【日本製紙、3工場で洋紙生産停止 7期ぶり赤字転落へ】

製紙業界2位の日本製紙は28日、北海道など3工場の洋紙生産設備を2020年1月までに停止すると発表した。19年3月期決算に固定資産の減損損失などとして特別損失約200億円を計上。純損益は180億円の赤字となる。赤字転落は7期ぶり。 

停止するのは、北海道工場勇払事業所(北海道苫小牧市)、富士工場(静岡県富士市)のすべての洋紙生産設備と、釧路工場(北海道釧路市)の一部の設備。今後、バイオマス発電や家庭紙生産などへの転換を検討する。停止設備に関わる従業員約350人の雇用は継続する。 

国内の洋紙需要は減少が続き、同社は生産設備の縮小を進めている。今回発表した計画と今月停止した秋田など2工場とあわせ、年間の洋紙生産量の18%分にあたる76万トンを削減することになる。 
2018年5月28日23時24分 


日本製紙は28日、印刷用紙や新聞用紙など主力とする「洋紙」の生産能力を13%削減すると発表した。北海道など3工場で製紙設備を停止する。印刷物のデジタル化が進むなか、紙の国内需要は10年間で2割強減少した。慢性的な供給過剰を解消し、コスト削減や収益の改善を急ぐ。

生産設備の停止としては7年ぶりの規模となる。北海道の釧路工場(釧路市)や北海道工場勇払事業所(苫小牧市)など3カ所で、紙を製造する抄紙機計8台を止める。削減する年産能力は計53万トンで2019~20年に停止する。人員削減はせず、グループ内での配置転換で対応する方針だ。

今年5月にも秋田工場(秋田市)などで設備を停止しており、今回の計画も含め計18%の能力を削減。営業利益で年約110億円の改善効果を狙う。同社は19年3月期に前期比4割増の250億円の営業利益を見込む。一方、生産体制の再編に伴い約200億円の特別損失を計上。最終損益は180億円の赤字(前期は78億円の黒字)となる見通し。

28日、都内で記者会見した野沢徹取締役は「洋紙需要がここまで落ちるとは思っていなかった。立て直しが急務だ」と述べた。

業務のペーパーレス化に加え、新聞や雑誌の電子化が進む中、国内の紙の需要は07年の約1920万トンから17年に1470万トンに減少した。これを受け、製紙業界では国内4位の大王製紙が4月に愛媛県の生産設備を1台停止するなど、能力削減の動きが相次いでいる。これまで製紙分野では業界再編が進んでいなかったが、需要減少が一段と進めば合従連衡に発展する可能性もある。

日本製紙は紙・板紙を含めてグループ全体で約560万トンを生産しており、そのうち印刷・情報用紙・新聞用紙など「洋紙」部門は約7割を占める。同社は11~12年に洋紙の能力で約15%分にあたる合計80万トンの設備を停止した。




王子HDの利益14年ぶり最高今期500億円、大王製紙も2.5倍に

日本製紙が28日、北海道工場勇払事業所の洋紙生産を2020年1月に全面撤退する方針を発表したことを受け、地元の苫小牧市勇払地区の住民らに衝撃が広がっている。1943年に大日本再生製紙として操業が始まって以来、工場と共に発展してきた同地区。紙の生産に従事する社員約240人と、関連会社の従業員260人の多くが地域を離れてしまうと、人口減少に伴う街の衰退や商店の売上減になる―などと切実な声が上がる。

 「日本製紙の工場あっての勇払。事業の大幅縮小は地元にとって経済的な打撃が大きい」

 28日夜、勇払自治会関係者への説明会から戻った勇払商工振興会の忠鉢豊和会長(69)は青ざめていた。50年前の高度経済成長時代、5000人台だった人口は工場が所有していた古い社宅の廃止や人口流出で過疎化が進み、4月時点で2054人まで落ち込んでいる。「2000人を大きく割ってしまう。この街はどうなるのか」と肩を落とした。

 工場関係者の多くが市内東部地区から通勤している一方、勇払に工場の独身寮とアパートがあり、勇払小学校の児童数101人の2割、勇払中学校の生徒数59人の3割を工場関係者の子どもが占める。勇払自治会の萬誠会長(70)は、「子どもが減れば、小中学校の存続に関わる。高齢化もますます進み、将来が不安」と漏らした。工場OBの立場では「社員は他工場への配属で雇用は守られるようだが、関連会社の従業員はどうなるのか」と心配する。

