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年金事務所からの「赤い封筒」は最終通告!? 無視するとヤバい理由を解説。国民の義務です。

毎月支払わなければならない国民年金保険料。ただ、なかには家計が苦しく滞納が続いている人もいるかもしれません。滞納を続けていると、年金事務所から赤い封筒が届くことがあります。これは一体どのようなもので、無視をしてしまうとどうなるのでしょうか。
 
そこで、本記事では年金事務所から届く赤い封筒の概要や無視をすると危ない理由を解説します。

年金事務所から届く赤い封筒の意味は?

前提として、国民年金保険料を滞納した場合は「国民年金未納保険料納付勧奨通知書」というはがきが送られてきます。これはいわゆる「催告状」と呼ばれるものです。
 
内容は国民年金保険料が未納である現状や免除・猶予に関する手続きが記載されています。この催告状を無視すると、次の段階として「特別催告状」と呼ばれる封筒に入った書類が送られてきます。
 
特別催告状は通常3回届くようになっており、段階的に封筒の色が変わる仕組みです。初めは「青色」で次が「黄色」、最終的に「赤色(ピンク色)」になります。色を変えることによって、信号のように警告度合いがわかるようになっているのです。
 
この書類が届いてから何も対処せずにいると、やがて赤い封筒に入った「最終催告状」が送られてきます。これは今後も未納が続いた場合に財産の差押え(強制徴収)の可能性があることが記載されています。年金事務所から赤い封筒が届いた場合は決して無視をせず、早めに対処する必要があるでしょう。

赤い封筒の「最終催告状」も無視したらどうなる?

赤い封筒の「最終催告状」も無視した場合、やがて「督促状」が送られてきます。督促状は国民年金保険料を滞納している本人や配偶者などに送られます。内容は指定の期日までに滞納分を支払うこと、支払いや相談がない場合は延滞金の上乗せや強制徴収の対象となることなどが記載されているため、しっかり内容を確認することが重要です。
 
この督促状も無視した場合、日本年金機構が差押えできる財産の調査をします。その結果「差押え予告通知書」が送られてきて、やがて財産の差押えが実行されてしまうのです。なお、通常差押えは日時の通知はせず、ある日突然行われます。

差押えを避けたいけどお金がない! 年金の未納分を支払えないときはどうしたらいい?

年金の未納分を支払いたい気持ちはあるものの、どうしても「手元にお金がない」というケースも少なくありません。このような場合、対処法が2つあります。1つ目は「免除や猶予の制度を利用する」ことです。自分や世帯主・配偶者の前年度収入が一定以下の場合に、年金の支払いが免除となる制度があります。
 
そのほかにも特定の条件を満たすことで利用できる制度があるため、調べてみると良いでしょう。利用できそうな免除や猶予などの制度がない場合、2つ目の「分納ができるか相談する」対処法があります。年金事務所や日本年金機構の電話相談窓口などに連絡を入れ、状況を説明しましょう。
 
相談することによって、免除や猶予が難しい場合でも分納にできる可能性があります。差押えをなんとか避けるためにも、少しでも早めの相談を心がけましょう。

年金事務所から届いた赤い封筒の無視は厳禁! 早めに対処しよう

日本年金機構から届く赤い封筒を無視し続けた場合、やがて「督促状」「差押え予告通知書」などの書類が送られてきます。これらの書類も無視し続けると、やがて財産の差押えが実行されてしまう危険性があるため、注意が必要です。
 
もし年金未納分の支払いが難しくても、免除や猶予の制度を利用する、窓口に相談するなどの対処法があります。赤い封筒が届いた場合は無視せず速やかに内容を確認し、適切に対処することを心がけましょう。