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2023年1月17日㈫ PM9:00 いつもの居酒屋で起きた心温まる話。Apex product

 

いつもの居酒屋で呑んでいたら、30歳位の男の方が突然店に入って来て、「道を教えて下さい」との事。見たところ言葉もハッキリしなかったし、なんと無く障害がある感じだったので、詳しく話を聞いてあげたくて、人が大勢居る店内ではまずいから店を出て話しを聞く事にしました。店を出てみると、すぐ横付けした車が有りました。そこには、60代位の女性が運転席に乗ってました。私は、彼から話を聞くより、この女性から話を聞いた方が早いと思い「どうしましたか?」と尋ねたら「実は、この近くで、雨の中、お爺さんが、倒れていたので、可哀想に思い車に乗せてあげて自宅まで送ってあげようとしてたのですが、土地勘が無くて困ってまして、それで息子に居酒屋さんだったら知ってるかと思い迷惑だと思いますが聞かせに出したのですが、息子はダウン症で上手く会話が出来ないので、やはり、お客様に迷惑をお掛けしましたね。すみませんでした」「何も謝る話じゃ無いから大丈夫ですよ」と私も内容が理解出来たので、スマホで、お爺さんが、言う住所を探して大体の場所を教えてあげました。後部座席を見ると、お爺さんの自転車も積んでありました。怪我はして無いとの事なので、自宅に帰れば大丈夫だろうと思い付いて行くまではしませんでした。私は、ピンと来ました。この親子は、きっと苦労して苦労して生きて来たんだな。酔っ払いが道端で寝てるだけだと思い誰も助ける事をしない薄情な奴らとは違い、自転車まで積んであげて、自宅まで送ってあげる。息子さんも、障害を持って生まれてきっとイジメにもあったと思います。しかし、人には優しく出来る素晴らしい人間に育ちました。育ては、お母さんも立派だと感じました。


私は、また、店に戻り飲み直ししました。とても良い気持ちでお酒もすすみました。暫くしてまた、彼が暖簾から顔を出して私を呼ぶので、行くと、「お爺さんの家、分かりました。ありがとう」との事。どうしても、結果を私に知らせたいからまた来たとの事。私は何故か嬉しくなり、「お母さん。人助け出来る、立派は息子さんに育てましたね」と励ましの言葉を、かけてあげました。すると、息子さんが「人には優しくしろと、母さんに言われて来たから。人を憎んじゃ駄目なんだって」と、思ったよりスラスラと話したのでビックリしました。私はその言葉を聞いて、なんだかまた、嬉しくなり「雨の中 頑張った、ご褒美だよ。親孝行するんだよ。」と、寅さん気取りで、10000円を息子に渡しました。
なかなか受け取りませんでしたが、お母さんが、「分かりました。すみません。ありがとうございます。遠慮なく頂くかわりに、今日の私達の晩御飯と思って買った、コンビニおにぎり、4個を受け取って下さいね。」と手渡されました。
そのおにぎりは、少しだけ涙の味がしました。息子さんが家族を持って、幸せになる事を願います。その日の酒は、最高に酔っぱらいました。
加齢なる親父より。

親切な人を見ると思う。じぶんも、ああいう人になりたいなあ。次こそは、やさしく。

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コメント: 1
  • #1

    名無し (火曜日, 14 3月 2023 20:43)

    さと志 居酒屋さんですか?
    次のお給料で行きたいです(^O^)