捜査関係者によると、送検容疑は昨年6月、君津市内の自社工場で、土砂などの運搬用トラック(10トン)の荷台後部に、保安基準に適合しない高さ約1メートルの「あおり」と呼ばれる鉄板を取りつけ、規定より多く積載できるよう不正に改造したなどというもの。
「事故の危険性あるとわかっていた」
トラックは車検を通すために持ち込まれ、車検前後に違法なあおりを脱着する改造を施していたとされる。男性社長は「事故の危険性があるとわかっていたが、会社の利益のためにやった」と容疑を認めているという。
決められた積載量を増やす改造はブレーキを利きにくくするだけでなく、重さによる道路の劣化やエンジンの過剰な負荷による排ガスの増加などを招くとして法律が禁じている。
神田署は、この会社がこれまでに首都圏の運送会社100社以上から1件あたり約20万円で同様の依頼を受けていたとみている。男性社長は「17~18年前から延べ約1300台の改造を請け負った」と話しているという。
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