また、野崎さんの自宅には十数台の防犯カメラが設置されており、外部から侵入した形跡は見当たらないという。和歌山県警は野崎さんの周辺者の中に覚せい剤とかかわりがあった人間がいないか、携帯電話の履歴などで徹底的に調べている。
野崎さんの愛犬、イブが怪死したのは野崎さん自身の死の18日前の5月6日だ。野崎さんの会社の従業員はこう話す。
「イブは2番目の奥さんが飼った犬です。東京のクラブのホステスで和歌山にやってきた。クリスマスイブに届いた犬なので、イブと名付けました。社長はもとは犬が嫌いな人でした。けど、いつしかイブを可愛がるようになり、ミニチュアダックスフンドも飼い始めた。けど、ダックスフンドは早く死んでしまった。2番目の奥さんは社長の浮気が原因で出て行ったのですが、イブは渡さなかった。家族のように思い、車で出かける時もイブを助手席に座らせて、『イブちゃん』と嬉しそうにしてたのが今も思い出される。これまで、社長は女性に何度も騙されているのですが、『犬はウソをつかない』と言っていた」
この従業員によると、野崎さんは愛犬が死んだ時、周囲に「イブの死はおかしい、俺の手を掻きむしって苦しんだ」といい、家政婦らに「変なものを食べさせたんじゃないか」と詰め寄ったという。
「だから、社長が5月24日に突然、死んだ時、事情聴取された従業員や知人らが『埋葬したイブを掘り起こして調べた方がいい』と警察に訴えました。それがやっと実現したわけです」(前出の従業員)
野崎さんは愛犬イブの死で憔悴し切っていたという。葬儀の依頼をされた地元の闘鶏神社の宮司はこう話す。
「5月6日でしたか。連絡をいただき、愛犬が亡くなったので葬儀をしたい、何とかお願いできないかと申し出がありました。ペットのご葬儀ははじめてのことで、どうしたものかと思ったのですが、ぜひにということなのでお受けしました。野崎さんは涙声でかなり動揺している感じがしました。そして5月8日に野崎さんのご自宅にうかがいました。愛犬は野崎さんの2階の寝室で箱に入って、横たわっていた。顔以外は花で覆われていましたね。神社ですので、葬儀というより鎮魂。そこでどういう状況でイブちゃんが亡くなったのか、病気か老衰か、伺いました。けど、野崎さんは『突然に……』というばかりでした。奥様は普段着でラフな格好、何も話されなかった」
野崎さんが亡くなる日数時間前に電話で話したという元従業員はこう証言する。
「5月24日の夕方に電話で話しました。『イブちゃんのお別れ会をやるから、ぜひきてほしい』というので、伺うと返事をしました。社長はイブちゃんに自分の遺産を相続させたいと公言するほどかわいがっていましたからね。『6月11日は立派なお別れ会をホテルでやる』『100人くらい集め、デヴィ夫人にも来てもらう』と準備に奔走している感じでした。だから、社長が死ぬなんて思いもしませんでしたよ。確実にいえるのは、24日午後5時ぐらいまでは元気だったこと」
掘り起こされた愛犬の遺骸から覚せい剤の成分は検出されるのか?それが野崎さんの死へどうつながるのか?「事実は小説より奇なり」の展開から当面、目を離せない。(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定
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火のない所に煙をたてて (日曜日, 10 6月 2018 10:49)
100万円の愛人契約したからと言って何が悪いのか?羨ましいならやればイイ。
嫌いな人間と金だけの繋がりで一緒にいるのは苦痛だよ。36億の遺産か。
火のない所に煙をたてて (日曜日, 10 6月 2018 10:50)
家政婦も、嫁も 変だ!派手すぎる。怪しい。怪しすぎる。
火のない所に煙をたてて (日曜日, 10 6月 2018 10:54)
ワンちゃんが、かわいそう
通りすがりの名無し (日曜日, 10 6月 2018 12:45)
お悔やみ申し上げます。
金で人は縛れない。どんなに金があっても幸せにはなれない。そんな気がしますが
野崎さんは、幸せだったのでしょう。
そう思いたいです。
火のない所に煙をたてて (日曜日, 10 6月 2018 12:46)
デビ夫人が凄い。交際範囲が半端ない。
さすがだ。