4月18日午前、千葉・南房総市にある、犬の保護施設から大型犬が逃走した。
大勢の警察官が茂みを囲い、網を持って、出てくるのを待っている。近くには閑静な住宅街があるが、ここだけは緊迫感に包まれている。
警察官: いるいる!こっち来てる! 時折、木をたたいたり笛を吹いたりしながら、犬を捕まえようとする警察官たち。 警察によると、逃走したのはハスキーのメスの雑種。体長約90cm、体重は約50kgで、飼い主によると、名前は「エルザ」だという。
付近の住民は不安 飼い主「完全に自分のミス」
付近の住民は不安を隠せない。 近隣住民: ここ通学路になってますからね。子どもたちが襲われるとまずいなと思って。仕事の合間を見ながら、こっちに来ている。 目撃者の女性から警察に「大型犬が逃げている」と通報があったのは、午前7時50分ごろのことだった。 大型犬が逃走したのは、千葉・南房総市になる、飼い主がいない犬を保護・飼育している施設。 犬はなぜ施設から逃げてしまったのだろうか?
飼い主: 元々おりで飼っていまして。穴を掘って逃げないようにということで、下にも全面メッシュで上には返しを入れてという形になってるんですけど、下のメッシュの方が溶接が割れてまして。(そこから出ても)敷地全土に渡って二重のフェンスが張ってあるんですけど、そこを前日、私が物の運搬のために外しちゃってまして(逃げられた)。ちょっと自分のあれですね…完全にミスだと思います。
逃走した犬はおとなしい性格だが…警察は20人態勢で捜索
飼い主は「完全に自分のミス」と反省。 逃げた大型犬はおとなしい性格で、人が近づくと逃げるほど臆病だというが、不安な部分もあるよう。 飼い主: 一言で言うと絶望感ですよね、本当に。基本的には噛んだりとかはしないんですけど、追い込んでしまったりしたらやっぱり犬なので。何が起こるかわからないというのがあります。
警察が約20人態勢で捜索に当たっているが、確保には至っていない。警察は大型犬を見つけても、むやみに近づかず、通報するよう呼びかけている。 (「イット!」4月18日放送より)
TBS NEWS
DIG は千葉県南房総市にある犬猫の保護施設で、逃げ出していた大型犬の「ウルフドッグ」のエルフちゃんが確保されたと伝えています。いまのところ(20日現在)は、エルフちゃんから襲われたり、ケガをさせられたりした人はいないそうです。
エルフちゃんは、自分で保護施設に戻ってきているので、保護施設でかわいがってもらっていたのでしょう。エルフちゃんからしたら、ちょっと散歩に行ってみただけなのかもしれません。
そうは言っても、体重が50kgもある犬が徘徊していると、やはり怖いです。今日は、あまり日本では、見かけないウルフドッグについて見ていきましょう。
北海道で2015年に「ウルフドッグ」に襲われた女性死亡
イメージ写真(写真:イメージマート )
ウルフドッグのエルフちゃんは、事故などもなく1匹で無事に施設に戻ってきましたが、2015年に、ウルフドッグに飼い主が襲われて死亡するという事件が起きています。
北海道遠軽(えんがる)町の山奥にある一軒家の敷地内で、飼い主の女性(当時52)が倒れているのを遠軽署員が発見しました。女性の頭や胸、両腕には、噛まれた痕があり、ウルフドッグ4匹がうろついていました。警察署は、女性が犬に噛まれて失血死したとみています。
この一軒家の住民である50代男性は、この時、留守でした。この男性は、囲いの中でウルフドッグを放し飼いにして熊を追い払うようにしつけていたと話しています。過去にこのような悲劇が起こっているのです。
ウルフドッグってどんな犬?
