カジノ1号に大阪・沖縄・横浜を想定 IR議連ガイドライン了承

政府が、カジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の第1号に認定する自治体として、大阪市▽沖縄県▽横浜市-の3カ所を想定していることが16日、明らかになった。今国会でIR整備推進法案が成立すれば、その後、1年程度をかけて具体的な立地や法整備などを検討する。法案を提出した超党派の「国際観光産業振興議員連盟(IR議連)」が同日開いた総会で、「IRの最初の認定区域は2、3カ所程度」「大都市のみならず地方への設置も検討」との表現を盛り込んだガイドラインを、全会一致で了承した。同ガイドラインは今後の政府内での議論の方向性を示す。全国では約20の自治体がカジノ誘致に関心を示しているが、複数の政府関係者は「大阪、沖縄の評価が非常に高く、横浜がこれに次ぐ」と話しており、経済効果や周辺地域への影響などを踏まえ、ガイドラインに反映した形だ。大阪は、府と大阪市が候補地を臨海部にある人工島「夢洲(ゆめしま)」に絞り込んだ。用地が広大で鉄道整備計画も持ち上がっており、海外事業者からの注目も高い。同様に国際観光拠点を目指す沖縄も、早くからIRの調査・研究を続けており、政府の沖縄振興予算も後ろ盾となる。また、横浜市は今春に検討会を設置したほか、沿線を走る京浜急行電鉄もIR参入の検討に入るなど、条件整備が進みつつある。
一方、東京は五輪関連施設の整備を優先しており、舛添要一都知事も消極的なことから、第1号認定からは外れる見通しだ。開業は2020年以降にずれ込む公算が大きい。
IR整備推進法案をめぐっては、ギャンブル依存症や多重債務者の増加を懸念する声も少なくない。IR議連は日本人の利用に資格要件を設ける規定を盛り込んで、法案を修正することを決めた。だが、与党の公明党や民主党内にはまだ慎重論も根強く、意見集約には時間を要しそうだ。

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コメント: 1
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    今井 斉藤 (土曜日, 18 10月 2014 18:29)

    カジノ 横浜にお願いしたいね。韓国や中国に、行かなくてすむね。助かる、助かる。2020以降かぁー。