ペットボトルふた回収のNPO、ワクチン代寄付滞る

 「世界の子どもたちにワクチンを届けよう」と呼びかけ、ペットボトルのキャップのリサイクルを進めるNPO法人「エコキャップ推進協会(エコ推)」(本部・横浜市)が2013年9月以降、キャップの売却益があるにもかかわらず、ワクチン代に寄付していないことが分かった。今も同じ呼びかけを続けており、寄付を受けてきた団体から疑問の声が上がっている。

 矢部信司理事長は9日、朝日新聞の取材に事実関係を認め、「(キャップを集めている協力者を)裏切り、申し訳ない」と話した。今後の活動方針は近くホームページで明らかにするとした。

 エコ推は07年設立。リサイクル業者を通じて得たキャップ売却益の一部を、東京都港区の認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを日本委員会」(JCV、細川佳代子理事長)に寄付してきた。JCVはユニセフを通じ、ポリオやはしかなど感染症のワクチンを途上国に届ける活動をしており、エコ推からの寄付が主な財源となっている。

朝日新聞社

最終更新:4月10日(金)13時19分

朝日新聞デジタル

 

キャップ回収運動参加のロンブー淳、団体には「ガッカリです」

「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(41)が10日、ペットボトルキャップのリサイクルで世界の子どもたちにワクチンを届ける活動を進めるNPO法人「エコキャップ推進協会」がキャップの売却益をワクチン代に寄付していなかった事実を公表したことを受けて、自身のツイッターでコメントを発表。NPOに対して落胆の思いをつづるとともに、「僕を信じてキャップを託してくれた皆さん…申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 「エコキャップ推進協会」は10日、キャップの売却益をワクチン代に寄付していないという一部報道を受け、公式サイトで「当協会において前事業年度に限り『世界の子どもたちにワクチンを日本委員会』に寄付が滞り、結果的に皆さまのエコキャップがワクチンにならなかったこと、またそれをご報告しなかったことを深くおわび申し上げます」と謝罪。障害者の雇用支援に取り組む団体への寄付に充てていたと発表した。

 自身のインターネット個人製作番組「淳の休日」などで「ポリオ撲滅運動」としてキャップ回収運動を呼び掛け、集まったキャップを協会に送っていた淳はこの騒動に言及。「淳の休日において、皆さんに寄付して頂いたキャップポリオ撲滅に使われていなかったと言う事です。しっかりとした団体だと信じていたのですがガッカリです」と不快感を示し、運動に参加したファンに対して「今回、協力して頂いた皆さんの気持ちを踏みにじる形になってしまった事、ペットボトルのキャップを集める運動の代表としてお詫びいたします。申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 「エコキャップ推進協会」からは「淳の休日」に対し、現時点ではコメントはないという。「どんな理由があったにせよ、ポリオ撲滅の為に募ったキャップが全く別のものに使われていた事は許される行為ではありません」とNPOの行為を斬って捨てた淳。それでも「このキャップを集めるという運動をこのまま辞めたくないので、どんな形になるかまだわかりませんが、皆さんのキャップ集めどうか続けて頂いて、然るべき場所に届ける事は続けていきたいと考えてますのでご協力下さい」とし、今後も回収活動を続けていきたい意向を示している。

最終更新:4月10日(金)21時38分

スポニチアネックス

 
エコキャップご提供者様へ
 日頃よりエコキャップ運動に対し、ご理解・ご協力賜わりありがとうございます。

 この度はエコキャップをご提供されているご提供者様、回収してくださっている
回収業者の方々、その他エコキャップに御関心をいただいている方々にご心配を
おかけして申し訳ありません。
 当協会において前事業年度に限り、世界の子どもたちにワクチンを日本委員会に
寄付が滞り、結果的に皆様のエコキャップがワクチンにならなかったこと、またそれを
ご報告しなかったことを深くお詫び申し上げます。

 当協会はポリオの世界的根絶に協力すべく2013年度まで、皆様が提供下さった
エコキャップの売却益の多くを「世界の子どもたちにワクチンを日本委員会」に寄付を
させていただいておりました。
 お陰さまを持ちましてポリオの撲滅が99%達成されております。

