千葉県のマンションで切断された女性の遺体が見つかり、45歳の女が逮捕された事件で、司法解剖の結果、遺体は女の母親であることがわかった。
女は「遺体の一部を食べた」という趣旨の話をしているという。
この日、新容疑者が親族とともに交番に自首したことから事件が発覚し、現場に駆けつけた警察が、マンションの部屋の浴槽や室内から白いビニール袋に入れられた切断された遺体を発見した。
ビニール袋は10袋以上見つかったという。
千葉県警によると、司法解剖の結果、遺体は新容疑者とこのマンションで同居していた母親の博子さん(75)と判明。
死因は首を圧迫された窒息死の可能性があることがわかった。
また、遺体は足や胴体が刃物により切断されていたほか、食道や膀胱などが丸々なかったという。
調べに対し、新容疑者は「霊媒師になるために殺す必要があった」と容疑を認めているほか、「寝ている間に絞め殺した」「浴室で包丁を使って切断した」などと説明しているという。
また、その後の捜査関係者への取材で「遺体の一部を食べた」という趣旨の話をしていることもわかった。
現場や遺体の状況は新容疑者の供述内容と矛盾はないという。千葉県警は殺人を視野に、動機や経緯などを慎重に調べている。
「お母さんが子供みたいにワガママになってるの」
新容疑者は千葉県警の調べに「霊媒師になるためには母親が邪魔だったので首を絞めて殺した。切断した遺体の一部は食べた」などと供述しているという。また、新容疑者は母親の介護に疲れていたことも同僚に漏らしていたといい、猟奇的な事件の隠された一面が浮かび上がってきた。
この同僚と新容疑者は都内のスポーツジムで、ともにインストラクターとして5年以上を過ごした。今年3月に新容疑者が同ジムのレッスンを辞めるまで、通勤や食事をともにしたり、悩みを話し合ったりするなど親しくしていたという。
「彼女とは同じ時間にレッスンを担当していました。毎週一緒に駅までお喋りしながら歩いた記憶が懐かしいです。お母さんにだいぶ手を焼いていたようで、かなり疲弊してる様子がチラホラとうかがえました。おうちでは溺愛していた保護猫2匹に癒やされて、何とかやっているという趣旨のことをおっしゃっていたのが印象的でした」 さらに同僚が続ける。
「私が働いていたジムで彼女もインストラクターとしてレッスンをするようになって、トータルで5年間くらいは一緒でした。特に仲良くしていたのはここ2年くらいで、ジムの終わりに買い物に行ったり、お茶や食事に行ったりしました。彼女が1人で冗談を言って笑ったり、過剰なほどハイテンションだったみたいなことをいぶかるニュースを見ましたけど、それは『おかしくなった』からではなく、もとからそんな感じの方でした。
テレビで彼女の表情や目を見て怖いと言う方もいますが、私が会った当初から彼女は情緒不安定でした。私が自分の結婚生活や夫の話をすると、彼女は苦労してると思ったのか涙を流して聞いてくれていました。ですから、感受性も強い方です」 感受性も共感する力も強かったのは、自身が母親の介護や家族の問題で苦労していたからかもしれない。
「お母さんとの関係がうまくいってないというか、疲弊している感じはありました。よく口論になっていたようで、『お母さんが子供みたいにワガママになってるの』とたびたびこぼしていました。でも彼女は優しくて、『これはお母さんの脳トレにいいかも』と筆ペンを買っていたこともあります。お母さんはうつ病だったという報道を見ましたが、かほり先生の話を聞いていた私は、てっきり軽度の認知症だと思っていました。
炊事洗濯を含めて家事もすべてを彼女がこなし、母親を半介護しているような状況に『もうヤダ』とこぼしていたこともありました。お兄さんについては『弁護士になるために何度も司法試験を受けている』と言っていました。お兄さんとは同居はしていなかったようです。そんな彼女を支えていたのは、飼っていた保護ネコ2匹だったみたいで『ネコちゃんがいるから我慢できる』とよく言っていました」
「霊はお墓にはいないんだからお墓は閉じた方がいい」
新容疑者は食事に関してこだわりがあり、肉は食べなかったという。 「私が知っている限り彼女は数年前にペスカタリアンに転向して、魚は食べても肉は食べない生活を徹底していました。ジム帰りにスーパーに寄ったときも私が『肉を食べないとメニューが大変ね』と聞くと、『魚ばっかりよ。お母さんにも魚を食べてもらってるの』と言っていました。
ジム帰りには喫茶店でお茶をして大福を食べたり、デパートの北海道物産展でチーズタルトみたいなスイーツを食べたりすることはありました。でも、食事に行ったときも彼女が食べたのはパエリアで、もちろん肉は入っていませんでしたよ」 宗教や霊能力に傾倒している様子はなかったのだろうか。
「実をいうと彼女がここのジムを離れる直前の今年3月末に、占いや霊視みたいな勉強会に行っていると聞きました。彼女が『まだまだ勉強が足りないから、次回は質問できるようにもっと勉強しないと』と言うので、深くは聞かずに『スピリチュアルだね』とだけ返しておきました。彼女も大人だし、それほど怪しいものではないのだろうと思っていたので。
彼女は自分に投資をしたり、ブラッシュアップすることに熱心に取り組んでいるようでした。今思えばですが、ジムに来ていた高齢の男性が、自分のお墓をどうするか悩んでいたことがあって、彼女が『霊はお墓にはいないんだから、お墓は閉じた方がいい』と熱弁を振るっていたことがありました。もしかすると、もうずいぶん前からそうした霊に関わるような何かにハマっていたのかもしれません」
それでもこの同僚は新容疑者が「猟奇的な」供述をしていることに、得心がいかないという。 「あれだけ熱心でまっすぐな彼女ですから、ペスカタリアンになったのに、肉を食べるというのがどうにもつながらない気がします。とっさに母親を殺めてしまったとして、賢い人なので切断して計画的に捨てるというのも考えられなくはないけれど、『食べる』ことには違和感を覚えます。
