· 

「闇バイト」とは?知らないうちに詐欺の加害者にならないために

SNSなどで見かけることのある、アルバイトや副業を募集する投稿。
「簡単な仕事」「高収入」「誰でもできる」などとの言葉に、つい関心を持ってしまうことはありませんか?もしかするとそれは、違法な「闇バイト」かもしれません。
巧妙な手口で詐欺などの加担者を募る闇バイト。
そのつもりがなくても、犯罪者になる可能性も考えられます。
闇バイトにだまされないために、その実態や、見抜くポイントなどをまとめます

闇バイトとは?

「闇バイト」とは、犯罪に抵触する行為で報酬を得るアルバイトのこと。
SNSの投稿やダイレクトメッセージ、インターネット掲示板などで募集されることが多く、インターネット利用者なら、誰もが闇バイトの募集要項を目にする可能性があると言えます。
「高収入バイト」「高額報酬バイト」といった言葉で募集しているケースもあり、だまされて応募してしまう人があとを絶ちません。

<闇バイトの一例>
・特殊詐欺の「受け子」「出し子」

特殊詐欺(オレオレ詐欺や振り込み詐欺など)でだまし取った現金の受け取り役である「受け子」や、口座から現金を引き出す「出し子」のアルバイト。
主に中高生など若い世代が巻き込まれることが多いですが、近年は成人女性が加担して逮捕されるケースも見られるようになってきました。

・出会い系サイトなどの「サクラ」
出会い系サイトやマッチングアプリのだまし役いわゆる「サクラ」として、男性とのやり取りをするアルバイト。
男性側がメッセージを送る際に、課金制のポイントを消費するよう仕向けるなど、詐欺罪で摘発されるケースが増えています。

・銀行口座の名義貸しや売買
銀行口座の名義貸しや売却によって報酬を得るもの。
第三者への口座貸しや売買自体が違法であるうえ、特殊詐欺などに悪用されれば、その犯罪に加担したことにもなります。

いずれの闇バイトも「高報酬」「即日・即金」「簡単」などの言葉で誘う募集が多く、気軽な気持ちで応募してしまう人が少なくありません。
簡単で高額な報酬が得られる仕事と言われれば、誰もが興味をひかれるもの。
しかし、そんなに都合の良い仕事があるわけがなく、何か裏があると考えるべきでしょう。
安易な気持ちから犯罪に加担しないように注意してください。

「闇バイト」にだまされない!こんな募集要項に注意

「ラクにお金を稼げそう」と思わせるのが、闇バイト募集の手口。
こんな募集要項を見たら用心してください。

<闇バイト募集によくある書き込みや闇バイトの特徴>
・SNSやインターネット掲示板で人を募っている
・仕事内容の説明があいまい
・詳細はDM(ダイレクトメール)に誘導される
・高収入、即支払いをうたっている
・「ATMで現金を引き出すだけ」「メールを送るだけ」「口座を貸すだけ」などと手軽さをアピールしている
・履歴書や面接が不要で即採用される

これらに該当する募集要項を見かけたら「闇バイト」を疑いましょう。
闇バイトにうっかり問いあわせてしまったときも、そこで気づけばまだ引き返すことはできます。

たとえば、募集内容と実際の仕事が違うとき。
免許証や顔写真を送るよう求められたとき。

甘い言葉で誘って犯罪行為を強要したり、免許証や顔写真を脅しに使ったりするのは、闇バイトでよくある手口です。
相手の言いなりになるのではなく、警察に通報あるいは相談する勇気を持ちましょう。

闇バイトに限らず、素性のわからない相手に免許証などの個人情報は絶対に渡さないこと。
悪用されれば、どんな犯罪に巻き込まれるか予想もつきません。

* * * * * * * * *

収入を得るつもりが、誰かをだまして犯罪に手を染めてしまうかもしれない「闇バイト」。

警察も取り締まりを強化しており、闇バイトの隠語を使用した投稿や、闇バイトの隠語を検索したユーザに警告を表示するなどの対策をしています。

「怪しい儲け話」にだまされないためには、自分自身が真実をしっかり見極める目を持つことが肝心。犯罪行為の実行要員を募る闇バイトには、くれぐれも注意してくださいね。

万が一だまされてしまったとき、困ったときは、ひとりで悩まず、消費者ホットライン「188(いやや)」や、最寄りの警察に相談しましょう。

SNS詐欺の種類と手口を知る

SNSを利用している女性は多いと思います。
便利で楽しいSNSですが、このところSNSを通じた詐欺が増えているのをご存じでしょうか。
今回は、SNSをよく利用している女性なら心得ておきたい、SNS詐欺の種類や手口を紹介します。
安全にSNSと付きあうヒントにしてください。