 同事業所に勤める30代の男性社員は「(洋紙生産を止めることについて)聞かされたばかりでまだ気持ちの整理がついていないし、先の事は分からない」とため息をついた。

 小売、飲食店経営者からも不安の声が上がる。セイコーマートゆうふつ店の八戸信人店長(45)は、社員や関連会社の従業員に加え、搬入業者も買い物で訪れているだけに、「(感覚的に)1日の売上が1~2割減るのでは」と危機感を募らせていた。創業50年のラーメン店たん吉の金内孝正店主(80)は「昔に比べ、工場からの客足はすっかり減ったが、それでも関連会社を含め毎日数組は訪れている。経営に影響が出るのは否めない」と表情を曇らせた。

 べんてん鮨の土坂豊明店主(70)は、24歳で創業した高度経済成長の72年当時を回顧。工場関係者で毎晩のように満席で「2階の宴会場もにぎやかだった」と懐かしむ。客足が減ってきたのは15年ほど前から。社宅がなくなって工場関係者は市東部地域に移り住み、工場関係者はあまり来なくなった。土坂店主は2021年度から勇払事業所で取り組むバイオマス発電に期待を寄せており、「施設整備に当たる工事関係者や赴任してくる社員を住民が温かく受け入れ、勇払で最先端の仕事に励んでもらいたい」と前向きに捉える。

 地域住民からは、紙事業の撤退に伴い、日本製紙勇払工場診療所も廃止されるのでは―との不安の声が上がる。70代の女性は「歩いて通えるので、近所の高齢者の多くが通院している。なくなればバスで遠出しなければならず不便になる」と述べた。旅館北上荘のおかみ佐々木雅栄さん(56)は、むかわ町の漁師が工場の煙の流れを見て翌日の天候を予測しているエピソードを語り、「あの煙突から出る煙が勇払の原風景なのに、それがなくなってしまう」と寂しそうに話した。

【国内製紙大手が大手紙に新聞用紙値上げを打診、原料高騰】

国内製紙大手の日本製紙王子ホールディングス(HD)が、原材料価格の高騰などを理由に、顧客である一部の新聞社に新聞用紙の値上げを打診していることがわかった。値上げが実現すれば10年ぶりで、電子化の進展で部数減少が止まらない新聞社の経営にとっては打撃となる。

  複数の関係者が非公開の情報として匿名を条件に明らかにしたところによると、両社は営業担当者などを通じて顧客である全国紙や地方紙に値上げの意向を伝えているという。値上げの背景にはボイラー燃料に用いる石炭価格や、原料の古紙価格の上昇で採算が悪化したことなどがあるという。打診先には大手全国紙や有力地方紙が含まれ、実現すればリーマンショック前の2008年以来、約10年ぶりの値上げになるという。

  日本新聞協会によると、数字が公表されている国の中ではインドに次いで世界2位の新聞大国である日本でもスマートフォンの普及などで新聞離れは加速している。07年に5200万部を超えていた発行部数が昨年は約4213万部と10年間で20%近く縮小している。そんな状況でも新聞向けは両社とも依然として主力事業の一つと位置づけられている。  日本製紙では新聞関連は前期(2018年3月期)で連結売上高の約83%を占める「紙パルプ事業」に含まれる。王子HDでは「印刷情報メディア」に区分されて前期の売上高は全体の20%の2910億円だった。両社とも連結売上高に占める新聞用紙のみの販売比率については公表していない。

  関係者によると、過去の事例を踏まえると、最終的な値上げ幅は10%を超える可能性もあるという。

  午前の段階では一時前日比1.3%安の水準まで下落した日本製紙の株価は報道を受けて上昇。午後に取引が再開されると一時1.4%高の1783円まで買われ、1768円で取引を終えた。王子HD株も報道後に一時下落幅を縮小したが、その後は売りが進んで終値は1.7%安の687円だった。

  国内2位の製紙メーカーで、新聞用紙では30%以上のトップシェアを持つ日本製紙は今年に入って包装用などに使うクラフト紙と壁紙原紙の価格をそれぞれ15%以上引き上げた。業界首位で新聞用紙では2位の王子HDも傘下の事業会社を通じて包装用紙の15%以上の値上げを発表した。ともに原材料や燃料価格の上昇を理由にあげている。

容易ではない価格転嫁

  製紙メーカー側としては数量減を値上げによる単価上昇で補いたい考えだが、コスト増分の新聞購読料への転嫁で部数減がさらに進めば自らの首を絞めることにもなりかねず、新聞社側の意向も聞きながら慎重に話し合いを進める考えだ。

