


京都・保津川下り転覆現場下流の遺体、不明の船頭と判明 父親も保津川下りで死亡 2023年3月30日 17:47
京都府亀岡市の桂川(保津川)で「保津川下り」の船が転覆し、船頭の1人が死亡、1人が行方不明になった事故で、現場の下流で30日午前に見つかった遺体は、行方不明になっていた船頭の男性(40)=亀岡市=と判明した。京都府警亀岡署が同日、発表した。
府警によると、午前10時50分ごろ、転覆現場から約400メートル下流の「殿の漁場」と呼ばれる付近を捜索していた府警機動隊の潜水隊が、水深約3メートルの川底で遺体を発見。引き上げて身元を調べていた。
男性の父親=当時(58)=も2015年8月21日、保津川下りの船頭として操船中、京都市右京区の桂川に転落して死亡していた。
「絶対に死ぬと思った」 転覆した船から投げ出された親子が語った緊迫の瞬間 京都・保津川下り転覆事故 2023年3月28日 19:13
28日午前10時55分ごろ、京都府亀岡市の桂川(保津川)で、観光川下り「保津川下り」の船1隻が座礁し、転覆した。京都府警亀岡署などによると、乗っていた客25人と船頭4人の全員が川に投げ出され、男性船頭(51)=亀岡市=が死亡、男性船頭(40)が行方不明になった。乗客25人とほかの船頭2人は救出され、13~54歳の女性客9人が低体温症や打撲などで搬送されたが、命に別条はないという。
転覆した船に乗船していた、大阪府から訪れた男性(40)は小4の息子(10)とともに川に投げ出された時の状況を語った。男性は「絶対に死ぬと思った」と疲れ切った表情で話し、息子は「水がめちゃくちゃ冷たかった」と振り返った。
2人は過去に保津川下りをして楽しかった思い出があったため、今回嵐山を訪れたという。
船に乗っていると大きな衝撃があり、そのまま川に投げ出された。男性は「大変なことになり、絶対に死ぬと思った。100メートルほど流されて気付いたら浅瀬にいた。その後はずっと寒かった」と語った。
息子は「後ろのかじをしている人が落ち、『止めろー』という大きい声がした」と説明した。別の船頭が船を操作しようと試みたが転覆、自身も川に落ち、そのまま下流に流されていった。「足が着くところまで行って、気付いたらお父さんがいたから、すぐお父さんにつかまった。泳ぐのは緊張しなかった。水はめちゃくちゃ冷たかった」と話した。

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