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アジャコングが3・18有明で一騎打ちのSKE48荒井優希に「全力で潰しにいきます」と非情通告【東京女子プロレス】

有明コロシアム大会で対戦するアジャコング(左)と荒井優希

 東京女子プロレスが2月22日、「GRAND PRINCESS ’23」(3月18日、東京・有明コロシアム)に向け記者会見を行い、SKE48荒井優希との一騎打ちに臨む女子プロレス界の“レジェンド”アジャコングが非情通告を突きつけた。
 
 両者は2021年10月9日、東京・大田区総合体育館でのタッグマッチ(渡辺未詩、荒井組vsアジャ、宮本もか組)で初対戦し、アジャがデビュー半年の荒井に完勝。先の2月18日、名古屋国際会議場イベントホール大会では、1年5カ月ぶりにタッグ戦(山下実優、荒井組vsアジャ、宮本組)で対戦し、荒井組が勝利したが、荒井はアジャに完封される形となった。有明大会では3度目の対戦で初のシングル戦となる。
 
 荒井は「1年半前に戦わせていただいた試合が、大きなターニングポイントというか、プロレスをもっと知りたいとか続けたいとか、いろんな気持ちになった試合で。そういう気持ちを与えてくださったのがアジャさん。そんなアジャさんとシングルができるということで、やりたくてできることじゃないなって思うので、うれしく思ってます。名古屋で久しぶりに試合させていただいて、自分なりにできることをやって進んできたつもりではあるんですけど、まだまだ届かないと自分でも思ってて。Finally(カカト落とし)とかも全然出せなくて。シングルだと大丈夫かな?って思われるかもしれないんですけど、逃げるつもりもないし。まだ1カ月くらいあるので、自分らしく頑張ってみて。私のプロレス人生を振り返ったとき“その試合すごいよかった”って思えるくらい、自分にとっても、アジャさんにとっても、インパクトのある試合にしたいなって思います」と意欲。
 
 アジャは「荒井選手がプロレスを始めて5カ月くらいのときに初対戦しまして。そのときも“アイドルと対戦するのはどうですか?”と散々言われたんですけど。私にとっては、リングに上がって対峙した人はみんなプロレスラーなので。今回はシングルでやることになりまして。世間のクローズアップの仕方は“怪物アジャコングがアイドルレスラーをどうやって痛めつけるか”…それが世間に届く一番簡単な方法であるかなと思うんですけど。そう思ってる方は、ぜひ会場に足を運んでいただくなり、WRESTLE UNIVERSEの生中継もあるので、きちんと自分の目で、いかに自分の認識が間違っているかを確かめていただきたいなと思います。私は軽い気持ちで荒井選手と対峙しているわけではなく、いつやられるか分からない危機感を持ちながらリングに上がっておりますので。名古屋で当たったときもそうです。やられたら困るから、対戦が決まった時点から対策を考えていた。この1カ月の間にシングルに対する対策はいろいろ考えますし、新たな対策も考えるでしょう。たくさんいろんなことを考えたうえで対峙して、きちんと対プロレスラー同士としてプロレスの試合をお見せして。きっちり私が勝ちたいなと。負けたくないから対策しますってところが一番です」と意気込んだ。

「お祭りで終わらせる気はない」とアジャ

 ビッグマッチで、このシングルが組まれたことについて荒井は「ビッグマッチでシングルはなかなかできることじゃないと思ってますし、その相手がアジャさんということも普通じゃないと思っていて。まだまだ東京女子のなかで私は後輩なので、そんな私がどこまでアジャさんにできるかっていうのをしっかり見せて、東京女子の勢いを下から突き上げていけるような、そんな私を見せられたらと思ってます」とコメント。
 
 アジャは「荒井優希vsアジャコングという字面を見たときに、東京女子を知らない方でも、荒井優希、アジャコングの名前を知ってる方は全国にいたりするんで。ふだんプロレスを見てない層に届かせるには、ある意味いいツールだと思います。言葉を考えず言ってしまえば客寄せパンダなのかもしれないけど、私はパンダになることが大好きなんで、それで十分だと思うんです。パンダとしての打ち出し方をされた試合を、ただかわいらしいパンダで面白かったねじゃなくて、パンダのどう猛性も見てもらいたい。東京女子の大きな大会で、東京女子ではない私が一つ重要な一端を担わせてもらうことは非常にありがたい話。東京女子の名前をもっと世に出していってもらうためのきっかけになってもらえれば。ただ、お祭りで終わらせる気はないですし、当然ほかの試合に負けない。“この試合が一番すごかった。面白かった”と思われる試合をしていきたいと思います」と語った。

「もちろん勝つつもりでいきたい」と荒井

 他団体の選手とは初シングルになる荒井は「いつものよく知ってる先輩じゃないけど、だからこそ私のことをきっとふだん近くにいる先輩より知らないと思うし。逆に私もあまり知らないんですけど。だからこそ、この試合をきっかけにもっと私のことを忘れられないような存在になりたいと思うし、この試合が終わったときにもっと一回りも二回りも強くなれると思うので。もっと団体のなかでも存在感を増していけるように頑張りたい」と話した。
 
「荒井に何を期待するか?」と問われたアジャは「基本的に対戦相手に期待は感じない。ジャマな存在だと思ってるので。名古屋大会の前に“成長した姿を…”というコメントをいろんなとこで見て、私はあなたの親でも先生でもないので。名古屋大会が終わった後“勝つつもりです”という言葉が初めて出たので。やっと本気になっていただけましたかと。だったら私も勝つつもりですし。ただ勝つのではなく、さっき彼女は振り返ったときに“この試合がいい思い出になったら”って言ってましたけど。トラウマになるかもしれないですが、それくらいの思いを持ってこちらも全力で潰しにいけるなと。私も本気で勝つつもりで、潰すつもりでいきますねって気になりました」とキッパリ。
 
 これを聞いた荒井も「試合なので、負けると思ったままではいきたくないので。もちろん勝つつもりでいきたいと思います」と言い切った。

親父的には、豊田真奈美 (日本の元女子プロレスラー)のファンでした!