日本製紙は5月28日、洋紙事業の再編策を発表。北海道と静岡県の2工場で新聞用紙の抄紙機を2台停止するなど洋紙の国内生産能力を向こう3年間で18%削減する方針を示し、関連費用の特損計上など今期純損益は180億円の赤字転落を見込んでいる。

  同社の野沢徹常務は5月の会見で、「新聞などの電子化の進展に伴う需要減退が想定以上に進んでいる」と指摘。王子HDの矢嶋進社長は日本製紙連合会会長としての今月20日の定例会見で日本製紙の能力削減について、「計画は完璧とは言わないまでも業界全体の需給がかなり締まる」との見方を示していた。

  日本製紙の藤田美穂広報室長は電話取材に「古紙の市況次第では値上げも検討せざるを得ない経営環境」と話した。王子HD広報IR室の深瀬修一氏は新聞用紙に関しては新聞社との間で個々に契約を結んでいるため、詳細についてはコメントできないとした。

  昨年11月に報道強化のための設備投資や配達費の増加などを理由として月ぎめ新聞購読料の23年ぶりの値上げ(約9%)を実施した日本経済新聞社の広報担当者は電子メールで、コメントを控えたいとした。国内で最大部数を持つ読売新聞にも取材を試みたが、コメントは得られなかった。

 

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コメント: 30
  • #1

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:02)

    各メーカー、ダンボールその他産業用紙が儲かって儲かって笑いが止まらないんだけど。
    王子製紙とかレンゴーとかこの世の春だよ

    日本製紙は段ボール用紙の工場が少ないんで苦しい

    印刷用紙に未来はない、段ボールの時代

  • #2

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:04)


    大丈夫だ、トイレットペーパーの需要はじゅうぶんある。

    ペーパーレスと騒いでも、ケツ拭くのだけはなくならん。
    現代でもトイレットペーパーでケツ拭いてるのは全人類の3、4割程度。

  • #3

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:06)

    古紙は今年になって中国の環境対応のせいで実勢価格がかなり下がってるから
    製紙会社には余計に美味しい

    去年の古紙価格の爆上け分は全部価格転嫁に成功したのに
    その古紙が密かに下がってるもんだからこれは丸儲け

  • #4

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:23)

    うちの会社のパッカーは段ボール巻いて燃えた(笑)

  • #5

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:24)

    俺のパッカーデコろうかな。

  • #6

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:44)

    仕事に底辺も糞もない
    仕事をしないやつこそ底辺だ!

  • #7

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 10:46)

    古紙業は終わりはない!
    一応ごみは出る その中でも古紙は自ずと出てくる それを引き取るのが
    古紙屋でそう言う底辺の事を行うヤツがいなくなると困るだろう!!

  • #8

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:11)

    やはり王子ですね。日本も王子の傘下になり合併して昔の様に一つにならないと、ダメな時代だ

  • #9

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:12)

    家庭紙メーカーも勢いがとまらない

  • #10

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:16)

    資源回収業者は今年はヤバイ
    自社でパッカー買っても人手不足で従業員が集まらない。油も高いし
    古紙の買取り値段はどんどん下がる

  • #11

    情報通 (水曜日, 30 5月 2018 11:21)

    ダンボールも安くなりました
    このままだと10円切るかもよ。
    雑誌は逆有償 金取られるか無料だ
    近々 受け入れ制限する紙問屋もでるだろう。今からでも遅くないから紙問屋さんとは仲良くしておかないと紙は産廃だ


  • #12

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:23)

    えー!ヤバイ ヤバイ。今まで、紙問屋さんに偉そうにしてたからまずい。
    降ろせなくなるの、受入制限❓ヤバイ!

  • #13

    新聞集めてます (水曜日, 30 5月 2018 11:25)

    何処が今 一番 優しくて、誠実な紙問屋さん 何ですか?教えて下さい

  • #14

    事情通 (水曜日, 30 5月 2018 11:40)

    メーカーの苦悩は原料不足だけではない。
    アジアからの格安製品の輸入増による国内製品の販路縮小。
    最後に笑うのは商社だけ。輸出入の取り扱いで丸儲け。
    まぁ王子とかリキのあるメーカーは自社内部に輸出入業務部を作ったり貿易専門の子会社を作ったりして商社に対抗しているが。

  • #15

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:44)

