注意」の一言があれば行かなかった人も多くいると思います。