女性が知っておくべきSNSを使った詐欺の種類と手口

SNSは、気軽に人とつながりを持てる便利なツールですが、その便利さが詐欺などに悪用されている実態があります。
最近は巧妙な手口も増え、知らないうちに被害にあったり、知人が拡散した情報がきっかけで被害に巻き込まれたりするケースも。
SNS詐欺の手口について確認しておきましょう。

(1)なりすまし詐欺
SNS上で勝手に実在の人物になりすまし、不正行為をはたらく詐欺行為。 本人のプロフィール画像やニックネーム、他のSNSへの投稿画像などを勝手に使用して、偽アカウントを作成。友人・知人宛てにダイレクトメッセージで金銭を要求するなど、悪質な犯行があとを絶ちません。
自分のアカウントに写真やコメントを投稿するときは、悪用される可能性も考えましょう。
特定の個人が識別できる画像や情報の取り扱いには注意が必要です。
また、知り合いの名前や顔写真のアカウントから連絡が来たときも、本当に本人なのか、友達承認しても大丈夫なのかなど、しっかりと確認しましょう。

(2)フィッシング詐欺
利用者をショッピングサイトなどに酷似したウェブサイトに誘導し、名前やメールアドレス、電話番号などのほか、正規サイトのログインパスワードなど、大事な個人情報をだまし取ります。
SNS上の広告にもフィッシング詐欺が潜んでいることがあることを覚えておき、安易にサイトを開かないことが肝心。
よく使うサイトであれば、ブラウザのブックマークを利用するなどして安全な環境で閲覧するようにしましょう。

(3)チケット詐欺
SNS上の個人取引で、イベントやアーティストのライブチケットなどを扱う詐欺。
チケットが届かず情報と金銭だけだまし取られる被害が頻繁に発生しています。
SNS上だけのつながりでは、相手が信頼に足る人物かどうかはわかりません。
何より、チケットの不正転売や譲り受けは、法律で禁止されています。
大人の女性のマナーとして、不正行為を自制する意識も必要です。

(4)出会い系詐欺
魅力的な人物になりすましてSNS上で交流を図り、相手を信頼させてだます詐欺。
金銭を搾取されたり、教えた個人情報を悪用されたりする被害が多数報告されています。
SNSのダイレクトメッセージ機能などで個人的なやり取りを重ねていると、相手をよくわかった気になってしまいがちですが、それも手口のひとつ。
実際の相手を知らないSNSでの交流にはリスクも伴います。
SNS上の出会いには、相手をだます意図で近づいてくるケースもあること、プロフィールや画像はいくらでもウソをつけることなど、忘れないようにしたいですね。

(5)副業詐欺、投資詐欺
SNS上の記事や広告で、ウソの情報を伝えて利用者をだます詐欺。
「〇分で〇万円もうかります!」「副業で簡単に収入を得た成功事例を紹介」など、見た人の気を引く文言で誘導するケースも見受けられます。
コメントやダイレクトメッセージで連絡を取ると、別のSNSアカウントで連絡を取りあうことを求められます。個人の女性や主婦などを装ったアカウントも多いので、詐欺だと気がつきにくいことが多いようです。
在宅時間が多い今、スキマ時間に簡単に収入を得られるのは魅力的ですが、安易に手を出すべきではありません。副業や投資に誘って金銭や個人情報を搾取したり、詐欺に加担されられたりするケースもあるので、引っかからないよう注意しましょう。

▼ SNS詐欺の被害にあわないために気をつけたいこと

SNSで横行している詐欺は、新たな手口が頻繁に生まれます。
SNS運営会社でも対策が追いつかない状況ですので、利用者自身が高い意識で注意しなければなりません。

【SNS詐欺にあわないための対策】
・安易に友達申請・承認をしない!

