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【 市原で大切にしたい会社表彰制度 】素晴らしい会社は、まだまだ沢山ありますねー。千葉を元気に! Apex product

「市原で大切にしたい会社表彰制度」とは

「市原で大切にしたい会社表彰制度」は、2017年より開始されました。経営理念をしっかりと持ち、経済環境に翻弄されることなく、従業員、取引先、お客様、地域社会を大切にした「思いやりの経営」を実践することによって、持続発展する企業を表彰するものです。

2021年度

2021年度大賞

三鬼産業株式会社

代表取締役社長 檜垣昌宏氏

三鬼産業株式会社 代表取締役社長 檜垣昌宏氏 ~目指すは「環境の守護神」。環境保全美化業から、地球・環境保全美化業へ、一歩ずつ前進~

社名のルーツは“三鬼大権現”。環境の守護神として地域に貢献

三鬼産業株式会社は、昭和35年に広島県にて広島建物保全株式会社として設立された後、昭和38年1月に取引先の移転に伴い、千葉営業所を設立したのがスタートです。同11月に業務の進展に伴い社名を変更。現在の「三鬼産業株式会社」を設立しました。
現在はビルメンテナンスや事業系の一般ごみの収集運搬等の建物総合保全、石油精製、石油化学工場等の各種塔槽等のプラント保全を中心に行っており、その他にも(特別管理)産業廃棄物の収集運搬や各種請負業務や人材派遣もやらせていただいております。
社名に使われている「鬼」についてですが、広島県から千葉県に会社を移設するに当たり、不安を払拭するため、宮島にお参りに行き、大聖院というお寺でいただいたお札に、“三鬼大権現”という名前が記載されていて、そこから“三鬼”という名前をお借りしたのが社名のルーツです。
三鬼大権現は、「大日如来」、「虚空蔵菩薩」、「不動明王」の三つの神様の化身が融合した由緒正しい神様であり、あの空海が、自身が修行する際に祭った守護神、という由来があります。この話をしだしてしまうと長くなってしまい、皆に嫌な顔をされてしまうので割愛しますが、つまりはこのルーツに恥じないよう、ゆくゆくは地域における“環境の守護神”を目指していきたいと考えています。

「鬼は外、福は内」の緊急事態対策

私が経営を引き継いだ当初は、顧客満足度を第一とする考えを持っていましたが、その後、いくら意気込んでも周囲の力がないとできることには限界があることに気づかされます。それからは従業員の満足度を上げ、「人」を大切にするということを最優先しないと円滑な経営は叶わない、と考えを改めるようになりました。
また、BCP(事業継続計画)やISO14001の運用においても、従業員を中心とした『人』を大切にすることを意識して内容を策定してきました。当社にて実施している社内のバリアフリー化や、従業員の緊急時安否確認連絡網の整備等はまさにこれを意識したものです。
最近では当社の業界でも女性労働者や外国人労働者の方を目にする機会が増えてきました。これによる新たな価値観を受け入れ、ますます『人』を中心とした取り組みに力を入れていかなければなりません。
これは決して特別なことではなく、私としては「当たり前だよね」ということばかりです。そんな時、市原商工会議所さんから今回のお話をいただきました。

 

市原市姉崎を軸に、千葉県から全国、そして海外へ

以前は「三鬼産業は何屋さんなのですか」と尋ねられたときに、「掃除屋さん」と答えていたのですが、これでは言葉足らずであると考え、今では「環境保全美化業」と答えることにしています。今でも官公庁等への提出書類などでは、一括りに「その他のサービス」となっていますが、それでも「掃除屋さんではなにか違うかな」という思いが自分の中にあり、それならば、と自分で新たな業種を名乗ることにしました。メンテナンスや産廃処理を単独で請け負う企業は多々ありますが、これだけ総合的に行う会社は無いと自負しています。そんな当社の特徴を活かし、現在の「環境保全美化業」から「地球・環境保全美化業」へとレベルアップしていくことを目標としています。
最近ではアドバイザーとして海外企業への派遣依頼を頂くなど、少しずつではありますが「地球・環境保全美化業」へと近づけているのかな、と感じることもあります。どの業界でも同じではありますが、地道に歯を食いしばって頑張るしかありません。急成長するのは派手で格好がいいですが、一歩間違えば歯車が大きく狂ってしまうこともあります。派手にいかず、地味にコツコツというのが自分の性分にもあっていると思いますので、堅実な成長を目指していきたいと考えます。
また、今回の受賞をきっかけに、既存取引先はもちろん、それ以外の様々な方々にもお声をかけていただくことができ、「会社のイメージが変わったのかな」と実感を抱くことがありました。
今後は、後継経営者の仲間も多いですし、異業種の方とのつながりも大切にしつつ地域と企業を結び付ける役割を、市原商工会議所さんとともに担っていければいいと思います。