そう供述しているだけのような気もするし、犯行そのものが何か誰かから悪い洗脳を受けた結果としか思えないです」 ヨガやZUMBAのインストラクターとして「追っかけ」がいるほど人気を博していた新容疑者はなぜ事件を起こし、猟奇的な供述をしているのかー 謎はどんどん深まっていく。
※「集英社オンライン」では、今回の事件について取材をしており、情報を募集しています。下記のメールアドレスかTwitterまで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com Twitter @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:47)
なんで食べたんだろうか。何か目的でもあったんだろうか。
そんな事を思いつくことが理解不能過ぎる。
容疑者の目付きもなんだか怖いんだけど。
亡くなられた母親もまさか、我が子に殺されて、食べられるなんて。
まさか、母を食べた理由も、スピリチュアルなことが原因だったら、もしこの容疑者に師匠的存在が居たなら、その方にも責任が生じると思う
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:47)
スピリチュアルに傾倒する人が増えてるんですかね…
ブログなんかも好きで読んでた人が、
だんだん宇宙とか念とか不思議な言葉が出てきて怪しくなり、そのうちパタッと更新されなくなったり。
そういう人にスピリチュアルの人が寄っていくようなところがあって
歯止めが効かなくなるような気がする。
どこかで爆発して自分が壊れるか、破壊の衝動が人に向かうか…
この人は他人には向けられずお母さんに向かったのかなとも思う。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:48)
新井素子でこんな感じの小説があったけど、あれは浮気した旦那さんで、シチューに入れてたから多分内臓ではなかったかな。小説ではバラバラにするのがとても大変だった描写だったけど、実際はそうでもなかったのか…
どちらにせよ、小説の中だけで留めて頂きたい。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:49)
SNSでも一定数の信者の様な人が、霊能者気取りの人に相談を持ちかけたりしているのを目にする。相談者のアカウントを覗いてみると、やはり何かに悩んでいる。
悩んでいる人の心の隙間に入って、霊をちらつかせ洗脳していく。正気の人なら、判断できることでも、心が病んだ人は入り込んでしまう傾向がある。霊能者気取りの言ってることもコロコロ変わってることにも気付いてない。
言ってることより、やっていることこそが正体。残念ながら洗脳されている万人の方々は、手遅れです。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:50)
膀胱や食道って豚のホルモンと同じ味なんだろうか?放っておけば全部食べたのではなかろうか?ホラー映画のようだが母を食べることとが霊媒師になることにどう結びつくのだろう?狂気もあると思うが、精神鑑定で責任能力が問えないとはならないで貰いたい。
それにしてもお母さんも娘に食べられるとは夢にも思わなかっただろうね。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:51)
以前(昨年?)不倫相手の女性を殺害してバラバラにし自宅のベランダに隠していたという事件があったように思いますが、バラバラにするのは大抵は発覚を恐れて隠したり、運搬しやすいように、みたいなことが目的の場合が多いような気がしますが、切断した遺体を食べてしまうというのはどういった心理が働くのでしょうかね。。
通常、我々が食事で頂く食肉は家庭では加熱調理が絶対だと思いますが、母親の身体の一部を食べてしまうって…想像を絶します。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:51)
ヨガの講師してたらしいけど、つい最近までレッスンしてたらしいね。
レッスン受けてた人はスピリチュアルに傾倒してて、レッスン中に発する言葉がヤバかったと言っていたけど、こんな猟奇的殺人事件起こさなければ
ヨガ的な発言にしか思わなかったんじゃないのかな。
ヨガのレッスン受けてる人を相手に事件起こさなかったのが、せめてもの救いの様な気がする。
趣味がロードバイクにスキューバダイビングとアクティブなのに霊媒師になれないから母親を殺して食べた・・・真逆過ぎて怖すぎる。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:52)
宗教絡みですね。ここまで洗脳をされているとはな…。「貴方の代で不幸を断ち切らないといけない。その為には両親を成仏させて運命を変える必要があります」と顕正会の勧誘員のおばさんが語っていましたからね。キリスト教だと悪魔祓い、創価学会だと選挙。貴方の代で不幸を断ちきる行為が母親の殺害と一部の肉を食べる行為ですか。異常だな!この手は洗脳をとかないと難しいですね。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:54)
宗教絡みですね。ここまで洗脳をされているとはな…。「貴方の代で不幸を断ち切らないといけない。その為には両親を成仏させて運命を変える必要があります」と顕正会の勧誘員のおばさんが語っていましたからね。キリスト教だと悪魔祓い、創価学会だと選挙。貴方の代で不幸を断ちきる行為が母親の殺害と一部の肉を食べる行為ですか。異常だな!この手は洗脳をとかないと難しいですね。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:56)
フランスで起きた日本人による人肉事件を思い出すんだけど。
高齢で骨粗鬆症で関節部位だったとしても、包丁だけで切断できるのかしら?
