殺される寸前で救われた犬【夢之丞】

殺される寸前で救われた犬「夢之丞」
~災害救助犬となって広島の土砂災害で活躍するまで~

2010年11月、紛争や災害の人道支援をしているNPOピースウィンズ・ジャパン(以下PWJ)のスタッフが広島県動物愛護センターを訪れた。

偶然ガス室前にぽつんと置かれたケージの中でふるえる生後3〜4ヶ月の子犬に出会った。

ガス室が満杯になり殺処分が延期されたところだった。

≪災害救助犬訓練開始≫
PWJはこの子犬の他にも数頭を譲り受け育成を開始した。 処分用ケージの通称ドリームボックスから生還し夢と希望を託す意味を込めて「夢之丞(ゆめのすけ)」と名付けられた。

広島土砂災害そして3年以上の訓練や経験を経て育ち、災害現場で活躍する日を迎えた。

多数の死者、行方不明者が出た安佐南区八木地区で20日、 ぬかるんだ地面の臭いを嗅ぎながら、夢之丞が勢いよく駆けていった。

倒木に押し潰された民家のそばで立ち止まると、訴えかけるような表情で操作者をじっと見つめた。

「ここに人がいるかもしれない」

捜索隊が確認すると、中から男性の遺体が見つかった。

この話題は、各種メディアでも大きく取り上げられた。

夢之丞はいまも災害現場の過酷な環境で、頑張っている。
そして夢之丞を育てたPWJは、殺処分ゼロを目指し、救助犬を育成するプロジェクトなど日々の活動を続けている。

また、広島の土砂災害に、災害救助犬2頭(ゴールデンレトリバー、雑種)とレスキューチーム(PWJスタッフら7人で構成)を派遣した、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)への寄付は、Yahoo!ネット募金で受け付けています

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コメント: 1
  • #1

    殺処分ゼロプロジェクト (月曜日, 01 9月 2014 22:30)

    みんな、みんな 家族でしょ。ありがとう。頑張ってくれて、生きていてくれて、ありがとう。