 そこで、当協会は皆様からご提供頂いたエコキャップを次にどの様な方法で
社会貢献させていけるのか考えました。この段階で皆様に使い道の方向転換を
図った事実をご連絡しなかったことが今回の誤解を招いてしまったと反省しております。

 エコキャップは、リサイクル運動として発展して参りましたが、一方で
エコキャップのご提供方法について、地域に根差した受け入れ体制の整備が
積年の課題となっておりました。また、エコキャップ再生プラスチック原料の
用途が拡大していく中で、更なる品質の向上が求められるようになって参りました。
 この課題に対して、昨年度は障がい者施設との連携を構築し、
キャップリサイクルにおける重要な作業工程を、障がいをお持ちの方々に
ご担当いただくことで雇用の創出に繋がる「エコステーション構想」に取り組みました。
この取り組みの実現によって、キャップリサイクルの更なる推進を図り、
社会貢献活動を拡大していく計画を考えております。

 もうひとつの柱と考えておりますのは医療支援・ワクチン支援団体への寄付です。
途上国が必要としている医療支援やワクチンの支援を通じ
社会貢献していきたいと思います。
 また先に述べました通り、ポリオは全世界で99%減少しておりますが、
未だ根絶にまで至っておりません。ポリオ根絶を目指しこれに関しましては
「国際ロータリー」へ寄付を行って行きたいと思います。

 この他にも、エコキャップで得た売却益は、国内外にこだわらず皆様に
納得いただける使い道を考えていきたいと思います。

 これからも皆様からご提供いただいたエコキャップとあたたかな思いを
大切に運営していきたいと思いますので、変わらないご支援の程お願い申し上げます。
特定非営利活動法人 エコキャップ推進協会
エコキャップご提供者様へ
 日頃よりエコキャップ運動にご協力いただき、まことにありがとうございます。

 エコキャップ推進協会は2007年の設立より、「地球に愛を 子どもに愛を」
という趣旨の下、市民の皆様にご提供いただいたキャップの売却金をもって、
ワクチン代の寄付を通じた感染症対策活動をはじめ、子どもたちへの
環境教育・啓発活動や、障がいをお持ちの方々の自立支援・
雇用創出活動を実施しております。また、東日本大震災の折には、
緊急措置として義援金の寄付を実施させていただきました。
 このうち、感染症対策活動につきましては認定NPO法人世界の子どもに
ワクチンを日本委員会のお考えに賛同し、皆様ご存知の通りこれまで
継続的に寄付活動を行ってまいりました。

 さて、当協会は前事業年度に限り、障がい者の雇用創出・自立支援活動を
集中的に展開いたしました。
 皆様のご理解とご支援をいただき、エコキャップ運動は全国的な民間主導型の
リサイクル運動として発展して参りましたが、一方でエコキャップの
ご提供方法について、地域に根差した受け入れ体制の整備が積年の
課題となっておりました。また、エコキャップ再生プラスチック原料の
用途が拡大していく中で、更なる品質の向上が求められるようになって参りました。
 この課題に対して、エコキャップ推進協会は各地域の障がい者施設との
連携を構築し、キャップリサイクルにおける重要な作業工程を、
障がいをお持ちの方々にご担当いただくことで雇用の創出に繋がる
「エコステーション構想」に取り組んでおります。この取り組みの実現によって、
キャップリサイクルの更なる推進を図り、世界の子どもたちの感染症対策を
主軸とした社会貢献活動を拡大していく計画となっています。

 エコキャップ推進協会はこれまで同様、ワクチン支援をはじめとする
感染症対策活動を社会貢献活動の主軸として、ペットボトルキャップの
分別回収・リサイクル促進に努めてまいります。中核となります
ワクチン支援につきましては、目まぐるしく変わり続ける環境変化に
適合した最善の方策を吟味して実行してまいります。皆様の変わらぬ
ご理解とご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 エコキャップ推進協会
理事長 矢部 信司

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コメント: 1
  • #1

    はい論破。 (火曜日, 14 4月 2015 23:19)

    どう、謝罪しても信用は回復しないでしょう。残念です。嘘は駄目です。ボランティア精神に反します。