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北島三郎「足の指7本骨折」で車椅子生活も「年間1億円の種馬ビジネス」は盤石

 歌手生活60周年を超える北島三郎(86才)の「終活」がいよいよ大詰めを迎えているようだ。3月末に、北島音楽事務所に所属する北山たけし(49才)をはじめベテランの原田悠里(68才)、山口ひろみ(47才)、大江裕(33才)という4人の北島ファミリーが独立し、同時に27年にわたってホストを務めてきた音楽番組『サブちゃんと歌仲間』(BSテレ東)が終了した。

【写真4枚】顔をくしゃっとさせて笑う北島三郎。黒と銀の装飾車椅子にて。他、歌う姿も

「2016年に頚椎症性脊髄症の手術、2019年には自宅で転倒し両足の指を7本折るケガをしてから、車いす生活が続いています。昨年大晦日に、『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系)に2年ぶりに出演しましたが、その時も車いすでした。弟子たちの独立や事務所の縮小などは、数年前から徐々に準備を進めていたようです」(芸能関係者)

 その陰で、北島は別の「整理」も進めているという。音楽関係者が明かす。

「サブちゃんは、2017年の有馬記念など大きなレースで優勝したキタサンブラックをはじめ、“キタサン”の冠号がつく競走馬を所有してきた有名馬主です。キタサンブラックが勝利したときには、競馬場で『まつり』を披露しファンサービスするのが恒例でした。

 北島音楽事務所の法人名義で6頭ほど現役の競走馬を所有していますが、ほかの馬主や牧場への移籍の手続きを始めていると聞いています」

 北島が馬主になったのはデビューして間もない頃だ。

「“所有している馬はすべて自分の子供たち”と話し、馬たちが一生懸命走る姿に自分を重ね合わせ、それを励みに歌手活動を続けてきたほど。サブちゃんの人生は馬と共に歩んできたようなものです。その馬を手放すのは寂しいでしょうが、やはり年齢的に色んなことを考えなければならなくなってきたようです」(前出・音楽関係者)

 一方、引退後の種牡馬の“権利”の保有は続けるという。北島が「神様からの贈り物」と呼ぶキタサンブラックは、獲得賞金総額は18億7684万円(JRA歴代2位)という“孝行息子”で、2018年から種牡馬生活に入っている。

 人気の競走馬は引退後、“種牡馬シンジケート”と呼ばれる株に分割され、株の持ち主がそれぞれ種牡馬の所有権を持つ。キタサンブラックは引退後に、総額13億5000万円の種牡馬シンジケートが組まれたという。競馬関係者が話す。

「1口2250万円で、全60口。北島さんは10口ほど所有しているといいます。初年度の種付料は500万円でしたが、昨年の年度代表馬のイクイノックスは初年度産駒。有馬記念を親子制覇したことで今年の種付料は倍の1000万円に上昇しました。また3月にドバイシーマクラシックを制しGIで3勝目をあげたので、種付料は来年さらに上がります。

 1年のうち2~3か月の種付シーズンだけで、多い馬だと200回以上種付に臨みます。諸経費を引いた後の種付料は、所有口数に応じて分配される仕組みのため、北島さんには、今後も毎年1億円以上が入ってくる計算になる」

 体調を崩してリハビリをしていた時も、北島の心の支えは愛馬たちだった。キタサンブラックの“親孝行”はまだまだ続く。