友達承認機能があるSNSを利用している方は、相手が本当に自分の知る友人・知人、本人かを確認してからやりとりをするようにしましょう。

・SNSへの投稿内容に注意!
コメントや画像はSNSに投稿する前に、自分や友達の個人情報が含まれていないかよく確認しましょう。

・自分の情報が悪用されていたら即対応
個人を特定できる情報がSNS上で悪用されているのに気がついたら、画面を印刷、もしくはスクリーンショットなどで保存をしておきましょう。日時や経緯も記録しておくと、報告などの際に対応がスムーズになります。

・早めにSNS 運用会社や管理者に通報
実際の被害はもちろん、SNSで不審に思うことがあれば、早めに運営会社などに連絡を。
一刻でも早く対処してもらうことが被害の拡大を防ぎます。 

SNS詐欺で万が一、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡してカード利用を止めてもらう必要があります。 また、入金後に詐欺であることに気づいたら、警察に被害届を出してください。 SNS詐欺は、情報拡散などで被害が長引くことも考えられます。泣き寝入りせず、きちんと対応することが大切です。

* * * * * * * * *

「自分はだまされない」と思っていても、知らないうちに巻き込まれてしまうことがあるのがSNS詐欺の怖いところ。SNSという自分だけの楽しみのための空間に、いつのまにか紛れ込んでいるものだといえます。
「怪しいかも」とちょっとでも感じたら、近づかない。
防犯女子にはそれくらいの警戒心が必要です。

SNS詐欺の手口はどんどん変化していますので、個人情報を求められたときは、一度立ち止まってよく確認してみてくださいね。知らない人を信用しすぎず、賢く安全にSNSを楽しみましょう!

連続強盗に「ルフィ」名乗る指示役、成果に応じ報酬 浮かぶ闇バイトの存在

全国で相次ぐ強盗事件を巡り、通信アプリ上で「ルフィ」と名乗る指示役の存在が浮上した。捜査関係者への取材で分かった。指示役は、交流サイト(SNS)で実行犯を募集。一定期間が過ぎると履歴が消去される「テレグラム」や通信が常に暗号化される「シグナル」という通信アプリを使って手口を指示していたことも確認された。強奪した金品に応じ「報酬」を分配する仕組みも明らかとなった。

ルフィと呼ばれる指示役の関与が疑われるのは、狛江事件と中野事件のほか、昨年10月の東京都稲城市の強盗事件、昨年11月の山口県岩国市の強盗未遂事件、昨年12月の広島市西区の強盗殺人未遂事件の少なくとも5事件。中野事件で逮捕された永田陸人容疑者もテレグラムを使用し、ルフィとやりとりしていたとみられる。中野事件で逮捕された別の男もSNSを通じ、高収入をうたう闇バイトから関与。計7人の中野事件の実行メンバー間の面識について「知らない」とも供述している。

一連の強盗で浮かぶ闇サイトの存在は、特殊詐欺での現金の受け取り役「受け子」の募集と重なり、警察当局は、今回の強盗事件も特殊詐欺の犯罪組織が実行犯を募っていた可能性もあるとみている。警視庁幹部は「特殊詐欺よりも手っ取り早く稼げる強盗にシフトしている可能性もある」とする。

防犯カメラに捉えられて、逮捕される「リスク」は特殊詐欺と強盗では大差はないとみられるが、狛江事件のような強盗殺人事件に発展した場合、死刑または無期懲役に問われる可能性もあり、強盗は格段にリスクが高まる。警視庁幹部は、「金が手に入りさえすれば実行犯がどうなってもいい使い捨てだ」と話した。

犯行グループは役割を細分化、さらに秘匿性の高い連絡手段を使うなど、指示役ら上層部には手が及ばないようにしているとみられており、警視庁調布署捜査本部はルフィの特定も急いでいる。

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    通りすがりの役者 (金曜日, 27 1月 2023 13:32)

    金融詐欺は、偽造(もしくは他人の)身分証でお金を借りる仕事です。
    他人の国保保険証を使うのがちょっと前から流行っていますね。
    他人の個人情報を調べて、勝手に転居届を出し、架空の転居先に転入し、国保加入…
    それで手に入れた保険証を持って、黄色い看板へ直行…みたいな感じですね。
    よくある「金融役者募集!」ってのが、その仕事です。
    儲かるのは管理側。リスクを考えると、俺的にはお勧めできないですね。