連続 ブログ日記《おじくそ日記》①

おじくそ日記(おあがんなさいまし)
【幼少期】

私は田舎の小さな村で3人兄弟の真ん中に生まれました。
病弱で手のかかる子だったと母から聞いております。母親も身体が弱く私は粉ミルクで育ちました。のちのちそれが私の人生まで狂わせる事になるとは、その時は思いませんでした。母は専業主婦で家事を午前中に終わらせて近所の農家の奥様方と井戸端会議をするのが日課でした。私も東京に出て40年 田舎に帰ってないので方言を忘れましたが、ただ一つ覚えているのが、挨拶です。「おあがんなさいまし」たぶんですが「こんにちは・こんばんは」だったと思います。母と小さい私はご近所の縁側でおのおの持ち寄った漬物とか煎餅や餅などを
食べて道を通る人に、おあがんなさいましと、挨拶するんです。私は子供ながらに、意味も分からず、おあがんなさいましと、言っていました。近所には女の子ばかりで、男の子の友達がいたなったので、母親やお婆さんにくっついて大人の井戸端会議に参加していました。話は全く分からないのですが相づち打っていた、オマセでした。小さい村ですからほとんどが親戚で、
家に鍵をかける習慣が無いくらいです。
出かける時はご近所に声をかけるだけ。
のどか過ぎる環境です。そんな所で育ったのですから人を疑う事は出来ない人間に
なっていきました。兄と妹は可愛くて性格も明るく近所でも人気者でした。私はというと、人見知りで、引っ込み思案。なるべく目立たないようにしてました。
でも本来は誰よりも目立ちたいと思っていました。家族には、はしゃいだ自分を見せるのが恥ずかしく、シャイなふりをしてました。今だに兄弟、親戚は、私の事を、「おじくそ」だから心配。一人で都会に行く勇気がどこにあったんだろう。誰かに騙されてるに決まってる。そう言っているそうです。次回は、そんな、おじくそが、巻き起こす事件の数々。時間がある時にまた書きます。

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コメント: 3
  • #1

    まさお (火曜日, 08 5月 2018 23:07)

    俺の話はいつ頃出ますかね〜。地元じゃかなりの有名人だからなァ〜。

  • #2

    名無し (火曜日, 08 5月 2018 23:15)

    人生に失敗がないと人生に失敗する!

  • #3

    名無し (日曜日, 20 5月 2018 22:28)

    僕は小さい頃に両親に捨てられて、いろいろな所を
    転々として生きてきました。
    小さい頃には「施設の子」とか「いつも同じ服を
    着た乞食」とかいろんな事言われました。
    たまに同級生の子と遊んでいて「○○君の家に行こう!」
    とかなっても、僕が遊びに行くとそこの家のお母さんが、
    「○○君と遊んではいけないっていったでしょ!」
    とそこの家の子供を叱ってる声が聞こえ、僕を汚い
    物を見るような目で「○○は今日遊べないの・・」
    というようなことが日常茶飯時でした。
    僕は弱い人間なので、そんな事が重なるうちに独り
    でいる事が一番傷つかず、一番楽なのだと思いました。
    けど、僕にも言いたい事は一杯あった。
    汚い服、同じ服着ていても僕は、僕は人の物盗ったり、
    傷つけたりはしてない。
    両親はいないけど、僕にはどうする事もできないんだよ!
    僕だっておとうさん、おかあさんが欲しいんだよ。
    僕はなるべく人と接しないように生きてきた。
    自分の精神、心を守る為にそうせざるを得なかった。
    独りで生きていく、
    誰にも迷惑をかけずに・・・
    高校に進学した時だった。
    朝学校につくと僕の机に「死ね」「乞食」「貧乏神」
    「親無し」等あらゆる悪口が書かれていた。
    僕は目の前が暗くなった。
    僕が何かしたのか?
    僕がなにか・・・・ただ立ち尽くすのみだった。
    その時僕の目の前から机が無くなった。
    クラスでも人気者のYが僕の机をかかえあげていた。
    僕は机で殴られるのかと 思い、目を閉じた。
    「いくぞ!」とYがぶっきらぼうにいい廊下に出て行く。
    僕はあとに従った。
    Yは技術室に行き、紙やすりで僕の机の落書きを消し始めた・・・・Yはただ一言だけ「つまんない事に負けんなよ。」
    と言い、黙々と紙やすりで落書き を消している。
    「放課後もう一回ここでニス塗ろうぜ。そしたら元どおりだ。」と言ってにっこり笑ったYを見て僕は泣いた。
    Yは照れ笑いをしていた。
    Yは6月に結婚する。
    おめでとう。
    君がいなかったら今の僕はいない。
    恥ずかしくて面と向かっては言えないけど、幸せになって欲しい。
    そしてこれからも親友でいて欲しい。
    今まで本当にありがとう。