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大王製紙、埼玉・愛媛間でダブル連結トラック輸送

大王製紙は1日、物流の2024年問題対応策の1つで導入検討を進めるダブル連結トラックで、埼玉県から愛媛県まで中継輸送を行う実証実験を6月5日から4日間の日程で実施すると発表した。同社によると瀬戸大橋と明石海峡大橋の走行、四国島内でのダブル連結トラック輸送は全国初の試みという。

▲ダブル連結トラック(出所:大王製紙)

今回の実験では、通常一般のトラックで行っている輸送ルートをダブル連結トラックで運行し、道路上、通行に問題がないかを確認する。同時に、活用に伴うさまざまな効果も検証する。

実際の輸送は、大王グループのエリエールペーパー行田工場(埼玉県行田市)をスタート地点に設定。行田工場から大王製紙川之江工場(愛媛県四国中央市)までの区間を荷物の積み込み・荷下ろしを含めた往復走行を行う。埼玉県から愛媛県までの走行距離は850キロになる。

▲実証実験の輸送ルート

ダブル連結トラックは、2018年から一部区間での走行が可能となり、22年11月には走行区間が拡充された。こうした規制緩和を受け、大王製紙ではグループ主要拠点の愛媛県や静岡県でダブル連結トラックの運行が可能となったことから、今回の実験実施に踏み切った。

同社では実証実験の結果、運行に問題がないことを確認した段階で、定期運行を検討する。ダブル連結トラックの導入によって、輸送の効率化やトラックドライバーの労働負荷軽減、CO2排出量削減の効果を見込んでいる。