Apex productブログ45  ·  23日 7月 2023

「住吉会」ボリビア人幹部の逮捕で大ダメージ　6億円超の賠償金請求が認められた「使用者責任」とは


1992年、警視庁に出向く住吉会を率いていた西口茂男会長（左）

　住吉会の4次団体の幹部が、逮捕監禁致傷などの疑いで静岡県警に逮捕された。特殊詐欺のリーダー格と見られ、グループを抜けようとした男性を脅迫して監禁し、ケガをさせたとされる。住吉会と特殊詐欺の関係はこれまでにも問題になっていた。すでに特殊詐欺に関与した組員らの使用者責任を問われる形で、組織トップが詐欺の被害者から提訴され、相次いで賠償命令が下っている。中には6億円超という巨額の賠償金を支払えという判決もあり、暴力団にとっては頭痛の種となっているようだ。今回の逮捕も、そうした展開を見越してのものだという。

　静岡県警に逮捕されたのは、13代目幸平一家・加藤連合会を上部団体に持つ聡仁組（本部:東京・新宿）の幹部・岡崎義瑠ことチャベス・ゲレロ・ギジェルモ容疑者。 「特殊詐欺グループを抜けたいと訴えた男性を静岡県内から東京都内のビルへ移動させて監禁したうえで顔面を殴打し、“逃げようとしたら殺す”を脅すなどした疑いがもたれています。グループを抜けるには1300万円を稼ぐまでかけ子をやれと、具体的な数字まで出して脅したとも。事件は2022年3月に発生したものです」 　と、社会部デスク。

「使用者責任」認定の歴史

　チャベス容疑者はボリビア国籍で、組織の懲罰委員長を務める幹部だった。 　13代目幸平一家・加藤連合会は住吉会の中枢組織ゆえに、聡仁組の土屋研二組長は住吉会会長付で、幸平一家でも本部長補佐の立場にある。 　前述の通り、住吉会は特殊詐欺関連での訴訟を多く抱えていた。いずれも暴力団対策法が定める使用者責任を問う訴訟で、判決は彼らに厳しいものばかりである。いくつか振り返ってみることにしよう。 　2021年3月、住吉会系組員らによる特殊詐欺事件の被害者が、同会の関功会長（=当時、22年に死去）と元会長の福田晴瞭（はれあき）特別相談役（=当時、現・最高顧問）を相手取って損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は住吉会側の上告を棄却。両幹部に計605万円を支払うよう命じた1審・2審の判決が確定した。 　2021年6月、住吉会傘下の組員が関与した特殊詐欺をめぐって、被害者やその家族らが損害賠償を求めての同会トップらを提訴していた件で和解が成立し、被害額に上乗せした約6億5200万円を住吉会側が支払った。

怪文書が乱れ飛ぶ事態に

　2023年4月には、住吉会傘下組員らがかかわった特殊詐欺の被害者が同会の福田特別相談役（=当時、現・最高顧問）ら3人に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は計約6350万円の支払いを命じる判決を言い渡した。 　2023年4月のケースはまだ1審段階だが、他に判決確定や和解済みのケースもあり、結果的に暴力団を財政面で追い詰めることになっているようだ。 　また、使用者責任訴訟と関連する形で、2022年10月には、警視庁が関功前会長を容疑者死亡のまま強制執行妨害容疑で書類送検したこともあった。 「関前会長は使用者責任に基づく賠償命令を受けたにもかかわらず、千葉県柏市に所有する土地と建物を親族に贈与し、裁判所による資産の差し押さえを妨害した疑いが持たれました」（同） 　この土地と建物をめぐっては、住吉会の現体制を告発する怪文書が乱れ飛ぶ事態となっている。