ウルフドッグは、ウルフという言葉があるように、オオカミと犬の交配種です。
同犬は、オランダで猟犬や番犬にするために1920年ごろに作り出されました。いろいろな犬とオオカミを交配させていますが、雌のオオカミと雄のジャーマン・シェパードを掛け合わせるのが主流だといわれています。ちなみにニュースによると、エルフちゃんはハスキーとの掛け合わせとのことです。
大きさ
固定された犬種ではなく、交配しているので、はっきりとした大きさは確立されていません。一般的には大型犬なので体高も体重も大きく、体高は60cm~80cm、体重は40kg~70kgです。
二本立ちすると人間の身長を超えるウルフドッグもいます。
一般的な犬種よりも筋肉質で、しっかりとした体格を持っていることが多いです。
毛色
オオカミに似た外見をしていて、毛色はグレー、ブラウン、黒、白などがあります。
性格
オオカミの血を引いているので群れ社会を形成して、服従します。群れで生きることを好みますので、エルフちゃんはボスに会いたくて帰ってきたのかもしれません。
飼い主が、しっかりとしつけをしないと、飼育しにくいです。狩猟本能があり、大型犬なので、運動量が多く、適切な運動を与えることが重要です。
ウルフドッグはペットにできるの?
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名無し (木曜日, 20 4月 2023 18:55)
昔、通学途中につけられてる足音がしたのでふり返ったら、リードのないシェパードがついて来てた。
見なかった事にして、歩き始めたらこちらの歩幅に合わせ歩きはじめ、止まったらあちらも止まり、もう一度ふり返ってもやっぱり居る。
「ついて行ってますけど、それがなにかしら?」みたいな顔で見てる。
悪気はないのでしょうけど、お知り合いじゃない大型犬はやっぱり怖い。
結局、通りすがりのおばさんが犬の知り合いらしく、みといてあげるから学校行きと言ってくれて、なんとか無事登校できた。
エルザさんも早くご主人様の元に帰れるといいね。
名無し (木曜日, 20 4月 2023 18:56)
確かに実物を見たら大きくて怖いという感じもするかもしれないし、実際に被害が出るかもしれない。
でも、テレビやネットの映像で犬を10人くらいの大人で今にも殴りかかるような威圧感での捕獲映像を見ると、小さい頃から犬と一緒に生きてきた身にとっては、犬をつかまえるのは、そんなふうにしなくてもいいのに、と思う。
もちろんウルフドッグでなく、小さい頃から飼ってたのはハスキー、シェパードでしたが、あんな風に取り囲んだり、上から押さえつけるような威圧したら、来るものも来ないし、向こうも敵と認識するのではないかと思う。
大型犬には、警察官のトレーナー監修などで、専門の捕獲チームのようなことはできないか。
名無し (木曜日, 20 4月 2023 18:57)
あんな大勢で追い込む捕まえ方では犬の方が殺されると思い、もともと保護犬で辛い想いもしていたと思うし可哀想
あれでは人間が被害を出させる捕まえ方!報道の仕方にも問題あり!
飼い主が責任もって優しく捕獲できないのか?それとも愛情もって飼っていないから懐いてないとか?
どちらにしても犬の方が被害者です
尻尾下げて逃げてる映像みても
怖がってる。
名無し (木曜日, 20 4月 2023 18:58)
ちゃんと自分で帰ってきたお利口さん。
開いてたからお出かけしちゃったんだよな。
一方管理者は、しっかり謝罪して、それで丸く収めてほしい。
噛まない、躾された犬だと言うのはわかるけど、これまでにも大型犬による事故は発生しているし、第三者からしたら狼のような大型犬が脱走していると言うだけで恐怖を覚えるのは仕方がない。
他にも書かれている通り、野生動物ではないのだから大勢で追いかけ回したら犬だって恐怖を覚えるし、追い詰められると攻撃的にだってなり得るのだから、もうすこし体制については検討の余地があったか。
ただ、県警に対して脱走犬のための捕獲体制を構築しておけと言うのも無理がある。
やはり、飼い主がしっかり管理しなければいけないが、そんなに大事にしてほしくない
名無し (木曜日, 20 4月 2023 18:58)
昔飼っていた犬を思い出した。スピッツとシェパードのミックス犬だったが小型犬だった、ほぼ放し飼いにしていたところ、突然いなくなった。暖かい時期だったのでさほど心配しなかった、三日三晩が経過したころに泥んこになって帰ってきた。自然が色濃く残っていたので野山を駆けずり回ってきたのだろう。
それ以来、家出することはなかった。従順で賢い子だった。真夏の昼下がり、近所の小川に連れて行くと水を蹴散らせながら涼しそうに走っていた姿が忘れられない。小学4年のときだったのでよき友でもあった。
飼い犬であれば自然と飼い主の元へ帰ってくると思います。可愛がっているのであれば絆は簡単には切れない。無事に帰ってくることを祈ってます。