
昨年、突発性難聴と診断された妻。
病院に通って服薬治療を続けてきた妻だったが、とうとう先週、 「このままの聴力で安定して行くでしょう」 と言われて帰って来た。
きっとショック受けてんだろうなーと家に帰ったが、 いつも通りのあっけらかんとした妻だった。
「私、手話覚えるしかないかなー」 なんて笑いながら話してた。
妻の聴力は、静かな場所であれば、響くような感じだが 聞き取れるし、話しもできる程度とのこと。
夜子供が寝た後に、これから必要になるかも…?と、 二人でゴロゴロしながら筆談をしてみた。
最初は他愛もない話だったんだが、 いきなり妻が思いがけないことを書いた
筆談で妻が書いたことはこうだった。
「ごめんね。辛くなったらいつでも言ってね。 私こんなんになっちゃって、いつでも離婚しても良いと思ってるよ」
僕は、つい大きな声を出してしまった。
「お前離婚したいのか?! 耳が聞こえないくらいで離婚するわけないだろ!バカか!」
妻はかぼそい声で、 「出来ること一生懸命やるから、頑張るから捨てないでね…」 って泣いた。
妻がこの件で初めて泣いたのを見て、僕も泣いた。
ずっと我慢してたんだって察した。 不安だったろうな、辛かったろうな…。
抱き合って泣いてる僕達にびっくりして、起きてしまった2歳の娘が、 「おか〜しゃん、おと〜しゃん、泣かないの。ヨチヨチ」 ってしてくれた。
この温かい家族をこれからも僕が守っていこうと思ったよ。

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