 

概要

【基本データ】


会社名:三鬼産業株式会社
住所:千葉県市原市姉崎775-1
TEL:0436-61-2281
HP:http://demac.co.jp/

市原市で大切にしたい会社表彰制度

制度策定の背景

少子高齢化に伴う人口構造や国際的な環境、国内競争環境など、市原市を取り巻く環境は大きく変化している。このような厳しい構造変化に立ち向かい企業を存続するためには、従来の利益追求型の経営を改め、しっかりとした経営理念を掲げ、雇用を守り、社員・顧客・地域を大切にする企業経営が必要である。市原商工会議所は人を大切にする会社の在り方・モデルとなる経営を実践する企業を発掘し、広く発信していきたいと考え、「市原で大切にしたい会社」として表彰する制度を制定する。

制度策の目的

「人に優しく、地域に優しい思いやりの経営」を目指し実践している事業者を『市原で大切にしたい会社』として表彰することにより、企業経営の新たな取り組みを後押しし、表彰企業を地域のモデル企業として知名度の向上及びブランド化を支援する。表彰制度を通じ、市内中小企業の活気づくり、ひいては市原市の経済活性化に貢献することを目的とする。

期待される効果

上記の目的を実践する事業者を表彰し、その経営を評価することにより、他の事業者の模範となるとともに、表彰による社会的評価を得たことによる事業者のモチベーション向上や社会的信頼向上による販路拡大等の企業活動への好効果が期待できる。また、社員・顧客・地域とのつながりを大切にしながら、景気に左右されない経営を実践している「大切にしたい会社」が増えることにより、雇用の安定や地域福祉の推進につながる。

制度概要

表彰の対象 「人に優しく、地域に優しい思いやりの経営」を目指し、実践している事業者であって、次に掲げる要件を全て満たすもの。

1.中小企業であること。(商工会議所会員になる資格を有する中小企業であり、中小企業基本法の定義とは異なる。みなし大企業も含む。)

2.市原市内に事業所または事務所を有していること。

3.市税等を滞納していないこと。

応募資格 過去2年以上にわたって、下記の項目7つの条件のうち、4項目以上該当するものは応募資格を有する。

1.人員整理、会社都合による解雇をしていない。(自然災害の場合を除く)

2.重大な労働災害がない(自然災害の場合を除く)

3.仕事と子育て・介護を両立するための環境を整備している。

4.下請け企業・仕入先企業へのコストダウンを強制していない。

5.顧客から感謝・感動の言葉をもらっている。

6.地域社会への貢献活動や社会的弱者に対する支援を実施している。

7.黒字経営(経常利益)である。

※上記応募資格を有するものは、必要書類を提出し、認定申請を行う。

審査方法 ・専門家、学識経験者などで構成する「審査委員会」を設置し、公正に審査を行う。

・事務局により、一次審査会及び二次審査会

表彰 ・審査結果を踏まえ表彰事業者を決定し、表彰式を実施する。また、表彰者を広報紙やホームページ、展示会などを通じてPRの場を提供する。

・表彰は年1回とする。

市原で大切にしたい会社表彰制度 審査委員会

審査委員長 石戸 光 千葉大学法政経学部 教授

副委員長 小松 孝之 (株)ちばぎん総合研究所 担当部長

副委員長 吉川 和宏 (一社)千葉県中小企業診断士協会 理事

審査委員 吉野 毅 千葉県信用保証協会 会長

審査委員 小林 洋一 市原市経済部 部長

評価員 仲田 俊一 中小企業診断士