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家庭内野良猫が窓から脱走 捕まえられず捕獲器をしかけたら思わぬ “おまけ”が…【青空と向日葵の会】

愛猫が網戸を破って脱走した

近くにいても捕まえられない

見たことのない猫が…

傷だらけで帰宅したトノ

捕獲劇の“おまけ”

迷わず捕獲器を使ってほしい

職場に現れた薄汚れた大きな猫「でか丸」 上司は捨てろと言った

薄汚れていたでか丸

 

 近所の公園に猫が捨てられていた。自宅の庭や職場に、見知らぬ猫が突然現れた。見て見ぬふりをするのは簡単なこと。でも、助けてあげたい。そんな経験や思いをしたことがある人もきっと少なくないはず。その時も保護猫カフェねこかつに、1件の相談があった。

(末尾に写真特集があります)

職場に現れた見たことのない猫

「職場で猫を保護したんですけど、譲渡会に参加させてもらうことはできるでしょうか?」相談主は、ねこかつのお客さんの女性だった。

「どうしたんですか?」保護の経緯を尋ねた。

「職場に見たことのない猫が現れたんです。とてもなつっこい猫でおなかを空かせていました。職場のおじさんがご飯をあげると、それから姿をみせるようになりました」

 猫の写真を見せてもらった。薄汚れた大きな猫だった。

事務所の椅子に座るでか丸

 

「事務所の中に入って来ちゃうこともあって、一緒に電話番をしたりもしました」

 その猫が事務所の椅子にちょこんと座っている写真を見せてもらった。

「でも、職場の所長さんが大の猫嫌いだったんです。どこかに捨ててこいと言い出しました。捨てて来ないなら、自分が捨てに行くと言って、段ボール箱の中に猫を入れようとしたんです」

「それで保護したんですか。すぐに飼い主さんが見つかるか分からないですけど、譲渡会で一緒に飼い主さん探しをしましょう」

 薄汚れた大きな猫は、その女性の家で、きれいなピカピカの大きな猫に生まれ変わり、「でか丸」というピッタリの名前をもらった。

譲渡会に参加したでか丸

 

「大きな猫ですね~!」譲渡会に参加したでか丸は、いつも大人気だった。しかし、譲渡会ではでか丸の本当の魅力は伝わりにくかったようで、なかなかご縁につながらなかった。

「お店の方が、でか丸の魅力が伝わるかも知れないですね」。ねこかつで、でか丸を預かることになった。

猫「でか丸」新たな家族の元へ

 ねこかつに来てしばらくして、でか丸に飼い主希望のお声がかかった。

 そして、でか丸が新しいお家に行く日、すなわちお届けの日がやってきた。でか丸のお家は、猫と一緒に暮らしたくて新築したピカピカのお家だった。

キャリーから顔をだすでか丸

 

 キャリーから顔だけ出したでか丸は、周りを警戒しながら部屋の中を見渡した。大きな体を小さくして、お部屋の中を探検した。

(ここはどこなんだろう?)

(あれ?この人は?)

(優しそうな人)

(お母さんになってくれるんですか?)

飼い主さんの顔をのぞきこむでか丸

 

かつての薄汚れた猫が大切な家族に

 そして、お届けの日から時間が流れて、でか丸のお家が決まる日、すなわち本譲渡の日がやってきた。でか丸を助けてくれた女性も本譲渡に同行した。

 久しぶりにでか丸を抱っこした女性は、でか丸との出会いを飼い主さんに話した。持参したたくさんの写真には、外で生活を送っていたときのでか丸がいた。

 飼い主さんからも、今のでか丸の話があった。

「蛇口から直接水を飲みたがるんですよ」

「ご飯のときは、横に一緒に座ってるんです」。以前に事務所で電話番をしているときのようなでか丸だった。

「夜寝るときはふたりの間に入って川の字で寝ているんです」

 お母さまいわく、「でか丸は完璧に理想の猫」なんだそう。

 一匹の名もない薄汚れた大きな猫が、かけがえのない大切な家族になっていた。

 