5代目山口組の渡辺芳則組長も

「体制が変わった後にはそういった内部抗争はつきものですね。もっとも、住吉会の現体制にとって頭が痛いのは怪文書の件ではなく、使用者責任に基づく賠償の方でしょう」 　と、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏（現・NPO法人「五仁會」主宰）。この「使用者責任」は、ヤクザたちのアキレス腱となっているのだ。 「5代目山口組の渡辺芳則組長も使用者責任を過去に問われ、そのこともあって体調を崩したと指摘されています」（同） 　少し古い話だが、この件についても少し触れておこう。1995年、5代目山口組系の組員が、私服で警戒中の京都府警の警官を抗争中の会津小鉄会系組員と間違えて射殺。警官の遺族が渡辺組長を相手取り、損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。 　2004年に最高裁は渡辺組長側の上告を退け、約8000万円の賠償金を遺族に支払うとした2審判決が確定した。 「渡辺組長はこの件を相当気にしていたようで、確定後間もなく長期静養に入り、05年には引退しました」（同）

資金源を一網打尽に

　山口組の歴史の中でいわゆる“生前退位”は初めてのことだった。 「稲川会や山口組のトップも住吉会と同じような訴訟を抱えていて、悩ましい問題であることは間違いないでしょう」（同） 　今回逮捕された聡仁組の件でも、相当な金額が特殊詐欺によって吸い取られ、暴力団の資金源となっているはずだ。 「捜査当局は本件を特殊詐欺事件として立件したうえで、被害者側の提訴に繋げ、暴力団トップの使用者責任を新たに問いたいとの狙いがあるものと見られます」（先のデスク） 　市民はもちろん、警察・検察に国税当局がスクラムを組んでトップらを逮捕・起訴して壊滅状態に持ち込んだ工藤會とは規模もターゲットの中身も違うものの、捜査当局の連携によって資金源を一網打尽にする狙いはハッキリとしているようだ。 デイリー新潮編集部

新潮社

暴力団がなくなる事はないけど近年警察官の取り締まりが強化され、しのぎがなくなってきている事から今後も数が少なくはなると見ている。それに伴って半グレもしくは、どこの組織にも所属しない犯罪者集団(個人含む)がsns を駆使してアポ電強盗とかお年寄りを騙す俺俺詐欺等今後も手を出していくのかなと思う。世直し桃太郎より

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コメント: 16
  • #1

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:52)

    近所に山口組弘道会の事務所があります。
    今は立ち入り禁止？になっているようですが、学校なども近所にあり、早くこの事務所が撤去されることを望みます。
    そのためには、資金面から押さえていくしかないのかもしれませんが、
    愛知県警は暴力団に対しては甘いと感じます。
    福岡県警の暴力団対策課の人が、愛知県警に異動になることはできないのかとさえ思います。

  • #2

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:53)

    暴力団幹部の使用者責任が認められても、賠償金の回収は事実上困難。民事では限界がある。利益の帰するところに責任を負わすべきなので、構成員の特殊詐欺等について、幹部の過失責任を問えるような刑事罰の創設が必要と思います。

  • #3

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:53)

    暴力団への取り締まりが厳しくなり弱体化することによって、外国人犯罪組織やいわゆる半グレ団体がのさばるというジレンマがあります。
    警察も大変かと思いますが、これらの取り締まりについても頑張ってもらいたいです。

  • #4

    名無し (月曜日, 24 7月 2023)

    歌舞伎町や六本木で周りを威嚇しながら異常なお金の使い方をしてる半グレ集団がかなり目立ちます。聞いた話によれば皆暴力団との繋がりが深く、あえて暴力団員にならないで詐欺等で荒稼ぎしてるみたいです。
    警察は何故取締りをしないのか不思議でしょうがない。
    ここまで来ると警察も賄賂等貰ってるんじゃないかと思う。

  • #5

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:56)

    そんなに締め付けしたらもっと凶悪な事を今度は水面下でやるしヤクザ居なくなって日本の警察が海外からくる犯罪者、組織。止めれるとは思わない。使用者責任とかゆうなら警察官も不祥事おこして尚且つ人命を奪うような事があればその署内全員で賠償してほしい。結局広島県警の保管室から8000万くらいなくなったのもほんまに戻したかどうか僕らにはわからないし、あんだけの捜査能力あるのに何ヶ月かかりよんかなって思いました。ヤクザばっかり次から次に。ヤクザ好きではないけどちょっと警察も何がしたいのか。自分達が市民を外国組織から守れるのか疑問。まあノルマで取り締まりしてるうちは平和ボケだろうな

