今日はひな祭り。

【童謡「うれしいひなまつり」秘話】

(嬉しい雛まつり )  
 サトウハチロー作詞・河村光陽作曲

あかりをつけましょ ぼんぼりに

お花をあげましょ 桃の花

五人ばやしの 笛太鼓(ふえたいこ)

今日はたのしい ひな祭り
お内裏様(だいりさま)と おひな様

二人ならんで すまし顔(がお)

お嫁(よめ)にいらした 姉(ねえ)様に

よく似(に)た官女(かんじょ)の 白い顔

金のびょうぶに うつる灯(ひ)を

かすかにゆする 春の風

すこし白酒(しろざけ) めされたか

あかいお顔の 右大臣(うだいじん)

着物をきかえて 帯(おび)しめて

今日はわたしも はれ姿(すがた)

春のやよいの このよき日

なによりうれしい ひな祭り

歌詞の中に官女から嫁いだ姉を連想するくだりがあるが、
これについては、嫁ぎ先が決まった矢先に
18歳で結核で亡くなったサトウハチローの姉のことを歌っているものであり、
この曲が短調なのはハチローの姉へのレクイエムだからであるとの解釈もある。

サトウハチローが作詞した楽曲の中では最もよく歌われるものの一つともいわれ、日本では広く知られた曲となっている。
一方、歌詞には雛人形を歌った内容としては不正確な描写が含まれており、

作詞したサトウハチローはこうした誤りを気にし、晩年までこの曲を嫌っていたという。
具体的には、男雛と女雛を「お内裏様とお雛様」と呼ぶのはこの歌から広まった誤用で、また右大臣を「赤い顔」としているのも誤りである。