 

でか丸を抱きしめる女性

 

「もう一回抱っこしていいですか?」。帰り際に、女性がでか丸をギュッと抱きしめた。

捨て猫にあったとき、見て見ぬふりをするのは簡単なこと。助ける義務はないかもしれない。でも、「助けてあげたい」、その気持ちに従って一歩踏み出してみると、猫だけでなく自分自身の幸せにつながることがあるかもしれない。

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コメント: 5
  • #1

    名無し (金曜日, 21 4月 2023 12:38)

    うちのネコさんも雨戸を閉めようとしたほんの一瞬のスキに遠くから猛ダッシュで走ってきてテーブルを踏み台にジャンプして出て行った事が何度かあります。
    ただ、ビビリの為、庭でフリーズしてすぐに御用となるのですが、だんだん慣れてきて調子に乗って敷地から出てしまわないか心配です。
    とりあえず、雨戸を閉めるときはうちのネコさんが近くにいないか確認はしてるんですが…
    ネコって、急にどこかから現れて残像だけを残して走り抜けていきますよね?かなりすばしっこいので、注意していても出し抜かれる事はあると思います。
    外で事故にあったり怪我をしたりしないように気を付けてあげたいですね。

  • #2

    名無し (金曜日, 21 4月 2023 12:38)

    家も1年経ちますが2匹の保護猫兄妹はあまり懐かないですが、薄紙を剥がす様に慣れていき最近は頭を撫でさせてくれます。抱っこは無理だから病院は大変だけど、先に別の所で保護した子は大人で懐っこく父親役をしてくれて本当に助かります。
    いつも3匹一緒にいて本当に仲良し。
    本来、猫とは山猫を改良して鼠をとり人と暮らせるイエネコに人がしたもので野生にはなれません。
    捨てることや飼育放棄や虐待は犯罪です。
    殖える前に病院で去勢してください。

  • #3

    名無し (金曜日, 21 4月 2023 12:39)

    最初の子は、良く脱走した…
    というか、飼い主も初心者のためまだ慣れず良く脱走させてしまった…
    その度に車にひかれないかとか胃の痛む思いだった。
    見つけなければ寝られないので何日もかかることはなかったけど。
    (うちのは、懐いてない訳ではなく好奇心旺盛って感じ)

    うちは、旦那への徹底が無理なので
    こちらで完全に管理するしかなく
    スタイルが決まるまでに時間がかかった。

    懐いてても脱走するし、下手したら帰ってきたくても帰ってこれなくなることもある。
    絶対脱走させない事が自分の精神衛生上でもとても大事。

  • #4

    名無し (金曜日, 21 4月 2023 12:40)

    戻ってきてよかったですね。
    我が家の歴代の猫たちもすべて保護猫です。
    大人になってから飼い始めた子もいて、そんな子の多くは家の中にいても撫でさせてはくれませんでした。
    多くの子は撫でさせてくれて、甘えてくれるようになるまで何年もかかりました。
    中には1歳で我が家に来て、11歳過ぎてから死ぬまでの2~3年に急に甘えん坊になった子もいました。
    最後になってみれば最初から甘えてくれた子と、なかなか懐かなかった子とに感じる愛情とお別れしてからの悲しさに違いはありませんでした。
    シャー子たちでも家族として一緒にすごしてくれる飼い主さんを見つけてこの子たちは本当に幸運でしたね。
    (しかも逃げ出した後もこんなに一生懸命探してもらって)
    どのような形であれ一緒にいられる時間を思い切り楽しんでくださいね。

  • #5

    名無し (金曜日, 21 4月 2023 12:41)

    今マイクロチップ入れるか凄い悩んでる。。首輪には名前と電話番号書いた名前札は付けてるんだけど首輪をすると首周りの毛がハゲてしまう。脱走して迷子になった時にとても良いのは分かってるけど異物を入れるのがかわいそうで。。どうしよう。。