自分のために頑張るというのは意外と限界があるものです・・北海道の皆さん全員集合してください(^_^)

柳さん
春らしくなりました。

さて、北海道の雪解けとともに、
仙台でいつもコラボ企画をしている親友・明石先生が
初の北海道セミナーを開催します。
北の大地に仏教の教えが広がる第一歩です。
北海道の皆さん必ず参加して下さい。
岡本も、今年、夏ぐらいに行きたいと思っています。

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与えることでしか与えられないものがあるのですよ
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仏教に布施(ふせ)ということが教えられています。

布施とは「与える」ということです。

お互いに感謝したり、大事にしたり、理解しあう関係は
一方的に相手に要求するだけでは、築くことはできません。

与えることで与えられるのです。

例えば、自分が感謝の態度で接する、
そうすれば、相手も同じ態度で返してくれます。

相手のことを大切に思って接すると相手も自分のことを
大事にしてくれます。

相手のことを理解しようと思ったときに、
相手も私に向き合ってくれるのです。

感謝や思いやりは、「与えること」で、「与えられる」
のです。

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自分の存在が、誰かを支えているという思いが、
明日を生きる力になります
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私たちは、
「あの人に幸せになってもらいたい」
「あの子を守りたい」
「自分がいないと、あの人が悲しむ、困る」
と思えば、苦しい時でも、それを乗り越える事が
できます。

娘時代は、か弱かった女性が、子供を産み、
母親になると、「この子のために頑張らないと」と、
とてもたくましくなることもよくあります。

自分のために頑張るというのは、
意外と限界があるものです。

ところが、
あの人の幸せのため、この人の笑顔のため
と誰かを支えなければならなくなったとき
どんな逆境や苦しい状態も乗り越える力が
わいてきます。

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再犯率が四割だった刑務所を劇的にかえたプログラムとは?
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ニュースで特集されていたのですが、
日本では刑務所を出所した人のなんと四割が、
再犯で戻ってくるという深刻な問題があり、
アメリカでも同様の問題があるそうです。

そのアメリカの刑務所で、囚人たちにあるプログラムを導入したところ、
再犯率が劇的に下がりました。

そのプログラムとは、囚人一人ひとりに犬の面倒を見させて、
寝食をともにして世話をさせるというものでした。

殺人や殺人未遂という重い罪を犯した人たちは、
自分以外の人や生き物に愛情を注ぐという経験に乏しい人が多いのです。
愛情に恵まれない不幸な家庭環境に生まれたことで、
そうならざるをえなかった受刑者もいるのでしょう。

その受刑者たちに、捨て犬や虐待を受けてきた犬、
このままでは殺処分されてしまう犬たちの面倒を三カ月間見させます。
そして三カ月後、しつけや行儀が身についた犬は、
里親の元に引き取られていくのです。

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犬の目をじっと見ているとなにか懐かしい気持ちになった
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犬との触れ合いの中で、受刑者たちは思いやりの心を取り戻していきました。

二十二歳のある青年は述懐します。
「ある日、その犬が独房にいた時、僕のことを何ともいえない目で見ていた。
どこかで見た目だと思った。それは昔、小さい弟が僕を見つめている目と同じだった」

「僕は殺人未遂でここに入っている、薬にも手を出し、暴力的な人間で、
まるで別人のようだった。もう昔の生活には戻らない。悪の道には進まない」

また、十九歳の少年は、このように語っていました。

「俺は自己中心的な人間で、他人にも関心がありませんでした。
ところが、犬と接して分かったのは、
犬も人間も感情を持っている。相手のことを思いやることが大事だと分かった。
この子を素晴らしい犬にすることで、飼う人を幸せにできます」

そして三カ月後、犬との別れがやってきます。犬たちは里親の元へ引き取られていきます。
中には、別れの悲しみで泣きだす受刑者もいます。

「自分が飼いたいけれど、この子が幸せになるならうれしいです」

「犬はここに来なければ安楽死させられていた。幸せになってほしい」

涙を浮かべて犬の幸せを願って見送る受刑者たちには、
かつての凶悪な面影はありませんでした。

他人のために役に立つことができる人間になりたいと、
社会への復帰の意欲をそれぞれに語っていました。

誰かを思いやるという力は、
殺人や殺人未遂という重い罪を犯した荒れ果てた受刑者たちの心を、
ガラリと生まれ変わらせたのです。

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さて、この囚人たちは犬を助けたのでしょうか?
それとも犬に助けられたのでしょうか?
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さて皆さん、どちらだと思いますか??

   

   3秒考えてね(^_^)








 答えはどちらも正解です。

仏教では、これを「自利利他」といいます。

他人を幸せにすること(利他)で、
自分が幸せになる(自利)という意味です。

本当の幸せとは、自分だけが独り占めにするものではありません。
相手と自分の間に生まれるものなのです。
思いやり(布施の心)は、自分がまっすぐ生きる力の源になるのですね。


皆さんの一日も誰かの明日の元気を支えています。
「誰か」というのは、家族であったり、お客さんであったり、
ともに働く仲間であったり、ペットかもしれません。
もちろん、自分もその中に入ります。

皆さんの一日が少しでも多くの人の生きる力を支えることが
できるように、布施の精神を心がけて行きましょう。


さて、岡本は3月は大阪と金沢で講座をします。
北海道では、私の親友、明石先生が、初めての講座です。
ご参加お待ちしています。申込みは以下URLからお願いします。



【大阪 3月23日 残席あと3席】

http://www.kokuchpro.com/event/91e47cc6808831277ccb56526310b0f5/

【金沢 3月27日 残席あと5席】

http://www.kokuchpro.com/event/6e97b70ca6c193d0dac46634e9f6b40d/


【北海道 3月26日、27日】

http://japan-buddhism.com/sapporo/?p=829














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発行:岡本一志
目からウロコの東洋哲学
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コメント: 1
  • #1

    (水曜日, 23 3月 2016 07:42)

    仏教では、これを「自利利他」といいます。

    他人を幸せにすること(利他)で、
    自分が幸せになる(自利)という意味です。

    本当の幸せとは、自分だけが独り占めにするものではありません。
    相手と自分の間に生まれるものなのです。
    思いやり(布施の心)は、自分がまっすぐ生きる力の源になるのですね。

    よくわかりました。ありがとうございます。毎日 心静かに皆様もお暮らし下さい。