【蝶のさなぎのお話】
一人の男が蝶のさなぎを見つけました。
ある日、脱皮の兆候が始まりました。
...彼は座って、
さなぎがその小さな穴から体を出そうともがいている様子を何時間も見続けました。
でも、なかなか進展が見られません。
懸命に頑張っているのだけど、もう、限界のようで、
これ以上、自力ではできないように思われました。
そこで、その男はその蝶を助けてあげる決心をしました。
彼は、はさみを取り出し、
その繭の残りちょっとだけの部分を切ってあげました。
その蝶はたやすく現れましたが、体はふくらみ羽は小さく、しなびていました。
その男はその蝶が羽を広げて飛び去るのを今か今かと期待しながら待ち続けました。
でも、それは起きませんでした。
その蝶は膨らんだ体としなびた羽でのた打ち回りながら
短い生涯を終えたのです。
決して飛ぶことはできませんでした。
よかろうと思って、親切心とはやる気持ちで手伝ってあげたその男には、
そのもがきこそ重要だということがわからなかったのです。
繭の小さな穴から押し分けて進むことが蝶にとって、
大きく羽ばたき、飛び立つための自然な流れで大事な要因であるということが…。
(ミルトスのこかげで:ブログより)
--------------------------------------
良いと思ってやったことが、蝶の命を奪ってしまいました。
私達は、親として、子供が持っている可能性を
奪ったりしてはいないだろうか?
いろいろと考えさせられますね。加齢なる親父より
コメントをお書きください
千客万来 (日曜日, 21 12月 2014 20:00)
確かにそうですね。あまり手をかけ過ぎてはいけないのですね。