糖尿病で壊死した足を切断する時に医療用電動ノコで切断するときも、医師は力を入れて切断しているように見えたけど・・・。
それとも、食道と膀胱辺りだけ包丁で切って食べたの? 霊媒師になるため??よく分からない。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:57)
【怖い気持ち悪い過去のフランス事件】1981年(昭和56年)6月11日に、フランスで起こった猟奇殺人事件である。犯人である日本人留学生の佐川一政が、友人であるオランダ人女性を射殺し、屍姦後に彼女の肉を食べたというもの。※おそらく、今回の事件も裁判で精神鑑定が行われると思う。
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:58)
異常なんて言葉では言い表せない
霊媒師になりたい それでお母さんいたら出かけられないから?
殺して食べるの?
何?何? まるでオカルト映画のストーリーです いやそれよりもおぞましい
45歳と言う年齢で どのタイミングでこんな思考になってしまったのか
誰かの影響? 洗脳?
通りすがりの人民 (日曜日, 02 7月 2023 13:59)
千葉県市川市と聞くとリンゼンさんの痛ましい事件を思い出す
この犯人は市橋達也と同世代か
ヤバい人多いの?
名無し (木曜日, 06 7月 2023 08:45)
新容疑者は、周りの人からの結構評判がいい気がする。
ちょっと変わってたって言う証言もあったけど、ジムのインストラクターって基本テンション高くしてないと受講生もやる気出ないだろうし。
人には明るく見せなきゃいけないのに、母親の面倒を看ていて、疲れ過ぎて壊れてしまったのだろうか。
自分も独身の一人娘だから、心配になってしまった。
あと、猫ちゃんはどうしているのだろうか。
私が親戚なら預かってあげたいが…。
名無し (木曜日, 06 7月 2023 08:46)
うちも、両親と姉が一緒に自営業をしていて、父親の長年にわたるわがままや嫌がらせで心底まいってしまって事件になるかも、という時期がありました。
今は父が病で亡くなって、あの頃は大変だった、という思い出として話せていますが、現在進行形で家族の極端なわがままや身勝手な行動、思いやりの無さで悩んでいる方がどうか減って欲しいです。
その為には、もしかすると自分は家族に思いやりが無いかもしれないと気づけて、行動できる人が増えて欲しいです。一人一人の人生があるので、お互い思いやりを持って過ごしてほしいです。
職場でも同様。
鬱などを発症してしまったら戻るのは難しいです。
人の幸せを尊重できる人が増えて欲しいです。
名無し (木曜日, 06 7月 2023 08:47)
ここまで猟奇的な犯罪を起こしているので、何らかの精神的な疾患があったと考えたくなるが、一方で情緒不安定であっても直前まで社会生活を送れていたという証言を聞くと、責任能力はあるのでは?と思えなくもない。
容疑者はやはりスピリチュアルな方面に傾倒していて、その影響を受けて自分なりの儀式のようなことを行なった結果が母親殺害なのかもしれないとも思った。
親しくしていた方の証言のおかげで、容疑者についてある程度わかったものの、家庭内での母親との詳しい日常や、スピリチュアルの世界でどのようなことを学んでいたのかなど、事件の引き鉄になりそうなことは未だわからないことが多いので、本人の供述が待たれるところだ。
こんなことをする前に誰かが気づいて止めることができたならと今更ながら思う。
名無し (木曜日, 06 7月 2023 08:48)
スピリチュアルに走ったのは認知症の母親の世話が原因なのでは。
しんどいけど猫ちゃんがいるから頑張れると言っても限度がありますよ。
心が悲鳴を上げたかrsスピリチュアルに傾倒していったんでは。
兄がいるのに兄は何もしてなかったんですよね?
認知症の介護って1人では無理なんだからきょうだいがいるのなら他のきょうだいも交代でやるべき。
それが出来ないのから施設に入れるしかないけどお金かかりますから簡単には入れないでしょうし。
猫ちゃんは保護された様で安心しました。
猫ちゃんは其の現場見てるでしょうから何かしら精神的な不安を抱えてそうに思う。