  • #6

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:56)

    渡辺五代目はクーデターで追い落とされたんですよ。
    賠償金の支払いなんかで引退しませんよ。そんな繊細なヤクザのトップはいません。
    クーデターの首謀者が今の六代目なのです。

  • #7

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:58)

    よく言われるけど山口組は初代が生存したまま息子に譲ってるし
    四代目も即座に殺害されただけで田岡三代目が死ぬまで
    引退しなかったという一点だけで山口組は生前退位が初ってのは変だと思う
    いくら三代目からが実質の今の山口組だからとはいえ

  • #8

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 08:59)

    懐かしいが警視庁の聴取に赴き、
    ロールス・ロイスから降り立つ西口の御大と、
    傘を差し向けるのは音羽の鈴木親分だね。
    お二人とも遠に黄泉の客だ。
    何で今回の事件で、この写真が使われるんだろうか？

  • #9

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:01)

    ヤクザが、今流行りの振込詐欺をするのって落ちぶれたもん。薬と振込詐欺は外道の外道。　昔は、テキヤ、ノミ、みかじめ、賭博、地方興行何かをやるヤクザは、まだ許せる範囲だったのに。

  • #10

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:02)

    住吉会幹部のボリビア人ってのが気になり過ぎて、話しが入ってこない。
    生い立ちから住吉に入るまで、日本語は流暢なのか？住吉内でどうやって出世したのか？喧嘩は強いのか？
    色々と気になるわぁー。

  • #11

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:03)

    聡仁組いうたら稲川の組織とバチバチ喧嘩しとるトコやな
    稲川の勢力が強い神奈川県で弾きまくっとるんやから根性あるわな

    昔はヤクザの抗争いうたら神戸の山口組やったが今や東京のヤクザのが凄いな

    記事では住吉会トップに賠償命令て書いとるけど万が一ヤクザお得意の踏み倒しされたら一円も奪れんの違うか？

    今まではキチンと払われとるみたいやけどな
    もしも踏み倒された場合に巨大組織トップ相手に強制執行でける役人なんか居らんやろ怖くて

    もちろん傘下 組員が悪い事しとんのやから被害弁償するん当然やけど万が一トップが踏み倒したら一体ドナイなるんか興味あるわ

  • #12

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:04)

    どんどん使用者責任で訴えて行こう！
    もう泣き寝入りする事は無い。
    詐欺撲滅！
    国税局も税金取りに行こう！

  • #13

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:06)

    ボリビア人国籍の暴力団幹部って、日本の暴力団も変わった。将来的に、○○人国籍の暴力団幹部が増加して国際的になっていく！しかも、犯罪も多様化するだろう。もはや任侠道は過去の話！しかし、この外国人を強制送還出来ないのか？

  • #14

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:08)

    警察庁は、仕事をしているのでしょうか？？
    特殊詐欺（振り込め詐欺）は、住吉会系「暴力団構成員」の資金調達 手段です。
    構成員（暴力団から資金を得る住人）は、特殊詐欺の他・・・～
    地上げ屋による、追い出し屋・居座り屋で ただで不動産を使用しています。
    フィリピンと同様、ルフィ（指示役）を置き、15～20人で、住居を移動しながら 獲物（被害者）を狙っています。
    気をつけよう！！暴力団と暴力団構成員！！！

  • #15

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:09)

    若い内から働かず人様から奪った金で生活し年とってヤクザで食えなくると生活保護もらって生きる、生涯まともに働かず税金も年金も払わず生きている人種がヤクザ、ヤクザと警察が犯罪おかしたら一般の倍の罰を償って欲しい｡

  • #16

    名無し (月曜日, 24 7月 2023 09:10)

    前にある人間が、
    幸平の傘下の組の
    バーベキュー大会の動画を
    SNSでアップしてたけど、
    バーベキュー会場には、
    ブラジル人、フィリピン人、中国人、
    沢山の外国人が写ってた。
    住吉と言えば詐欺って感じだし、
    これからも沢山のお年寄りが、
    住吉に地獄に落とされると思う。
    日本は詐欺罪が軽いので、
    もう国があえてやらせてる感じ。