
北清掃工場について

「北清掃工場」の老朽化に伴い建替される新しい「北清掃工場」の完成予想図です。工場棟の高さは約31m、煙突の高さは約120m、建築面積約9,911㎡、事業者は東京二十三区清掃一部事務組合、施工者は三菱重工環境・化学エンジニアリングで2022年度着工(解体含む)、2030年2月竣工予定となっています。
▼三菱重工環境・化学エンジニアリング:お知らせ(2023年4月6日)
MHIEC、東京都北区にある一般廃棄物焼却施設建替工事を受注 高い環境性を有する独自開発の新型V型ストーカ炉2基を国内初導入
▼東京都環境局:環境アセスメント(2023年2月28日)
「北清掃工場建替事業」事後調査計画書

立面図です。既存の清掃工場の処理能力は600トン/日で、新施設は処理能力300トン/日のストーカ式焼却炉2基および発電設備で構成されます。

このうちストーカ式焼却炉には、従来炉の乾燥・燃焼プロセスをさらに適正化した独自開発の「低熱灼減量対応V型ストーカ式廃棄物焼却炉」を国内で初めて導入されます。また、処理過程で発生する熱エネルギーを利用した高効率発電を行うほか、余熱を近接する区立施設へ供給します。

全体処理フローです。詳細は上記リンク先をご覧ください。

こちらが現在の「北清掃工場」の配置図で、建築面積は約6,661㎡となっていますが…

新「北清掃工場」は建築面積は約9,911㎡に拡大します。
また、工場棟の左側の赤枠外は「東京都北区立 元気ぷらざ」で、全長72mのウォータースライダーや1周90mの流れるプールなどがあり、清掃工場の余熱を利用した施設となっています。新清掃工場が完成するまで余熱はありませんが、ボイラー等で対応して営業するとのことです。
位置図

場所は東京メトロ南北線「志茂」駅の南側で、JR「赤羽」駅から見て東側に位置しています。また、「北清掃工場」の南側では2023年夏オープン予定の「イオンスタイル赤羽」が建設中です。
現況





煙突らしさのないデザインで個人的にはこの辺りのシンボルタワーだと思ってきました。見納めするのならば今のうちです。
物件概要(建替後

■物件概要■
事業名:北清掃工場建替事業
所在地:東京都北区志茂一丁目2番26号
交通:東京メトロ南北線「志茂」駅
用途:廃棄物処理施設
高さ:約31m(工場棟)
約120m(煙突)
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨造(工場棟)
鉄筋コンクリート造(煙突:外筒)
ステンレス製(煙突:内筒)
敷地面積:約19,000㎡
建築面積:約9,911㎡
事業者:東京二十三区清掃一部事務組合
施工者:三菱重工環境・化学エンジニアリング
工期:2022年度着工~2030年2月竣工予定

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