    俺は古紙運んでるって言ったら彼女に
    「えー、資源ごみ盗んでるのー?」とアパッチに間違えられたよ

  • #16

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:47)

    うちに古紙を持ってくる回収屋も頭が逝ってるよ。
    自分の2トン車を「キャサリン」と呼んでる。
    それは構わないが人の車を勝手に「メアリー」と呼ばんで欲スィ

  • #17

    名無し (水曜日, 30 5月 2018)

    うちのクランプはジャスミンだよ
    (^。^)

  • #18

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:50)

    紙だけのシュレッダーなら古紙問屋。
    クリアファイルだけのシュレッダーなら廃プラ屋。
    両方混ぜてんなら古紙問屋に行くか産廃屋に頼んで燃料古紙として有償処分。

  • #19

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:51)

    江戸時代の古紙リサイクル業者が、溶かした紙の液が冷めるまで
    吉原を見て歩いていたと言うことから「冷やかし」という言葉が生まれた。
    古紙再生は文化だ。

  • #20

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 11:56)

    朝早くから開けてる店、何処かありますか?できれば七時前に段ボール下ろせる店。墨田、江東、江戸川あたりで。

  • #21

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 12:01)

    アパッチなんてさ、1日3・4万稼いだって昼から暇だからなw
    だいたいはパチンコいって、酒飲んで・・・
    休みは競馬とかギャンブルかソープ行ったりしてカネなんかの残らないヤツばっかりだ。
    新聞が安くなればバイクやチャリ拾ったり。家電とか・・・最近は金物か!?w
    馬鹿の集まりだよ、まあ馬鹿だからアパッチなんかやってんだけどなw

  • #22

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 12:17)

    段ボールは中国・台湾・韓国が多いですね
    新聞は中国・インドネシア
    雑誌は中国・台湾です
    段ボールについては国内メーカー向けより価格が悪い

  • #23

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 12:28)

    大阪で紙管をタダでねぇ・・・
    段ボール古紙に混ぜてプレスしている粗悪な古紙問屋に持っていけば無料かな?
    ま、紙管はノリ成分か多いから製紙原料としては国内じゃ歓迎されませんよね。

  • #24

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 12:30)

    古紙の価格が下がることはありえても古紙需要がまったくなくなる事はない
    10年前ならともかく今は輸出もあることだし
    それに行き場がないからといって回収しなかったらどうなる
    行き場が無かったら尚の事 行政が回収して燃やすしかないだろう

  • #25

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 12:33)

    紙のリサイクルに賛成です。
    でも、マテリアルリサイクルだけじゃなくて、
    サーマルリサイクルもいいな。

    再生紙は白色度を下げれば、環境にもちっとはマシじゃない?
    まぁ、再生しやすい紙は再生したほうが環境にいいでしょう。
    LCAのデータとかで、再生した方がいいって言いはる人もいるので。

    北欧だけじゃなくて、日本も林業はすたれた。
    まぁ、日本は紙用じゃないけど。
    林業も、もっと儲かればなぁ。

  • #26

    名無し (水曜日, 30 5月 2018 17:16)

    王子のテッシュは、鼻セレブ
    食べると美味しいよ

  • #27

    バカラ賭博大好きっ子 (水曜日, 30 5月 2018 17:18)

    大王製紙ってすげ〜
    あんなに使い込みされても潰れない
    あっ150億 返したんだっけ
    返せれ資産があったのがまたすげ〜

  • #28

    はい論破 (水曜日, 30 5月 2018 17:23)

    おなつかしゅうございます
    資源回収 40年 問屋様 ありがとうございます。買っていただければ助かります。
    埼玉がなつかしいー。どんなに下がっても降ろさせてね。

  • #29

    名無し (木曜日, 31 5月 2018 08:43)

    意高元会長は愛媛の恥だ!!四国の恥だ!!日本の恥だ!!マカオの恥だ!!世界の恥だ!!

  • #30

    名無し (木曜日, 31 5月 2018 08:45)

    王子、日本ユニパにとって大王は規模的に吸収合併するに手ごろな会社だっ
    たけどあまりにも同属企業色が強かったので敬遠してた。ただ今後はそうじ
    ゃなくなるわけだから二強による大王吸収が現実味を帯びてくるような気が
    する。佐光経営陣に同属閥を一掃同属株を透明化させてそんで吸収合併と。
    大王取引先の金融機関はへぼいとこばっかしだからな。財務体質は総合的に
    判断して決していいとはいえない。端的に言ってあまり強くない企業。